21.5インチ一体型デスクトップパソコン DELL Inspiron 22 3000 レビュー
Inspiron 22 3000は、大きな21.5インチモニタを搭載した一体型デスクトップパソコン。電源ケーブル1本だけの簡単セットアップなので、ケーブル類の取り回しが楽です。タッチセンサー式パネルも選べますので、リビングパソコンとしてもおすすめです。
【レビュー1】 地デジも見れる一体型デスクトップInspiron 22 3000
New Inspiron 22 3000シリーズ オールインワン は、大型21.5インチ液晶モニタを搭載する一体型デスクトップパソコンです。モニタとパソコン本体が別だと、設置スペースに問題があるという方におすすめします。

シンプルなデザインのInspiron 22 3000。21.5インチ液晶を搭載し、タッチ式と非タッチ式が選択可能です。本体サイズは、非タッチ式の場合だと、幅:526.2mm×奥行き:34.2mm×高さ:347mm、重量は4.91kgです。今回ご紹介している機種の正式な品番は「Inspiron
22 3263」です。
Inspiron 22 3000(一体型)とInspiron 580(セパレート型)の比較
機種 |
Inspiron 22 3000 |
Inspiron デスクトップ |
外観 |
 |
 |
性能 |
○カスタマイズは制限があるが、インターネットやOffice用途であれば十分使える |
◎低価格から高性能までカスタマイズの幅が広い |
設置スペース |
○液晶モニタを設置する程度でOK |
○モニタ+本体分の広さが必要 |
拡張性 |
○拡張性は少ない |
◎拡張スロットにより将来対応可能 |
価格 |
◎タッチスクリーンやワイヤレスキーボード/マウスが付いても安価 |
◎最小限構成なら、とにかく安い(既存モニタの流用も可能) |
製品ページ |
New Inspiron 22 3000シリーズ オールインワン |
Inspironスモールデスクトップ |

セットアップは、電源アダプタを本体背面に差し込むだけなので、非常に楽です。

Inspiron 22 3000には、ワイヤレスのキーボードとマウスが付属します。ワイヤレスなので、ケーブル類の取り回しがなく、リビング設置にも最適です。
高解像度の1920×1080、かつ、視野角が広いIPSパネルを標準装備
Inspiron 22 3000は、高解像度1920×1080パネルを採用しています。

【参考】各解像度の表示範囲を比較。Inspiron 22 3000の表示解像度は、高解像度タイプの1920×1080です。一般的な1366×768よりもかなり広いので、複数ウィンドウを開きながらの作業も快適です。

輝度やコントラストが高いので、画像や動画もキレイです。

また、視野角が広いIPSパネルを搭載しているので、モニタを斜め方向から見ても、色の変化は少ないです。映画鑑賞や写真編集、家族全員での視聴にも適しています。
【レビュー2】 Inspiron 22 3000の外観をチェック
Inspiron 22 3000の外観をご紹介します。

Inspiron 22 3000の全景。デザインがシンプルなので、大きな21.5インチ液晶を搭載している割にコンパクトな印象を受けます。一昔前のゴツイ一体型とはかなり印象が異なります。

Inspiron 22 3000のスタンドは、シンプルなイーゼルスタンドです。本体と比べるとスタンド部が少し細い気がしますが、見た目以上にしっかりしてます。スタンドに空いた穴は、電源ケーブルを通すこともできます。

本体のスタンドはゴム製で、滑り止めの役割を果たします。

背面のスタンドは樹脂製です。個人的には滑りにくいゴム製が好みですが、画面の角度調整が楽なように樹脂製が使われているようでした。

スタンドを最大まで開いた状態。角度調整幅は45度ぐらいあり、比較的広いです。
Inspiron 22 3000の右側面

Inspiron 22 3000を右側面を見る。本体ボディは激薄とは言えませんが、21.5インチ級のモニタを搭載していることを考えると、それなりに薄いです。一昔前のiMacに似てるかもしれません。右側面の接続端子は、光学ドライブ、輝度調整ボタン、画面オン/オフボタン、電源ボタンです。

光学ドライブは右側面の上部にあります。最近のノートパソコンでは、光学ドライブが省略されることが多くなっていますので、嬉しいポイントです。
Inspiron 22 3000の左側面

左側面を拡大。接続端子は、上から、メディアカードリーダー、USB3.0×2、ヘッドセットです。
Inspiron 22 3000の前面

前面上部を拡大。左から、カメラ、カメラステータスライト、マイクです。

前面下部には、DELLのロゴがあります。下のメッシュ部分は、スピーカーです。

今回ご紹介しているInspiron 22 3000は安価なPentium プロセッサーを搭載していますが、高性能なCore
i5プロセッサーもカスタマイズ可能です。
Inspiron 22 3000の背面

Inspiron 22 3000の背面。全面ホワイトで光沢加工です。上部に排気用のスリットが開けられており、下部の右側に接続端子が配置されてます。なお、この記事を書いている時点では、Core
i5プロセッサ搭載モデルはブラック色になるようです。

背面の接続端子を拡大。電源アダプタ、オーディオ出力、USB2.0×2、有線LAN、HDMIです。

省電力なパソコンなので、上の排気口は小さいです。

普段は見えませんが、下の吸気口は多いです。たっぷり吸気して、効果的に内部冷却するための構造になっています。
Inspiron 22 3000の付属品

Inspiron 22 3000のワイヤレスキーボード。シンプルで、ゆとりのあるキー配置になっています。

キーを拡大。表面が凹型になっており、指先がしっかり収まりますので、キータッチは良好です。

キーストロークも深いので、しっかりと打ち込めます。標準のキーボードですが、好印象でした。

Inspiron 22 3000には、USBレシーバーが付属しています。このUSBレシーバーを取り付けることで、マウスとキーボードがワイヤレス利用することができます。しかも、とてもサイズが小さいので、Inspiron
22 3000本体のUSB端子に差し込んでおけば、日常利用でまったく気になることがありません。

ワイヤレスマウス。シンプルな2ボタン、1ホイールタイプです。

デスクトップ用の大きなマウスですので、手が大きな私でもしっかり握れる大きさでした。
Inspiron 22 3000(Inspiron 22 3263)の性能をベンチマークテスト
Inspiron 22 3000の性能を調べるため、各種ベンチマークテストを実施しました。
今回ご紹介しているカスタマイズ構成
項目 |
構成 |
OS |
Windows 10 Home 64ビット日本語 |
CPU(定格動作周波数) |
インテル Pentium プロセッサー 4405U (2M キャッシュ , 2.10 GHz) |
メモリ |
4GB シングル チャンネル DDR3L1600MHz (4GBx1) |
ハードディスク |
1TB 5400 rpm ハード ドライブ |
ビデオコントローラ |
オンボード(インテル HD グラフィックス) |

今回ご紹介しているInspiron 22 3000は、Pentium プロセッサー、4GBメモリ、1TB ハードディスクのスタンダード構成です。最新の価格・スペック情報は、New Inspiron 22 3000シリーズ オールインワン (DELL公式サイト)でご確認ください。

(参考)Inspiron 22 3000のデバイスマネージャ

Pentium 4405UをCPU-Zで見る。安価なものの、動作周波数は2.1GHzまで上昇し、高性能な2コア/4スレッドで動作します。

定番ベンチマークソフトのCrystalDiskmark 5.0の測定結果。
今回はハードディスクを搭載しているので、速度は普通です。
CPU単体の処理速度をテストする定番ベンチマーク「CINEBENCH R11」
古いアプリケーションを想定したシングルスレッドテスト、新しいアプリケーションを想定したマルチスレッドテストが実施できるCINEBENCHを使って、Pentium
4405Uの実力を確認してみました。今回テストしたのは「CINEBENCH R11」です。

「CINEBENCH R11」。3Dグラフィックのレンダリング性能を測定するベンチマークソフト。美麗な3Dグラフィックを描き切るまでのスコアをチェックします。CPU能力を100%フルに発揮するンチマークテストなので、各CPUの底力を知ることができます。

Pentium 4405Uは2コア・4スレッドなので、4コア・8スレッドタイプのCore i7と比べると見劣りしますが、インターネットやOffice作業ぐらいであれば十分使えます。
CINEBENCH R11
テスト |
スコア(Core i3-6100U) |
参考スコア(Core i5-6200U) |
【CINEBENCH R11】 CPU(シングルスレッド)(pts) |
0.92 |
1.28 |
【CINEBENCH R11】 CPU(マルチスレッド)(pts) |
2.35 |
3.12 |
上位のCore i5-6200Uと比較すると、Pentium 4405Uは2〜3割ほどスコアが低いです。用途にあわせて、ご検討ください。

Pentium 4405UのCPU温度は、4スレッド+100%負荷時でも最大60℃台と非常に優秀です。
実アプリケーションでの快適さを想定したベンチマーク「PCMARK 8」
実アプリケーションでの快適さを想定したベンチマーク「PCMARK 8」でベンチマークしてみました。他機種との性能比較の参考としてください。

一般的な使い勝手の「Home」は2487

画像や動画編集などクリエイティブな使い勝手の「Creative」は2725

文書作成など仕事の使い勝手の「Work」は3419

ハードディスクへのアクセス速度を調べる「Strage」は1563
SSDを搭載しているので、全ての項目で高スコアです。普段使いも快適ですね。
ゲーム定番ベンチマークテスト「3DMARK」
定番の3DMARKでベンチマークを実施。オンボード(インテル HD グラフィックス)なので、高負荷のグラフィック描画は難しそうです。
3DMARK
ICE STORM |
30991 |
CLOUD GATE |
3363 |
SKY DIVER |
1813 |
FIRE STRIKE |
414 |
ファイナルファンタジー14の公式ベンチマークテストで性能をチェック

人気が高いファイナルファンタジー14のベンチマークテストを試してみました。
低解像度の1280×720、標準品質でも『設定変更を推奨』でした。ライトなゲーム用途でも、プレイは難しそうです。
(まとめ)大画面タブレットが面白いInspiron 22 3000
シンプルな使い勝手が魅力のInspiron 22 3000
Inspiron 22 3000は、
- 電源アダプタ1本で使えるシンプルな一体型デスクトップ
- インターネットやOfficeなど軽微な作業であれば、十分使える最低限の性能
- 使いやすい21.5インチ、かつ、高解像度1920×1080のモニタを搭載しているタッチパネルもカスタマイズ可能)
- ワイヤレスキーボードとマウスが付属
- 7万円台から購入可能で、割引クーポンを使うともっと安い(2016年10月時点)
という、一体型デスクトップパソコンです。
反面、Inspiron 22 3000は一体型デスクトップなので、他機種と比べるとカスタマイズが少ないです。例えば、液晶モニタは21.5インチワイド液晶/表示解像度1920×1080で固定ですし、CPUやメモリについても正直多いとは言えません。
それでもInspiron 22 3000に魅力を感じるのは、シンプルな操作感やリビングに設置しても違和感がないスタイリッシュな本体デザインだと思います。初期セットアップについても、Inspiron
22 3000本体に電源ケーブルを接続するだけで利用可能なので、パソコン初心者の方でも安心です。
性能重視のヘビーユーザーには不向きですが、一体型デスクトップパソコンをご検討の方はInspiron
22 3000を狙ってみてください。
Inspiron 22 3000(Inspiron 22 3263)が気になる方はDELL公式サイトをチェック!

使いやすい21.5インチ一体型デスクトップ!Inspiron 22 3000(Inspiron 22 3263)
詳しくはNew Inspiron 22 3000シリーズ オールインワン (DELL公式製品ページ)をご参照ください。
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