一般的なデジタルカメラに採用されている画像の記録形式は、JPEG、TIFF、RAWがあります。
■JPEG形式:一般向けデジタルカメラで最も普及している画像ファイル形式です。JPEGでの圧縮方法の特徴は「あまり気にならない部分をうまく省略しながら圧縮する」方式ですので、ファイルサイズを一気に小さくでき、最大では1/40(平均的に1/10〜1/20程度)ほども圧縮することができます。しかし、画像を圧縮するということはデータが間引かれてしまうため、その分画質は低下します。最近では、この圧縮率を最高画質から最低画質まで選択できるものも増えています。
■TIFF形式:JPEG形式と同様、撮影されたデータがカメラ内で自動的に画像処理されて記憶される形式です。JPEGに比べて圧縮率が低いので画像の劣化は少ないですが、ファイルサイズは大きくなります。RGB各色8bit(約1,677万色)の階調を持っていますので色彩が自然です。
■RAW形式:撮像素子からの電気信号がカメラ内で画像変換されないで、そのままファイルとして保存されます。専用ソフトを使用することで画像データとして扱うことができます。RGB各色12bit(約687億色)という豊富な階調を持ち、パソコンで編集する際に露出や階調、ホワイトバランスなどの調整を頻繁に行っても、画質の劣化がほとんどないので写真を作品として加工するのに適した形式です。
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