5100Cと4700Cはどちらが買いか
見た目はよく似ているスリムタイプのDimension 5100CとDimension 4700C。ところが性能や使い道を考えてみるとちょっと違うのです・・・。
１３．どちらが買いか 結論
Dimension 5100Cがオススメの理由
高性能Pentium4プロセッサや最新インテル945Gチップセット、高音質サウンドカード：インテル ハイ・デフィニション・オーディオなどDimension 4700Cの後継機種だけあって基本性能にはかなり違いがあります。 金額的にはDimension 4700Cと比べて多少のアップとなりますが、基本性能が高い分、将来長く使えることも事実です。長い目で考えますとDimension 5100Cの方がコストパフォーマンスが高いのではないでしょうか。 また、「Windows XP Media Center Edition 」を選択してAVパソコンとして使えることもDimension 5100Cなら可能です。
カスタマイズのポイントとしましては、
- メモリは512MBで十分ですが、容量の大きなファイルを扱うなら1GB(512MBx2)がおすすめ
- ハードディスクの増設が外付けでしか対応できないので160GBがおすすめ
- さらにハードディスク容量が必要なら無理に250GBにせず、予算重視で外付けタイプも検討しよう
- ビデオコントローラはオンボードタイプでも十分なのですが、動画編集なども考えるなら「ATI RADEON X300 SE」もあり
といったところでしょうか。 ※Dimension 5100C(製品詳細)
カスタマイズの悩み所 CPUの検討
さらにDimension 5100Cを選択する上で、一番の悩み所がCPUだと思いますので少し検討してみます。
例えば、CPUのカスタマイズ項目は下記のとおりです。
| 選択項目 | Pentium4 521に対するグレードアップ料金 |
|---|---|
| 521(1MB L2 キャッシュ、2.80GHz、FSB 800MHz) | - |
| 531(1MB L2 キャッシュ、3GHz、FSB 800MHz) | ＋7,000円 |
| 551(1MB L2 キャッシュ、3.40GHz、FSB 800MHz) | ＋22,000円 |
| 630(2MB L2キャッシュ、3GHz、FSB 800MHz) | ＋16,000円 |
「予算は関係なしでとにかく性能を重視したい」という方でなければ、「521(1MB L2 キャッシュ、2.80GHz、FSB 800MHz)」で良いかと思います。 例えば、「531(1MB L2 キャッシュ、3GHz、FSB 800MHz)」にグレードアップしても体感速度としてはそれ程変らない場合が多いようです。 2次キャッシュに2MBを搭載した「630(2MB L2キャッシュ、3GHz、FSB 800MHz)」までグレードアップした方が体感速度アップを感じることができるかもしれません。
「551(1MB L2 キャッシュ、3.40GHz、FSB 800MHz)」に関しましては、グレードアップ料金に対して受けることができる恩恵が少ないような気がしますのであまりおすすめできません。 それならば、予算をメモリやビデオコントローラ等に充てた方がパソコン全体の性能としてバランス良くグレードアップできるでしょう。
→例えばDimension 5100Cのカスタマイズ例を見てみると・・・
Dimension 4700Cがオススメの理由
基本性能の高いインテル915Gチップセットを搭載しており、インターネットやメール、WORD・EXCELがメイン使用であれば全く問題ないでしょう。後継機種のDimension 5100Cが発売されていることもあって安く購入できる点も見逃せません。
カスタマイズのポイントとしましては、
- メモリは256MBでは不安なので、安定した512MBがおすすめ
- ハードディスクの増設が外付けでしか対応できないので160GBがおすすめ
- ビデオコントローラはオンボードタイプでも十分なので予算を節約
となります。
とにかくシンプルで低価格を実現したDimension 4700Cですが、歴代スリム型Dimensionシリーズの中でも秀逸な機種であることはその人気を見ても伺えます。
ただ、後継機であるDimension 5100Cが発売されていることもあり、発売も終了してしまう可能性もありますので、もしご検討されているのであれば、
近日中ののご購入をお勧めします。
その他のカスタマイズのお勧めポイント
また、今回の比較では挙げませんでしたが、光学ドライブのカスタマイズについては将来性やグレードアップ金額も5,000円程度ですので、「DVD+/-RW ドライブ(DVD+R 2層書込み対応)」をおすすめします。
CD-Rの記憶容量は約700MBであり、DVD-Rの4.7GB(1層)や8.5GB(2層)には遠く及びません。最近はデータ容量の大きい動画等の保存も一般的になっていますので使う可能性が高いでしょう。
Dimension 5100Cのようなスリムタイプパソコンは拡張性が乏しく、光学ドライブの内蔵が1台分しかありませんので、「やっぱりDVDに書き込みがしたい。」ということになっても外付けでしか対応が難しくなってしまいます。