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Inspiron 15Inspiron 15R比較レビューをご紹介!
DELLノートパソコン購入を検討されている方は、ご参考にどうぞ。
ページ更新:2010/7/4
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どっちを選ぶ?売れ筋スタンダードノート新旧対決!
旧機種Inspiron 15 VS 新機種Inspiron 15R

旧Inspiron 15と新Inspiron 15Rは、最近主流となりつつある15.6インチワイド液晶を搭載したDELLの低価格ノートパソコン。新旧2機種が平行発売されている今、どちらを購入すれば良いのか緊急比較します。

旧機種Inspiron 15 VS 新機種Inspiron 15R

新旧2機種が平行発売されている、旧Inspiron 15と新Inspiron 15R

DELLの売れ筋ノートパソコンといえば、15.6インチ液晶モニタを搭載するInspiron 15(以下、旧Inspiron 15と呼びます。)です。詳しいレビューについては、パソコン納得購入ガイド Inspiron 15レビューをご参照ください。

ところが、見た目のデザインや性能が微妙に変わったInspiron 15R(以下、新Inspiron 15Rと呼びます。)が後継機種と登場し、2010年7月4日現在、新旧2機種が平行販売されている不思議な状態が続いています。

左が旧Inspiron 15、右が新Inspiron 15R(モデル名:Inspiron N5010)
左が旧Inspiron 15、右が新Inspiron 15R(モデル名:Inspiron N5010)。モニタを支えるヒンジ部の形状が違うので、モニタの高さに変化が見られます。デザインは旧新機種ほぼ同じですが、若干違う部分があるマイナーチェンジ機種です。

にも関わらず、Inspiron 15とInspiron 15Rの違いが明確でない、新Inspiron 15Rの情報が少ないなどの理由から、「両機種のどちらを購入すれば良いのか、迷っている」という質問を、ここ最近良くお受けしております。さらに追い打ちをかけるように、DELL公式サイトでは、旧Inspiron 15は売り切れ間近の在庫処分中というアナウンスもあります。購入をじっくり検討している余裕がない、というのが正直なところだと思います。

そこで、今回、旧Inspiron 15と新Inspiron 15Rの比較レビューをご紹介します。

写真を豊富に使って比較しておりますので、「売り切れ間近の旧Inspiron 15を今すぐ手に入れるか、今後主流となる新Inspiron 15Rにするか迷っている。」という方は、購入の参考にして頂ければ幸いです。

くどいですが、旧Inspiron 15は近日中に販売終了となる雰囲気なので、お早めのご検討を!

旧Inspiron 15と新Inspiron 15Rを徹底比較

今回の比較テーマは、

  1. 外観デザインを徹底比較
  2. 接続端子の数と配置を比較
  3. キーボード周辺を比較
  4. 基本性能とベンチマークスコアを比較
  5. 付属品も比較

の5項目です。

1.外観デザインを徹底比較

旧Inspiron 15の全景
旧Inspiron 15の全景。帽子をかぶっているように、天板が本体に覆い重なるデザインです。

平たくて丸い印象を受ける新機種Inspiron 15Rの全景
平たくて丸い印象を受ける新機種Inspiron 15Rの全景。ヒンジの位置が特徴的なので、天板がパソコン本体の上に乗っているようなデザインになってます。帽子と言うよりは、カツラみたいですね。

新Inspiron 15R天板の背面側を拡大
新Inspiron 15R天板の背面側を拡大。天板が本体に乗ってます。

ヒンジ部を拡大。左が旧Inspiron 15、右が新Inspiron 15R
ヒンジ部を拡大。左が旧Inspiron 15、右が新Inspiron 15R。
Inspiron 15のヒンジは、本体の側面を覆うような形状になってます。見た目はInspiron 15の方が格好良いと思うのですが、好みの分かれるところでしょうか。

天板を開いた状態で比較
天板を開いた状態で比較。左が旧Inspiron 15、右が新Inspiron 15R。
天板のサイズはほとんど同じですが、Inspiron 15Rはヒンジ位置が高いので天板も高位置です。

天板を開いた状態で比較
天板を開いた状態で比較。左が旧Inspiron 15、右が新Inspiron 15R。
ヒンジ部の高さや位置が、思った以上に違います。

旧Inspiron 15を斜め後ろから見る
旧Inspiron 15を斜め後ろから見る。見た目のデザインはこちらの方がキレイだと思います。

新Inspiron 15Rを斜め後ろから見る
新Inspiron 15Rを斜め後ろから見る。最近のDELLノートパソコンはこの形状を採用する機種が増えています。今後の主流となるのでしょうか。

両機種を背面から比較
両機種を背面から比較。左が旧Inspiron 15、右が新Inspiron 15R。

モニタの高さを比較
モニタの高さを比較。左が旧Inspiron 15、右が新Inspiron 15R。
天板が高くなる分、モニタ位置も上昇します。モニタベゼルはInspiron 15Rが細くてスタイリッシュですが、角は丸みを帯びたデザインに変更されています。

天板の質感も少し違う

新Inspiron 15Rになって、天板の質感が少し変化しています。同じカラーではないので、厳密な比較は難しいですが、メタリック感が強調されています。

新Inspiron 15Rの天板を拡大
新Inspiron 15Rの天板を拡大。メタリック感が強くなっており、光沢が増してます。

天板の光沢感を比較
天板の光沢感を比較。左が旧Inspiron 15、右が新Inspiron 15R。
手のひらをかざしてみると、新Inspiron 15Rの方が映り込みが強いです。
写真ではわかりにくいですが、実物の質感差はけっこうあります。

旧Inspiron 15の天板を拡大
旧Inspiron 15の天板を拡大。適度なメタリック感があり、どちらかと言えば落ち着いた印象を受けます。

新Inspiron 15Rの天板を拡大
新Inspiron 15Rの天板を拡大。メタリック感が強く、全体的に丸みを帯びたデザインに変更されています。好みによりますが、少し派手になりました。

ちょっと重くなった新Inspiron 15R

旧Inspiron 15の重量は2474g
旧Inspiron 15の重量は2474g

新Inspiron 15Rの重量は2628g
新Inspiron 15Rの重量は2628g。150gほど重くなってます。
持ち運びを重視する機種ではないので、問題ありませんが。

2.接続端子の数と配置を比較

旧Inspiron 15と新Inspiron 15Rに搭載されている接続端子をチェックします。

両機種はマイナーチェンジながら、端子の配置が大きく変更されています。マウスやUSBメモリ、プリンタなど周辺機器との接続環境を想定しながら、どちらの機種が自分に合っているか、考えてみてください。端子の種類としては、新Inspiron 15Rにのみ、高速転送可能なeSATA/USB.0兼用端子が搭載されています

前面を比較

前面を比較。上が旧Inspiron 15、下が新Inspiron 15R
前面を比較。上が旧Inspiron 15、下が新Inspiron 15R。

外観寸法は、旧Inspiron 15が380mm(幅)×248mm(奥行き)×20〜32.8mm(厚み)、新Inspiron 15Rが376mm(幅)×262mm(奥行き)×31.8〜34mm(厚み)です。両機種を実際に比較しないわからない程度ですが、横方向に長い旧Inspiron 15、正方形に近くなった新Inspiron 15Rというイメージでしょうか。

横幅の実測は、新Inspiron 15Rが数mm小さくなってます
上が旧Inspiron 15、下が新Inspiron 15R。
横幅の実測は、新Inspiron 15Rが数mm小さくなってます。

両機種とも、電源、ハードディスクアクセス、バッテリ残量のインジケータライトが搭載されています。
前面の左側を拡大。上が旧Inspiron 15、下が新Inspiron 15R。
両機種とも、電源、ハードディスクアクセス、バッテリ残量のインジケータライトが搭載されています。
新Inspiron 15Rは刻印されたマークが小さく、各ライト間も離れてます。

新Inspiron 15Rは、本体ボディ下側がお皿のようなデザインに変更されています
さらに斜め方向から比較。上が旧Inspiron 15、下が新Inspiron 15R。
新Inspiron 15Rは、本体ボディ下側がお皿のようなデザインに変更されています。

右側面を比較

右側面を比較
右側面を比較。上が旧Inspiron 15、下が新Inspiron 15R。
右側面に関しては、旧Inspiron 15が端子数は多い印象を受けます。USB2.0端子が前面側に配置されているのも特徴です。

前面側を拡大
前面側を拡大。上が旧Inspiron 15、下が新Inspiron 15R。
旧Inspiron 15:左から、ヘッドフォン端子、マイク端子、USB2.0×2ヶ、その下がメディアカードリーダー。
新Inspiron 15R:メディアカードリーダーのみ。

背面側を拡大a
背面側を拡大。上が旧Inspiron 15、下が新Inspiron 15R。
旧Inspiron 15:光学ドライブのみ。
新Inspiron 15R:光学ドライブ、USB2.0/eSATA兼用端子、有線LAN。

左側面を比較

左側面を拡大
左側面を拡大。上が旧Inspiron 15、下が新Inspiron 15R。
旧Inspiron 15は接続端子が多く、新Inspiron 15Rは少なめです。

背面側を拡大
背面側を拡大。上が旧Inspiron 15、下が新Inspiron 15R。
旧Inspiron 15:セキュリティロックスロット、電源コネクタ、放熱フィン。
新Inspiron 15R:USB2.0、放熱フィン、マイク端子、ヘッドフォン端子。

前面側を拡大
前面側を拡大。上が旧Inspiron 15、下が新Inspiron 15R。
旧Inspiron 15:ミニD-sub15ピン、有線LAN、HDMI、USB2.0。
新Inspiron 15R:HDMIのみ。

背面を比較

旧Inspiron 15には接続端子が搭載されていませんが、新Inspiron 15Rには複数配置されています
背面を拡大。上が旧Inspiron 15、下が新Inspiron 15R。
旧Inspiron 15には接続端子が搭載されていませんが、新Inspiron 15Rには複数配置されています。

左側を拡大
左側を拡大。上が旧Inspiron 15、下が新Inspiron 15R。
旧Inspiron 15:なし。
新Inspiron 15R:電源コネクタ、USB2.0。

右側を拡大
右側を拡大。上が旧Inspiron 15、下が新Inspiron 15R。
旧Inspiron 15:なし。
新Inspiron 15R:ミニD-sub15ピン、USB2.0。

新Inspiron 15Rのバッテリは、巻き込むような長方形バッテリに変更されていました
新Inspiron 15Rのバッテリは、巻き込むような長方形バッテリに変更されていました。

3.雰囲気が異なるキーボード周辺

新旧機種の違いは天板の高さだけと思いきや、キーボード周りの変化も見受けられます。目立たない詳細部分が改善されてました。

これが旧Inspiron 15の本体ボディ
これが旧Inspiron 15の本体ボディ

そしてこれが新Inspiron 15Rの本体ボディです
そしてこれが新Inspiron 15Rの本体ボディです。キーボードは全く同じですが、キーボード上部の素材や電源ボタン、キーボード下部のタッチパッドの大型化、手を置くパームレスト幅の拡張が大きな違いです。

旧Inspiron 15では電源ボタンがチープな作りで、電源ボタン周りもそれなりでした
旧Inspiron 15では電源ボタンがチープな作りで、電源ボタン周りもそれなりでしたが、

新Inspiron 15Rでは、電源ボタンが点灯するようになってました
新Inspiron 15Rでは、電源ボタンが点灯するようになってました。電源ボタン周りも、パームレストと同じヘアライン処理がほどこされています。

新Inspiron 15Rは、高音質技術「SRS PREMIUM SOUND」のロゴ文字がモニタ下に赤く表示されています
新Inspiron 15Rは、高音質技術「SRS PREMIUM SOUND」のロゴ文字がモニタ下に赤く表示されています。旧Inspiron 15でも搭載されていた機能ですが、新Inspiron 15Rでは赤文字かつ太字で強調されてます。

タッチパッドを比較
タッチパッドを比較。上が旧Inspiron 15、下が新Inspiron 15R。
タッチパッドがかなり拡張されています。新Inspiron 15Rのタッチパッドは、位置が少し右に変更されています。

タッチパッドを拡大
タッチパッドを拡大。上が旧Inspiron 15、下が新Inspiron 15R。
旧Inspiron 15はパームレストと一体型でしたが、新Inspiron 15Rでは分離かつ違う素材が採用されるようになりました。ボタンも横方向に長くなっていますので、使いやすさは向上しています。

パームレストを拡大a
パームレストを拡大。左が旧Inspiron 15、右が新Inspiron 15R。
新Inspiron 15Rのキーボードが上方向に詰まったこともあり、新Inspiron 15Rのパームレストは広くなりました。

旧Inspiron 15を使うイメージ
旧Inspiron 15を使うイメージ。手の大きな私では、下方向に手が少し出そうになります。

新Inspiron 15Rを使うイメージ
新Inspiron 15Rを使うイメージ。パームレストが広いので、スペースにかなり余裕があります。

本体ボディの高さを比較
本体ボディの高さを比較。左が旧Inspiron 15、右が新Inspiron 15R。
ほとんど差はありませんが、新Inspiron 15Rが少し傾斜してるかな?という印象。

ボディの縁デザインは角張った旧Inspiron 15(左)に対して、丸みを帯びた新Inspiron 15R(右)
ボディの縁デザインは角張った旧Inspiron 15(左)に対して、丸みを帯びた新Inspiron 15R(右)。

ものすごくシンプルになった底面

参考までに、底面の比較もご紹介します。

旧Inspiron 15の底面
旧Inspiron 15の底面

新Inspiron 15Rの底面
新Inspiron 15Rの底面

メンテナンス性は高かったです。
旧Inspiron 15の底面。メンテナンス性は高かったです。

アクセスは原則、メモリだけに制約されてしまいました。
新Inspiron 15Rの底面。アクセスは原則、メモリだけに制約されてしまいました。

旧Inspiron 15の台座
旧Inspiron 15の台座。長方形です。

新Inspiron 15Rの台座
新Inspiron 15Rの台座。満月のように真円です。

新Inspiron 15Rは、前面に内蔵されているスピーカーのメッシュ面積は広くなってました
新Inspiron 15Rは、前面に内蔵されているスピーカーのメッシュ面積が広くなってました。音質を求めるなら、新Inspiron 15Rと言えそうです。

4.基本性能とベンチマークスコアを比較

旧Inspiron 15と新Inspiron 15Rの性能を比較してみます。

旧Inspiron 15と新Inspiron 15Rの仕様比較
比較対象 旧Inspiron 15 新Inspiron 15R
チップセット
インテル  HM55 Express
インテル HM57 Express
OS Windows 7 Home Premium 64ビット版
CPU
  • Core i3-330M (動作周波数:2.13GHz)
  • Core i5-430M (動作周波数:2.26GHz)
メモリ DDR3-SDRAM (1066MHz)
ビデオコントローラ インテルHD グラフィックス
液晶モニタ 15.6インチ(表示解像度:1,366 x 768)WLED光沢ディスプレイ

チップセットと呼ばれる基幹部分が変わっているだけで、カスタマイズ可能なOS、CPU、メモリ、ビデオコントローラ、液晶モニタは全て同じです。性能については、その時点で搭載されるメモリやハードディスクのメーカーや製品名に左右される誤差程度、と判断して良いと考えられます。

新Inspiron 15Rはモデル名がN5010に変更されただけで、カスタマイズ可能なパーツは同じです
新Inspiron 15Rはモデル名がN5010に変更されただけで、カスタマイズ可能なパーツは同じです。

新Inspiron 15Rのデバイスマネージャを確認
新Inspiron 15Rのデバイスマネージャを確認。ワイヤレス子機が少し違いますが、旧Inspiron 15とほぼ同じ構成です。

今回、性能を比較した旧Inspiron 15と新Inspiron 15Rの仕様は、以下のとおりです。

旧Inspiron 15と新Inspiron 15Rの仕様
比較対象 旧Inspiron 15 新Inspiron 15R
チップセット
インテル  HM55 Express
インテル HM57 Express
OS Windows 7 Home Premium 64ビット版
CPU Core i5-430M (動作周波数:2.26GHz)
メモリ 4GB DDR3-SDRAM (1066MHz)
ハードディスク 500GB (WESTERN DIGITAL製 WD5000BEVT) 500GB (TOSHIBA製 MK5065GSX)
ビデオコントローラ インテルHD グラフィックス
液晶モニタ 15.6インチ(表示解像度:1,366 x 768)WLED光沢ディスプレイ

同じ500GBハードディスクを搭載する両機種ですが、時期によってはメーカーや品番が異なります。今回ご紹介している旧Inspiron 15はウエスタンデジタル製のWD5000BEVT、新Inspiron 15Rは東芝製のMK5065GSXでしたが、どちらも5400回転/タイプなので大きな性能差はないようです。

各ハードディスク単体性能を、CrystalDiskMarkを使って測定した結果をご紹介します。

旧Inspiron 15のハードディスク性能をCrystalDiskMarkを使って測定
旧Inspiron 15のハードディスク性能をCrystalDiskMarkを使って測定。
左列は読み込み速度、右列は書き込み速度、
上列から、連続データ読み書き、512K毎データ読み書き、4K毎データ読み書きです。

新Inspiron 15のハードディスク性能をCrystalDiskMarkを使って測定
新Inspiron 15のハードディスク性能をCrystalDiskMarkを使って測定。
新しいので全体的に数%程度スコアアップしていました。旧Inspiron 15においても同じハーディスクが搭載される可能性もありますので、あくまで参考程度としてください。

Windows 7エクスペリエンス値を比較

旧Inspiron 15のWindows 7エクスペリエンス値
旧Inspiron 15のWindows 7エクスペリエンス値

新Inspiron 15RのWindows 7エクスペリエンス値
新Inspiron 15RのWindows 7エクスペリエンス値

同じカスタマイズ構成ながら微妙にスコアが違いますが、当初の予想どおり、あくまで誤差の範囲と考えて良いと思います。

実作業を想定したベンチマークテスト「PCMark Vantage」スコアを比較

画像や動画などマルチメディア系コンテンツを主用途としたベンチマークテスト「PCMark Vantage」におけるスコアを比較してみました。

「PCMark Vantage」スコア。Inspiron 15 「PCMark Vantage」スコア。Inspiron 15R
「PCMark Vantage」スコア。左が旧Inspiron 15、右が新Inspiron 15R。

PCMark Vantageでの性能比較
比較対象 旧Inspiron 15 新Inspiron 15R 備考
主なカスタマイズ構成
(CPU、メモリ、ビデオコントローラ、ハードディスク)
  • Core i5-430M
  • 4GB
  • オンボード
  • 500GB(5400回転/分)
同左 同カスタマイズの2機種を用意
PCMark Suite 4911 4976 総合スコア。数値が高いほど、デジタルコンテンツ系処理に強い。
Memories Suite 2997 3190 拡大/反転/回転といった高解像度画像の処理&画像ファイルのインポート処理を計測。
TV and Movies Suite 3308 3709 Windows Media CenterからのHDDアクセス&HDコンテンツ付きVC-1形式HD DVDの再生処理を計測。
Gaming Suite 3130 3289 ゲームにおけるCPUの処理&同HDDの処理処理を計測。
Music Suite 5155 5529 Webページのレンダリング,MP3形式→WMA形式のサウンドファイルトランスコード&HDDからWindows Media Playerへ音楽ファイルを追加する処理を計測。
Communicati Suite 4503 4931 データの暗号化、データの圧縮&Windows Mailのコピー処理を計測。
Productivity Suite 4548 4495 テキスト編集する処理やWindowsのファイル検索、Windows Mailの検索、Webページのレンダリング&HDDからのアプリケーション読み出しする処理を計測。
HDD Suite 2773 3479 ハードディスクの速度を計測。

「PCMark Vantage」スコア 比較グラフ

チップセットとハードディスクの品番が異なるためか、わずかですが新Inspiron 15Rの方が高スコアです。ただ、各項目とも数%程度の差でしかないので、体感差はほとんどないと考えられます。

1点だけ気になったのが、ハードディスクの速度を計測する「HDD Suite」です。ハードディスク個体の性能は大差なかったのですが、スコアが3割ほど高かったのが不思議でした。

5.付属品も比較

付属品についても詳しく比較した結果、AC電源アダプタが微妙に変更されていました。

新Inspiron 15Rに付属している電源アダプタ
新Inspiron 15Rに付属している電源アダプタ。見た目は旧Inspiron 15のモノと同じですが、よーく見ると微妙な変化があります。

電源アダプタを比較
電源アダプタを比較。上が旧Inspiron 15、下が新Inspiron 15R。
どちらも65Wタイプであり大きさは全く同じでしたが、通電ランプの形状が微妙に変更されてました。(笑)
あまりに微妙なので、発送時の違いだけかもしれませんね。

二次側のケーブル保護部も微妙に手厚くなってました(笑)
上が旧Inspiron 15、下が新Inspiron 15R。
二次側のケーブル保護部も微妙に手厚くなってました(笑)。断線しずらいように、改善されているのでしょうか。

パソコン本体に差し込む電源コネクタ側も、保護部の形状やケーブル長が微妙に異なります
上が旧Inspiron 15、下が新Inspiron 15R。
パソコン本体に差し込む電源コネクタ側も、保護部の形状やケーブル長が微妙に異なります。

コネクタ先は、旧Inspiron 15が黒、新Inspiron 15Rが白です
コネクタ先は、旧Inspiron 15が黒、新Inspiron 15Rが白です。
今、旧Inspiron 15を購入すれば、新Inspiron 15R用ケーブルが付いてくるかは不明ですが、ご参考にどうぞ。

旧Inspiron 15と新Inspiron 15Rの購入まとめ

  1. 外観デザインを徹底比較
  2. 接続端子の数と配置を比較
  3. キーボード周辺を比較
  4. 基本性能とベンチマークスコアを比較
  5. 付属品も比較

と5つの項目に分けて、旧Inspiron 15と新Inspiron 15Rの違いをご紹介しましたが、最後にまとめてみたいと思います。

大きく異なる天板位置

旧Inspiron 15と新Inspiron 15Rの大きな差は、ヒンジ位置の違いによる天板位置です。あまりに違うので、一見、マイナーチェンジ機種とは思えません。

天板を開いた状態で比較。左が旧Inspiron 15、右が新Inspiron 15R。
天板を開いた状態で比較。左が旧Inspiron 15、右が新Inspiron 15R。
「天板のサイズはほとんど同じにも関わらず、ヒンジの位置でこれだけ印象が違うのか。」、という印象を受けました。

前から見ても、大きくデザインが違います
左が旧Inspiron 15、右が新Inspiron 15R。
前から見ても、大きくデザインが違います。どちらが好みかにもよりますが、今後は新Inspiron 15Rしか選べなくなりますので、旧Inspiron 15を手に入れるには今しかチャンスがありません。

落ち着いた印象を受ける旧Inspiron 15

天板の質感も変化しており、落ち着いた質感の旧Inspiron 15、派手な新Inspiron 15Rという印象を受けました。

左が旧Inspiron 15の天板、右が新Inspiron 15Rの天板です
左が旧Inspiron 15の天板、右が新Inspiron 15Rの天板です。メタリック感が大きく違います。

前面側に端子が多い旧Inspiron 15、背面側に端子が多い新Inspiron 15R

マイナーチェンジ機種にもかかわらず、接続端子の配置が大きく違います。

右側面を比較
右側面を比較。上が旧Inspiron 15、下が新Inspiron 15R。

旧Inspiron 15は端子数が多く、USB2.0端子を含めて端子が前面側に集中しています。
新Inspiron 15Rには、旧Inspiron 15には非搭載のeSATA/USB2.0端子が配置されていますので、高速データ転送を望むなら新Inspiron 15Rがおすすめです。

旧Inspiron 15は前面側(写真右方向)に接続端子が多く、新Inspiron 15Rは背面側(写真左方向)によってます。
左側面を拡大。上が旧Inspiron 15、下が新Inspiron 15R。
旧Inspiron 15は前面側(写真右方向)に接続端子が多く、新Inspiron 15Rは背面側(写真左方向)によってます。

旧Inspiron 15には接続端子が搭載されていませんが、新Inspiron 15Rには複数配置されています。
背面を拡大。上が旧Inspiron 15、下が新Inspiron 15R。
旧Inspiron 15には接続端子が搭載されていませんが、新Inspiron 15Rには複数配置されています。個人的には、邪魔な電源コネクタが背面にある新Inspiron 15Rが好みです。

手を置くスペースに余裕がある新Inspiron 15R

新Inspiron 15Rはキーボードが少し上方向に配置されているため、手を置くパームレストが広いです。

左が旧Inspiron 15のタイピングイメージ、右が新Inspiron 15Rのタイピングイメージ
左が旧Inspiron 15のタイピングイメージ、右が新Inspiron 15Rのタイピングイメージ。私のように手が大きな方でも広々使えます。タッチパッドも広いので、利用頻度が高い方は新Inspiron 15Rがおすすめ。

性能における差は微妙

両機種は、チップセットこそ違うものの、カスタマイズ可能なパーツは同じです。性能面での差は微妙なので、性能重視で購入する必要はないでしょう。見た目のデザインと接続端子の種類・配置で決めればOKです。

旧Office 2007なら旧Inspiron 15、新Office 2010を狙うなら新Inspiron 15R

両機種とは直接関係ありませんが、この記事を書いている2010年7月4日時点では、旧Inspiron 15と新Inspiron 15Rでは選べるOfficeのバージョンが違います。発売時期の影響によるものでしょうが、旧Inspiron 15は旧Office 2007、新Inspiron 15Rは新Office 2010です。

新Office 2010は
新Office 2010は、ビジュアル的に訴えかける新機能が豊富に搭載されています。
【参考】WORD 2010 新機能(マイクロソフト公式ページ)EXCEL 2010 新機能(マイクロソフト公式ページ)。別ページで開きます。

今買うなら新Office 2010がおすすめですが、「新しいOfficeは、使い方を一から覚え直さないといけないので嫌・・・。」という方はとりあえず旧Office 2007を購入し、後日、新Office 2010へアップグレードする方法もありでしょう。+3000円程度かかりますが、自分で切り替えタイミングを選べるので悪くはないと思います。

パソコン納得購入ガイドの提案

デザイン面での違いはありますが、両機種はマイナーチェンジとしての扱いなので、

「旧Inspiron 15が欲しいなら、迷うことなく今すぐにでも買うべし!」
「新Inspiron 15Rが欲しいなら、お得なパッケージをじっくり吟味すべし!」

という判断になります。

万人受けするのは、落ち着いた雰囲気、かつ、スタイリッシュなデザインを持つ旧Inspiron 15かな?という気がしますが、派手なデザイン、かつ、細かい部分が改善されている新Inspiron 15Rも捨てがたいです。

繰り返しますが、旧Inspiron 15を手に入れるなら販売終了間近の今しかありません。「あの時、旧Inspiron 15を購入しておけばよかった・・・。」と後悔されないよう、じっくりとご検討しつつ、お早めの判断をおすすめします。

DELL公式サイト 製品ページリンク

Inspiron 15 Inspiron 15R
左が旧Inspiron 15、右が新Inspiron 15R

 15.6インチ液晶モニタ/最新CPU「Core i3/i5」を搭載するスタンダードノートInspiron 15シリーズ。
 →詳細はInspiron 15(DELL公式ページ)、Inspiron 15R(DELL公式ページ)をご参照ください。

↓旧Inspiron 15の詳細レビューはこちら!↓
Inspiron 15レビュー

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