厚み9.99mmのプレミアムノート　DELL Adamo XPS レビュー

【ベンチマーク比較２】 ハードディスクのデータ転送を計測するCrystalDiskMark

パソコンの3大パーツと呼ばれる「CPU」、「メモリ」、「ハードディスク」ですが、その中でもダントツでデータ転送速度が遅いのが「ハードディスク」です。CPUやメモリの増強は案外知られているのですが、ハードディスクについてはデータ保存容量を気にするだけで、ディスクの回転数に関心を持つ方は少ないです。

CPUやメモリをアップしても、ハードディスクの性能が低いと、せっかくCPUやメモリを補強してもハードディスクが足を引っ張って、”体感的な差を”感じることができません。つまり、ハードディスクのデータ転送速度が高いほどパソコンの基礎能力向上が見込めることになります。

ハードディスクの回転数について

比較対象	Adamo XPS	Inspiron 545	Studio 15
ディスクの回転速度	キャッシュメモリのため回転せず	7200回転/分	5400回転/分
性能	◎	○	▲
備考	デスクトップ用ハードディスクの約2倍近いスコアを叩き出す。体感的な速さが一番感じられる。	デスクトップパソコン用のハードディスクは7200回転/分タイプが主流。ノートパソコン用ハードディスクよりもデータ転送が速い。	スタンダードノートパソコンのハードディスクは5400回転/分タイプが主流。デスクトップ並みの7200回転/分タイプを搭載している機種もある。

その点、Adamo XPSは高速なSSDを採用しています。以下のベンチマークテストにおいても、他機種の約2倍もの速度差が計測できました。

CrystalDiskMarkとは？

ハードディスクの転送速度を測定するベンチマークソフト「Crystal Mark」におけるAdamo XPSのSSD結果。左列が読込速度、右列が書込速度、各列の上から連続、ランダム512KB、ランダム5KBのデータ転送速度を示します。

CrystalDiskMarkでの性能比較

比較対象	Adamo XPS	Inspiron 545	Studio 15
ディスクの回転速度	非回転	7200回転/分	5400回転/分
シーケンシャル Read	197.4	87.03	62.95
シーケンシャル Write	156.0	88.87	60.33
ランダム512KB Read	157.5	41.56	27.14
ランダム512KB Write	128.1	66.93	25.33
ランダム5KB Read	8.757	0.597	0.370
ランダム5KB Write	6.031	2.133	0.541

CrystalDiskMarkでの性能比較

ベンチマーク結果を見てもわかるとおり、Adamo XPSの性能が頭一つ抜けています。OSの起動速度や操作ソフトのレスポンスなど、パソコン操作全体において快適です。モバイルノートとは思えません。