超薄ゲーミングノート HP OMEN(オーメン) レビュー
HP OMENは、15.6インチ液晶モニタを搭載するゲーミングノートパソコン。最薄部約15.5mmというボディはモバイルノート並にも関わらず、高速SSDや高性能ビデオコントローラを搭載可能としたHP一押しの超薄ゲーミングノートです。
HP OMEN の製品概要
とにかく薄いHP OMEN
今回ご紹介するのは、15.6インチ液晶を搭載するHPのゲーミングノートHP OMEN です。

2014年12月1日現在、15.6インチのゲーミングノートとして業界最薄のHP OMEN(オーメン)。しかも、Core i7 プロセッサ、PCIe接続のM.2 SSD、GeForce GTX860M(4GB)などハイエンドパーツだけでなく、LEDのイルミネーション機能も搭載しています。ちなみに、OMENは”良い兆候”という意味で、ゲーミングPCにおける次世代の究極のテクノロジーと先進デザインへのコミットメントという想いが込められているとのこと。

HP OMENの薄さをチェック。単三乾電池と比較しても、ほぼ同じ薄さと驚異的です。「ゲーミングノート=厚くて重い」という印象が否定されました。厚い部分でも20mm以下というモバイルノートなみの薄さで、ゲームが楽しめます。

HP OMENは15.6インチ1920 x 1080 IPS 液晶(タッチ対応)を搭載。ゲーミングノートにも関わらずタッチパネルは珍しいですね。反面、光沢パネルなので、映り込みは少し多いです。
HP OMEN 15-5000 スタンダードモデルの構成
- Windows 8.1 Update (64bit)
- インテル Core i7-4710HQ プロセッサー
- ブラック
- 8GB (8GB×1)
- 15.6インチワイドフルHDブライトビュー・IPSタッチディスプレイ
- NVIDIA GeForce GTX 860M (GDDR5 4GB)
- 256GB SSD (PCI Express, M.2接続)
- IEEE802.11ac/a/b/g/n、Bluetooth4.0
- 約 2.15 kg
- 約4時間30分
- 1年間 (引き取り修理サービス、パーツ保証、電話サポート)
- 直販価格:税別19万9800円〜(最新の価格はHP OMEN
(HP公式ページ)でチェックしてください。)
HP OMENの外観をチェック
HP OMENの外観をチェックします。

本体のアルミ製筐体が印象的。究極のスピードを追求するF1マシンを彷彿させるデザインやブルーのコーティングが施されたヒンジは、ゲーミングノートならではの派手さです。

ヒンジ部を拡大。青く焼き色塗装されて面白いです。通気口が近くにあるので、まさしくF1マシンの排気マフラーですね。
通気口もイルミネーション機能がありますので、赤と青のコラボレーションがキレイです。

天板はアルマイト処理を施し、トライアングル・ドットのテクスチャ・パターンになってます。HPロゴもアルミ削り出しで、特別感を演出。

HP OMENの前面。端子はありませんが、底面に向かって鋭角が付いた台形のような形状なので、より薄く感じます。

HP OMENの背面。接続端子は左から、電源コネクタ、USB3.0×4)、HDMI、Miniディスプレイポート、ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート。mini
ディスプレイポートで最大3840×2160(60Hz)の外部出力が可能です。高画質な4Kなので、画像編集などにも最適です。

HP OMENは、理論値最大867Mbpsの高速無線LAN規格である「IEEE802.11ac」に対応していますが、安定した有線LANを好まれる方も多いと思います。その場合は、USB→有線LANの変換アダプタも付属してますので、ヘビーユーザーにも安心です。

HP OMENの右側面。SDカードスロットのみ配置されています。ちなみに、左側面には接続端子はありません。個人的にはUSB端子は側面に欲しいのですが、HP
OMENの側面が傾斜したデザインだと無理だったのでしょう。必要な方は、USBハブなどの購入をご検討ください。
HP OMENのキーボード周辺をチェック

HP OMENのキーボード周辺。キーボードはバックライトを搭載しています。左端にはプログラマブルキーを6個備え、専用ソフト「HP
OMEN Control」を使ったイルミネーション機能やファン速度などがカスタマイズ可能です。イメージパッドもかなり広く確保されてます。

キーボードを拡大。一般的なアイソレーションタイプです。キーストロークは約1.8mmで、ゲームに適した深い打鍵感が楽しめます。また、かなり強く押し下げてもキーボードのたわみは全くありませんでしたので、ゲームプレイ時に気になることはないと思います。
専用ソフト「HP OMEN Control」について
HP OMENの専用ソフト「HP OMEN Control」には、大きく分けて「1.キーの割り当て」「2.照明」「3.詳細設定」の3機能があります。
1.キーの割り当て

「キーの割り当て」画面。動きの激しいゲームに対応するため、ショートカットをプログラマブルキー(P1〜P6)に割り当て可能です。さらに、「fn」キーや「shift」キーなどとの組み合わせにより、豊富なパターンの割り当ても可能です。
2.照明

「照明」画面。キーボードとスピーカーのバックライトの色設定です。画面右の箇所毎にエリアが分かれており、個々に別の色を設定することも可能です。イルミネーションのパターンは複数登録できますので、ゲームによって色を変えても良いですね。

例えば、写真のようにWASDだけを青色に設定することもできます。ゲームプレイ時にもわかりやすいので、押し間違えの防止にも最適。

設定できる箇所を全て違う色にしてみました。虹色みたいですね(笑)。その日の気分にあわせて楽しんでください。
3.詳細設定

「詳細設定」画面。ゲーム時は「Windowsキーの無効」、万が一熱いと感じたら「ファンを最大にする」など細かい設定ができます。ファンクションキーの初期設定も変更できますので、ゲーム時以外でもお好みでどうぞ。

スピーカー部分を拡大。細かいメッシュが施されており、LEDが内蔵されているのがわかります。スピーカーが左右に分かれて内蔵されていますので、明瞭で広がりのある音が楽しめます。
HP の底面と強力な排熱設計

HP OMENの底面。ゲーミングノートでは、排熱が悪いと安定性が極端に低下します。その点、HP
OMENは、上部分に細かなトライアングル・ホールを採用することにより、大きな吸気面積を確保しています。

【HP公式サイトより】
内部にはデュアルファンと3本のヒートパイプを採用したパワフルな冷却機構が設計されていますので、安定した性能でゲームが楽しめます。

本体の底面部分を拡大。底面全体にゴム足が取り付けられており、底面から出た熱がこもらないように設計されています。良く出来てますね。
モニタ周辺をチェック

パネル周辺のベゼル部分をチェック。モバイルノート並に狭くなっており、天板がより薄く感じられます。なお他機種と同様、パネル上部にはマイク×2とWebカメラが内蔵されています。

ヒンジ部を拡大。端部は焼き色塗装されており、赤色に設定した電源のバックライトとの色相がキレイです。

パネル下部にはヒューレットパッカードのロゴが入ってます。とてもキレイです。

梱包箱にこだわりあり。HP OMEN本体と同じ形状です。
HP OMENの性能をチェック
HP OMENは、最新かつ高性能なパーツを搭載しています。今回ベンチマークテストを実施したHP
OMENのカスタマイズ構成は、以下のとおりです。

HP OMENのカスタマイズ構成
項目 |
構成 |
OS |
Windows 8.1 |
CPU(定格動作周波数) |
Core i7-4710HQ(2.5〜3.5GHz) |
メモリ |
8GB (8GB×1) |
ハードディスク |
256GB SSD (PCI Express, M.2接続) |
ビデオコントローラ |
NVIDIA GeForce GTX 860M (GDDR5 4GB) |
【参考】HP OMENのデバイスマネージャー

GeForce GTX 860MをGPU-Zで見る
SSDの性能を計測する「CrystalDiskmark 3.0」

【HP公式サイトより】
HP OMEN 15のSSDはPCIe接続なので、理論値はHDD(7200回転)比で約6倍、SSD(SATA2.0)比で約2倍も高速です。

定番ベンチマークソフトのCrystalDiskmark 3.0を使って、SSDの性能を調べてみました。
ベンチマークテストにおいても理論値に近い結果が出ており、実際の操作も爆速です。
CPU単体の処理速度をテストする定番ベンチマーク「CINEBENCH R11」
古いアプリケーションを想定したシングルスレッドテスト、新しいアプリケーションを想定したマルチスレッドテストが実施できるCINEBENCHを使って、Core
i7-4710HQの実力を確認してみました。

「CINEBENCH R11」。3Dグラフィックのレンダリング性能を測定するベンチマークソフト。美麗な3Dグラフィックを描き切るまでのスコアをチェックします。CPU能力を100%フルに発揮するンチマークテストなので、各CPUの底力を知ることができます。
CINEBENCH R11
テスト |
スコア |
【CINEBENCH R11】 CPU(シングルスレッド)(pts) |
1.14 |
【CINEBENCH R11】 CPU(マルチスレッド)(pts) |
6.39 |


CPUの処理負荷を100%まで上昇させると、CPU温度は90℃程度まで上昇しました。HP
OMENの本体の薄さを考えると、かなり抑えた数字と言えそうです。
実アプリケーションでの快適さを想定したベンチマーク「PCMARK 8」
「PCMARK 8」でベンチマークしてみました。どのテストも高スコアです。
他機種との性能比較の参考としてください。

一般的な使い勝手の「Home」は3600

画像や動画編集などクリエイティブな使い勝手の「Creative」は4310

文書作成など仕事の使い勝手の「Work」は4323

ハードディスクへのアクセス速度を調べる「Strage」は4986
ゲーム定番ベンチマークテスト「3DMARK」
ゲーミングデスクトップよりは劣る印象ですが、全般的に高スコアです。
3DMARK
ICE STORM |
96626 |
CLOUD GATE |
15593 |
FIRE STRIKE |
3568 |

ファイナルファンタジー14公式ベンチマークテスト

表示解像度1920×1080、標準品質で「9515(非常に快適)」、最高品質でも「4657(快適)」と文句なし。一部のハイエンド3Dゲームでなければプレイに問題はなさそうです。
ファイナルファンタジー14
1920×1080(標準品質) |
9515(非常に快適) |
1920×1080(高品質) |
6205(とても快適) |
1920×1080(最高品質) |
4657(快適) |
ドラゴンクエスト]公式ベンチマークテスト
![ドラゴンクエスト]公式ベンチマークテストスコア](../../image/hp/omen/omen15_011.jpg)
表示解像度1920×1080、標準品質で「10163(すごく快適)」とこちらも文句なし。
他のゲーミングノートとはひと味違う HP OMEN
HP OMENのメリットは、
- 15.6インチワイドフルHDブライトビュー・IPSタッチディスプレイ
- 最薄部15.5mmの極薄ボディ+軽量2.15kg
- 高級感があるアルミ素材の薄型ボディを採用
- 完成度が高い細部の作り込み
- 256GB SSD (PCI Express, M.2接続)で、アプリやゲームの読込が爆速
- Core i7-4710HQ+NVIDIA GeForce GTX 860Mで、ゲーム以外の用途にも対応
- 豊富なカスタマイズが可能な専用ソフト「HP OMEN Control」
- 見た目が楽しいイルミネーション機能
- IEEE802.11ac/a/b/g/n+Bluetooth4.0でワイヤレス対応も万全
です。
反面、デメリットは、
- 見他のゲーミングノートで搭載可能なハイエンドGPU(上位の870M・880M・900M)シリーズがカスタマイズできない
- 映り込みが感じられる光沢パネルしかカスタマイズできない
- USB端子が背面のみに配置されている
です。
個人的には、HP OMENの薄さと256GB SSD (PCI Express)の速さに驚きました。また、「ゲーミングノート=厚くて重い」という印象がなく、他のゲーミングノートと切り口が少し違いますので、デメリットを踏まえてでも欲しくなると思います。
HP OMENが気になる方はHP公式サイトをチェックしてみてください。
公式サイト 製品ページリンク

15.6インチ液晶モニタを搭載する超薄ゲーミングノート HP OMEN
→詳細はHP OMEN
(公式ページ)をご参照ください。
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