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DELL Inspiron 13zレビューをご紹介! DELLの人気ノートパソコン購入を検討されている方は、ご参考にどうぞ。
ページ更新:2011/11/3
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13.3インチ液晶薄型ノート DELL Inspiron 13z(2011年秋冬モデル) レビュー

「ミニノートは画面やキーボードが小さい。」「大型のオールインワンノートは持ち運びが面倒・・・。」という方に、おすすめしたい薄型ノートInspiron 13z。最新Core iプロセッサやモバイルノートとしては少し大きな13.3インチ液晶モニタを搭載しつつ、安価な価格設定が魅力的です。

13.3インチ液晶モニタ薄型ノート DELL Inspiron 13z(2011年秋冬モデル) レビュー

DELL Inspiron 13z(2011年秋冬モデル) レビュー

Inspiron 13z(2011秋冬モデル)は、モバイル性を兼ね備えた薄型 ・軽量のスタイリッシュノートです。第 2 世代のCore i3/i5プロセッサーを搭載し、メインストリームマシンとしても使える高いパフォーマンスを誇ります。

薄型・軽量のスタイリッシュなボディが印象的なInspiron 13z
薄型・軽量のスタイリッシュなボディが印象的なInspiron 13z。本体サイズは、幅332.0mm×奥行き241.3mm×高さ22.2〜22.7mmで、重量は約1.75Kg。モバイルノートカテゴリにおいて、比較的大きな13.3インチ液晶モニタを搭載します。

DELLラインナップにおけるInspiron 13zの位置付けは?

最近のDELLは、製品名に"z"の文字が付く薄型ノートを積極的に販売しています。今回ご紹介している13.3インチモニタのInspiron 13z、14インチモニタの兄貴分Inspiron 14z、15.6インチモニタの上位シリーズXPS 15zです(2011年11月5日時点)。

両機種のベンチマークテストの比較
比較対象 Inspiron 13z Inspiron 14z XPS 15z (参考)Inspiron 15R
デザイン Inspiron 13z Inspiron 14z XPS 15z Inspiron 15R
モニタサイズ 13.3インチ 14.0インチ 15.6インチ 15.6インチ
CPU ○Core i3/i5 ▲Core i5 ○Core i5/i7 ◎Core i3/i5/i7
ハードディスク ◎HDD(7200回転/分)、SSD ▲HDD(5400回転/分) ○HDD(7200回転/分) ▲HDD(5400回転/分)
光学ドライブ - ▲(DVDのみ) ▲(DVDのみ) ○(ブルーレイ可)
グラフィックス ▲インテル HD グラフィックス ▲インテル HD グラフィックス ○Geforce GT525M ▲インテル HD グラフィックス
DELL製品ページ Inspiron 13z(2011秋冬モデル) Inspiron 14z XPS 15z New Inspiron 15R
※2011年11月2日現在。詳しくはDELL公式サイトをご確認ください。

なぜInspiron 15zがラインナップされていないのか不思議ですが、15.6インチクラスのノートパソコンが気になる方は、売れ筋の入門ノートNew Inspiron 15R(レビュー記事)と比較検討してみてください。

左が13.3インチのInspiron 13z、右が14インチのInspiron 14z
左が13.3インチのInspiron 13z、右が14インチのInspiron 14z。液晶モニタとボディの大きさが一回りほど違います。

左から、Inspiron 13z、Inspiron 14z、15.6インチの売れ筋Inspiron 15R
左から、Inspiron 13z、Inspiron 14z、15.6インチの売れ筋Inspiron 15R。Inspiron 15Rは画面が大きくてテンキーも付いてますが、”手軽に使う”というには厚みと重さが気になります。

Inspiron 13z(上)とInspiron 15R(下)を重ねて比較(その1)
Inspiron 13z(上)とInspiron 15R(下)を重ねて比較(その1)。奥行きは大差ありませんが、Inspiron 13zは横幅がかなりコンパクトです。

Inspiron 13z(上)とInspiron 15R(下)を重ねて比較(その2)
Inspiron 13z(上)とInspiron 15R(下)を重ねて比較(その2)。ボディの厚みはもちろんですが、天板・モニタ部の厚みが歴然です。手に持った感も全く違います。

Inspiron 13z本体と電源アダプタを並べてみた
Inspiron 13z本体と電源アダプタを並べてみる。本体がコンパクトなので、電源アダプタが大きく見えます。標準の4セルバッテリでも実作業ベースで3時間前後動作するので、”ちょこっと用途”に最適ですね。

Inspiron 13zは、

  • 「第2世代Core iプロセッサ搭載ノートパソコンを使ってみたい。」
  • 「低価格かつボディ質感が高いモバイルノートが欲しい。」
  • 「2台目のサブノートを検討している。」

という方におすすめです。

Inspiron 13zの外観をチェック

Inspiron 13zの本体ボディは、金属感が高い素材を採用
Inspiron 13zの本体ボディは、ヘアライン加工が施されており、指紋も目立ちにくいです。ボディカラーは、ダイヤモンドブラックとファイヤーレッド、ロータスピンクが選べます。

高級感ある漆黒のダイヤモンドブラック
今回ご紹介しているInspiron 13zのカラーは、高級感ある漆黒のダイヤモンドブラック。天板が本体ボディに突き刺さったようなデザインを採用しているため、天板がかなり薄い印象を受けます。

天板の後ろには、INSPIRONのロゴが刻印されています
天板の後ろには、INSPIRONのロゴが刻印されています。

天板を拡大
天板を拡大。指紋が目立ちにくい加工が施されていますが、兄貴分Inspiron 14zと比べると少し安価な素材を採用しているようです。プラスチック樹脂のような安っぽさはありませんが、上位機種との差別化と言えそうです。

Inspiron 13zとInspiron 14zの天板を比較
Inspiron 13zとInspiron 14zの天板を比較。光沢感のあるInspiron 13zの天板に対して、Inspiron 14zの天板は金属感が強い素材を採用している。

Inspiron 13zを横から見る
Inspiron 13zを横から見る。天板が薄いので、見た目のインパクトは大きいです。15.6インチクラスのスタンダードノートと比べると一目瞭然でした。

Inspiron 13zの接続端子をチェック

Inspiron 13zの接続端子を詳しくご紹介します。

Inspiron 13zの左側面

Inspiron 13zの左側面
Inspiron 13zの左側面。左から、HDMI、USB2.0(パソコンOFF時でも充電可能なpowershareタイプ)、8in1メディアカードリーダーです。上位シリーズと比べると、ミニディスプレイポートやeSATA端子が省略されてます。

ホコリ対策?としてカバーが付いてます
接続端子部は、見た目の薄さを印象づけるため、かつ、ホコリ対策?としてカバーが付いてます。指先で簡単に開閉可能ですが、周辺機器を接続するたびにカバーを外す必要があるので、個人的には少し面倒な気がしました。

Inspiron 13zの右側面

Inspiron 13zの右側面
Inspiron 13zの右側面。左から、オーディオ端子、USB3.0×2ヶです。こちら側も見た目のデザインを重視しているためか、接続端子類がカバーに隠れてます。

端子部を拡大
端子部を拡大。左から、オーディオ端子(ヘッドフォン/マイクロフォンコンボ)、USB3.0×2ヶです。ヘッドフォン端子とマイクロフォン端子が統一されているのは残念ですが、USB3.0が2ヶ確保されているので許容範囲。

Inspiron 13zは、光学ドライブが省略されているのが大きな特徴ですね。兄貴分のInspiron 14zはトレイロード式のDVDスーパーマルチドライブ搭載なので、Inspiron 13zを買うかInspiron 14zを買うかお悩みの方には大きな判断材料となりそうです。ただし、Inspiron 14zでもブルーレイドライブは非選択なので、ブルーレイ映画の視聴を想定するならInspiron 15Rがおすすめかも。

Inspiron 13zの前面

Inspiron 13zの前面
Inspiron 13zの前面。左側に各種アクセスライトがありますが、接続端子は非搭載です。

各種アクセスライトを拡大
各種アクセスライトを拡大。左から、電源、ハードディスク、バッテリ残量、ワイヤレスLANです。

Inspiron 13zの背面

Inspiron 13zの背面
Inspiron 13zの背面。左側にLAN端子(RJ45)、右側に電源コネクタがあるだけ。

LAN端子を拡大
LAN端子を拡大。相変わらずカバーが付いてますが、LANケーブルを常時挿しっぱなしにするのであれば問題なさそうです。

Inspiron 13zの底面

Inspiron 13zの底面
Inspiron 13zの底面。中央に内部アクセス部分があり、メモリなどの増設時に対応可能です。

底面の両サイド側にSRS Premium Soundスピーカ(2W)を2個搭載
底面の両サイド側にSRS Premium Soundスピーカ(2W)を2個搭載。クリアな音ですが、出力面積が広い15.6インチクラスのノートパソコンと比べると多少見劣りしました(音が少し軽い)。サブウーハーも非搭載なので、豊かな低音を求める方は上位シリーズのXPS 15クラスが購入対象となります。

Inspiron 13zのキーボード周辺

本体ボディの全景
本体ボディの全景。キーボードは、19mmフルサイズかつ最近主流のアイソレーションタイプで、手を置くパームレスト部分は指紋が気になりにくい素材で加工されています。タッチパッドは少し狭いですが、一般用途であれば問題ありません。キーボード左上部に電源ボタン、右上部に設定ボタンがあるのは他機種と同じですね。Enterキーが大きくて入力しやすいですが、Enterキーの外側に「Delete」や「Home」などの機能キーが配置されている独自配列は少し迷うところでしょうか。

キーボードを拡大
キーボードを拡大。キー中央が少しくぼんでいるので、指先がぶれることは少なくタイピング感は良好。キーストロークは見た目よりも深いですが、売れ筋のInspiron 15Rと比べても個人的には遜色ありません。ただし上位機種と比べるとたわみが少しあるので、キーボードに強いこだわりがある方はご注意ください。

パームレスト部分を拡大
パームレスト部分を拡大。Inspiron 13zの価格帯を考えると高品質なパームレストですが、Inspiron 14zやXPS 15と比べると物足りなさを感じます。

タッチパッドボタンは少し小さめ
タッチパッドボタンは少し小さめ。私のように指が太い方だとクリックしづらいですが、タッチ感は柔らかくて良好。

キーボード右上部には、カスタマイズ系のインスタントキーを装備
キーボード右上部には、カスタマイズ系のインスタントキーを装備。左から、Windowsモビリティセンター、Dellサポートセンター、カスタマイズ機能です。

Inspiron 13zのモニタ

Inspiron 13zのモニタをチェック
Inspiron 13zのモニタをチェック。安価な光沢パネルなので視野角は狭く、青白い印象は受けますが、モニタに対するこだわりが強くない方には実用的だと思います。表示解像度は1366 x 768と一般的ですが、光沢モニタなので写真や映画視聴におすすめ。モニタ上部には、1.0 MP HD Webカメラも内蔵してます。

Inspiron 13zの性能をベンチマークテスト!

Inspiron 13zの性能を調べるため、各種ベンチマークテストを実施しました。

Inspiron 13zの正式名称は「INSPIRON N311Z」
Inspiron 13zの正式名称は「INSPIRON N311Z」。今回ご紹介しているInspiron 13zはCore i3を搭載していますが、この記事を書いている時点ではCore i5も選べます。高性能なCore i7が非選択なのが残念。

Inspiron 13zのデバイスマネージャ(参考)
Inspiron 13zのデバイスマネージャ(参考)。ビデオカードはインテル HD グラフィックス 3000のみなので、拡張型ビデオコントローラ搭載ノートをご希望の方には不向き。

Windows エクスペリエンス値
Windows エクスペリエンス値。グラフィックススコアこそ平凡ですが、その他スコアは6前後と安定しています。

PCMARK05スコア 3DMARK06スコア
定番ベンチマークテストの「PCMARK05」(左)と「3DMARK06」(右)のスコア。数年前のノートパソコンと比べると、高いスコアアップを計測。

PCMARKVANTAGEスコア
同じく定番ベンチマークテストの「PCMARKVANTAGE」スコア。5395なので、1年ほど前のミドルレンジデスクトップパソコン並と悪くありません。ハードディスクも高速な7200回転/分タイプなので、HDDスコアは4014と高いのが魅力的です。(兄貴分のInspiron 1zは低速な5400回転/分タイプしか選べず、HDDスコアは1987と少し低いです)。ハードディスクへのアクセス頻度が高い方は、さらに高速なSSDも選択可能なので狙ってみてください。

PCMARK7スコア
最新ベンチマークテスト「PCMARK7」スコア。13.3インチの薄型ノートとしてはまずまずの好成績。

BBENCHベンチのスコア
定番ベンチマークテストBBENCHを使って、Inspiron 13zのバッテリ駆動時間をチェック。「10秒ごとにキー入力、かつ、Webサイトを閲覧」という条件を設定。約2時間を経過した時点でバッテリ残量が約半分程度でしたので、利用環境にもよりますが3〜4時間前後は使えると思います(Core i3搭載時)。モバイル頻度が高い方は、1.5倍長持ちする6セルタイプもご検討ください。

CINEBENCH R10 CINEBENCH R11
CPUの底力を調べる「CINEBENCH R10」(左)と「CINEBENCH R11」(右)。第2世代Core iプロセッサを搭載しているので、スコアはかなり高いです。

ストリートファイターWベンチマークテストでは最低ランクの評価E
ストリートファイターWベンチマークテストでは最低ランクの評価Eと撃沈。グラフィックス能力が低いのでゲームプレイには不向きですが、Webサイト閲覧やメール、文書作成やデジカメ写真の簡易編集など一般用途であれば対応可能です。上位機種と比べるとカスタマイズできるパーツが少なくて残念ですが、古いパソコンからの買い換えであれば体感的にかなり速くなると思います。

(まとめ)高コストパフォーマンスな薄型ノートInspiron 13z

最近のモバイルノートは、20万円を超えるハイエンドモバイルから5万円前後のローエンドモバイルまで幅広い機種が各メーカーから発売されており、Inspiron 13zはローエンドの部類にランク付けされます。

Inspiron 13zは値段が安い分、標準解像度パネル(1366×768)しか選べない、CPUやメモリの選択肢が狭いなどのデメリットも考えられますが、

  • モバイルノートしては、大きくて使いやすい13.3インチモニタを採用
  • 安価かつ薄型ながらも、高級感ある本体ボディを採用
  • 高性能なCore i3/i5プロセッサを搭載しつつ、約3〜4時間前後のバッテリ駆動力を誇る

など、数年前の10万円超ノートに匹敵する高パフォーマンスを誇るのも事実です。予算重視のモバイルノートが欲しい方は、Inspiron 13zを検討してみてください。

DELL公式サイト 製品ページリンク

Inspiron 13z
スリムなデザインかつ最新パーツを搭載するスタンダードノート DELL Inspiron 13z

 13.3インチ液晶モニタ/最新CPU「Core i3/i5」を搭載する薄型ノートInspiron 13z
 →詳細はInspiron 13z(2011秋冬モデル)(DELL公式ページ)をご参照ください。

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