第7世代のCore iプロセッサを搭載する、スリムなDELL入門デスクトップ Inspironスモールデスクトップ(Inspiron
3268) レビュー

DELL Inspironスモールデスクトップ(Inspiron 3268) 製品概要
今回ご紹介するのは、安くてスリムなNew Inspiron スモールデスクトップ (DELL公式ページ)です。第7世代のCore iプロセッサを搭載しつつ、5万円台から購入が可能です。

Inspironスモールデスクトップ(Inspiron 3268)の外観。本体サイズは、9.3cm(幅)×29.0cm(高さ)×29.5cm(奥行)と非常にコンパクト。重さも約4.4kgと軽量です。
なお、この記事を書いている時点では、最低限の性能(Celeron プロセッサ)を搭載する旧機種Inspironスモールデスクトップ (Inspiron 3252)も併売されていますが、かなり性能が低く、Webサイトや写真画像の閲覧、Officeなどのビジネス用途など、用途に特化した環境でないとおすすめできませんのでご注意ください。
ですので、デスクトップパソコンの購入を検討している方は、Core iプロセッサを搭載する本機種(Inspiron 3286)を狙っていただきたいです。以下、旧機種(Inspiron 3252)との性能比較なども併せてご紹介しますので、ご参考にどうぞ。
Inspironスモールデスクトップ(Inspiron 3268)の外観をチェック

大人の男性なら、片手で持てるほどのコンパクトさです。

Inspironスモールデスクトップ(Inspiron 3268)の前面。
上から、電源ボタン、ハードディスクアクセスライト、5-in-1メディアカードリーダー、ヘッドセット、USB3.0×2、光学ドライブです。

前面は、背景が映り込むブラックのカラーパネルで高級感があります。光学ドライブは、縦方向のスリム型です。

前面下部には、吸気用のスリットが入ってます。

Inspironスモールデスクトップ(Inspiron 3268)の背面。
上から、音声入出力、VGA、HDMI、USB2.0×4、有線LAN、拡張スロット、電源ユニットです。

Inspironスモールデスクトップ(Inspiron 3268)の側面。写真右が前面です。吸気用メッシュが大きく確保されてます。

Inspironスモールデスクトップ(Inspiron 3268)の左側面。写真左が前面です。吸気用メッシュはありません。

Inspironスモールデスクトップ(Inspiron 3268)の上部。サービスコードなどが書かれたシールが貼ってあります。

Inspironスモールデスクトップ(Inspiron 3268)の底部。
詳細はNew Inspiron スモールデスクトップ (DELL公式ページ)をご参照ください。
Inspironスモールデスクトップ(Inspiron 3268)の内部をチェック
Inspironスモールデスクトップ(Inspiron 3268)の内部を詳しくご紹介します。

側面パネルを外した状態。ネジを外して側板を後ろ方向へ引くと、Inspironスモールデスクトップ(Inspiron
3268)の内部にアクセスできます。内部は非常にスッキリしており拡張性は低いです。

CPUクーラーには、効率的に吸気するためのカバーが付いてます。

マザーボードには、熱に強い個体コンデンサが多めに使われています。

メモリスロットは2つです。標準の4MBメモリであれば、1枚搭載されて配送されてきます。将来、もう1つ増設が可能です。

前面パネルを取り外した状態。効率的な吸気のため、各箇所にメッシュがほどされています。

(参考)旧Inspiron スモールデスクトップ(Inspiron 3252)は、電源ユニットが内蔵されておらず、写真のようなノートパソコンの電源アダプタのような外付け構造でした。本機種(Inspiron 3268)では、電源ユニットが内蔵されることで、電源コードの取り回しがシンプルになっています。

底部には電源ユニットがあり、ケース前面側に吸気ファンがあります。

反対から見た状態。

電源ユニットを拡大。今回搭載していた電源ユニットは、DELLオリジナルの180Wで、利用頻度が高い12V系統の出力は12A/14Aでした。

写真右上(前面の上部)に固定されているハードディスクベイは、ネジで固定されています。なお、ハードディスクは1台のみ搭載可能であり、増設不可です。

拡張スロットは、上から、PCI Express×1、PCI Express×16です。

ちなみに、拡張スロット部分は、ネジフリー構造になってます。

側板は、堅牢です。ビビり音などの振動はありません。
詳細はNew Inspiron スモールデスクトップ (DELL公式ページ)をご参照ください。
Inspironスモールデスクトップ(Inspiron 3268)の性能をチェック
今回ベンチマークテストを実施したInspironスモールデスクトップ(Inspiron
3268)のカスタマイズ構成は、以下のとおりです。

Inspironスモールデスクトップ(Inspiron 3268)のカスタマイズ構成
項目 |
仕様 |
OS |
Windows 10 Home 64ビット 日本語 |
CPU(定格動作周波数) |
第7世代 インテル Core i3-7100 プロセッサー (3MB キャッシュ, 最大 3.90 GHzまで可能) |
メモリ |
4GB, DDR4, 2400MHz |
ハードディスク |
1TB (64MB キャッシュ) 7200 RPM SATA 6Gb/s |
ビデオコントローラ |
インテル HD グラフィックス 630 共有 グラフィックス メモリ付き |
【参考】Inspironスモールデスクトップ(Inspiron 3268)のデバイスマネージャー

CPU-Zで「第7世代 インテル Core i3-7100 プロセッサ」を見る。2コア/4スレッドです。

CPUに処理負荷をかけると、3.9GHz近くまで簡単に上昇しました。
ハードディスクの性能をチェック
定番ベンチマークソフトのCrystalDiskmark 5.0を使って、ハードディスクの性能を調べてみました。

一般的なデスクトップパソコンと同じレベルです。遅くはないと思います。
CPU単体の処理速度をテストする定番ベンチマーク「CINEBENCH R11」
古いアプリケーションを想定したシングルスレッドテスト、新しいアプリケーションを想定したマルチスレッドテストが実施できるCINEBENCHを使って、Core i3-7100の実力を確認してみました。参考までに、旧Inspiron デスクトップ(Inspiron 3252)で搭載されるCeleron プロセッサー N3050との性能比較もご紹介します。

「CINEBENCH R11」。3Dグラフィックのレンダリング性能を測定するベンチマークソフト。美麗な3Dグラフィックを描き切るまでのスコアをチェックします。CPU能力を100%フルに発揮するンチマークテストなので、各CPUの底力を知ることができます。

Core i3-7100のスコア
CINEBENCH R11
テスト |
Core i3-7100のスコア |
Celeron プロセッサー N3050 |
【CINEBENCH R11】 CPU(シングルスレッド)(pts) |
1.85 |
0.39 |
【CINEBENCH R11】 CPU(マルチスレッド)(pts) |
4.54 |
0.77 |
予想通り、大きな性能差となりました。やはり、Core iプロセッサは良いですね。

CPU温度は100%負荷時でも、最大59℃程度と非常に優秀です。
実アプリケーションでの快適さを想定したベンチマーク「PCMARK 8」
実アプリケーションでの快適さを想定したベンチマーク「PCMARK 8」でベンチマークしてみました。他機種との性能比較の参考としてください。

一般的な使い勝手の「Home」は3193。
旧Inspiron スモール デスクトップ(Inspiron 3252。Celeron プロセッサー N3050)だと1578なので、かなりの性能差。

「Home」におけるゲーミングパソコンや、通常のノートパソコン、オフィス用ノートパソコンとの性能比較。
比較的高スコアです。

画像や動画編集などクリエイティブな使い勝手の「Creative」は4081。
旧Inspiron スモール デスクトップ(Inspiron 3252。Celeron プロセッサー N3050)だと1643なので、かなりの性能差。

「Creative」におけるゲーミングパソコンや、通常のノートパソコン、オフィス用ノートパソコンとの性能比較。
比較的高スコアです。

文書作成など仕事の使い勝手の「Work」は4590。
旧Inspiron スモール デスクトップ(Inspiron 3252。Celeron プロセッサー N3050)だと1255なので、かなりの性能差。

「Work」におけるゲーミングパソコンや、通常のノートパソコン、オフィス用ノートパソコンとの性能比較。
比較的高スコアです。

ハードディスクへのアクセス速度を調べる「Strage」は2707。
旧Inspiron スモール デスクトップ(Inspiron 3252。Celeron プロセッサー N3050)でも2624なので、大差なし。
ゲーム定番ベンチマークテスト「3DMARK」
定番の3DMARKでベンチマークを実施。ベンチマークは完走しましたが、高負荷のグラフィック描画は困難です。

3DMARKスコア
構成 |
スコア |
FIRE STRIKE |
632 |
SKY DIVER |
3254 |
CLOUD GATE |
5439 |
ICE STORM |
48003 |
ファイナルファンタジー14 紅蓮の解放者の公式ベンチマークテストで性能をチェック
人気が高いファイナルファンタジー14 紅蓮の解放者のベンチマークテストを試してみました。

グラフィック描画負荷が低い「低解像度1280×720、標準品質」設定であれば、なんとか『標準』スコア。

「高性能」にしてしまうと、『設定変更が必要』となり、プレイは困難。

グラフィック描画負荷が高い「高解像度1920×1080」では、「標準品質設定」でも『設定変更が必要』になります。
Inspironスモールデスクトップ(Inspiron 3268)のまとめ
New Inspiron スモールデスクトップ (Inspiron 3268)は、非常に安価かつスリムなデスクトップパソコンです。使用用途をWebサイトやデジカメ写真の閲覧、ビジネス用途などに絞り込む方におすすめです。
再度繰り返しですが、この記事を書いている時点では、最低限の性能(Celeron プロセッサ)を搭載する旧機種Inspironスモールデスクトップ (Inspiron 3252)も併売されていますが、かなり性能が低く、Webサイトや写真画像の閲覧、Officeなどのビジネス用途など、用途に特化した環境でないとおすすめできませんのでご注意ください。
DELL公式サイトリンク
 
安くてスリムなInspironスモールデスクトップ(Inspiron 3268)
詳細はNew Inspiron スモールデスクトップ (DELL公式ページ)でどうぞ。
▲このページのTOPに戻る
>>パソコン納得購入ガイドのTOPに戻る
|