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XPS 14レビューをご紹介!
DELLノートパソコン購入を検討されている方は、ご参考にどうぞ。
ページ更新:2011/1/13
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XPS 14レビューTOP > XPS 14の概要 【概要 その3】 XPS 14を他機種と比較してみる

14.1インチ液晶ミドルレンジノート DELL XPS 14 レビュー

XPS 14は、コンパクトな14.1インチ液晶を搭載するミドルレンジノートパソコンです。最新プロセッサ「Core i7/i5」やグラフィック能力が強化されたビデオコントローラGeForce GT 400シリーズ、高音質な音楽が楽しめるJBL製スピーカーなど、激安ノートでは得られない所有感が味わえます。

XPS 14の概要

【概要 その3】 XPS 14を他機種と比較してみる

DELLミドルレンジノートXPSシリーズには、コンパクトな14.1インチモニタのXPS 14、一般向けの15.6インチモニタのXPS 15、大画面17.3インチモニタのXPS 17がラインナップされています。兄弟機種だけあって特徴が似てますので、以下に概要比較をご紹介します。

XPSシリーズノートパソコン(2011年1月現在)
機種名 XPS 14 XPS 15 XPS 17
製品画像 XPS 14 XPS 15 XPS 17
搭載CPU Core i3
Core i5
Core i7
Core i5
Core i7
Core i5
Core i7
搭載モニタ 14.1インチ 15.6インチ 17.3インチ
表示解像度 中〜高
グラフィック性能 低〜中 中〜高
テンキー
サブウーハー
USB3.0端子
外形寸法(幅×奥行き×高さ) 352.8×247.4×31.4-35.4mm 381×265.4×32.2-38.2 mm 414.9×387.3×32.2-38.5mm
重量(最小構成時) 2.43kg 2.78kg 3.43kg
製品詳細ページ XPS 14 XPS 15 XPS 17
※詳しくはDELL公式サイトでご確認ください。

14.1インチは他メーカーでも搭載ノートパソコンが少なく、少々珍しいサイズです。一番の売れ筋は使いやすい15.6インチですが、最近は大画面の17.3インチも人気が出てますね。

3機種の大きな違いとしては、表示解像度についてフルHD1920×1080を選べるのがXPS 15だけである、上位機種ほど上位ビデオコントローラが選べる、XPS 17のみテンキー搭載、サブウーハーとUSB3.0端子はXPS 14のみ非搭載等が挙げられます。価格帯や想定用途が違うので仕方ないですが、XPS 14にもUSB3.0端子が欲しかったなぁと思いました。

XPS 14の良い点を挙げておきますと、価格が安い、14.1インチは珍しい、モニタが大きくて表示解像度が低い=文字が大きい、XPS 15と比べると1周り/XPS 17と比べると2〜3周りほどコンパクト、矢印キーが縦方向にもかなり広い等でしょうか。なんとなく決め手に欠けるメリットに思えなくもないですが(笑)、使用目的とバッチリ合えば高パフォーマンスであることに間違いはありません。

Windowsエクスペリエンス値を比較

「3機種における性能差はあるのか?」

そんな疑問について、「Windows7をどれだけ快適に動作できるか」の指標であるWindowsエクスペリエンス値で比較してみました。CPU、メモリ、グラフィックス、ゲーム用グラフィックス、ハードディスクという5項目で数値化され、その最低値がパソコンの基本性能となります。

ただしこの記事を書いている時点では、XPS 14、XPS 15、XPS 17とも、ビデオコントローラ以外はほぼ同じパーツがカスタマイズ可能です。グラフィック系以外のスコアについては、機種毎の性能差というよりもカスタマイズパーツ選定の参考として頂ければ幸いです。

Windowsエクスペリエンス値を比較
比較対象 XPS 14 XPS 15 XPS 17 備考
主な仕様
  • Core i5-460M(定格:2.53GHz)
  • 4GBメモリ
  • GeForce GT 420M 1GB
  • Core i7-740QM(定格:1.73GHz)
  • 4GBメモリ
  • GeForce GT 435M 2GB
  • Core i7-740QM(定格:1.73GHz)
  • 4GBメモリ
  • GeForce GT 445M 3GB
Core i5は定格動作周波数が高いが4スレッド動作、Core i7は定格動作周波数は低い(ターボブースト時は高い)が8スレッド動作する。
プロセッサ 6.8 7.1 7.1 Core i7が定格動作周波数が高いCore i5を超える。ターボブースト+8スレッド動作が効いてます。
メモリ 5.9 5.9 5.9 メモリスコアは全て同じです。
グラフィックス 4.4 6.6 6.9 GeForce GT 435M/445Mは、6.6/6.9とハイスコアを計測。Windows7の基本動作であれば、XPS 14が採用しているGeForce GT 420M 1GBでも十分です。
ゲーム用グラフィックス 6.5 6.6 6.9 3機種とも軽量級ゲームが楽しめるほどの性能を誇ります。
ハードディスク 5.9 5.9 5.9 高速なデスクトップ用ハードディスクと同じ5.9を記録。かなり高価ですが、さらに高速なSSDも選べます
基本スコア 4.4 5.9 5.9 グラフィックススコアが低いXPS 14を除いて、5.9を計測。ただし、Core i5を搭載することによって軽負荷時に省電力化する「Optimus Technology」機能が働いているからであり、事実上は5.9と推測。

定番ベンチマークテストPCMark05のスコア比較

実アプリケーションを想定した定番ベンチマークテスト「PCMark05」で性能比較します。

PCMark05での性能比較
比較対象 XPS 14 XPS 15 XPS 17 備考
主な仕様
  • Core i5-460M(定格:2.53GHz)
  • 4GBメモリ
  • GeForce GT 420M 1GB
  • Core i7-740QM(定格:1.73GHz)
  • 4GBメモリ
  • GeForce GT 435M 2GB
  • Core i7-740QM(定格:1.73GHz)
  • 4GBメモリ
  • GeForce GT 445M 3GB
Core i5は定格動作周波数が高いが4スレッド動作、Core i7は定格動作周波数は低い(ターボブースト時は高い)が8スレッド動作する。
CPU 7393 7565 7529 CPUスコアは大差なし。PCMark05程度の負荷であれば、Core i5でも十分そう。
Memory 6038 8373 8354 Core i7がCore i5の約1.4倍ものスコア差を付けて圧勝。画像や動画などメモリへの負荷が高い作業はCore i7がおすすめ。
Graphics 4550 6674 8673 ビデオコントローラの性能に比例して大きな差が付きました。特に、GeForce GT 420M 1GBとGeForce GT 445M 3GBの差は約2倍です。

PCMark05での性能比較
PCMark05での性能比較。「Memory」と「Graphics」で大きく差が付きました。重量級ゲームになると、XPS 14では少しツラそうです。

XPS 14(Core i5-460M+GeForce GT 420M 1GB)におけるストリートファイターWベンチマークスコア
XPS 14(Core i5-460M+GeForce GT 420M 1GB)におけるストリートファイターWベンチマークスコア(解像度1366×768、その他標準設定)。AVERAGEが64.57FPSとプレイ可能ですが、これ以上グラフィック負荷が上がると快適なプレイは望めません。

定番ベンチマークテストPCMark Vantageのスコア比較

「PCMark05」よりも比較的重い実作業を想定したベンチマークテスト「PCMark Vantage」で性能比較します。

PCMark Vantageでの性能比較
比較対象 XPS 14 XPS 15 XPS 17 備考
主な仕様
  • Core i5-460M(定格:2.53GHz)
  • 4GBメモリ
  • GeForce GT 420M 1GB
  • Core i7-740QM(定格:1.73GHz)
  • 4GBメモリ
  • GeForce GT 435M 2GB
  • Core i7-740QM(定格:1.73GHz)
  • 4GBメモリ
  • GeForce GT 445M 3GB
Core i5は定格動作周波数が高いが4スレッド動作、Core i7は定格動作周波数は低い(ターボブースト時は高い)が8スレッド動作する。
PCMark Suite 6142 6093 5958 総合スコア。数値が高いほど、デジタルコンテンツ系処理に強い。
Memories Suite 3916 4412 4405 拡大/反転/回転といった高解像度画像の処理&画像ファイルのインポート処理を計測。
TV and Movies Suite 3445 4349 4099 Windows Media CenterからのHDDアクセス&HDコンテンツ付きVC-1形式HD DVDの再生処理を計測。
Gaming Suite 5406 6036 6364 ゲームにおけるCPUの処理&同HDDの処理処理を計測。
Music Suite 6296 5971 5556 Webページのレンダリング,MP3形式→WMA形式のサウンドファイルトランスコード&HDDからWindows Media Playerへ音楽ファイルを追加する処理を計測。
Communicati Suite 5573 4590 4565 データの暗号化,データの圧縮&Windows Mailのコピーする処理を計測。
Productivity Suite 5079 4853 4837 テキスト編集する処理やWindowsのファイル検索,Windows Mailの検索,Webページのレンダリング&HDDからのアプリケーション読み出しする処理を計測。
HDD Suite 4118 4007 3953 ハードディスクの速度を計測

PCMark Vantageでの性能比較
PCMark Vantageでの性能比較。定格動作周波数が高いCore i5-460Mが貢献しているためか、XPS 14のスコアは上位機種と互角です。「Memories Suite」や「TV and Movies Suite」、「Gaming Suite」では少々もの足りませんが、予算重視ならCore i5-460Mという選択肢もありでしょう。「Gaming Suite」においてXPS 17よりもXPS 15のスコアが高いのは誤差レベルでしょうか?前述したPCMark05ベンチマークでは、XPS 17が「GeForce GT 445M 3GB」で圧倒してますので。

ライトユーザーならXPS 14かXPS 15、ヘビーユーザーならXPS 15かXPS 17

XPS 14は、上位機種に肉薄したベンチマークスコアを計測しました。少なくとも、一般的な用途で性能不足を露呈することはないと思います。さすがに、高いグラフィック描画能力が必要となる重量級ゲームでは高性能ビデオコントローラーが選べる上位機種に軍配が挙がりますが、もともとXPS 14の想定している用途ではないので無視しても良いでしょう。

反面、USB3.0端子やサブ-ウーハーなど、ミドルレンジノートとしての付加価値要素が潔く?バッサリと削ぎ取られているのが少し気になります。実際の転送速度はUSB3.0よりもeSATAの方が速いので、USB3.0は必要ないとの判断でしょうか。

サブウーハーについても、「キレイな音さえ聴けたらイイの!低音なんて近所迷惑になるだけだからイラナイ!」という私の嫁さんのようなお方であれば、その分安価で購入できるので良いのかもしれません。そう考えると、ライトユーザーや女性の方、サブノートとしての利用をお考えの方におすすめと言えそうです。

ちょっとグチっぽくなりましたが、あくまでXPSシリーズの上位機種であるXPS 15/XPS 17と比べた場合の感想であり、入門ノートパソコンInspironシリーズと比べると、本体や天板の質感、JBL製スピーカー、ハードディスク換装の手軽さなど、XPS 14の良い部分は多々あります。

「フルスペック機能でなくても良いので、扱いやすく手の届きやすい価格帯のミドルレンジノートパソコンが欲しい!」方におすすめします。

XPS 14が気になる方はDELL公式サイトをチェック!

XPS 14
コンパクトモニタかつJBLスピーカーを搭載するミドルレンジノート DELL XPS 14

 14.1インチ液晶モニタ/最新CPU「Core i5/i7」を搭載するミドルレンジノートXPS 14。
 →詳細はXPS 14(DELL公式ページ)をご参照ください。

【概要 その2】 XPS 14の性能をベンチマーク(概要編)<<  >>【本体チェック その1】 XPS 14の右側面、左側面、前面、背面をチェック

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