DELL(デル)パソコン
HP(ヒューレット・パッカード)でのパソコン購入を検討されている方は、ご参考にどうぞ。
ページ更新:2013/12/7
DELL(デル)パソコン 目的別カスタマイズ カスタマイズ詳細 DELL(デル)ガイド製品情報 DELLとは PC基礎知識

HPビジネス用プリンタの新製品説明会に行ってきました

HPビジネス用プリンタの新製品説明会に行ってきました

ギネスに認定された、何やら革新的なプリンタを開発したそうです

平成25年11月19日、HP(ヒューレット・パッカード。以下、HP)のビジネス用プリンタの新製品説明会に行ってきました。何やら革新的なプリンタが開発できたらしく、普段HPパソコンのレビューを掲載しているブロガー等を集めての説明会でした。当日の状況を詳しくご紹介します。

渋谷ヒカリエで実施された発表会
渋谷ヒカリエで実施された発表会。当サイトを以前からご覧頂いている方はご存じかもしれませんが、私は奈良県在住であるため東京方面に行くだけでも一苦労なんです。これでつまらない説明会だったら・・・と不安を抱きつつ、京都から新幹線に乗って渋谷ヒカリエへ。

革新的なビジネス用インクジェットプリンタ 「HP Officejet Pro X」

ビジネス用インクジェットプリンタ
今回開発された革新的なプリンタがこれ。ビジネス用インクジェットプリンタです。一般的にビジネス用プリンタは熱転写のレーザープリンタが主流であり、インクジェットプリンタは嫌がられるのですが、今回のプリンタは、インクジェットプリンタの欠点を克服&約半分のコストを実現したとのこと。

HP Officejet Pro X
プリンタの名前はHP Officejet Pro X。左がスキャナ付きの複合機、右がシンプルな印刷のみです。印刷速度によって、グレードが各2段階ありますが、数十万円するレーザープリンタと比べると圧倒的に経済的。塾や薬局、不動産関係など15人までの利用を想定しているそうです。ラインナップ詳細はHP Officejet Pro X シリーズ icon(HP公式サイト)をご参照ください。

A4カラーを最高70枚/分という驚異的なスピードで印刷できる
大きな特徴がこの4つ。特にスゴイのが、A4カラーを最高70枚/分という驚異的なスピードで印刷できること。インクジェットプリンタは印刷ヘッドが左右にギコギコ動きながら少しずつ印刷する構造なのですが、印刷ヘッドを10個並べるという力業(笑)により印刷ヘッドの移動を不要にしています。1枚印刷するのに1秒かからないので、レーザープリンタよりも断然速いですね。その他にも、特殊なインクを開発できたことによる速乾性や耐水性などを実現しました。印刷直後に水に濡らしたテストも確認できましたので、写真付きで後述します。

10個並列による力技の印刷ヘッド
10個並列による力技の印刷ヘッド

ギネス世界記録に認定
今回のHP Officejet Pro Xは上記の印刷の速さゆえ、なんとギネス世界記録に認定されたそうです。

HP Officejet Pro Xのサプライ・アクセサリ一覧
HP Officejet Pro Xのサプライ・アクセサリ一覧。インクカートトリッジも大型化されており、黒1タンクで最大9,200枚、カラー1タンクで最大6,600枚が印刷可能。1枚当たりの印刷コストも家庭用インクジェットプリンタと比較するとお得。

HP Officejet Pro Xインク定額パックサービスも実施
大量の印刷が必要なためコストが気になる方のためにインク定額パック iconも実施。契約期間中、実質使い放題の出血サービスです。これはひかれます。

HP Officejet Pro Xの実力は?

続いて、HP Officejet Pro Xの実機をチェックしてみました。

気になる印刷速度をチェック♪

まずは一番のウリである印刷速度をチェックします。

印刷速度をチェック
左から、一般的なインクジェットプリンタ代表「HP Officejet Pro 8100 icon(価格:19,950円)。以下、8100。」、今回の「HP Officejet Pro X 551dw icon(価格:73,500円。以下、X 551dw。)」、一般的なレーザープリンタ「HP LaserJet Enterprise 500 Color M 551dn icon(価格:184,800円。以下、M 551dn。)」の3機種。
同じデータを印刷してその速度を比較しましたが、はじめの数秒でいきなり大きな差が付きました。「X 551dw」が1枚印刷完了したときにレーザープリンタ「M 551dn」はまだ1枚目の途中、インクジェットプリンタ「8100」については紙さえ見えません。

印刷速度をチェック2
その後、「X551dw」は順調に印刷してますが、レーザープリンタ「M 551dn」はやっと1枚、インクジェットプリンタ「8100」はまだ1枚目の半分。

印刷速度をチェック3
「X551dw」が6枚印刷完了した時、レーザープリンタ「M 551dn」は2枚目、インクジェットプリンタ「8100」はやっと1枚目が完了寸前でした。「X551dw」の圧倒的なスピードに感動。

レーザープリンタ「M 551dn」でこれだけ印刷できる時間
ちなみにレーザープリンタ「M 551dn」でこれだけ印刷できる時間で、

「X551dw」はこれだけの印刷が完了します
「X551dw」は全ての印刷が完了します!

印刷品質をチェック♪

インクジェットプリンタで気になるのが、にじみと色合いの印刷品質です。ちょっと意地悪なチェックをしてみました。

印刷後のにじみをチェック
インクジェットプリンタの欠点である印刷後のにじみをチェック。指先で強めにゴシゴシしましたが全くにじみなし。ちょっとでもにじんだら記事にしようと思っていたのですが悔しい(?)です。

黄色のカラーペンでにじみをチェック
引き続いて、黄色のカラーペンでにじみをチェック。こちらも全くにじみが確認できませんでした。家庭用インクジェットプリンタで印刷した後でカラーペンを使うと文字がにじんだ経験をお持ちの方も多いと思いますが、「熱転写のレーザープリンタで印刷したペーパーだった?」と錯覚するほどにじみません。

印刷ペーパーを水につけた状態
印刷した後に水に浸すという意地悪なテスト。
ここまでやると、レーザープリンタでもにじむのでは?と思うほどでしたが、全くにじみません。

印刷ペーパーを比較
印刷品質を比較。左からインクジェットプリンタ「8100」、「X551dw」、レーザープリンタ「M 551dn」。
写真では少しわかりにくいかもしれませんが、インクジェットプリンタの2機(左と中央)は色が自然ですが、レーザープリンタ「M 551dn」はちょっとざらついて派手すぎます。

カラー文字印刷をチェック
カラー文字印刷をチェック。左からインクジェットプリンタ「8100」、「X551dw」、レーザープリンタ「M 551dn」。
さすがにレーザープリンタ(右)は色合いが良いですが、ビジネス用途であればインクジェットプリンタの2機(左と中央)でも十分実用レベル。

気になる消費電力は?

印刷インクと同じくらい気になるコストが電気料金です。レーザープリンタはトナーを熱転写するために消費電力が高いため、かなり電気代がかかってしまいますが、今回ご紹介している「X 551dw」は熱転写不要のインクジェットプリンタなのでコストダウンが期待できます。

上記の3機種による消費電力を計測
上記の3機種による消費電力を計測。左からインクジェットプリンタ「8100」、「X551dw」、レーザープリンタ「M 551dn」。

印刷時の消費電力
まずは印刷時の消費電力。左から左からインクジェットプリンタ「8100」、「X551dw」、レーザープリンタ「M 551dn」。
レーザープリンタだけが格段に消費電力が高いです。その差なんと約30倍!

印刷待ちの待機状態の消費電力も比較
印刷待ちの待機状態の消費電力も比較。
この差も約2倍以上。さらにレーザープリンタは熱を発生するので、夏季は冷房が効きにくいデメリットもあります。

HP Officejet Pro Xは使い方がシンプル

HP Officejet Pro Xの機能は、印刷、コピー、FAX、USBメモリからの直接印刷などシンプルです。他に高機能なプリンタも発売されていますが、実際よく使うのはこれらの機能であることが多いので、初めからシンプルでも問題ありません。

インクは前面からのプッシュ式
インクは前面からのプッシュ式。入れるときは押すだけ、出すときはより押し込むと手前に押し返されます。

万が一の紙づまり対応も、左側のカバーを空ければOK
万が一の紙づまり対応も、左側のカバーを空ければOK。レーザープリンタと違って、インクジェットプリンタは構造がシンプルなので故障頻度も少ないです。

L版など写真印刷も手差しで対応可能
手差し構造もあります。拡張カートリッジを付ければ最大1,000枚までA4用紙を収納できますので、用紙補充の手間も省けます。ちなみに、一般的なビジネス向けインクジェットプリンタは250枚程度が標準と少なめです。

インクカートリッジを比較
インクカートリッジを比較。奥は大きなレーザープリンタ用、手前はコンパクトなHP Officejet Pro X用です。
後々のインクカートリッジ交換もHP Officejet Pro Xの方がラクですね。

(まとめ)ビジネス向けではシェアが高い超優良企業のHP

HPは個人向けとしてはパソコンも含めて認知度が低いですが、ビジネス向けもしくは全世界ではシェアが高い超優良企業です。日本ではどうしても国産メーカーのイメージが強く、身近な家電量販店でもHP製品が陳列されていることが少ない(特に奈良のような地方都市になるほど)のでもったいないですね。

HPビジネスインクジェットプリンターの豊富なラインナップ
HPビジネスインクジェットプリンタの豊富なラインナップ。プリンタの歴史も長く、「エ○ソンさんやブラ○ーさんには負けませんよ!」と担当者さんが意気込んでいらっしゃいました。

HP Officejet Pro Xの欠点はあるの?

あと、説明会で質疑応答の時間が設けられましたので、

「HP Officejet Pro Xの良いところはわかりましたので、HP Officejet Pro Xのデメリットや改善点などがあれば教えてください。」

とあえてイジワルな質問をしてみました。

すると、担当者さんいわく、

「速乾性のインクを新開発したことにより最大70枚/分という高速印刷を実現しました。ところが、その高速印刷がアダとなり、インクが乾燥する時間を確保する必要が生じました。結果、印刷した紙が通るルートを長く確保したため、HP Officejet Pro X本体サイズが少し大きくなっています。

とのことでした。

確かに、HP Officejet Pro Xはレーザープリンタよりも小さいですし、速い印刷速度、安いインクコスト、低い消費電力という3大メリットを考えると、多少サイズが大きくても許容範囲だと思います。それよりも、デメリットについて包み隠さず正直にお答えいただいた担当者さんの姿勢からも、HPビジネスプリンタとしての自信をうかがえますね。

レーザープリンタを超越するインクジェットプリンタ「HP Officejet Pro X」

印刷速度やインクのにじみ、消費電力など各種比較をしてみましたが、HP Officejet Pro Xは確かに今までのインクジェットプリンタとは違う印象を受けました。

私のような奈良に住んでいる一個人をわざわざ東京まで呼んでいただけるほど自信がある、もしくは、今後注力していく事業である意気込みがヒシヒシと伝わってきました。購入対象となりそうな方は一度ご検討してみてください。

 詳細はHP Officejet Pro X シリーズ icon(HP公式サイト)をご参照ください。

(おまけ)
ギネス記録の実物を確認
ギネス記録の実物を確認。本当でした。(笑)

HP(ヒューレット・パッカード)公式サイトリンク

HP Directplus オンラインストア  HP Directplus オンラインストア

 「法人のお客様トップページ」(HP公式ページ)

▲このページのTOPに戻る

>>パソコン納得購入ガイドのTOPに戻る