豊富な機能を備えた薄型軽量設計の13インチ ノートパソコン「Inspiron 13 5000(5310)」
レビュー
【特徴】13インチモニタを搭載するノートパソコン「Inspiron 13 5000(5310)」
今回ご紹介するのは、13インチモニタを搭載したノートパソコンInspiron 13 5000(5310)のレビューです。
Inspiron 13 5000(5310)(DELL公式ページ)
(特徴その1) コンパクト、かつ、シンプルな13インチノート
価格と性能のバランスが良い、高コストパフォーマンスな5000シリーズです。
Inspiron 13 5000(5310)の外観。幅:296.8mm×奥行き:210mm×高さ:13.9〜15.9mmのコンパクトボディを実現。重量も1.25kgと軽量ボディです。
(参考)左が15.6インチ液晶のInspiron 15 5000、右が13.3インチ液晶のInspiron
13 5000(5310)。
大きな違いは、液晶モニタの大きさと、数字入力に便利なテンキーの有無です。
横から見たInspiron 13 5000(5310)。モニタの薄さが際立ってます。
モニタベゼルの幅は約4mmと激薄。
本体の薄さは、単三乾電池とほぼ同じ。
ボディ周辺はかなり薄いデザインです。まるで刃物。
13インチノートなので、コンパクトかつ軽いです。
簡単に持ち運びできます。
(特徴その2) 第11世代Coreプロセッサと高速SSDを標準搭載!
Inspiron 13 5000(5310)は、見た目のデザインだけでなく、第11世代Coreプロセッサや高速なSSDを搭載しており、性能面でも妥協がありません。
今回ご紹介しているInspiron 13 5000(5310)には、第11世代Core i3/i5/i7プロセッサを搭載しています。低予算ならCore i3、高コストパフォーマンスならCore i5、高性能ならCore
i7を選べばOKです。
ちなみに、「intel iRIS Xe GRAPHICS」のロゴシールは、グラフィック性能にインテルがお墨付きを与えていることを意味しています。過去のノートパソコンと比べると、グラフィック性能が大きく向上しているため、普段使いであれば快適です。
Inspiron 13 5000(5310)が搭載するSSD(左)と昔のノートパソコンに搭載するハードディスク(右)のアクセス速度をCrystalDiskMark
6.0で計測。Inspiron 13 5000(5310)の速さがよくわかります。読み出し(Read)・書き込み(Write)共、全く別次元ですね。
(特徴その3) 画像や動画がキレイなフルHD(1920×1200)の非光沢パネルを採用
Inspiron 13 5000(5310)のモニタをチェック。画像や動画がキレイなフルHD(1920×1200)の非光沢パネルを標準採用しています。昔の1366×768と比べると表示範囲が広いので複数作業に最適です。
【参考】各解像度の表示範囲を比較。Inspiron 13 5000(5310)の表示解像度は表示範囲が広い1920×1200です。アスペクト比16:10なので、縦方向に広いです。Web閲覧やビジネス用途など、縦方向に画面スクロールする頻度が高い方におすすめ。
昔のノートパソコンで標準採用されていた1366×768と比べると、その広さがわかりますし、15インチノートで採用されるフルHD(1920×1080)よりも高解像度です。さらに広い2560×1600もカスタマイズ可能です。
より高解像度の2560×1600では文字が小さくなるため、サイズを200%にしておけば、
通常使いで見やすい文字サイズへの変更も簡単です。
視野角は広く、若干暗くなる程度です。
Inspiron 13 5000(5310)の大きな特徴が、目に悪いと言われている「ブルーライトが低減できるモニタ技術」を搭載していることです。
DELLいわく、「ComfortView Plusディスプレイは、リアルな色彩を損なうことなく、有害なブルーライトの放出を低減する常時稼働のソリューションが内蔵されています。」とのこと。
私はブルーライトをできる限り避けているので、このモニタを搭載しているだけでもInspiron 13 5000(5310)の購入意欲が刺激されます。今後、他のノートパソコンにもぜひ標準搭載していただきたいです。
液晶モニタの上部を拡大。モニタフレームが細いので、カメラが入っているのが気になりません。
上部のスライダーを右方向にスライドさせると、カメラ部分が隠れる構造になっています。ウェブカメラをハッキングされて、生活などをのぞき見されることがなく安心です。
モニタを135度の角度で開いたときに、ノートパソコンがテーブルからわずかに持ち上がる構造になっているので、通気量が増加します。また、キーボード面が手前方向に傾くため、キー入力が楽になります。
Inspiron 13 5000(5310)は、天板を開けると、
自動的に電源が入り、DELLロゴの起動後、Windowsが起動します。電源ボタンを別途押す必要がないので、かなり便利です。
(特徴その4) 高品質な素材を採用
Inspiron 13 5000(5310)には、高品質な素材が採用されています。手を置くパームレスト部分は、金属光沢のあるアルミニウム製なので、高級感もバツグンです。写真では少しわかりにくく、伝えきれないのが残念です。
Inspiron 13 5000(5310)の天板。写真はプラチナシルバーです。
Inspiron 13 5000(5310)の天板を拡大。天板も薄いです。
DELLロゴもシルバーに光ってキレイ。
極細ベゼルの13インチノートパソコンInspiron 13 5000(5310)。
詳しくはInspiron 13 5000(5310)(DELL公式ページ)をご参照ください。
【外観】Inspiron 13 5000(5310)の外観をチェック
Inspiron 13 5000(5310)の外観を詳しくご紹介します。
Inspiron 13 5000(5310)の左側面
Inspiron 13 5000(5310)の左側面。左から、HDMI 1.4、USB Type-C Thunderbolt
4(フル機能搭載)、USB Type-C Thunderbolt 4です。
Inspiron 13 5000(5310)の右側面
Inspiron 13 5000(5310)の右側面。左から、USB3.2 Gen 1 Type-A、ヘッドセットジャックです。
Inspiron 13 5000(5310)の前面
Inspiron 13 5000(5310)の前面。接続端子はありません。
Inspiron 13 5000(5310)の背面
Inspiron 13 5000(5310)の背面。接続端子はありません。
背面を拡大。丸みを帯びたデザインです。ボディ背面側まで配置されている接続端子は、Inspiron
13 5000(5310)のコンパクトさを強調しています。
Inspiron 13 5000(5310)の底面
Inspiron 13 5000(5310)の底面。2列の大面積エアフローにより、強力な冷却能力を確保しています。
大きな冷却ファンを内蔵しています。
底面を拡大。スリットには内蔵スピーカーが搭載されています。低音こそないものの、クリアでキレイな音楽・動画鑑賞が楽しめます。また、前面側に配置されていることから、臨場感もあります。
底板の中央にあるInspiron のロゴ。従来の凹凸デザインではなく、シルバー色でプリントされています。
Inspiron 13 5000(5310)のキーボード
本体ボディの全景。キーボードは、19mmフルサイズかつアイソレーションタイプです。バックライトを標準装備しています
前世代品より9%大きなキーを備えた驚異的なエッジツーエッジキーボードになったので、スタイリッシュな13インチノートにもかかわらず、より優れたタイピングが楽しめます。
キーボード左部分を拡大。キー配列は標準的ですが、キー間が狭く詰まっており、キー本体がかなり大きくなった印象を受けます。
(参考)前機種のキーボードを拡大。見比べてみると、キー間が広く、キー本体が小さいことがわかります。
キーボード右部分を拡大。キーが大きいです。
(参考)前機種のキーボードを拡大。キーが小さいです。
キーを拡大。キー表面が少しツルッとしてますが、タイピング感は良好です。
キーピッチは19mmフルサイズなので、手が大きな私でもスペースに余裕があります。
デザイン性を考慮して、電源ボタンは他のキーと同じデザインになっています。オプションの指紋認証リーダーで、Windows Helloによる安全かつ簡単なログインが可能です。
広い高精度タッチパッド。幅:10.5cm、奥行き:6.5cmと広く、タッチパッド部分はツルツルしているので、クリックしやすいです。
タッチパッド周辺は、鮮やかなダイヤモンドカットのエッジがほどこされており、美しいです。
Inspiron 13 5000(5310)本体と電源アダプタを並べてみる。電源アダプタを普段持ち運ぶ頻度は少ないでしょうが、65Wなのでコンパクトです。
極細ベゼルの13インチノートパソコンInspiron 13 5000(5310)。
詳しくはInspiron 13 5000(5310)(DELL公式ページ)をご参照ください。
Inspiron 13 5000(5310)の性能をチェック
Inspiron 13 5000(5310)の性能を調べるため、各種ベンチマークテストを実施しました。
Inspiron 13 5000(5310)のカスタマイズ構成
項目 |
New Inspiron 13 プラチナプラス(FHD+・大容量メモリー&SSD搭載) |
OS |
Windows 10 Home 64ビット 日本語 |
CPU(定格動作周波数) |
第11世代 インテル Core i7-11390H プロセッサー (12MB キャッシュ, 最大 5.0GHzまで可能) |
メモリ |
16GB, オンボード, LPDDR4x, 4267MHz |
ハードディスク |
1TB M.2 PCIe NVMe SSD |
ビデオコントローラ |
インテル Iris Xe グラフィックス 共有 グラフィックス メモリー 付き |
※最新のカスタマイズはInspiron 13 5000(5310)(DELL公式ページ)をご参照ください。
Inspiron 13 5000(5310)のデバイスマネージャ
「第11世代 インテル Core i7-11390H プロセッサー (12MB キャッシュ, 最大
5.0GHzまで可能)」をCPU-Zで見る。4コア/8スレッドで、動作周波数は最大5.0GHzまで上昇します。
SSDとハードディスクの性能をチェック
Inspiron 13 5000(5310)が搭載する1TB SSDの性能をご紹介します。
CrystalDiskmark
まずは、定番ベンチマークであるCrystalDiskmarkで比較してみました。
最新タイプのCrystalDiskmark 8.0で、1TB M.2 PCIe NVMe SSDを測定
(参考)旧タイプのCrystalDiskmark 6.0で、1TB M.2 PCIe NVMe SSDを測定
ATTO Disk Benchmarkで比較
もう1つの定番ベンチマークであるATTO Disk Benchmarkで、詳細に比較してみました。
読み書き速度のご参考にしてください。
ATTO Disk Benchmarkで「1TB M.2 PCIe NVMe SSD」をテスト。
CPU単体の処理速度をテストする定番ベンチマー「CINEBENCH R11」
古いアプリケーションを想定したシングルスレッドテスト、新しいアプリケーションを想定したマルチスレッドテストが実施できるCINEBENCH
R11を使って、「第11世代 インテル Core i7-11390H プロセッサー (12MB キャッシュ,
最大 5.0GHzまで可能)」の実力を確認してみました。
「CINEBENCH R11」。3Dグラフィックのレンダリング性能を測定するベンチマークソフト。美麗な3Dグラフィックを描き切るまでのスコアをチェックします。CPU能力を100%フルに発揮するベンチマークテストなので、各CPUの底力を知ることができます。
CINEBENCH R11における第11世代 インテル Core i7-11800H プロセッサのスコア。
CINEBENCH R11
機種名 |
第11世代 インテル Core i7-11390H
(4コア/8スレッド、〜5.0GHz) |
(参考)
第11世代 インテル Core i7-1165G7
(4コア/8スレッド、〜4.70GHz) |
(参考)
第10世代 インテル Core i3-10110U
(2コア/4スレッド、2.1〜4.10GHz) |
(参考)
第10世代 インテル Core i7-10510U
(2コア/4スレッド、1.8〜4.90GHz) |
(参考)
第7世代
Core i5-7300U
(2.6〜3.5GHz) |
【CINEBENCH R11】 CPU(シングルスレッド)(pts) |
2.46 |
2.12 |
1.89 |
2.03 |
1.64 |
【CINEBENCH R11】 CPU(マルチスレッド)(pts) |
7.39 |
6.75 |
4.31 |
6.42 |
3.91 |
同じ第11世代Core i7や過去のCPUと比較してみました。
「Core i7-11390H」は高いスコアを出しています。4コア/8スレッドで、動作周波数が5GHzまで上昇するので、ノートパソコンとしては十分な性能と言えます。
参考までに、「CINEBENCH R15」と「CINEBENCH R20」、最新版の「CINEBENCH R23」のスコアも掲載しておきます。 他機種との性能比較の参考としてください。
CINEBENCH R15における「第11世代 インテル Core i7-11390H プロセッサー (12MB
キャッシュ, 最大 5.0GHzまで可能)」のスコア。
CINEBENCH R20における「第11世代 インテル Core i7-11390H プロセッサー (12MB
キャッシュ, 最大 5.0GHzまで可能)」のスコア。
最新版のCINEBENCH R23における「第11世代 インテル Core i7-11390H プロセッサー
(12MB キャッシュ, 最大 5.0GHzまで可能)」のスコア。
実アプリケーションでの快適さを想定した、最新ベンチマーク「PCMARK 10」
実アプリケーションでの快適さを想定した、ベンチマーク「PCMARK 10」でベンチマークしてみました。他機種との性能比較の参考としてください。
PCMARK10(日常的なパソコン作業、デジタルコンテンツ用途を想定)
日常的なパソコン作業、デジタルコンテンツ用途を想定した「PCMARK10」は5109。
普段使いは文句なし。
PCMARK10 Express(ビジネス用途を想定)
ビジネス用途を想定した「PCMARK10 Express」は5106。
ビジネス用途も強い。
PCMARK10 Extended(ゲームの処理性能を含む、多用途を想定)
ゲームの処理性能を含む、多用途を想定した「PCMARK10 Extended」は4906。
ちょっとしたゲームならプレイ可能なスコアです。
VR(Virtual Reality,仮想現実)対応システムのためのベンチマーク「VRMark」
VR(Virtual Reality,仮想現実)対応システムのためのベンチマーク「VRMark」でベンチマークしてみました。他機種との性能比較の参考としてください。
標準的な負荷である「Orange Room」テストを実施。スコアは2795。
VRに対応は可能ですが、少し負荷が高くなると物足りないかも。
ファイナルファンタジー14 漆黒の反逆者の公式ベンチマークテストで性能をチェック
比較的軽いグラフィック負荷である、ファイナルファンタジー14 漆黒の反逆者のベンチマークテストを試してみました。
「高解像度1920×1080、標準品質、DirectX 11」の設定で、『非常に快適』でした。
このレベルのゲームであれば、ゲームプレイが快適です。
最高品質まで上げても、『快適』を保ちます。
ファイナルファンタジー15 WINDOWS EDITION ベンチマークテストで性能をチェック
少し重いグラフィック負荷である、ファイナルファンタジー15 WINDOWS EDITION
ベンチマークテストを試してみました。
「解像度1920×1080、標準品質」の設定で、『重い』でした。
ファイナルファンタジー15ぐらいのグラフィック高負荷であれば、プレイ不可です。
用途と予算にあわせてご検討ください。
(総まとめ)高コストパフォーマンスな薄型ノートInspiron 13 5000(5310)
最近のモバイルノートは、20万円前後するハイエンドモバイルから数万円程度のローエンドモバイルまで幅広い機種が各メーカーから発売されています。
その中でInspiron 13 5000(5310)は9万円台(2021年12月時点。割引クーポンを利用すると、なんと7万円台からの購入が可能!)という価格帯ながらも、デザイン・性能面共に高コストパフォーマンスを誇ります。
上位機種と比べると、性能面で少し見劣りしますが、
Inspiron 13 5000(5310)は、
- 極薄ベゼル&コンパクトな13インチノート
- 最新の第11世代Coreプロセッサと高速SSDを標準搭載
- 縦方向に広い1920×1200パネルを標準採用
- 目が疲れにくく、ビジネス用途にも最適な非光沢パネルを採用
- 目に悪いブルーライトを低減可能
- 高級感あるアルミニウム素材を採用
- Thunderbolt 4など高速端子を搭載
など、メインノートの買い替えはもちろん、2台目のサブノートとしてもおすすめです。
気になる方は、チェックしてみてください。
極細ベゼルの13インチノートパソコンInspiron 13 5000(5310)。
詳しくはInspiron 13 5000(5310)(DELL公式ページ)をご参照ください。
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