大画面ビジネスノート　DELL Vostro 3700 レビュー

Vostro 3700の概要

【概要】 大画面かつ高性能なVostro 3700

DELL Vostro 3700

今回ご紹介するVostro 3700は、ビジネス向けにラインナップされるDELLの主力ノートパソコンです。

スタンダードな15.6インチ液晶よりも1サイズ大きな17インチ液晶を採用するVostro 3700。外形寸法は幅：410mm×奥行き：271mm×高さ:26.8〜34.4mm、重量は約2.7kgとかなり大きいです。”いかにもビジネス用”といった感じのガッシリとしたデザインが印象的です。

今回ご紹介しているカラー天板は、ビジネスノートらしいシンプルなデザインのアバディーンシルバーです。オプションで、ルーサン レッドやブリスベン ブロンズ（一部構成のみ選択可）もカスタマイズ可能です。

Vostroシリーズって何？

DELLのパソコンは大きく分けて、

• 個人向けのInspiron/Studioシリーズ
• 法人・企業向けのVostroシリーズ

の2つに分けることができます。

2シリーズの大きな違いは、

• 個人向け ＝ 画像や動画などデジタルコンテンツ用途色が強い
• 法人・企業向け ＝ 堅牢性と安心のサポート体制

であり、今回ご紹介しているVostor 3700についても、専門スタッフによるサポート体制など性能よりも”安心感を求める機種”いう位置付け機種となっています。

Vostroシリーズのイメージ。ビジネスに必要とされる”安心感”が重要視される位置付けです。

Vostroシリーズは個人向け機種のように本体のデザインや薄さにこだわらず、武骨ながらも壊れにくい製品開発を主体としています。万が一パソコンが壊れたとしても、Vostroシリーズであれば専門スタッフによるサポートを受けられますので、業務に支障をきたす時間の軽減が期待できます。

ビジネスはもちろん個人用途にもおすすめ

Vostroシリーズはビジネス用途を想定していますので、基本的には企業や法人が購入対象です。

個人向けとしては、きらびやかなデザインや最新パーツを搭載したInspironシリーズがありますので、画像や動画などマルチメディア系コンテンツ用途であれば、無理にVostroシリーズに手を伸ばす必要はありません。

反面、個人用途でも、ビジネスノートなみの安心感を受けたい方には、Vostroシリーズという選択肢もあります。

DELL公式ページを見ていると、個人ユーザーが購入できない雰囲気が漂っていますが、実は、個人でもVostroシリーズをはじめとするビジネスモデルを購入することができます。ビジネス用途のノートパソコン購入を検討されている方は、一度検討してみてください。安価なサブノートとしての購入もおすすめです。

ビジネスノートらしい武骨なデザイン

Vostro 3700はビジネスノートらしく、黒一色の本体デザインを採用しています。最近のDELL個人ノートに見受けられるデザイン性は全くなく、数年前の無愛想なDELLLノートのデザインコンセプトに戻った印象さえ受けます。

Vostro 3700の本体ボディ全景。四角く黒く、そして重そうなデザインは昔ながらのDELLノートの雰囲気を継承(？)しています。手を置くパームレスト部分も非光沢処理されているため、指紋の跡が気になりにくいです。フルサイズのテンキーを搭載しているため、全体的にスペースに余裕もあります。17インチ液晶級ノートならではの快適性なので、デスクトップパソコン代替機としてもおすすめです。

パームレスト〜タッチパッド部を拡大。ザラザラした質感がいかにもビジネスノートという印象。ワンポイントとしてタッチパッドの縁が光沢処理されています。

個人向けのInspiron/Studioシリーズとは違い、VOSTRO(ボストロ)の称号を受けるVostro 3700。コストパフォーマンスを追求するビジネスモデルだけに、無駄なデザインが一切ありません。

側面は一転して前面シルバーのデザインです。ミニD-sub15ピンやHDMI、USB2.0端子などビジネス用途の接続端子も比較的多く、普段の使い勝手に困ることはないでしょう。接続端子の詳細については、別途詳細ページでご紹介します。

メディアカードリーダーも当然標準装備。本体ボディのサイズに余裕があるので、SDカードもほぼ全て収納できます。

背景や照明の映り込みが少ない非光沢液晶モニタが選べる

Vostro 3700は大きな17インチ液晶を採用しており、標準解像度も1600×900とかなり広めです。一般的なスタンダードノートパソコンの解像度が1366×768なので、複数のウィンドウを開きながらの作業も快適です。モニタのサイズが大きいので、文字が小さくなりにくい利点もあります。文書作成などビジネス用途に最適と言えます。

手のひらをかざしても映り込みがない非光沢液晶モニタを標準搭載。画像や動画が主用途でなければ、非光沢タイプの方がおすすめです。

Vostro 3700本体の重さは、実測で3000g (奇跡的にピッタリ)。大容量バッテリを搭載するともう少し重くなります。持ち運びを想定している機種ではないので、全く気にする必要はありません。

高パフォーマンスの基本性能を誇る

Vostro 3700はチップセットに高性能なインテル グラフィックス・メディア・アクセラレーターを採用していますので、XPはもちろん、ビスタやWindows 7の動作も難なくこなします。さらに高いグラフィック性能を求める方には、オプションでビデオコントローラ「NVIDIA GeForce GT330 1GB」もカスタマイズ可能です。

今回ご紹介しているVostro 3700のデバイスマネージャ。(ディスプレイアダプター)ビデオコントローラに高性能なGeForce GT 330Mが選べるので、グラフィック能力も強化できます。ビジネス用途に合わせて高コストパフォーマンスを求めることができるのも、Vostroシリーズの特徴の1つです。

Vostro 3700を個人向けスタンダードノートと比較してみた

参考までに、InspironシリーズのスタンダードノートであるInspiron 15と比較してみます。

Vostro 3700とInspiron 15を比較

Vostro 3700(左）、Inspiron 15(右）。Vostro 3700は17インチ液晶、Inspiron 15は15.6インチ液晶なので、大きさが1周り違います。本体の横幅こそ大差ない印象さえ受けますが、本体の奥行きやモニタの大きさがかなり違います。

Vostro 3700(左）、Inspiron 15(右）。17インチ液晶になると、特に縦方向が広く感じます。しかもVostro 3700は非光沢液晶なので、Inspiron 15の光沢液晶と比べると背景の映り込みがほとんどありません。文章作成などの用途にピッタリです。

モニタの高さを比較。Vostro 3700(左）、Inspiron 15(右）。
Vostro 3700のヒンジの位置が少し高いですが、モニタがかなり大きく感じます。

モニタ上部を拡大。モニタフレームの幅はほぼ同じですが、Vostro 3700(左)は角張っています。Inspiron 15は丸みを帯びており、フレーム部分も全面光沢処理されています。

本体ボディを比較。非光沢のVostro 3700(左)と全面光沢のInspiron 15(右)。ビジネス用途と個人向け用途の差が明確です。見た目の高級感は光沢タイプのInspiron 15が上ですが、ビジネス用途では非光沢タイプのVostro 3700に軍配が上がります。

天板を比較。左がVostro 3700、右がInspiron 15。光沢感を抑えたVostro 3700に対して、Inspiron 15は光沢処理が強いです。このあたりは、好みの分かれるポイントかもしれません。