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DELL Vostro 3700レビューをご紹介!ビジネス向けDELLビジネスノートパソコン購入を検討されている方は、ご参考にどうぞ。
ページ更新:2010/7/21
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大画面ビジネスノート DELL Vostro 3700 レビュー

デスクトップパソコン代替機としても最適な大画面17インチワイド液晶モニタを搭載する、企業・法人向けの主力ビジネスノートパソコンVostro 3700。専門スタッフによるアフターサポート対応なども手厚く、パソコンが故障すると仕事にならない個人事業主やヘビーユーザーに最適です。

Vostro 3700の性能をベンチマークテスト

【ベンチマーク比較 まとめ】 安価に大量導入を目指すならCore i5、性能重視かつ長く使うならCore i7

Vostro 3700のベンチマークテスト結果について、最後にまとめてみたいと思います。

ベンチマークテストを行った3機種のカスタマイズ仕様
比較対象 Core i3 + Inspiron 15 Core i5 + Studio 15 Core i7 + Vostro 3700
OS Windows 7 Home Premium 64ビット版 Windows 7 Home Premium 64ビット版 Windows 7 Home Premium 64ビット版
CPU
(定格動作周波数、ターボブーストMAX時動作周波数)
Core i3-330M
(2.13GHz、−)
Core i5-430M
(2.26GHz、2.53GHz)
Core i7-720QM
(1.60GHz、2.80GHz)
メモリ 4GB 4GB 6GB
ハードディスク 320GB(5400回転/分) 320GB(5400回転/分) 500GB(7200回転/分)
ビデオコントローラ インテルHD グラフィックス Radeon HD 4570 512MB GeForce GT330 1GB

Windows7の基本動作なら最小限のカスタマイズ構成でもOK

Windows 7エクスペリエンス値の性能比較
比較対象 Core i3 + Inspiron 15 Core i5 + Studio 15 Core i7 + Vostro 3700
主なカスタマイズ構成
(CPU、メモリ、ビデオコントローラ、ハードディスク)
  • Core i3 330M
  • 4GB
  • オンボード
  • 320GB(5400回転/分)
  • Core i5-430M
  • 4GB
  • RADEON HD 4570
  • 320GB(5400回転/分)
  • Core i7-720QM
  • 6GB
  • GeForce GT 330
  • 500GB(7200回転/分)
プロセッサ 6.2 6.6 7.0
メモリ 5.9 5.9 7.1
グラフィックス 4.6 4.9 6.4
ゲーム用グラフィックス 5.1 6.3 6.4
ハードディスク 5.4 5.5 5.9
基本スコア 4.6 4.9 5.9

Windows7の基本動作レベルであればCore i3でも十分です。会社備品としてまとめて購入することを考えると、少しでも経費を抑えたいでしょうから、最小限のカスタマイズ構成でOKだと思います。言い換えれば、それだけVostro 3700の基本性能が高いことになります。

ただ、ビジネスノートとして長く使うことを考えると、ワンランク上のメインCPUであるCore i5シリーズがおすすめです。CPU性能に余裕がある時に動作周波数を自動的に上昇させてくれるターボブースト機能が付きますので、長い目で見るとコストパフォーマンスは一番高いかもしれません。

Core i7については、一般用途であれば過大性能です。メモリやハードディスク、その他周辺機器に予算を割り当てた方が効率的でしょう。処理負荷が高ければ一押しですが。

参考ページ:【ベンチマーク比較 その1】 Windows 7を快適に動作できる指標「Windows 7エクスペリエンス値」(新しいウィンドウで開きます)

処理負荷が高くなるとCore i7が強さを発揮

PCMark Vantageでの性能比較
比較対象 Core i3 + Inspiron 15 Core i5 + Studio 15 Core i7 + Vostro 3700 備考
主なカスタマイズ構成
(CPU、メモリ、ビデオコントローラ、ハードディスク)
  • Core i3 330M
  • 4GB
  • オンボード
  • 320GB(5400回転/分)
  • Core i5-430M
  • 4GB
  • RADEON HD 4570
  • 320GB(5400回転/分)
  • Core i7-720QM
  • 6GB
  • GeForce GT 330
  • 500GB(7200回転/分)
各機種、各カスタマイズの3機種を用意
PCMark Suite 4551 5073 6461 総合スコア。数値が高いほど、デジタルコンテンツ系処理に強い。
TV and Movies Suite 3010 3298 4175 Windows Media CenterからのHDDアクセス&HDコンテンツ付きVC-1形式HD DVDの再生処理を計測。
Gaming Suite 3050 4370 6223 ゲームにおけるCPUの処理&同HDDの処理処理を計測。
Music Suite 4442 4707 5989 Webページのレンダリング,MP3形式→WMA形式のサウンドファイルトランスコード&HDDからWindows Media Playerへ音楽ファイルを追加する処理を計測。
Communicati Suite 3886 4370 5040 データの暗号化、データの圧縮&Windows Mailのコピー処理を計測。
Productivity Suite 4028 4288 5556 テキスト編集する処理やWindowsのファイル検索、Windows Mailの検索、Webページのレンダリング&HDDからのアプリケーション読み出しする処理を計測。

ベンチマークテストPCMark Vantageでは、Core i3/i5とCore i7の性能差が現れてきます。

Communicati Suiteなど処理負荷が軽いテストでは性能差は比較的少ないですが、TV and Movies SuiteやMusic Suiteなど処理が重い用途を想定したテストではCore i7が大きく差を開けます。高性能なビデオコントローラも搭載可能なので、Gaming Suiteにおいてもかなり高いスコアを叩きだします。日常的な用途に近いProductivity Suiteでも結構な差が出ていますので、用途と予算に応じてご検討ください。

参考ページ:【ベンチマーク比較 その2】 画像や動画を主用途とする重負荷を想定したベンチマークテスト「PCMark Vantage」(新しいウィンドウで開きます)

古いアプリケーションではCore i5のコストパフォーマンスが高い

Superπでの性能比較
比較対象 Core i3 + Inspiron 15 Core i5 + Studio 15 Core i7 + Vostro 3700
処理にかかった時間 1分47秒(107秒) 1分38秒(98秒) 1分33秒(93秒)

Superπのような古いシングルスレッド動作のアプリケーションでは、動作周波数の高さが処理速度に比例します。

中でも、ターボブースト機能を有するCore i5、Core i7が好成績であり、ターボブースト機能を持たないCore i3を圧倒しています。ただしカスタマイズするCPUによっては、Core i5シリーズとCore i7シリーズでは処理速度差が小さい場合がありますので、無理にCore i7シリーズをカスタマイズする必要性はありません。価格差を踏まえると、Core i5シリーズが高コストパフォーマンスと言えそうです。

参考ページ:【ベンチマーク比較 その4】 シングルスレッド対応アプリケーションでの処理速度を測定する「Superπ」(新しいウィンドウで開きます)

マルチスレッド対応のアプリケーションであれば、Core i7が圧倒的に有利

TMPGEnc 4.0 XPressでの性能比較
比較対象 Core i3 + Inspiron 15 Core i5 + Studio 15 Core i7 + Vostro 3700
軽負荷エンコードテスト
DVI(720×480)→DVD形式(720×480)に変換
2分58秒(178秒) 2分40秒(150秒) 2分15秒(135秒)
重負荷エンコードテスト
HD(1920×1080)→ブルーレイ形式(1920×1080)に変換
14分48秒(888秒) 13分20秒(800秒) 11分44秒(704秒)

参考ページ:【ベンチマーク比較 その5】 動画エンコード処理の定番アプリケーション「TMPGEnc 4.0 XPress」(新しいウィンドウで開きます)

CINEBENCHでの性能比較
比較対象 Core i3 + Inspiron 15 Core i5 + Studio 15 Core i7 + Vostro 3700
シングルスレッドで処理 2820 3376 3698
マルチスレッドで処理 6174 7099 10064
処理完了時間 2分23秒(143秒) 2分04秒(124秒) 1分27秒(87秒)

参考ページ:【ベンチマーク比較 その6】 3Dレンダリング性能を測定する「CINEBENCH」(新しいウィンドウで開きます)

マルチスレッド対応アプリケーションでの作業になると、唯一8スレッド動作するCore i7の独壇場です。8分程度の動画でこれだけの処理時間差なので、長時間動画や各種設定を行うとさらに差が出ます。画像・動画編集用途があるなら、Core i7を狙うべきでしょう。


CPU選択のまとめ

安価に大量導入を目指すならCore i5、性能重視かつ長く使うならCore i7

各種ベンチマークテストにおいて、Core i3、Core i5、Core i7の性能を比較しましたが、用途や使用するアプリケーション環境によってはCore i5でも十分実用的なことがわかります。体感的な差は少ないと思いますので、一般的な軽負荷作業や予算を重視する方は、Core i5+Vostro 3700がおすすめです。

対して、画像・動画用途など重負荷処理になると、Core i7がかなりの性能差を発揮します。利用アプリによっては、デスクトップパソコンにも匹敵するスコアを叩きだしますので、将来長い目での投資を考えると選択肢の1つに入れておきたいところでしょう。

Core i7シリーズでの個人的なおすすめは、Core i7-720QMです。最大動作周波数が2.80GHzと圧倒的ながら定格動作周波数が1.60GHzとかなり省エネです。実作業レベルであればCore i3/Core i5と比べてもそれほど消費電力が上昇しませんので、発熱やバッテリの持ちも極端に悪くなることはありません。

  • 下位CPUではたどり着けない最高動作周波数2.80GHzを手に入れたい
  • 画像・動画用途の頻度が高い
  • 将来長く使いたい

とお考えの方は、ぜひ検討してみてください。

Core i7-720QMのアイドル時動作周波数 Core i7-720QMの最高動作周波数
Core i7-720QMの動作周波数を実測。左がアイドル時、右が最高動作周波数です。
下位CPUではたどり着けない2.80GHzを手に入れたいかどうかが、Core i7-720QMを選ぶ分岐点になりそうです。

DELL公式サイト 製品ページリンク

Vostro 3700
大画面17インチ液晶+ハイエンドパーツを搭載するビジネスノート Vostro 3700

 企業・法人向けのビジネスノートVostro 3700。個人事業主や個人の方でも購入可能です。
 →詳細はVostro 3700(DELL公式ページ)をご参照ください。

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