13インチのボディに、14インチモニタを搭載するノートパソコン「Inspiron 14
7000」 レビュー

【特徴】13インチのボディに、14インチモニタを搭載するノートパソコン「Inspiron
14 7000」
今回ご紹介するのは、極細ベゼルの14インチディスプレイを13インチのボディに搭載したノートパソコンInspiron
14 7000(正式名称はInspiron 14 7460)のレビューです。また、上品なデザインが際立つ、軽量・コンパクトな位置づけの7000シリーズです。
(参考)Inspiron 14 7000 (DELL公式ページ)
(特徴その1) 14インチノートながら13インチノートサイズにコンパクト化
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Inspiron 14 7000の外観。フレームレスモニタにより、14インチノートながら幅:323.3mm×奥行き:227.1mm(13インチクラス)のコンパクトボディを実現。高さは18.95mm、重量も1.65kgと軽量ボディです。しかも最新の第7世代Coreプロセッサや高速SSDを搭載することにより、最長10時間のバッテリー持続時間を実現しています。

極限まで薄くされたモニタフレームを拡大。遠くからモニタを見ると、ほぼフレームレスに見えます。

実際に測定してみると、モニタフレームの幅は約7mmと驚異的です。

横から見たInspiron 14 7000。本体ボディの厚みと比較すると、モニタの薄さが際立っているのがわかります。

横からのモニタの厚みも約6mm!
(特徴その2) 画像や動画がキレイなフルHD(1920×1080)の光沢パネルを採用

Inspiron 14 7000のモニタをチェック。画像や動画がキレイなフルHD(1920×1080)の光沢パネルを採用しています。一般的な1366×768と比べると表示範囲が広いので複数作業に最適です。

しかも、視野角が広いIPSパネルを採用しています。

視野角も広く、色の変化が少ないです。

モニタの開度は135度程度ですが、十分実用的です。
(特徴その3) カーボンファイバーなど贅沢な素材を採用

Inspiron 14 7000には、高品質な素材が採用されています。手を置くパームレスト部分は、しっとりとした手触りのマット調なので、高級感もバツグンです。写真では少しわかりにくく、伝えきれないのが残念です。

Inspiron 14 7000の天板。天板は、高質感のあるアルミニウム素材を採用しています。つや消し加工が施されていますので、指紋も付きにくいです。さらに、天板内部には、堅牢性を保つためにマグネシウム合金も採用しています。写真はシルバーですが、ゴールドもカスタマイズ可能です。

Inspiron 14 7000の天板を拡大。ダイヤモンド・カットが施された外装エッジが美しく、刃物をイメージさせるような鋭さが印象的です。
(特徴その4) 最新の第7世代Coreプロセッサと高速SSDを標準搭載!
Inspiron 14 7000は、見た目のデザインだけでなく、最新の第7世代Coreプロセッサや高速なSSDを搭載しており、性能面でも妥協がありません。

今回ご紹介しているInspiron 14 7000には、Core i5プロセッサを搭載しています。上位のCore
i7プロセッサもカスタマイズ可能です。

Inspiron 14 7000が搭載するSSD(左)と一般的なノートパソコンに搭載するハードディスク(右)のアクセス速度をCrystalDiskMark
5.0で計測。Inspiron 14 7000の速さがよくわかります。読み出し(Read)・書き込み(Write)共、全く別次元ですね。
しかも、SSDとHDDの同時搭載が可能な設計なので、高速起動と大容量ストレージが両立できます!
【外観】Inspiron 14 7000の外観をチェック
Inspiron 14 7000の外観を詳しくご紹介します。
Inspiron 14 7000の左側面

Inspiron 14 7000の左側面。左から、電源コネクタ、有線LAN、HDMI、USB3.0×2、コンボジャック(ヘッドセット/マイク)です。

有線LANを裏側から見た状態。有線LAN端子が大きくならないように配慮されているほど、Inspiron
14 7000の本体ボディが薄いということです。
Inspiron 14 7000の右側面

Inspiron 14 7000の右側面。左から、SDカードリーダー、USB2.0です。光学ドライブは省略されていますので、必要であれば外付けタイプをご用意ください。
Inspiron 14 7000の前面

Inspiron 14 7000の前面。接続端子は非搭載です。中央に電源およびバッテリーステータスライトがあります。バッテリーステータスライトは、スタンバイ時や充電時に点灯します。
Inspiron 14 7000の背面

Inspiron 14 7000の背面。接続端子は非搭載です。液晶モニタを支えるヒンジ部分は大きく、全体で支えるようなデザインを採用しているので頑丈です。DELLいわく、カバーを20,000回開閉してもヒンジに緩みがないことを確認しています。
Inspiron 14 7000の底面

Inspiron 14 7000の底面。高級感あるアルミニウム素材で形成されており、放熱用のスリットが背面側にあります。両サイドにある小さなスリットは、内蔵スピーカー×2です。
なお、DELLいわく、「Inspironノートパソコンの基部とカバーに25,000回以上も捻りを加えるという、過剰とも思えるテストを実施することで、内部の部品がきちんと保護されていることを確認しています。」とのこと。

底面を拡大。スリットには内蔵スピーカーは搭載されています。DELLいわく「スタジオレベルの高音質」は言い過ぎですが、低音こそないものの、クリアでキレイな音楽・動画鑑賞が楽しめます。また、前面側に配置されていることから、臨場感もあります。

天板の中央にあるInspiron のロゴ。凹凸を作って、高級感を演出しています。
Inspiron 14 7000のキーボード

本体ボディの全景。キーボードは、19mmフルサイズかつアイソレーションタイプで、手を置くパームレスト部分は指紋が気になりにくいマット調です。タッチパッドも広く、一般用途であれば気になることはありません。キーボード右上部に電源ボタンがあるだけのシンプル設計です。

キーボード左部分を拡大。キー配列は標準的で、一番上列のファンクションキーが少し小さいのが気になりますが、頻繁に使うキーではないので割り切りが必要でしょう。

キーボード右部分を拡大。Enterキーが少し小さいのが個人的には不満ですが、慣れれば問題なし。

キーを拡大。一般的なスタンダードノートよりもキー表面が少しツルッとしてますが、タイピング感は良好です。たわみも少ないです。DELLいわく、「よく使用されるキーを1,000万回打鍵し、問題がないことを確認しています」とのこと。

キーピッチは19mmフルサイズなので、手が大きな私でもスペースに余裕があります。

Inspiron 14 7000のキーボードは、バックライトを標準装備しています。機種によってはオプションになる場合もありますので、嬉しいポイントです。Inspiron
14 7000を寝室などの暗い部屋で使う場合に最適ですね。ちなみに、明るい部屋ではバックライトが自動的に消灯します。

広い高精度タッチパッド。幅:10.5cm、奥行き:6.5cmと広く、タッチパッド部分はツルツルしているので、クリックしやすいです。DELLいわく、「タッチパッドボタンを100万回タッチするテストを実施して、問題がないことを確認しています」とのこと。

本体手前部分を拡大。なめらかですが、少し下にへこんでいます。

天板を開ける際に、指先が入りやすいように考慮されたデザインです。
Inspiron 14 7000の電源アダプターと重量

Inspiron 14 7000本体と電源アダプタを並べてみる。Inspiron 14 7000がコンパクトなので、電源アダプタが大きく見えます。

Inspiron 14 7000本体重量の実測は、本体のみで1524gでした。電源アダプタを含めると1800gになります。以下のベンチマークで詳しくご紹介しますが、Inspiron 14 7000はバッテリの持ちが良いので、持ち運びは本体のみでも十分だと思います。
【性能編】 Inspiron 14 7000の性能をベンチマークテスト
Inspiron 14 7000の性能を調べるため、各種ベンチマークテストを実施しました。

Inspiron 14 7000のカスタマイズ構成
Inspiron 14 7000のカスタマイズ構成
機種名 |
Inspiron 14 7000 |
OS |
Windows 10 Home (64ビット) 日本語 |
CPU |
第7世代 Core i5-7200(2.5〜3.1GHz) |
メモリ |
8GB シングル チャネル DDR4, 2400MHz |
ハードディスク |
256GB SSD |
ビデオコントローラ |
インテル HD グラフィックス 620 Shared グラフィックス メモリ付き |
※最新のInspiron 14 7000のカスタマイズ構成は、Inspiron 14 7000 (DELL公式ページ)をご参照ください。
なお、 拡張型ビデオコントローラ「NVIDIA GeForce GT 940MX」搭載モデルを選択すると、
ゲームや動画像編集にも対応できます。また、Inspiron 14 7000の本体の薄さにもかかわらず、SSDとHDDの同時搭載が可能な設計なので、高速起動と大容量ストレージが両立できます。

【参考】Inspiron 14 7000のデバイスマネージャー

CPU-Zで「Core i5-7200 プロセッサー」を見る。
SSDとハードディスクの性能をチェック

定番ベンチマークソフトのCrystalDiskmark 3.0を使って、Inspiron 14 7000の256GB
SSDの性能を調べてみました。連続読み出しは492.2MB/sと爆速です。実際の体感速度と関係する「4K QD32T1」も読み出し269.3MB/s、書き込み235.6MB/s!
CPU単体の処理速度をテストする定番ベンチマーク「CINEBENCH R11」
古いアプリケーションを想定したシングルスレッドテスト、新しいアプリケーションを想定したマルチスレッドテストが実施できるCINEBENCH
R11を使って、Core i5-7200の実力を確認してみました。

「CINEBENCH R11」。3Dグラフィックのレンダリング性能を測定するベンチマークソフト。美麗な3Dグラフィックを描き切るまでのスコアをチェックします。CPU能力を100%フルに発揮するンチマークテストなので、各CPUの底力を知ることができます。
 ノートパソコンとしては十分なスコアですね。
CINEBENCH R11
機種名 |
Core i5-7200(2.5〜3.1GHz) |
【CINEBENCH R11】 CPU(シングルスレッド)(pts) |
1.45 |
【CINEBENCH R11】 CPU(マルチスレッド)(pts) |
3.53 |
省電力タイプのCPUですが、十分な性能を誇ります。

省電力タイプのCore i5-7200なので、CPUの負荷を100%まで上昇させても78℃程度までしか熱くなりませんでした。Inspiron 14 7000の本体ボディの薄さを考えると、冷却能力はしっかりしているようです。
実アプリケーションでの快適さを想定したベンチマーク「PCMARK 8」
実アプリケーションでの快適さを想定したベンチマーク「PCMARK 8」でベンチマークしてみました。他機種との性能比較の参考としてください。

一般的な使い勝手の「Home」は3344

画像や動画編集などクリエイティブな使い勝手の「Creative」は4171

文書作成など仕事の使い勝手の「Work」は4434

ストレージへのアクセス速度を調べる「Strage」は4917
ファイナルファンタジー14 蒼天のイシュガルドの公式ベンチマークテストで性能をチェック
Inspiron 14 7000において、人気が高いファイナルファンタジー14 蒼天のイシュガルドのベンチマークテストを試してみました。

「1280×720の低解像度+標準品質」だと、『普通』でした。ライトなゲームであれば、何とかプレイできるレベルと言えます。


(参考)3DMARKのベンチマーク結果
バッテリの持ち時間を計測する「BBench」
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ベンチマークテストBBENCHを使って、バッテリ駆動時間をチェック。「10秒ごとにキー入力、かつ、Webサイトを閲覧」という条件を設定。3時間経過しても、バッテリ残量は73%も残ってました。単純計算では10時間ぐらい持つことになります。利用環境にもよりますが、ご参考としてください。
(総まとめ)高コストパフォーマンスな薄型ノートInspiron 14 7000
最近のモバイルノートは、20万円前後するハイエンドモバイルから数万円程度のローエンドモバイルまで幅広い機種が各メーカーから発売されています。その中でInspiron 14 7000は10万円前後という価格帯ながらも、デザイン・性能面共に高コストパフォーマンスを誇ります。
Inspiron 14 7000は、
- 14インチノートながら従来の13インチノートサイズにコンパクト化
- 高質感のあるアルミニウム素材やマグネシウム合金を採用
- 画像や動画がキレイなフルHD(1920×1080)、かつ、広視野角のIPSパネルを採用
- 驚異的な薄さのモニタフレーム
- 最新の第7世代Coreプロセッサと高速SSDを標準搭載
- SSDとHDDの同時搭載が可能な設計
など、メインノートの買い替えはもちろん、2台目のサブノートとしてもおすすめです。気になる方は、チェックしてみてください。
DELL公式サイト 製品ページリンク
極細ベゼルの14インチディスプレイを13インチのボディに搭載したノートパソコンInspiron14
7000。
詳しくはInspiron 14 7000 (DELL公式ページ)をご参照ください。
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