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ヒューレット・パッカード ENVY100レビューをご紹介!
ページ更新:2010/12/14
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ネットにつながるプリンター ヒューレット・パッカード ENVY100 レビュー

ネットにつながるプリンター「ヒューレット・パッカード ENVY100」のレビューをパソコン納得購入ガイドがご紹介♪

ネットにつながるプリンター ENVY100レビュー

ヒューレット・パッカードのプリンターって売れてるんですか?

突然ですが、ヒューレット・パッカードのプリンターを使ったことありますでしょうか?

私は今回の実機レビューまでヒューレット・パッカードのプリンターを使ったことがありませんでした。そもそも私が住んでいる田舎では、家電量販店へプリンターを買いに出かけてもキヤノンもしくはエプソンしかありません。ヒューレット・パッカードのプリンターに触れる機会さえないのです。友人にも聞いてみましたが、私とほぼ同じ意見でした。

ところが世界的シェアで見ると、ヒューレット・パッカードはトップシェアメーカー(インクジェット出荷台数・金額)です。国内では認知度が低い(失礼)ですが、1984年に世界初の汎用インクジェットプリンターを発売したのもヒューレット・パッカードだそうです。そんなヒューレット・パッカードが、国内プリンター市場に一石を投じる可能性を秘めた製品を発売しました。ネットにつながるプリンター「HP ENVY 100」です。

最上級という意味を持つ「ENVY」ブランドのENVY100
ヒューレッド・パッカード最上級「ENVY」ブランドを冠するENVY100。家電HDDレコーダーのような風格は、一見、プリンタとは思えません。約10cmという驚異的な薄さを実現しており、我が家のリビングテレビ(37インチ)の前に置いてもテレビ画面が隠れません。しかもスキャナが使える複合機というのですから、スゴイ時代になったものです。

ENVY100は国内メーカーのプリンターと何が違う?

「ENVY100」は、国内メーカーのプリンターとはちょっと切り口が違います。

  1. プリンター本体のデザインや質感がスゴイ
  2. メールをするとプリンターが自動印刷してくれる「メールdeプリント」機能が便利
  3. パソコン不要で遊べる「アプリdeプリント」機能が面白い

という、大きな特徴が3つ挙げられます。

1.プリンター本体のデザインや質感がスゴイ

「ENVY100」は、本体デザインや質感がスゴイです。

ENVY100の天板は全面ガラス(驚!)です
ENVY100の天板は全面ガラス(驚!)です。レビュー当初は「なぜ、ガラスなんだ?ワケがわからん・・・。」と半信半疑だったのですが、使い慣れてくるとヒヤッとした質感がクセになります。

プリンタとしては異質なデザインなのでリビングのインテリアとしても相性が良く、しかも来客者の目を引くことは間違いありません。先日、3人ほど来客者がありましたが、みなさん興味津々でした。ただガラスを採用しているためか、サイズがコンパクトにもかかわらず実測で約7kgと前後と少し重たいです。不安定な場所、もしくは、高い場所には置かないようにしてください。

電源をONすると3.45型の大型タッチスクリーン液晶がグィーンと隆起してきます
電源OFF時はただの四角い箱のENVY100ですが、電源をONすると3.45インチの大型タッチスクリーン液晶がグィーンと起き上がります。印刷紙はタッチスクリーン液晶の下から排出されますが、バラバラッと散乱しないようにレバーのような受け口が自動的に登場するギミックも搭載されています。

最近人気のタッチスクリーン
タッチスクリーン液晶は直感的に操作できますが、サイズが小さいとボタンを押し間違えるなどストレスがたまります。その点、ENVY100は私のように太い指でも快適ですし、アプリ操作の反応も悪くありませんでした。

印刷紙は中に収納できるため、ホコリはほとんど入りません
印刷紙を中に収納するタイプなので、プリンタ内部にホコリがほとんど入りません。A4用紙なら80枚まで収納できますし、写真L判やはがきなどのコンパクトな用紙にも柔軟に対応します。しかも、この薄さで自動両面印刷が可能です。どうやって印刷紙を裏返してるのか、不思議で仕方ありません。

2.メールをするとプリンターが自動印刷してくれる「メールdeプリント」機能が便利

ENVY100は、パソコン不要でメール受信・印刷が可能な「メールdeプリント」機能が搭載されています。従来のプリンターにはなかった「プリンターに割り当てたメールアドレスに文書や写真データを送信 → プリンタ単独で受信して自動印刷」という機能であり、プリンターと接続できない端末(スマートフォンや携帯電話など)からの印刷が楽しめます。

iPhoneに保存しているデータを紙に印刷する
「メールdeプリント」の概要。ネットに直接つながっているENVYにメールを送信するだけで、自動的にプリントしてくれます。例えば、スマートフォンに保存しているOffice/PDFファイルが見づらいので紙にプリントしたり、旅行先で撮影した写真を送信して両親にリアルタイムで画像報告、なんて使い方もできますね。

ENVY100本体に固有の電子メールアドレスが振り当てることができます
ENVY100本体に固有のメールアドレスが振り当てることができ、携帯端末からこのメールアドレスにデータを送信するだけでOK。もちろん電子メールアドレスの利用は無料です。

「メールdeプリント」機能を使った印刷イメージ
「メールdeプリント」機能を使った印刷イメージ。どんな添付データでも印刷可能というわけではないですが、文書ファイル(ワードやエクセル)、画像(JPEGやBMP)、PDFファイルなど利用頻度が高い形式に対応しているので不便さはありません。

3.パソコン不要で遊べる「アプリdeプリント」機能が面白い

ENVY 100には、全く新しい機能がもう1つ搭載されています。専用Web上に用意されたアプリを使って、色々な遊び要素が楽しめる「アプリdeプリント」です。ENVY100の画面をタッチするだけの簡単操作で楽しめます。

天気、ディズニーなどの塗り絵、年賀状印刷、ゲームの「数独」、ぐるなび、迷路などの遊び用途
画面中央にある帯状のウィンドウが「アプリdeプリント」機能です。各ウィンドウからをタッチするだけで、天気、塗り絵、年賀状、ぐるなび、数独などの遊び用途だけでなく、カレンダー、チェックリスト、グラフなど日常・ビジネス用途のアプリもあります。今後も対応アプリが続々追加されても、直接インターネットからダウンロードできます。

「数独」は、優しい、普通、難しいなど難易度が選べる
数独は、優しい、普通、難しいなど難易度が選べて、裏面に回答が一緒に印刷されます。我が家では現在、嫁さんは数独、2人の娘は迷路にはまってます。時間つぶしにも最適ですね。私はぐるなびを使って、職場近くのラーメン屋さんを検索 → 印刷してみました。パソコンを起動しなくていいのが便利です。

ノート用紙やカレンダー、チェックリストなど、日常・ビジネス用途のアプリを印刷
ノート用紙やカレンダー、チェックリストなど、日常・ビジネス用途のアプリを印刷。私は仕事でカレンダーやチェクリストを多様するので、地味な機能ですが重宝してます。ちなみに、カレンダーを印刷するのは年月を選ぶだけであり、難しい作業は全く必要ありません。小学一年生の娘が作ってくれました。

年賀状印刷の定番ソフト「筆まめOnline」も使えます
年賀状印刷の定番ソフト「筆まめOnline」も使えます。文面印刷、宛名印刷に対応しており、絵柄を選ぶだけで年賀状が印刷できます。もちろんパソコンは使ってません。

塗り絵ネタを印刷
塗り絵ネタを印刷。ENVY100のレビューをしていると、長女がずっと横にいてジャマだったので、とっさに塗り絵を印刷して渡しました。ミッキーやトイ・ストーリーなど知っているキャラクターの塗り絵が気に入ったのか、楽しそうに塗ってます。「次はドラえもんの塗り絵を出して!」とせがまれましたが、何でも出てくる四次元ポケットではないので、さすがにドラえもんコンテンツはありませんでした。

「DreamWorks」にてシュレックネタを印刷
「DreamWorks(ドリームワークス)」コンテンツにてシュレックネタを印刷。昔懐かしい指人形みたいなモノ(これって何って言うんでしたっけ?)まで作れます。あまりに面白いので、印刷しまくってたらインクがすぐに無くなりました。みなさんはご注意くださいね。

写真プリント機能は大型タッチスクリーン液晶で簡単操作が楽しめる♪

ENVY100は、本体デザインや「メールdeプリント」機能、「アプリdeプリント」機能など目新しい機能に注目されがちですが、基本的な写真プリント機能も充実してます。

SDカードを直接挿し込んでプリントも楽しめます
前面上部にUSB端子とメディアカードリーダーを装備。USBメモリやSDカード等を直接差し込んでのプリントに対応しており、データ通信時はアクセスライトが点灯します。フタが付いてるので、ホコリ対策も万全です。

SDカード内の画像が一覧表示されます
SDカードから直接プリントするイメージ。SDカードに保存されている写真が一覧表示されます。印刷したい写真を選んで「印刷」をクリック、もしくは「すべて選択」→「印刷」をクリックすれば自動でプリントできます。スクリーンが大きいので、よく似た写真が多くても判断しやすいですし、光沢パネルなので発色もキレイです。初期設定では赤目軽減機能が適用されてましたが、プリントの設定は画面下のメニューから変更できますので、お好みに合わせてお使いください。

先日行った神戸ルミナリエや花鳥園の写真をさっそくプリントしてみました
先日行った神戸ルミナリエや神戸花鳥園の写真をさっそくプリントしてみました。ENVY 100は、プリント画質よりもネット機能を優先しているためか標準的な4色インクなので、画質にとことんこだわる高級プリンタには勝てません。ただし、通常の写真プリントや文書・Webサイトの印刷程度であれば十分キレイですし、長期的なコストを考えると断然オトクです。私個人的には「色が少しあっさりしてるかな?」という印象を受けましたが、好みの差だと思います。

インクは4色カラーでカートリッジ一体型
ENVY 100は、カラー3色/ブラック1色の2インクカートリッジ方式です。最近は独立系インクを採用するプリンタが増えてますが、色減りの差が少ない3色カラーであることや目詰まり頻度を抑えることを想定して、取り扱いが便利な一体型カートリッジを採用しているようです。ENVY 100は本体がコンパクトなので、独立型はスペース確保が難しかったのかもしれませんね。代わりと言ってはなんですが、使用頻度が高いブラックは顔料系インクを採用してますので、文字がにじみにくく鮮明です。

HP Directplus直販サイトで簡単に調達可能でした
私は田舎に住んでるので、「近くの家電量販店に、ENVY 100の替えインクなんて売ってるのだろうか?」と心配してたのですが、HP Directplus直販サイトで簡単に調達できました。しかも送料が無料というオマケつきです。プリンタの使用頻度が高い方には、約3倍大容量のXLインクもあります。特に使用量が多いブラックは、お得なXLインクがおすすめですね。

ENVY100を楽しむには無線ルーターが必要

ENVY100は、原則、無線LANでの接続を想定しています。

NVY100の設置は、電源ケーブルをコンセントに差し込むだけで完了
無線ルーターを導入しておけば、ENVY100の電源ケーブルをコンセントに差し込むだけで設置完了です。LANケーブルを接続する必要がないので、コンセントさえある場所であればリビング、個室、玄関など、どこでも置けます。

しかも自動設定機能WPSに対応してますので、比較的新しい無線ルーターであればボタンを押すだけでOKです。わずらわしいワイヤレス設定をする必要ないので、驚くほど簡単に初期設定が完了します。私が3年前に購入したバッファロー「WZR2-G300N」でも自動接続してくれました。

ただし、無線ルーターを所有されてない方は注意が必要です。

ENVY100は、標準的なUSBケーブルでパソコンと接続することもできますが、「アプリdeプリント」などインターネット直接接続タイプの機能が使えません。つまり、ENVY100の面白い機能が全く使えないのです。最近では1万円以下の無線ルーターも豊富なので、ENVY 100と併せてご検討ください。

遊び心満載の不思議なプリンターENVY100

ENVY100は、斬新なデザインとプリンター単独で楽しめる機能がたくさん詰まった唯一無二のプリンタです。派手さだけでなく基本的な印刷機能も充実してますので、「買わなきゃ良かった・・・。」と感じることは少ないはずです。ありふれたプリンターしか見たことがなかった5歳の娘は「まるで魔法の箱みたい!」とまで賞賛してました。(さすがに、そこまでスゴイものではありませんが・・・)

ちなみに、ENVY 100はHP Directplus直販サイトで29,820円(税込)と3万円を切る価格帯に抑えられています。

それでも高いと思うか、安いと思うかは個人差によるでしょうが、「プリンター単独の機能が面白そう」、「プリンターを使う度にパソコンを起動しなくて良いのが便利」、と感じられる方におすすめできるプリンターに仕上がってます。当初、私はENVY 100の外観と価格だけを見て、「高っ!ほとんどガラス代金じゃないの?」とさえ思ったのですが、ENVY 100でしか味わえない遊び心を満喫しているうちに費用対効果が高いことを再認識させられました。

コンパクトながらズシッと重い、有線LANが省略されている、など少々犠牲になっている点もありますが、

  • 高級感あるプリンターが欲しい
  • 来客者の目を引いて話のネタにしたい
  • どこにでもあるような普通のプリンターは購入意欲がわかない

という方はENVY100を選択肢に入れてみてください。もしかしたら、あなたの部屋に魔法がかかるかもしれませんよ。(笑)

HP ENVY 100

 遊び心満載の不思議なプリンターENVY100が気になる方は、
 「ネットにつながるプリンターHP ENVY 100(HP公式ページ)」をご参照ください。

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