世界最小13インチビジネスノート「Latitude 13 7000」 レビュー

「12インチ液晶以下のモバイルノートは、画面やキーボードが小さくて使いづらい。」「一般的な15.6インチ液晶のオールインワンノートは持ち運びが面倒・・・。」という方におすすめな世界最小13インチビジネスノート「New Latitude 13 7000シリーズ」のレビューをご紹介します。

【特徴編】最先端の技術が集結した世界最小13インチノート「Latitude 13 7000」

今回ご紹介するのは、最先端の技術が集結した世界最小13インチビジネスノートLatitude 13 7000（正式名称はLatitude 7370）のレビューです。
（参考）New Latitude 13 7000シリーズ（DELL公式ページ）

なお、レビュー後半に個人向けの世界最小13インチノートNew XPS 13（DELL公式ページ）との比較もご紹介しています。Latitude 13 7000は法人向けの機種ですが、個人でも購入可能なので、XPS 13のどちらを購入するかのご参考にしてください。

（特徴その１） 13インチノートながら従来の11インチノートサイズにコンパクト化

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Latitude 13 7000の外観。フレームレスモニタにより、13インチノートながら304mm×210mm（従来の11インチノートパソコンのサイズ）のコンパクトボディを実現。高さは14mm、重量も1.12kgと軽量ボディです。しかも最新のCore mプロセッサや高速SSDを搭載することにより、最長10時間のバッテリー持続時間を実現しています。

Latitude 13 7000は、13インチモニタにも関わらず本体がコンパクトなので手軽に持てます。画面は大きな13インチなのに、本体はコンパクトな11インチという違和感が味わえます。

極限まで薄くされたモニタフレームを拡大。実際に測定してみると、モニタフレームの幅は約5mmと驚異的です。遠くからモニタを見ると、ほぼフレームレスに見えます。

横から見ても、モニタの厚みは約5mmと驚異的！

ビジネス用途を想定しているため、モニタの開度は180度です。

（特徴その２） ビジネス用途に最適なフルHD（1920×1080）の非光沢パネルを採用

Latitude 13 7000のモニタをチェック。ビジネス用途に最適なフルHD（1920 x 1080)の非光沢パネルを採用しています。なお、画像の細部まで高精細かつなめらかに表現できる超高画素な3200×1800もカスタマイズ可能です。

（イメージ）Latitude 13 7000が搭載するフルHD（1920×1080）パネルは、一般的な1366×768と比べると表示範囲が広いので複数作業に最適です。画素数は570万ピクセルと、標準的なノートパソコンが搭載するHD (1,366 x 768)ディスプレイの約5倍なので、画面の細部まではっきり見えます。なお、カスタマイズ可能な高解像度（3200×1800）だと文字が細かくなりますので、上級ユーザーでないと扱いが難しいかもしれません。

視野角も比較的広いので、色の変化は少ないです。

（特徴その３） カーボンファイバーなど贅沢な素材を採用

Latitude 13 7000には、カーボンファイバーが採用されています。カーボンファイバーは、一部のジャンボジェット機にも採用されるほど高品質な素材とのこと。しっとりとした手触りのマット調なので、高級感もバツグンです。写真では少しわかりにくく、伝えきれないのが残念です。

Latitude 13 7000の天板。天板は、高質感かつ指紋が付きにくいアルミニウム素材を採用しています。なお、オプションでカーボンファイバーがカスタマイズ可能です。

Latitude 13 7000の天板を拡大。刃物をイメージさせるような鋭さが印象的。

（特徴その４） 最新の第6世代Core iプロセッサと高速SSDを標準搭載！

Latitude 13 7000は、見た目のデザインだけでなく、最新の第6世代Core mプロセッサや高速なSSDを搭載しており、性能面でも妥協がありません。

Latitude 13 7000が搭載するSSD（左）と一般的なノートパソコンに搭載するハードディスク（右）のアクセス速度をCrystalDiskMark 3.0で計測。Latitude 13 7000の速さがよくわかります。連続・ランダム共、全く別次元ですね。

【外観編】Latitude 13 7000の外観をチェック

Latitude 13 7000の外観を詳しくご紹介します。

Latitude 13 7000の左側面

Latitude 13 7000の左側面。左から、Thunderbolt×2、Micro HDMI、Micro SIMカードスロットです。高速な次世代端子のThunderboltが採用されています。

Latitude 13 7000の右側面

Latitude 13 7000の右側面。左から、MicroSDカードリーダー、オーディオコンボ、USB3.0（PowerShare対応）です。光学ドライブは省略されていますので、必要であれば外付けタイプをご用意ください。

Latitude 13 7000の前面

Latitude 13 7000の前面。接続端子は非搭載です。中央にバッテリーステータスライトがあり、わかりにくいですがその左右にマイクが各1ケずつあります。バッテリーステータスライトは、スタンバイ時や充電時に点灯します。

Latitude 13 7000の背面

Latitude 13 7000の背面。接続端子は非搭載です。

液晶モニタを支えるヒンジ部分を拡大。中央全体で支えるようなデザインを採用しているので頑丈です。

Latitude 13 7000の底面

Latitude 13 7000の底面。カーボンファイバーで形成されており、放熱が少ないためか吸気スロットはありません。

Latitude 13 7000のキーボード

本体ボディの全景。キーボードは、19mmフルサイズかつ主流のアイソレーションタイプで、手を置くパームレスト部分は指紋が気になりにくいカーボンファイバ素材です。タッチパッドも広く、一般用途であれば気になることはありません。キーボード右上部に電源ボタンがあるだけのシンプル設計です。

キーボード左部分を拡大。キー配列は標準的で、一番上列のファンクションキーが少し小さいのが気になりますが、頻繁に使うキーではないので割り切りが必要でしょう。

キーボード右部分を拡大。Enterキーが少し小さいのが個人的には不満ですが、慣れれば問題なし。ちなみに、個人向けノートのキー配列と異なる点は、右下に「PageUp」と「PageDown」が別途配置されていること、矢印キーが一段下がっておりブラインドタッチしやすいことです。

キーを拡大。一般的なスタンダードノートよりもキー表面が少しツルッとしてますが、タイピング感は良好です。たわみもほとんどありませんでした。

キーピッチは19mmフルサイズなので、手が大きな私でもスペースに余裕があります。

Latitude 13 7000のキーボードは、バックライトを標準装備しています。機種によってはオプションになる場合もありますので、嬉しいポイントです。Latitude 13 7000を寝室などの暗い部屋で使う場合に最適ですね。ちなみに、明るい部屋ではバックライトが自動的に消灯します。

広い高精度タッチパッド。ビジネス用途を想定しているため、クリックボタンが分かれています。また、クリックボタンの手前がくぼんでいるのでクリックしやすいです。

Latitude 13 7000の電源アダプターと重量

Latitude 13 7000本体と電源アダプタを並べてみる。Latitude 13 7000がコンパクトなので、電源アダプタが大きく見えます。電源ケーブルは太いので、もう少し改善して欲しいですね。

Latitude 13 7000本体重量の実測は、本体のみで1204gでした。電源アダプタを含めると1466gになります。以下のベンチマークで詳しくご紹介しますが、Latitude 13 7000はバッテリの持ちが良いので、持ち運びは本体のみでも十分だと思います。

【性能編】 Latitude 13 7000の性能をベンチマークテスト

Latitude 13 7000の性能を調べるため、各種ベンチマークテストを実施しました。

Latitude 13 7000とXPS 13における性能面の一番の差は、搭載するCPUです。ビジネス用途のLatitude 13 7000は省電力タイプのCore mプロセッサ、個人用途のXPS 13は高性能なCore iプロセッサを搭載しています。以下、CPUの性能が大きく影響するベンチマークテストについてはXPS 13のスコアと比較いたしますので、ご参考にしてください。
なお、XPS 13の詳しいベンチマークは、パソコン納得購入ガイドのXPS 13レビューをご参照ください。

【参考】Latitude 13 7000のデバイスマネージャー

CPU-Zで「Core m5-6Y57 プロセッサー」を見る。

SSDとハードディスクの性能をチェック

定番ベンチマークソフトのCrystalDiskmark 3.0を使って、Latitude 13 7000の256GB SSDの性能を調べてみました。高速な「M2 2280 PCIe」タイプのSSDなので、なんと連続読み出しは1000MB/sを超えます。実際の体感速度と関係する「4K QD32」も441.4/305.7MB/sと爆速！

（参考）XPS 13のスコア。Latitude 13 7000と大差はありません。どちらも爆速です。

CPU単体の処理速度をテストする定番ベンチマーク「CINEBENCH R11」

古いアプリケーションを想定したシングルスレッドテスト、新しいアプリケーションを想定したマルチスレッドテストが実施できるCINEBENCH R11を使って、Core m5-6Y57の実力を確認してみました。

「CINEBENCH R11」。3Dグラフィックのレンダリング性能を測定するベンチマークソフト。美麗な3Dグラフィックを描き切るまでのスコアをチェックします。CPU能力を100%フルに発揮するンチマークテストなので、各CPUの底力を知ることができます。

ノートパソコンとしては十分なスコアですね。

省電力タイプCore i7-6500Uと比較してみました。シングルスレッドでは大差なしですが、マルチスレッドになると差がでてきます。ただ、Latitude 13 7000が想定しているビジネス用途（シングルスレッド）であれば、極端な体感差はないと思われます。

省電力タイプのCore m5-6Y57なので、CPUの負荷を100%まで上昇させても53℃程度までしか熱くなりませんでした。Latitude 13 7000の本体ボディの薄さを考えると、冷却能力はしっかりしているようです。実際ベンチマークを実施しても、Latitude 13 7000本体が少し温かくなる程度でした。

実アプリケーションでの快適さを想定したベンチマーク「PCMARK 8」

実アプリケーションでの快適さを想定したベンチマーク「PCMARK 8」でベンチマークしてみました。他機種との性能比較の参考としてください。

一般的な使い勝手の「Home」は2851、XPS 13は2929。
Webのブラウジングや画像・動画の閲覧ぐらいであれば、Latitude 13 7000（Core mプロセッサ）とXPS 13（Core iプロセッサ）の差は少ないようです。

画像や動画編集などクリエイティブな使い勝手の「Creative」は3125、XPS 13は3800。
画像や動画編集などのデジタルコンテンツ用途になると、Latitude 13 7000（Core mプロセッサ）の方がXPS 13（Core iプロセッサ）よりも2割ほど低スコアです。

文書作成など仕事の使い勝手の「Work」は3901、XPS 13は3721。
一般的な使い勝手の「Home」と同様、Latitude 13 7000（Core mプロセッサ）とXPS 13（Core iプロセッサ）の差は少ないようです。

ストレージへのアクセス速度を調べる「Strage」は4735、XPS 13は4750。CPUの性能は影響ありません。

ドラゴンクエスト�]公式ベンチマークテスト

Latitude 13 7000において、人気が高いドラゴンクエスト�]の公式ベンチマークテストを試してみました。

ドラゴンクエスト�]公式ベンチマークテストでは、低解像度の1280×720、標準品質であれば『普通』です。

ちなみに、高解像度の1920×1080になると『やや重い』となり、ゲームプレイは難しいです。

ファイナルファンタジー14 蒼天のイシュガルドの公式ベンチマークテストで性能をチェック

Latitude 13 7000において、人気が高いファイナルファンタジー14 蒼天のイシュガルドのベンチマークテストを試してみました。

「1280×720の低解像度＋標準品質、DirectX 9」でも『設定変更を推奨』とかなり厳しい結果でした。

バッテリの持ち時間を計測する「BBench」

ベンチマークテストBBENCHを使って、バッテリ駆動時間をチェック。「10秒ごとにキー入力、かつ、Webサイトを閲覧」という条件を設定。3時間経過しても、バッテリ残量は57％も残ってました。単純計算では6〜7時間ぐらい持つことになります。利用環境にもよりますが、ご参考としてください。

個人向け13インチ薄型ノート XPS 13と比較

個人向けの世界最小13インチノートNew XPS 13（DELL公式ページ） と外観を比較してみました。New Latitude 13 7000シリーズ（DELL公式ページ）は法人向けの機種ですが、個人でも購入可能ですので、XPS 13のどちらを購入するかの検討材料にしてください。

結論から申しますと、XPS 13の方が若干だけ薄く、かつ、コンパクトでした。Latitude 13 7000は信頼性や安全性を追求したビジネスモデルの位置付けなので、その分だけ少し大きいようです。

前面を比較。上がLatitude 13 7000（Latitude 7370）、下がXPS 13です。
どちらも接続端子はなく、中央にアクセスライトがあるだけです。

背面を比較。上がLatitude 13 7000（Latitude 7370）、下がXPS 13です。
どちらも接続端子はありません。

右側面を比較。上がLatitude 13 7000（Latitude 7370）、下がXPS 13です。
奥行きはXPS 13の方が浅く、全体の厚みも薄いです。
XPS 13の接続端子はパソコン納得購入ガイドのXPS 13レビューをご参照ください。

左側面を比較。上がLatitude 13 7000（Latitude 7370）、下がXPS 13です。
XPS 13の接続端子はパソコン納得購入ガイドのXPS 13レビューをご参照ください。

正面から比較。左がLatitude 13 7000（Latitude 7370）、右がXPS 13です。
横幅は同じですが、XPS 13の方がモニタが少しだけ低く、かつ、本体の奥行きが浅いです。

モニタのベゼル幅とパネルを比較。左がLatitude 13 7000（Latitude 7370）、右がXPS 13です。
どちらも5mmですが、パネルは法人向けのLatitude 13 7000（Latitude 7370）が非光沢、個人向けのXPS 13が光沢です。

本体ボディを比較。左がLatitude 13 7000（Latitude 7370）、右がXPS 13です。
法人向けのLatitude 13 7000（Latitude 7370）はシンプルなデザイン、個人向けのXPS 13はカーボンを格子状に織り込まれているような派手なデザインです。

タッチパネルを比較。上がXPS 13、下がLatitude 13 7000（Latitude 7370）です。
法人向けのLatitude 13 7000（Latitude 7370）の方が、少しだけ横に短く、クリックボタンが分離したデザインになってます。好みによりますが、見た目重視ならXPS 13、操作感重視ならatitude 13 7000（Latitude 7370）でしょうか。

天板を比較。左がLatitude 13 7000（Latitude 7370）、右がXPS 13です。
本体ボディと同様、法人向けのLatitude 13 7000（Latitude 7370）は落ち着いたデザイン、個人向けのXPS 13は派手なデザインです。

（総まとめ）高コストパフォーマンスな薄型ノートLatitude 13 7000

最近のモバイルノートは、20万円前後するハイエンドモバイルから数万円程度のローエンドモバイルまで幅広い機種が各メーカーから発売されています。その中でLatitude 13 7000は中〜上価格帯ながらも、デザイン・性能面共に高コストパフォーマンスを誇ります。

Latitude 13 7000は、

• 13インチノートながら従来の11インチノートサイズにコンパクト化
• ビジネスに最適な非光沢液晶パネルや落ち着いた本体デザインを採用
• 軽くて強いカーボンファイバ複合材など贅沢な素材を採用
• 最新の第6世代Core mプロセッサと高速SSDを標準搭載

など、メインノートの買い替えはもちろん、2台目のサブノートとしてもおすすめです。気になる方は、個人向けXPS 13と併せてチェックしてみてください。

DELL公式サイト 製品ページリンク

大きくて使いやすい13.3インチ液晶モニタ/最新省電力CPUを搭載するLatitude 13 7000/XPS 13。
　詳しくはNew Latitude 13 7000シリーズ（DELL公式ページ）、または、New XPS 13（DELL公式ページ）をご参照ください。

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