DELLスタンダードデスクトップ Inspiron 580 レビュー

Inspiron 580は、DELLでは売れ筋となる拡張型スタンダードデスクトップ。高い基本性能と安価な価格設定が魅力的な、2010年DELLデスクトップパソコンの主力機種です。

Inspiron 580をベンチマーク 〜高パフォーマンスCPU対決 Core i5-750 VS Core i3-530〜

「【概要４】 Inspiron 580のWindowsエクスペリエンス値をチェック」でもご紹介しましたとおり、Inspiron 580は性能が非常に高いです。パソコン初心者の方や特段用途が決まっていない方であれば、Inspiron 580がおすすめです。

そんなInspiron 580ですが、購入する上で2つ悩んだことがありました。それは、「どのCPUをを選べば良いのか？」ということです。予算重視であればCore i3-530となるのですが、将来性を考えるとCore i5-750も捨てがたいと思ったのです。

そこでこのページでは、「Inspiron 580を購入することにしているが、CPUのカスタマイズを迷っている…」という方のためにベンチマークテストの比較をご紹介します。ご参考にどうぞ。

【ベンチマーク比較編 序章】 Core i5とCore i3の違いについて

Core i5-750とCore i3-530の違いについて、振り返ってみたいと思います。

現在のCore i5/i3ラインナップについて

Core i5-750とCore i3-530の概要比較

CPU名	Core i5-750	Core i3-530	備考
コア数	4	2	Core i5-750はクアッドコアCPU、Core i3-530はデュアルコアCPU
スレッド数	4	4	並行処理可能なスレッド数は同じ
ハイパースレッディング機能	−	○	Core i3-530のみ搭載
動作周波数	2.66GHz	2.93GHz	Core i3-530の方が高い
ターボ・ブーストによる最大周波数	3.20GHz	−	ターボブースト機能により、Core i5-750はCore i3-530の2.93GHzを超える
ターボブースト機能	○	−	Core i5-750のみ搭載
2次キャッシュ	256KB×4	256KB×2	Core i5-750が多い
3次キャッシュ	8MB	4MB	Core i5-750が多い
選べるDELL機種	Studio XPS 8100 Inspiron 580	Inspiron 580	2010年3月6日時点

Core i3-530はデュアルコアCPU、上位のCore i5はクアッドコアCPUです。ハイパースレッディング機能やターボブースト機能の有無もあり、少々ややこしい差別化が図られています。

【Core i5-750とCore i3-530の違い】 ハイパースレッディング機能の搭載/非搭載

Core i5-750はクアッドコアCPUなので、4スレッド動作します。ハイパースレッディング機能は非搭載です。

デュアルコアCPUであるCore i3-530もハイパースレッディング機能を搭載しているため、見た目はクアッドコアCPUと同じ4スレッド処理を行います。重い処理では純粋なクアッドコアCPUであるCore i5-750に劣りますが、簡易な処理では差は小さいです。

【Core i5-750とCore i3-530の違い】 ターボブースト機能の搭載/非搭載

Core i7/i5はターボブーストと呼ばれる動作周波数を一時的に上昇させる機能を有します。Core i3-530は非搭載です。

処理を行っていないコアを使って、動作周波数を一時的に上昇させるターボブースト機能(ターボモード)。コア数に依存しない古いアプリケーションでも、処理速度アップの効果が期待できます。

ピーク(最大負荷)時

　
左がCore i5-750、右がCore i3-530の最大動作周波数を計測。Core i5-750は定格動作周波数である2.66GHzを大きく超えて3193.9MHz(×24倍)まで達していますが、Core i5-530は定格の2925.9MHz(×22倍)が上限となっています。

次ページからは、実際に測定した性能比較の結果をご紹介します。