デスクトップ代替機としても使える、大画面17インチノート「Inspiron 17 5000」
レビュー
【特徴】17インチモニタを搭載するノートパソコン「Inspiron 17 5000」
今回ご紹介するのは、17インチモニタを搭載したノートパソコンInspiron 17 5000(正式名称はInspiron
5770)のレビューです。また、コストパフォーマンスが高い中位5000シリーズです。
New_Inspiron_17_5000_5770(2017/10/3発売)(DELL公式ページ)
(特徴その1) 大きな17インチモニタ、テンキー、光学ドライブを搭載するミドルレンジノート
Inspiron 17 5000の外観。とにかく大きな17インチモニタが印象的。デスクトップパソコン並の快適さを求める方におすすめです。今回ご紹介している機種の正式な品番は「Inspiron 5770」で、幅:415.4mm×奥行き:279.2mm×高さ:25mm、重量2.79kg。過去の17インチノートと比べると、かなり薄く・軽くなりました。
Inspiron 17 5000は、テンキー搭載のキーボード配列を採用しています。キーは主流のアイソレーションタイプで、本体右上部分に電源ボタンが1つあるだけのシンプルデザインです。手を置くパームレスト部分は広いので、タイピングが快適です。
Inspiron 17 5000は本体サイズに余裕があるので、光学ドライブが搭載されています。コンパクトな機種だと非搭載の場合もありますので、嬉しいポイントですね。
(特徴その2) 最新の第8世代Coreプロセッサを搭載、高速SSDをカスタマイズ可能!
Inspiron 17 5000は、最新の第8世代Coreプロセッサを搭載し、拡張型ビデオコントローラ「AMD Radeon」をカスタマイズ可能など、性能面でも妥協がありません。
今回ご紹介しているInspiron 17 5000には、Core i7プロセッサを搭載しています。安価なCore
i5プロセッサもカスタマイズ可能です。また、拡張型ビデオコントローラ「AMD
Radeon」もカスタマイズ可能です。
Inspiron 17 5000が搭載するSSDの例(128GB ソリッド ステートドライブ)(上)と一般的なノートパソコンに搭載するハードディスク(下)のアクセス速度をCrystalDiskMark
5.1で計測。
Inspiron 17 5000では、Cドライブに高速なSSDが標準搭載されており、システムやアプリの起動・動作が快適です。読み出し(Read)・書き込み(Write)共、全く別次元ですね。
なお、後述しますが、Inspiron 17 5000では、Dドライブに1TBのハードディスク(データ保存におすすめ)が標準搭載されています。デスクトップパソコンのようにストレージ2台搭載可能ですので、デスクトップパソコンからの買い替えにもおすすめです。
(特徴3)画像や動画視聴におすすめ、フルHD(1920×1080)非光沢パネルを採用
Inspiron 17 5000のモニタをチェック。画像や動画がキレイなフルHD(1920×1080)パネルを採用しています。一般的な1366×768と比べると表示範囲が広いので、複数作業に最適です。また、非光沢パネルなので背面や照明の映り込みも気になりません。
視野角の広いIPSパネルを採用しているので、斜め角度になっても色の変化は少ないです。
モニタ上部を拡大。左から、左マイク、カメラ、カメラステータスライト、右マイクです。
モニタの開度は、135度と控えめです。
モニタフレームの幅は約17mmと少し厚みがあります。
横から見たInspiron 17 5000のモニタ。17インチの割に薄いです。
(特徴その4) 安価で軽量な素材を採用しているが、安っぽさはない
Inspiron 17 5000の本体は、ブラック色でメタリック感のある仕上げになってます。安価で軽量な素材を採用してますが、安っぽさはありません。飽きないシンプルなデザインなので、個人用途・仕事用途のどちらでも使えます。
Inspiron 17 5000の天板。写真の色はブラックですが、シルバーもカスタマイズ可能です。
Inspiron 17 5000の天板を拡大。樹脂素材のような質感は感じますが、安っぽさはありません。
安価で高コストパフォーマンスの17インチノートパソコンInspiron 17 5000。
詳しくはNew_Inspiron_17_5000_5770(2017/10/3発売)(DELL公式ページ)をご参照ください。
【外観】Inspiron 17 5000の外観をチェック
Inspiron 17 5000の外観を詳しくご紹介します。
Inspiron 17 5000の左側面
Inspiron 17 5000の左側面。左から、電源アダプタ、バッテリーステータスライト/ハードドライブアクティビティライト、USB3.1(Power
Delivery/DisplayPort 機能付き)、HDMI、有線LAN、USB3.1×2、ヘッドセット(ヘッドフォン・マイク)です。
最大の特徴は、最新の高速USB規格である次世代のUSB3.1を搭載していることです。USB 3.1は、USB3.0の約2倍の転送速度(理論値)を誇りますので、大容量データの転送などにかかる時間も大幅に短縮できます。
本体が薄いので、有線LANはコネクタ部が開くタイプになってます。過去のDELLの17インチノートでは、考えられない薄さです。
Inspiron 17 5000の右側面
Inspiron 17 5000の右側面。左から、SDカードリーダー、USB2.0、光学ドライブです。最近のノートパソコンは光学ドライブが搭載不可であるケースが多いですが、Inspiron
17 5000では搭載しています。
Inspiron 17 5000の前面
Inspiron 17 5000の前面。接続端子はありません。
Inspiron 17 5000の背面
Inspiron 17 5000の背面。接続端子はありません。
Inspiron 17 5000の底面
Inspiron 17 5000の底面。放熱用のスリットが中央下部に1ヶ所箇所にあります。両サイドにある小さなスリットは、内蔵スピーカー×2です。
なお、底面のみ、安価な樹脂感があります。本体の軽さに貢献、かつ、見えない場所なので割り切ってください。(笑)
底面を拡大。スリットには内蔵スピーカーが搭載されています。低音こそないものの、クリアでキレイな音楽・動画鑑賞が楽しめます。また、前面側に配置されていることから、臨場感もあります。
底面の中央にあるInspiron のロゴ。凹凸を作って、高級感を演出しています。
Inspiron 17 5000のキーボード
本体ボディの全景。キーボードは、19mmフルサイズかつアイソレーションタイプで、キーボード右上部に電源ボタンがあるだけのシンプル設計です。なお、Inspiron
17 5000のキーボードは、バックライトが非搭載です。
キーボード左部分を拡大。キー配列は標準的で、一番上列のファンクションキーが少し小さいのが気になりますが、頻繁に使うキーではないので割り切りが必要でしょう。
キーボード右部分を拡大。テンキーを搭載しているのが、他機種との大きな違いです。数値入力の頻度が多い方におすすめ。
キーを拡大。タイピング感は良好で、たわみも少ないです。DELLいわく、「よく使用されるキーを1,000万回打鍵し、問題がないことを確認しています」とのこと。
キーピッチは19mmフルサイズなので、手が大きな私でもスペースに余裕があります。
ただし、テンキーは17.5mmピッチなので少し狭くなっていますが、入力に違和感はありません。
広い高精度タッチパッド。幅:10.5cm、奥行き:8.0cmと広く、タッチパッド部分はツルツルしているので、クリックしやすいです。DELLいわく、「タッチパッドボタンを100万回タッチするテストを実施して、問題がないことを確認しています」とのこと。
Inspiron 17 5000の重量
Inspiron 17 5000本体重量の実測は、本体のみで2722gでした。
安価で高コストパフォーマンスの17インチノートパソコンInspiron 17 5000。
詳しくはNew_Inspiron_17_5000_5770(2017/10/3発売)(DELL公式ページ)をご参照ください。
【性能編】 Inspiron 17 5000の性能をベンチマークテスト
Inspiron 17 5000の性能を調べるため、各種ベンチマークテストを実施しました。
Inspiron 17 5000のカスタマイズ構成
機種名 |
Inspiron 17 5000 |
OS |
Windows 10 Home (64ビット) 日本語 |
CPU |
第8世代インテル Core i7-8550U プロセッサー (8MB キャッシュ, 最大 4.0 GHz
まで可能) |
メモリ |
8GB, DDR4, 2400MHz |
ハードディスク |
デュアル ドライブ 128GB ソリッド ステート ドライブ+ 1TB 5400 rpm ハードドライブ
付き |
ビデオコントローラ |
AMD Radeon 530 グラフィックス 4G GDDR5 グラフィックス メモリ付き |
※最新のInspiron 17 5000のカスタマイズ構成は、New_Inspiron_17_5000_5770(2017/10/3発売)(DELL公式ページ)をご参照ください。
【参考】Inspiron 17 5000のデバイスマネージャー
CPU-Zで「Core i7-8550U プロセッサー」を見る。省電力タイプに関わらず、動作周波数は4.0GHz程度まで上昇します。また、高性能な4コア/8スレッド動作です。
GPU-Zで「AMD Radeon 530」を見る。
SSDとハードディスクの性能をチェック
定番ベンチマークソフトのCrystalDiskmark 5.1を使って、Inspiron 17 5000の128GB ソリッド ステートドライブの性能を調べてみました。連続読み出しは469.6MB/sと爆速です。実際の体感速度と関係する「4K QD32T1」も読み出し308.5MB/s、書き込み258.9MB/s!
1TB 5400 rpm ハードドライブの性能を調べてみました。速度は標準ですが大容量1TBもありますので、データ保存用としての利用がおすすめです。
CPU単体の処理速度をテストする定番ベンチマーク「CINEBENCH R11」
古いアプリケーションを想定したシングルスレッドテスト、新しいアプリケーションを想定したマルチスレッドテストが実施できるCINEBENCH
R11を使って、Core i7-8550Uの実力を確認してみました。
「CINEBENCH R11」。3Dグラフィックのレンダリング性能を測定するベンチマークソフト。美麗な3Dグラフィックを描き切るまでのスコアをチェックします。CPU能力を100%フルに発揮するンチマークテストなので、各CPUの底力を知ることができます。
ノートパソコンとしては、かなりの高スコア。
CINEBENCH R11スコア
テスト |
Core i7-8550U |
(参考)
第6世代Core i5-6200U
(定格:2.30GHz、最大2.40GHz) |
【CINEBENCH R11】 CPU(シングルスレッド)(pts) |
1.91 |
1.28 |
【CINEBENCH R11】 CPU(マルチスレッド)(pts) |
6.24 |
3.12 |
旧機種のCore i5-6200Uと比較すると、Core i7-8550Uは圧倒的なスコアをたたき出しています。
実アプリケーションでの快適さを想定したベンチマーク「PCMARK 8」
実アプリケーションでの快適さを想定したベンチマーク「PCMARK 8」でベンチマークしてみました。他機種との性能比較の参考としてください。
a
一般的な使い勝手の「Home」は4210
「Home」におけるゲーミングパソコンや、通常のノートパソコン、オフィス用ノートパソコンとの性能比較。
比較的高スコアです。
画像や動画編集などクリエイティブな使い勝手の「Creative」は5293
「Creative」におけるゲーミングパソコンや、通常のノートパソコン、オフィス用ノートパソコンとの性能比較。
比較的高スコアです。
文書作成など仕事の使い勝手の「Work」は5103
「Work」におけるゲーミングパソコンや、通常のノートパソコン、オフィス用ノートパソコンとの性能比較。
かなりの高スコアです。
ストレージへのアクセス速度を調べる「Strage(SSD)」は4828。かなり速いです。
ストレージへのアクセス速度を調べる「Strage(ハードディスク)」は2090。普通です。
SSDを搭載すると、全ての項目で高スコアとなります。普段使いも快適ですね。
重量級ゲームでの快適さを想定したベンチマーク「3DMARK」
重量級ゲームでの快適さを想定したベンチマーク「3DMARK」でベンチマークしてみました。他機種との性能比較の参考としてください。
3DMARK
ビデオコントローラ名 |
XPS 13 |
FIRE STRIKE |
1669 |
SKY DIVER |
6165 |
CLOUD GATE |
8593 |
ICE STORM |
48235 |
最新の高負荷ゲームだと、快適なプレイは困難です。
ファイナルファンタジー14 紅蓮の解放者の公式ベンチマークテストで性能をチェック
比較的軽いグラフィック負荷である、ファイナルファンタジー14 紅蓮の解放者のベンチマークテストを試してみました。
一般的な「高解像度1920×1080、標準品質、DirectX 11」の設定で、『快適』でした。
快適なゲームプレイが楽しめます。
「高解像度1920×1080、高品質、DirectX 11」の設定で、『普通』でした。
なんとか、ゲームプレイは可能です。
「高解像度1920×1080、最高品質、DirectX 11」の設定で、『設定変更を推奨』でした。
ゲームプレイは不可です。
(総まとめ)デスクトップ代替機としても使える、大画面ノートInspiron 17 5000
Inspiron 17 5000は、
- 大型な17インチモニタ、かつ、フルHD(1920×1080)非光沢パネルを採用
- デスクトップパソコン代替機としても使える、テンキーや光学ドライブを搭載
- 最新の第8世代Coreプロセッサ、拡張型ビデオコントローラが搭載可能
- 高速SSD、大容量ハードディスクを2台搭載
- 安価な価格設定
など、メインノートの買い替えはもちろん、2台目のサブノートとしてもおすすめです。
なお、9万円台(2018年1月時点。割引クーポンを利用すると8円台からの購入が可能!)から購入可能ですので、気になる方は、チェックしてみてください。
DELL公式サイト 製品ページリンク
安価で高コストパフォーマンスの17インチノートパソコンInspiron 17 5000。
詳しくはNew_Inspiron_17_5000_5770(2017/10/3発売)(DELL公式ページ)をご参照ください。
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