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東芝モバイルノートパソコン dynabook R730のレビューをご紹介!ビジネス向けDELLノートパソコンを購入したい方は、ご参考にどうぞ。
ページ更新:2011/3/21
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東芝モバイルノートパソコン dynabook R730 レビュー

dynabook R730の概要

dynabook R730は、国内メーカの中でも定評ある東芝が一押しするモバイルノートパソコンです。ちょっと大きめの13.3インチワイド液晶モニタや、通常版CPUを搭載しながら標準で10時間〜オプションで最大15時間駆動を実現しています。値段はちょっと高いですが、1日中外で使える高性能モバイルノートパソコンが欲しい方におすすめします。

東芝 dynabook R730
今回ご紹介するのは、DELLノートパソコンでは珍しい13.3インチ液晶を採用するモバイルノート「東芝 dynabook R730/W2MA Webオリジナルモデル PR7302MARGBW」。外寸は約316.0(幅)×227.0(奥行)×18.3〜26.6(高さ)mmとコンパクトで、特に薄さが際立ちます。今回ご紹介しているモデルはハードディスクを採用しているため約1.49kgですが、SSDを採用する兄弟機種東芝 dynabook R730/W2NA Webオリジナルモデル PR7302NARBBW3は、2スピンドルノートパソコンとしては世界最軽量の1.27kgという軽さを実現しています。

軽量かつ長時間駆動をウリにしているモバイルノートパソコンは、性能が低い低電圧版CPUを採用することが多いのですが、dynabook R730は通常電圧版CPUを採用しつつも標準6セルバッテリーでも約10時間、オプションの大容量9セルバッテリーなら最大15時間というスゴイ駆動時間を実現してます。実駆動時間は約半分前後でしょうが、それでも一日中外出しても大丈夫なほどです。正直、DELLを含む海外メーカーではマネできませんね。国内メーカー東芝の底力を感じます。

dynabook R730は、性能が低い低電圧版ではなく通常電圧版の「インテル Core i5 プロセッサー」を採用している
dynabook R730は、性能が低い低電圧版ではなく通常電圧版の「インテル Core i5 プロセッサー」を採用しているため、画像や動画にも対応できるという本格モバイルノートに仕上がっています。今回ご紹介しているCore i5-560Mは、アイドル時は1.33Hz付近まで動作周波数を抑えて省電力化、高負荷時には最大3.20GHzまで上昇して高速処理を行います。


dynabook R730 詳細レビュー 目次

  1. 【詳細レビュー その1】 dynabook R730の外観をチェック
  2. 【詳細レビュー その2】 dynabook R730のモニタやキーボードをチェック
  3. 【詳細レビュー その3】 dynabook R730の性能を各種ベンチマークテスト

【詳細レビュー その1】 dynabook R730の外観をチェック

dynabook R730の右側面

dynabook R730の右側面
dynabook R730の右側面。写真では伝わりにくいですが、かなり薄いです。接続端子は最小限というイメージでしょうか。

dynabook R730の光学ドライブを拡大
dynabook R730の光学ドライブを拡大。CDケースのような薄さは圧巻。取り出しボタンが小さいので指が太い私では少々押しにくかったですが、実用レベルではほとんど気になりません。

パームレストを切り込むようにカードリーダーが搭載されてます
前面部を斜め方向から見る。パームレストを切り込むようにメディアカードリーダーが搭載されてます。本体の薄さを考えてか、本体を持ち上げなくてもメディアを差し込むことができるようになってるみたいですね。ちなみに、パームレストは外圧に耐えられるように強度の高いハニカムリブ構造のマグネシウム合金を採用するなど堅牢性はバツグンです。非光沢処理が施されているので、指紋も気になりにくいです。

背面側を拡大
背面側を拡大。背面側は少し厚みを増しますが、それでもかなり薄いです。接続端子は左から、ヘッドフォン端子、マイク端子、USB2.0、LANです。ヒンジ部がメッキ処理されているのが印象的でした。

dynabook R730の左側面

dynabook R730の左側面
dynabook R730の左側面。映像端子が中心に配置されています。

背面側を拡大
背面側を拡大。左から、電源コネクタ、通気口です。本体の薄さを考慮してか、通気口の放熱面積は横長に確保されています。長時間使用しても、手を置くパームレスト部はそれほど熱くなりませんでした。

前面側を拡大
前面側を拡大。左から、D-sub15ピン、eSATA/USB2.0兼用端子、USB2.0、HDMIです。「こんな薄い箇所に、これだけの接続端子をよく詰め込めたなぁ。」というのが率直な印象でした。しかもeSATA/USB2.O兼用端子は給電タイプです。

あと、個人的には、最近の個人向けノートパソコンでは搭載が減ったD-sub15ピン映像端子が嬉しいですね。自宅ではデスクトップ用モニタを使う、仕事ではプロジェクタに接続してプレゼンするなど、ビジネス用途ではまだまだ必需品だと思ってますので。

dynabook R730の前面

dynabook R730の前面
dynabook R730の前面。接続端子類は何もありません。

天板や底面が丸みを帯びているので、ゴツさは感じません。
dynabook R730の前面を拡大。天板や底面が丸みを帯びているので、ゴツさは感じないですね。それにしても薄いです。

dynabook R730の背面

dynabook R730の背面
dynabook R730の背面。全体的に丸みを帯びたデザインで、ヒンジ部分だけがシルバー色です。接続端子類はありません。

左側を拡大
左側を拡大。ヒンジは、本体ボディを覆い被さるように横方向に付いてます。軽量さを重視しているためか、ヒンジの見た目は豪華ではありませんが、耐久性はもちろんあります。

dynabook R730の天板

dynabook R730の天板
dynabook R730の天板。ブラック1色のシンプルなデザインで、中央に大きめの「TOSHIBA」ロゴが入ってます。個人的にはもう少しロゴを小さくした方が格好いいと思うのですが、好みの差でしょうか。

天板を拡大
天板を拡大。軽量化を優先しているにも関わらず、ザラッとした質感の表面処理が施されており、安っぽい印象は皆無です。指紋が気になることはほとんどなく、汚れにも強そうです。

ロゴを拡大
ロゴを拡大。メッキ処理が施されてます。背面が映り込んでキレイですが、もう少し控えめに輝いてくれる方が好みでした。目立つのが好きな方には最適かもしれません。

天板とヒンジ部の境目は、本体部分が凸形状になってます
天板とヒンジ部の境目は、本体部分が凸形状になってます。ヒンジのメッキがキラッと光ることによって、デザインのワンポイントになってます。

天板を開いた状態
天板を開いた状態。dynabook R730の天板は極薄です。液晶パネルが入ってるのか?と思ってしまうほどの薄さはスゴイです。

dynabook R730の底面

dynabook R730の底面
dynabook R730の底面。重厚感がある素材が使われており、まるでフライパンのような堅さを誇ります。写真右下には、dynabook R730の本体サイズにしては大きめのファンが搭載されてました。

また、dynabook R730の底面には、拡張周辺機器を接続するドッキングコネクタがあります。ポート拡張ユニットを差し込むためのコネクタです。外出時はdynabook R730をモバイルとして利用し、会社や自宅への帰宅時はポート拡張ユニットを使って各周辺機器を使う、という環境を手に入れることが可能です。DELLのビジネスノートLatitudeシリーズやレノボのThinkPadシリーズで採用されているドッキングシステムと似てますね。

【詳細レビュー その2】 dynabook R730のモニタやキーボードをチェック

dynabook R730の液晶モニタ

dynabook R730が搭載しているモニタは、LED液晶(省電力LEDバックライト)です
dynabook R730が搭載しているモニタは、LED液晶(省電力LEDバックライト)です。輝度やコントラストも高いので、モバイルノートパソコンとしては秀逸だと思います。モニタを囲むベゼルも細いです。表示解像度は1366×768しか選べませんが、モバイル用途では十分使えるという判断でしょう。

液晶モニタを斜め方向から見る
液晶モニタを斜め方向から見る。多少輝度は下がりますが安定した画質が楽しめます。

モニタに蛍光灯を映り込ませてみる
モニタに蛍光灯を映り込ませてみる。一般的な光沢モニタは蛍光灯の形がハッキリ見えるほど映り込みますが、dynabook R730のモニタはかなり抑えられています。非光沢液晶モニタみたいです。

dynabook R730のキーボードとタッチパッド

dynabook R730のキーボード
dynabook R730のキーボード。キーボードは、国内メーカーで採用が多いアイソレーションタイプです。個人的にはあまり好きではないのですが、12インチクラスのモバイルノートと比べるとゆとりあるタイピングが楽しめます。「ENTER」や「BACK SPACE」が大きく、矢印キーも一段下がっているのは好印象でした。

キーストロークは浅めの約2mm弱程度でした
キーストロークは浅めの約2mm弱程度でした。指をかなり強く押し下げると若干たわみますが、通常入力ならほとんど気になりません。

dynabook R730のタッチパッドボタン
dynabook R730のタッチパッドボタン。15インチクラスのノートパソコンと比べると小さいですが、横幅があるので操作感は悪くありません。深さやクリック感も適度です。中央は指紋認証リーダーで、電源ライトやハードディスクアクセスライトが下部に配置されています。

dynabook R730の付属品

dynabook R730の付属品を2つほどご紹介しておきます。

dynabook R730の電源アダプタ
dynabook R730の電源アダプタ。dynabook R730本体がかなり薄いので電源アダプタが大きく見えますが、実物はコンパクトで重量は264gでした。dynabook R730本体と含めても実測1718gと余裕で2kg以下です。

「dynabookガイド」と書かれたdynabook R730のマニュアル
「dynabookガイド」と書かれたdynabook R730のマニュアル。カワイイキャラが書かれており、パソコン初心者を対象とした内容になってます。DELLのマニュアルと違って、かなり分厚く詳細に書かれてます。さすが国内メーカーという印象でした。

【詳細レビュー その3】 dynabook R730の性能を各種ベンチマークテスト

dynabook R730の性能を各種ベンチマークテストで調べてみます。

今回ご紹介しているdynabook R730のカスタマイズ構成
項目 仕様
CPU インテル Core i5-560M (定格動作周波数:2.66GHz、最大動作周波数:3.20GHz)
メモリ 4GB
ハードディスク 320GB(5400回転/分)
ビデオコントローラ インテル HD グラフィックス
液晶モニタ 13.3インチワイド液晶 (1366x768)

デバイスマネージャー

dynabook R730のデバイスマネージャー
dynabook R730のデバイスマネージャー

Windowsエクスペリエンス値

dynabook R730のWindowsエクスペリエンス値
プロセッサスコアが飛び抜けて高く、メモリやハードディスクが続きます。統合型ビデオコントローラを採用しているのでグラフィックス系スコアは低いですが、インターネットや文書作成用途はもちろん、画像・動画用途にも対応できそうです。

実作業を想定した定番ベンチマークテスト PCMARK05とPCMARKVANTAGE

dynabook R730のPCMARK05スコア
PCMARK05スコア。CPUスコアは7978と高く、安価なデスクトップパソコンに引けを取りません。グラフィックスコアは2608と低いです。

dynabook R730のPCMARKVANTAGEスコア
PCMARKVANTAGEスコア。Core i5-560Mの影響が大きく、総合スコアは5571と好成績。その他スコアについても、15インチクラスのノートパソコンに引けを取りません。モバイルノートとしては十分過ぎるほどの性能です。

ハードディスクのデータ転送を計測するCrystalDiskMark

dynabook R730のCrystalDiskmarkスコア
ハードディスクの転送速度を測定するベンチマークソフト「CrystalDiskMark3.0」におけるスコア。左列が読込速度、右列が書込速度、各列の上から連続、ランダム512KB、ランダム4KBのデータ転送速度を示します。

ノートパソコン用のハードディスク(5,400回転/分)を採用していたので、スコアとしては一般的です。性能を優先する方や予算に余裕がある方は、高速なSSDを搭載する東芝 dynabook R730/W2NA Webオリジナルモデル PR7302NARBBW3もおすすめです。Windowsやアプリケーションの起動時間が劇的に速くなります。

Superπ

dynabook R730のSuperπスコア
シングルスレッド処理の古いアプリケーションを想定したSuperπ。419万桁の円周率計算では1分19秒でした。Core i5-560Mのターボブースト機能が働いているため、かなり処理速度が速いです。

Core i5-560MをCPU-Zで見る
Superπ実行時の最大動作周波数を確認すると、キチンと3192MHz(3.20GHz)まで上昇してました。古いシングルスレッド対応アプリケーションにも効果が期待できます。

3Dゲーム系定番ベンチマークテスト 3DMARK06

dynabook R730の3DMARK06スコア
3Dゲーム系ベンチマークテストでは、総合スコアが1943とさすがに低いです。そもそも用途が違うのでベンチマークすること自体が微妙な気もしますが、一昔前のノートパソコンでは総合スコアが1000以下だったことを考えると、かなり頑張っている方だと思います。

比較的グラフィック負荷が軽い3Dゲーム ストリートファイターWベンチマーク

dynabook R730のストリートファイター4スコア
参考までに、比較的グラフィック負荷が軽い3Dゲーム「ストリートファイターWベンチマーク」を試してみました。標準設定1280×720であれば判定Bとそれなりにプレイ可能、という嬉しい誤算でした。AVERAGEが51.09FPSなので、たまにひっかかりがあったりしますが、仕事中でもプレイできるかもしれません。(笑)

CPUの底力を調べる3Dレンダリングベンチマーク CINEBENCH

dynabook R730のCINEBENCH R10スコア
CINEBENCH R10スコア

dynabook R730のCINEBENCH R11スコア
CINEBENCH R11スコア

今回搭載していたCore i5-560Mの底力を知るために、CINEBENCHベンチマークを実施してみました。定番のCINEBENCH R10、新バージョンのCINEBENCH R11共、マルチコアが効いているのか、高スコアを計測しています。マルチスレッドに対応している最新アプリケーションであれば、費用対効果は高いのではないでしょうか。

反面、高いグラフィック能力が併せて要求されるOpenGLテストでは低スコアです。新バージョンのCINEBENCH R11では、とりあえずベンチマークが完走した程度でしかありません。

CPU温度計測ソフト Core Temp

Core i5-560Mの温度
CPUの使用率を100%まで上昇させてCPU温度を測定。アイドル時は32℃ですが、高負荷時では92℃付近まで上昇しました。ただ、モバイルノートであるdynabook R730をCPU100%まで負荷をかけ続ける用途はほとんどないでしょうから、ある程度の割り切りは必要かもしれません。

【購入まとめ】 ビジネス用途に特化することによって高いパフォーマンスを実現

dynabook R730について、振り返ってみます。

高品質な13.3インチLED液晶を搭載

dynabook R730は、モバイルノートパソコンの中では大きくて使いやすい13.3インチ液晶を採用しています。文字が大きく、表示範囲もスタンダードノートと同等の1366×768なので画面も広いです。輝度やコントラストは良好、かつ、背面の映り込みも少ないので、見た目のイメージは非光沢パネルに近いです。ビジネス用途でも十分使えます。

標準で10時間、最大15時間もの駆動を実現

dynabook R730は、13.3インチ液晶搭載ノートパソコンの中ではかなり軽い部類に入ります。しかも、標準バッテリで約10時間、最大15時間という長時間駆動も可能です。一日中、外で利用してもバッテリ残量が気にならないので、電源アダプタを持ち歩く必要がないのは大きなメリットですね。自宅用というよりはビジネス用途にピッタリです。ちなみに、SSD搭載モデルでは標準で約11時間、最大16時間になります。

ビジネス用途にも最小限の端子を搭載

dynabook R730は、プロジェクタに接続できるミニD-sub15ピンや家電テレビに接続できるHDMIなど映像端子が豊富です。しかも、給電タイプのeSATA/USB2.0兼用端子を搭載するなど、15インチクラスのスタンダードノートパソコン以上の装備はモバイルノートとは思えません。USB2.0の端子数が少ないのが残念ですが、自宅で使う時はUSBハブを別途購入しておくと便利です。

アイソレーションタイプのキーボードを搭載

dynabook R730は、国内パソコンメーカーで採用が多いアイソレーションタイプのキーボードです。好みにもよりますが、浅いキーストロークなのでタイピング感は悪くありませんでした。「Enter」キーがかなり大きく、矢印キーも一段下がった親切設計なところは好印象でしたが、個人的にはタッチパッドボタンがもう少し大きい方が好みですね。

一般的な用途であれば難なくこなす性能

dynabook R730は、安価〜高性能まで幅広いカスタマイズ性を誇ります。コスト優先であれば最小限の構成、パフォーマンスを追求すると、デスクトップパソコンに匹敵する性能さえも手に入れることが可能です。用途と予算に合わせて、検討してみてください。

dynabook R730が気になる方は、東芝オンラインサイトをチェック♪

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