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DELL Studio XPS 9100レビューをご紹介!DELLパソコン購入を検討されている方は、ご参考にどうぞ。
ページ更新:2010/9/17
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DELLプレミアムデスクトップ Studio XPS 9100 レビュー

Studio XPS 9100は、インテル最上位CPU「Core i7-900シリーズ」を搭載するハイエンドパソコン。最大12スレッド動作するCore i7 Extreme Editionと重量級3Dゲームが楽しめるハイエンドビデオコントローラの組み合わせはStudio XPS 9100だけの特権です。

Studio XPS 9100の性能を徹底ベンチマーク!

Studio XPS 9100の性能について、各種ベンチマークテストを行います。Core i7を搭載する人気デスクトップパソコンStudio XPS 8100との性能比較もご紹介しますので、購入を迷っていらっしゃる方はご参考にどうぞ。

【ベンチマーク比較 序章】 性能重視LG1366版Core i7+Radeon HD 5870のスゴイ性能!

Studio XPS 9100はゲーム用パソコンAlienwareシリーズを除き、一般個人向け最強の性能を誇ります。性能重視のLGA1366版Core i7-900シリーズを搭載していること、ハイエンドビデオコントローラATI Radeon HD 5870 1GBがカスタマイズ可能であることがその理由です。用途にもよりますが、安価なCore i3/i5はもちろん、普及価格帯のLGA1167版Core i7-800シリーズをも圧倒する処理速度は、一度体験してしまうと元には戻れません。

中〜上級者の方は、次ページ以降にご紹介する各種ベンチマークテストの結果をご参考にしてみてください。Studio XPS 9100のスゴさがよくわかっていただけると思います。

Studio XPS 8100とStudio XPS 9100の概要比較

Studio XPS 9100とStudio XPS 8100の購入を迷われている方は多いと思います。

Studio XPS 8100とStudio XPS 9100の概要比較
比較対象 性能を重視した
Studio XPS 9100
手に入れやすい
Studio XPS 8100
デザイン Studio XPS 9100 Studio XPS 8100
チップセット インテル X58 Express インテル H57 Express
CPU 性能重視Core i7-900シリーズ
Core i7-930、Core i7-960、Core i7-980X等
普及価格帯Core i7-800シリーズ
Core i7-870、Core i7-880等
メモリ 3枚組で高速処理を狙うトリプルチャネル
3GB、6GB、9GB、12GB、24GB、
2枚組でコストを抑えたデュアルチャネル
4GB、6GB、8GB、12GB、16GB
ビデオコントローラ ATI Radeon HD 5870
ATI Radeon HD 5770
ATI Radeon HD 5670
nVIDIA GeForce GTX 460
ATI Radeon HD 5770
nVIDIA GeForce GTS 240
DELL公式ページ Studio XPS 9100 Studio XPS 8100
※2010年9月17日現在

もし私が選ぶなら、

  • 重量級3Dゲームのファイナルファンタジー14やロストプラネット2をプレイするのであれば、迷わず「性能重視Core i7-900シリーズ+ATI Radeon HD 5870」
  • 中量級3Dゲーム用途であれば、「性能重視Core i7-900シリーズ+ATI Radeon HD 5770」
  • 画像/動画編集用途かつ低解像度モニタでの3Dゲーム用途であれば、「普及価格帯Core i7-800シリーズ+nVIDIA GeForce GTX 460」
  • 用途は広いが、予算重視であれば、「普及価格帯Core i7-800シリーズ+ATI Radeon HD 5770」

でしょうか。

両機種のローエンドビデオコントローラ「ATI Radeon HD 5670」と「GeForce GTS 240」は、Studio XPS 9100を検討されている方には性能が中途半端だと思います。どちらの機種を選ぶにしても、最低でもATI Radeon HD 5770はカスタマイズしておきたいところでしょう。

性能重視のCore i7-900シリーズ(左)と普及価格帯のCore i7-800シリーズ(右)
性能重視のCore i7-900シリーズ(左)と普及価格帯のCore i7-800シリーズ(右)。同じCore i7にも関わらず、見た目の大きさが明らかに違います。Core i7-900シリーズは、同じ"Core i7"という言葉には収まらないパフォーマンスを有する分だけそれなりに高価なので、「とにかく性能重視」 or 「若干だが予算に余裕がある」という方に人気が高いです。これが「Core i7-900シリーズにするか、Core i7-800シリーズにするか悩ましい・・・。」とヘビーユーザーを悩ませる理由です。

Studio XPS 7100でカスタマイズできるビデオコントローラ
Studio XPS 9100でカスタマイズできるビデオコントローラで、私がおすすめするのがこの2つ。左がハイエンドRADEON HD 5870 1GB、右がミドルレンジRADEON HD 5770 1GBです。前者はStudio XPS 8100ではカスタマイズ不可なので、Radeon HD 5870欲しさにStudio XPS 9100を選ぶ方もいらっしゃるでしょう。

現在のCPUラインナップについて

各種ベンチマーク比較の前に、Studio XPS 9100とStudio XPS 8100でカスタマイズできるCore i7ラインナップについて確認しておきます。

現在のCore i7ラインナップ
比較対象 コア数/スレッド数 動作周波数 ターボ・ブーストによる
最大周波数
キャッシュメモリ 製造プロセス 対応ソケット 備考
i7-980X 6/12 3.33GHz 3.60GHz 12MB 32 nm LGA1366 現行最高峰のCPU。6コア/12スレッドで動くため、マルチスレッド対応アプリケーション環境では劇的な処理速度が楽しめます。単体で10万円前後するので、一部のヘビーユーザーが購入対象となります。
i7-975 4/8 3.33GHz 3.60GHz 8MB 45 nm LGA1366 i7-980Xが発売されて、存在価値が薄れつつある高級CPU。
i7-970 6/12 3.20GHz 3.46GHz 12MB 32 nm LGA1366 エクストリーム・エディションでないものの、定格3.20GHzで6コア/12スレッド動作する爆速CPU。手軽に6コアCore i7を手に入れたいならコレ。
i7-960 4/8 3.20GHz 3.46GHz 8MB 45 nm LGA1366 この記事を書いている時点でカスタマイズ可能な、一押しのCPU。高値の華だったにも関わらず、最近の価格下落に伴ってお得感バツグンです。定格動作周波数も3.20GHzと高く、下位Core i7-930(2.80GHz)との性能差は大きいです。
i7-950 4/8 3.06GHz 3.33GHz 8MB 45 nm LGA1366 最近、価格が半減して大人気になりつつあるCPU。このCPUがDELLでカスタマイズ可能であれば、これが最有力候補です。
i7-940 4/8 2.93GHz 3.20GHz 8MB 45 nm LGA1366 i7-950の値下がりにより、存在価値が薄れつつあるCPU。
i7-930 4/8 2.80GHz 3.06GHz 8MB 45 nm LGA1366 性能重視LGA1366版Core i7で安価な部類に入るCPU。普及価格帯LGA1167版で人気が高いCore i7-870と同等性能を有するため、コストパフォーマンスは高いです。手軽にStudio XPS 9100を手に入れるならコレ。
i7-920 4/8 2.66GHz 2.93GHz 8MB 45 nm LGA1366 i7-930がある現在では、ほとんど選択の余地はなさそう。
【参考】Core i7-870 4/8 2.93GHz 3.60GHz 8MB 45 nm LGA1156 Core i7-800シリーズでダントツの人気を誇るCPU。Studio XPS 8100を購入するなら、とりあえずこれを選んでおけばOK。
【新・下位】Core i5-750 4/4 2.66GHz 3.20GHz 8MB 45 nm LGA1156 コストパフォーマンスが高いリアルクアッドコアCPU。入門機種のInspiron 580購入時におすすめ。
※2010年9月16日現在
※Studio XPS 9100 その1:Core i7-930(2.80GHz/3.06GHz)+ATI Radeon HD 5870 1GB
※Studio XPS 9100 その2:Core i7-960(3.20GHz/3.46GHz)+ATI Radeon HD 5870 1GB
※Studio XPS 9100 その3:Core i7-980X(3.33GHz/3.60GHz)+ATI Radeon HD 5870 1GB
※Studio XPS 7100:Phenom II X6 1055T(2.80GHz/3.3GHz)+ATI Radeon HD 5870 1GB
※Studio XPS 8100:Core i7-870(2.93GHz/3.60GHz)+ATI Radeon HD 5770 1GB

上記のCore i7-900ラインナップを見るとわかりますが、大きく違うのはコア数と動作周波数です。

ハイエンドi7-980Xとi7-970は6コア/12スレッド動作しますが、基本は4コア/8スレッドです。動作周波数を自動的にアップさせるターボブースト機能やスレッド数が2倍になるハイパースレディング機能は全Core i7が搭載してますし、キャッシュメモリ量や製造プロセスの違いは、よほどの重負荷作業でないと体感できるレベルではありません。CPU選択の判断は、コア数と動作周波数、そして予算のバランスなど総合的に考える必要があります。

反対に申しますと、Studio XPS 9100は性能重視のLGA1366版、Studio XPS 8100は普及価格帯のLGA1167版しか選べませんので、欲しいCPUを選ぶと自動的に購入機種は決まります。この記事を書いている2010年9月16日時点では、私のおすすめは、性能重視ならCore i7-960を搭載するStudio XPS 9100、予算重視ならCore i7-870を搭載するStudio XPS 8100です。

Core i7のターボブースト機能
Core i7のターボブースト機能。負荷がかかっていない状態があれば動作周波数がアップします。極論を言ってしまえば、「Core i7はどれを選んでも速い」です。(笑)

ベンチマークテストを行うStudio XPS 9100のカスタマイズ構成

今回ご紹介しているStudio XPS 9100はCore i7-960+Radeon HD 5870の組み合わせですが、ファイナルファンタジー14をプレイするためにStudio XPS 9100を購入した親戚を見つけたので、自宅に乗り込んでベンチマークテストさせてもらいました(笑)。Phenom U X6 1055Tを搭載するStudio XPS 7100やCore i7-870を搭載するStudio XPS 8100とのスコア比較もご紹介しますので、性能比較のご参考にどうぞ。

CPU単独で10万円級のエクストーリムエディションCore i7-980Xも手に入りました
CPU単独で10万円級のエクストーリムエディションCore i7-980Xも手に入りましたので、Core i7-960、Core i7-930との性能もチェックしてみたいと思います。

Studio XPS 9100ベンチマークテストのカスタマイズ構成
CPU名 Studio XPS 9100 その1 Studio XPS 9100 その2 Studio XPS 9100 その3 【参考1】 Studio XPS 7100 【参考2】 Studio XPS 8100
OS Windows 7 Home Premium 64bit版 Windows 7 Home Premium 64bit版 Windows 7 Home Premium 64bit版 Windows 7 Home Premium 64bit版 Windows 7 Home Premium 64bit版
CPU
(動作周波数/最大動作周波数)
Core i7-930
(2.80GHz/3.06GHz)
Core i7-960
(3.20GHz/3.46GHz)
Core i7-980X
(3.33GHz/3.60GHz)
Phenom II X6 1055T(2.80GHz/3.3GHz) Core i7-870
(2.93GHz/3.60GHz)
メモリ 9GB 9GB 9GB 12GB 4GB
ハードディスク 1GB(7200回転/分) 1GB(7200回転/分) 1GB(7200回転/分) 500GB(7200回転/分) 500GB(7200回転/分)
ビデオコントローラ ATI Radeon HD 5870 1GB ATI Radeon HD 5870 1GB ATI Radeon HD 5870 1GB ATI Radeon HD 5870 1GB ATI Radeon HD 5770 1GB
※CPUとビデオコントローラを大きく変えた条件を設定。メモリ容量にバラツキがありますが、経験上、4GBメモリ以上搭載しておけばベンチマークスコアに大きな影響がないはずなのでご容赦ください。

Core i7-930(2.80GHz/3.06GHz)をCPU-Zで確認する
Core i7-930(2.80GHz/3.06GHz)をCPU-Zで確認する。
アイドル時は1.6GHzまで動作周波数が抑えられてます。

Core i7-960(3.20GHz/3.46GHz)をCPU-Zで確認する
Core i7-960(3.20GHz/3.46GHz)をCPU-Zで確認する。

Core i7-980X(3.33GHz/3.60GHz)をCPU-Zで確認する
Core i7-980X(3.33GHz/3.60GHz)をCPU-Zで確認する。
右下の6コア/12スレッドが目を引きます。

今回ご紹介しているStudio XPS 9100のデバイスマネージャ
今回ご紹介しているStudio XPS 9100のデバイスマネージャ。Core i7-960の定格3.20GHz/8スレッド+Radeon HD 5870 1GBが強烈です。

ATI Radeon HD 5870 1GBをGPU-Zで確認
ATI Radeon HD 5870 1GBをGPU-Zで確認。高速なGDDR5メモリ、GPUクロック850MHzとかなり強力です。レファレンスカードと同じですが、かなりのグラフィック描画能力を有します。ゲーミングデスクトップAlienwareシリーズではさらに上のRadeon HD 5970も選べますが、ハイエンドビデオコントローラ価格帯でコストパフォーマンスが高くヘビーユーザーに人気が高いのはRadeon HD 5870です。もちろん、重量級オンラインゲームであるファイナルファンタジー14にも対応します。

次ページからは、各種ベンチマークテストの結果をご紹介します。

Studio XPS 9100の見積もり/カスタマイズはDELL公式サイトで!

Studio XPS 9100

 最新Core i7搭載のDELLハイエンドデスクトップ Studio XPS 9100。
  詳細はStudio XPS 9100(DELL公式ページ)をご参照ください。

【本体チェック その11】 Studio XPS 9100の付属品紹介 〜マウス編〜<<  >>【ベンチマーク比較 その1】 Windows7の快適性を示すWindowsエクスペリエンス値

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