DELL(デル)パソコン
15インチモニタを搭載するノートパソコン「Inspiron 15 3000(AMD)」 レビューレビューをご紹介! DELLの人気ノートパソコン購入を検討されている方は、ご参考にどうぞ。
ページ更新:2019/7/19
DELL(デル)パソコン 目的別カスタマイズ カスタマイズ詳細 DELL(デル)ガイド製品情報 DELLとは PC基礎知識

5万円台で購入できるAMDプロセッサ搭載ノートは使えるのか?Inspiron 15 3000(AMD) レビュー

5万円台で購入できるAMDプロセッサ搭載ノートは使えるのか?Inspiron 15 3000(AMD) レビュー

5万円台で購入できるAMDプロセッサ搭載ノートは使えるのか?Inspiron 15 3000(AMD) レビュー

今回ご紹介するのは、15インチモニタを搭載したノートパソコンInspiron 15 3000(AMD)(正式名称はInspiron 15 3585)のレビューです。DELLのラインナップでは数少ないAMDプロセッサ搭載ノートです。

5万円台から購入可能な激安ノートの位置付けなので、サブノートとしては使えます。(本レビューは6万円台のプレミアムパッケージです。)

 New Inspiron 15 3000 (3585)(DELL公式ページ)

結論から申しますと、「SSDは速いが、その他の性能は普通。」、というのが率直な感想です。メインノートであれば、もう少し予算を追加して、中〜上位のノートパソコンを購入することをおすすめします。

(特徴その1) モニタは15インチなので、大きくて使いやすい

Inspiron 15 3000(AMD)の外観
Inspiron 15 3000(AMD)の外観。幅:380.0mm×奥行き:258.0mm×高さ:22.7mm、重量2.18kgです。可もなく不可もなく、と言ったところ。

モニタフレームの幅は厚みがあります
モニタフレームの幅は厚みがあります。激安ノートなので仕方ありません。

(特徴その2) 安価な「AMD Ryzen プロセッサ」を搭載

Inspiron 15 3000(AMD)は、安価な「AMD Ryzen プロセッサ」を搭載しています。高性能なCore iプロセッサではないのでご注意ください。

「AMD Ryzen 3」や「AMD Ryzen 5」が搭載可能です。
「AMD Ryzen 3」や「AMD Ryzen 5」が搭載可能です。今回の機種は、上位の「AMD Ryzen 5」です。

Inspiron 15 3000(AMD)が搭載する256GB SSDのアクセス速度をCrystalDiskMark 6.0で計測
Inspiron 15 3000(AMD)が搭載する256GB SSDのアクセス速度をCrystalDiskMark 6.0で計測。SSDを搭載しているので、ハードディスク搭載ノートよりは、かなり速いです。

ATTO Disk Benchmarkでも計測。安定して速いです。
ATTO Disk Benchmarkでも計測。安定して速いです。

(特徴その3) 安価な1366×768パネルを採用

Inspiron 15 3000(AMD)のモニタをチェック
Inspiron 15 3000(AMD)のモニタをチェック。大きくて使いやすい15.6インチ液晶ですが、他のDELLノートでは採用されなくなりつつある、低解像度の1366×768パネルを採用しています。高解像度の1920×1080でなくてOK、という方には良いかもしれません。

安価なTNパネルを採用します
安価なTNパネルを採用しますが、色の変化は思ったよりも少なかったです。また、非光沢パネルなので、背面や照明の映り込みは少ないです。

(特徴その4) 安価で軽量な樹脂素材を採用

Inspiron 15 3000(AMD)のボディは、安価な樹脂素材が採用されています。
Inspiron 15 3000(AMD)のボディは、安価な樹脂素材が採用されています。

ボディを拡大。少しデコボコしている形状なので、滑りにくさは抑えられています。
ボディを拡大。少しデコボコしている形状なので、滑りにくさは考慮されています。

Inspiron 15 3000(AMD)の天板
Inspiron 15 3000(AMD)の天板。色は「カッパー(濃いゴールド)」です。素材はサラサラした手触りです。天板色は、「カッパー」以外にも「ブラック」、「スパークリングホワイト」、「プラチナシルバー」が選択できます。

Inspiron 15 3000(AMD)の天板を拡大
Inspiron 15 3000(AMD)の天板を拡大。高級感はありませんが、安っぽさもないです。

DELLロゴは光沢感あり。
DELLロゴは光沢感あり。

 5万円台で購入できる15インチノートパソコンInspiron 15 3000(AMD)。
 詳しくはNew Inspiron 15 3000 (3585)(DELL公式ページ)をご参照ください。


【外観】Inspiron 15 3000(AMD)の外観をチェック

Inspiron 15 3000(AMD)の外観を詳しくご紹介します。

Inspiron 15 3000(AMD)の左側面

Inspiron 15 3000(AMD)の左側面
Inspiron 15 3000(AMD)の左側面。左から、電源、HDMI、有線LAN、USB3.1 Gen1×2です。

Inspiron 15 3000(AMD)の右側面

Inspiron 15 3000(AMD)の右側面
Inspiron 15 3000(AMD)の右側面。左から、SDカードリーダー、USB2.0、光学ドライブです。最近のノートパソコンは光学ドライブが搭載不可の場合が多いですが、Inspiron 15 3000(AMD)では搭載しています。

Inspiron 15 3000(AMD)の前面

Inspiron 15 3000(AMD)の前面
Inspiron 15 3000(AMD)の前面。接続端子はありません。

前面を拡大。天板が開けやすいように、本体が少しヘコんでいます。
前面を拡大。天板が開けやすいように、本体が少しヘコんでいます。

Inspiron 15 3000(AMD)の背面

Inspiron 15 3000(AMD)の背面
Inspiron 15 3000(AMD)の背面。接続端子はありません。

背面を拡大。全体的に放熱面積は広く確保されています。
背面を拡大。全体的に放熱面積は広く確保されています。

Inspiron 15 3000(AMD)の底面

Inspiron 15 3000(AMD)の底面
Inspiron 15 3000(AMD)の底面。安価で軽量な樹脂製で、放熱用のスリットが中央にあります。

中央にはinspironロゴがあります。
中央にはinspironロゴがあります。

底面を拡大
底面を拡大。スリットには内蔵スピーカーが搭載されています。低音こそないものの、普通にクリアな音は出ます。

Inspiron 15 3000(AMD)のキーボード

本体ボディの全景
本体ボディの全景。キーボードは、19mmフルサイズかつアイソレーションタイプで、キーボード右上部に電源ボタンがあるだけのシンプル設計です。なお、Inspiron 15 3000(AMD)のキーボードは、防水設計ですが、バックライトは非搭載です。

キーボード左部分を拡大
キーボード左部分を拡大。キー配列は標準的で、一番上列のファンクションキーが少し小さいのが気になりますが、頻繁に使うキーではないので割り切りが必要でしょう。

キーボード右部分を拡大
キーボード右部分を拡大。テンキーを搭載しているのがメリットです。数値入力の頻度が多い方には良いかもしれません。

キーを拡大
キーを拡大。タイピング感は良好で、たわみも少ないです。DELLいわく、「よく使用されるキーを1,000万回打鍵し、問題がないことを確認しています」とのこと。

キーピッチは19mmフルサイズ
キーピッチは19mmフルサイズなので、手が大きな私でもスペースに余裕があります。

テンキーは17.5mmピッチなので少し狭くなっています
テンキーは17.5mmピッチなので少し狭くなっています。ただし、入力に違和感はありません。

AMD専用のセッティングを搭載

Inspiron 15 3000(AMD)は、AMD専用のセッティングを搭載しています。

メイン画面
メイン画面

グラフィック設定
グラフィック設定

パフォーマンス監視
パフォーマンス監視

ビデオのプロファイル
ビデオのプロファイル

ディスプレイ設定
ディスプレイ設定

システムの基本情報を表示
システムの基本情報を表示

 5万円台で購入できる15インチノートパソコンInspiron 15 3000(AMD)。
 詳しくはNew Inspiron 15 3000 (3585)(DELL公式ページ)をご参照ください。


【性能編】 Inspiron 15 3000(AMD)の性能をベンチマークテスト

Inspiron 15 3000(AMD)の性能を調べるため、各種ベンチマークテストを実施しました。

Inspiron 15 3000(AMD)のカスタマイズ構成

Inspiron 15 3000(AMD)のカスタマイズ構成
機種名 New Inspiron 15 3000 プレミアム
OS Windows 10 Home (64ビット) 日本語
CPU AMD Ryzen 5 2500U モバイル プロセッサー Radeon Vega 8 グラフィックス 付き
メモリ 8GB, 2x4GB, DDR4, 2666MHz
ハードディスク 256GB M.2 PCIe NVMe SSD
ビデオコントローラ 内蔵 グラフィックス AMD APU 付き
※最新のInspiron 15 3000(AMD)のカスタマイズ構成は、New Inspiron 15 3000 (3585)(DELL公式ページ)をご参照ください。

Inspiron 15 3000(AMD)のデバイスマネージャー
Inspiron 15 3000(AMD)のデバイスマネージャー

CPU-Zで「AMD Ryzen 5 2500U モバイル プロセッサー Radeon Vega 8 グラフィックス 付き」を見る
CPU-Zで「AMD Ryzen 5 2500U モバイル プロセッサー Radeon Vega 8 グラフィックス 付き」を見る。低価格ですが、4コア/8スレッド動作です。

GPU-Zで見る。
GPU-Zで見る。

CPU単体の処理速度をテストする定番ベンチマーク「CINEBENCH R11」

古いアプリケーションを想定したシングルスレッドテスト、新しいアプリケーションを想定したマルチスレッドテストが実施できるCINEBENCH R11を使って、AMD Ryzen プロセッサの実力を確認してみました。

最新版「CINEBENCH R11」
「CINEBENCH R11」。3Dグラフィックのレンダリング性能を測定するベンチマークソフト。美麗な3Dグラフィックを描き切るまでのスコアをチェックします。CPU能力を100%フルに発揮するンチマークテストなので、各CPUの底力を知ることができます。

CINEBENCH R11スコア
CINEBENCH R11スコア

CINEBENCH R11スコア
テスト AMD Ryzen 5 2500U モバイル プロセッサー Radeon Vega 8 グラフィックス 付き (参考)
インテル Celeron N4000
(4M キャッシュ, 最大 2.6 GHz まで可能)
(参考)
AMD E2-9000
(参考)
第7世代
Core i5-7300U
(2.6〜3.5GHz)
(参考)
第8世代 Core i7-8550U
(定格:1.8GHz、最大4.0GHz)
【CINEBENCH R11】 CPU(シングルスレッド)(pts) 1.33 0.77 0.48 1.64 1.87
【CINEBENCH R11】 CPU(マルチスレッド)(pts) 6.15 1.40 0.73 3.91 6.82

安価なCPUと比較してみると、かなり高性能です。
第7〜第8世代 Core プロセッサと比較しても、結構良いスコアです。

CINEBENCH R15スコアのスコアも、悪くない。
CINEBENCH R15スコアのスコアも、悪くない。

ただし、後述するベンチマークスコアは、それほど高くありません

実アプリケーションでの快適さを想定したベンチマーク「PCMARK 8」

実アプリケーションでの快適さを想定したベンチマーク「PCMARK 8」でベンチマークしてみました。他機種との性能比較の参考としてください。

一般的な使い勝手の「Home」は3362。
一般的な使い勝手の「Home」は3362。

「Home」におけるゲーミングパソコンや、通常のノートパソコン、オフィス用ノートパソコンとの性能比較。
「Home」におけるゲーミングパソコンや、通常のノートパソコン、オフィス用ノートパソコンとの性能比較。
上位47%前後の中スコアです。

画像や動画編集などクリエイティブな使い勝手の「Creative」は3029
画像や動画編集などクリエイティブな使い勝手の「Creative」は3029。

「Creative」におけるゲーミングパソコンや、通常のノートパソコン、オフィス用ノートパソコンとの性能比較。
「Creative」におけるゲーミングパソコンや、通常のノートパソコン、オフィス用ノートパソコンとの性能比較。
下位19%前後の低スコアです。少し物足りない。

ファイナルファンタジー14 紅蓮の解放者の公式ベンチマークテストで性能をチェック

比較的軽いグラフィック負荷である、ファイナルファンタジー14 紅蓮の解放者のベンチマークテストを試してみました。


「低解像度1280×720、標準品質、DirectX 11」の設定で、『快適』でした。
このレベルのライトなゲームであれば、なんとかプレイ可能です。

ただし、ちょっとでも負荷をかけると、途端に快適性は下がりますので、サブ用途程度としておいた方が良いです。


(総まとめ)SSDは速いが、その他の性能は普通

Inspiron 15 3000(AMD)は、

  • SSDを標準搭載しているので、ハードディスク搭載の激安ノートと比べると快適である
  • 安価なAMD Ryzen プロセッサは、そこその性能はあるが、ベンチマークスコアは伸びない
  • 大きな15インチモニタを搭載するが、低解像度の1366×768しか選べない
  • 接続端子は最低限のみ搭載している
  • 本体ボディは安価な樹脂素材を採用しており、高級感はない

と、いう印象でした。

「5万円台で購入できるノートパソコンは、本当に最低限の性能しかない・・・。」、というのが率直な感想です。やはり、もう少し予算を追加して、中〜上位のノートパソコンの購入がおすすめです。

あえてメリットを挙げるとすれば、

  • インターネットやWEBサイト閲覧程度であれば、SSDで何とか対応できる
  • DVD視聴やデータ保存に便利な、光学ドライブを搭載している
  • キーボードに数字入力が便利なテンキーを搭載している

でしょうか。

ただ、光学ドライブやテンキーを搭載しているノートパソコンは他にもラインナップされているので、5万円台から購入できるというメリットはあります。

気になる方は、ご検討してみてください。

DELL公式サイト 製品ページリンク

 5万円台で購入できる15インチノートパソコンInspiron 15 3000(AMD)。
 詳しくはNew Inspiron 15 3000 (3585)(DELL公式ページ)をご参照ください。

▲このページのTOPに戻る

>>パソコン納得購入ガイドのTOPに戻る