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DELLハイエンドデスクトップ XPS 8300 レビュー
XPS 8300は、2011年1月に発売された第2世代Core i5/i7を搭載するDELLハイエンドデスクトップパソコン。画像や動画などデジタルコンテンツ系用途にも強い2011年DELL主力モデルであり、パーツの拡張性や安定した長時間動作も確保しています。将来長く使いたい方におすすめしたい、パソコン納得購入ガイドの一押し機種です。
XPS 8300 ベンチマーク比較 ～ビデオコントローラ対決編！Radeon HD 5450/5670/5770/5870～
【GPUベンチマーク比較 その２】 定番ベンチマーク「PCMARK05」「PCMARKVANTAGE」「3DMark06」「3DMarkVantage」で比較
このページでは、実アプリケーションや3Dゲーム用途を想定した定番ベンチマークテストのスコア比較をご紹介します。
実アプリケーションでの動作を想定した「PCMARK05」「PCMARKVANTAGE」
ファイルの圧縮や暗号化、メモリの読み書き、Windows起動など実作業を想定した定番ベンチマークソフト「PCMARK05」と、ハイビジョン動画など重負荷作業を想定した「PCMARKVANTAGE」を使って、性能比較を行います。
アプリケーションソフトでの利用を想定したベンチマークソフト。左がPCMARK05、右がVANTAGE。
| ビデオコントローラ名 | ローエンド Radeon HD 5450 |
アンダーミドル Radeon HD 5670 |
アッパーミドル Radeon HD 5770 |
ハイエンド Radeon HD 5870 |
備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 【PCMARK05】 Graphics |
4922 | 13865 | 18685 | 27893 | ゲーム用途だとかなりの差が出る。 |
| 【PCMarkVantage】 PCMark Suite |
10643 | 10380 | 10499 | 11229 | 総合スコアについては変化が見えない。 |
| 【PCMarkVantage】 Memories Suite |
5632 | 7112 | 7820 | 8847 | 拡大/反転など高解像度画像の処理のようにグラフィック描画に関係する用途では変化あり。 |
| 【PCMarkVantage】 Gaming Suite |
7051 | 9709 | 10450 | 10900 | ゲームにおけるCPUの処理＆同HDDの処理処理を計測。ビデオコントローラの影響は大きい。 |
PCMARK05とPCMARKVANTAGEのスコアを比較
ビデオコントローラの違いによる変化が見受けられたスコアを抽出してみると、予想通り、グラフィック能力に関係する項目が大半でした。上位ビデオコントローラほどスコアが大きく上昇しており、特にRadeon HD 5870はRadeon HD 5450の最大5倍強というスコアを叩き出しています。PCMARK05やPCMARKVANTAGEが想定する実アプリケーション環境ではここまで高いスコアは不要ですが、ハイエンドビデオコントローラの実力発揮といったところでしょうか。
また、4つのビデオコントローラの中ではRadeon HD 5450だけが少し性能に差を開けられている印象を受けました。最小限のグラフィック能力を持つローエンドボードなので当然でしょうが、総合スコアであるPCMark Suiteを見る限りでは上位ビデオコントローラと性能差はありません。インターネットや音楽・映画視聴、ビジネス用途であれば、十分実用的です。
3Dオンラインゲームに対応できる数値を示す「3DMark06」
3Dグラフィック描画が極めて高いオンラインゲームでは、上位ビデオコントローラがさらに強さを発揮します。
3Dグラフィックの描画能力を計測できる3DMark06
| ビデオコントローラ名 | ローエンド Radeon HD 5450 |
アンダーミドル Radeon HD 5670 |
アッパーミドル Radeon HD 5770 |
ハイエンド Radeon HD 5870 |
|---|---|---|---|---|
| 3DMark Score (1280×1024) |
3784 | 11711 | 17604 | 24218 |
| 3DMark Score (1920×1200) |
2726 | 9167 | 14467 | 22583 |
| 3DMark Score (1920×1200) グラフィック効果最大 |
1964 | 6188 | 10299 | 18001 |
3DMark06スコアを比較
前述したPCMARK系ベンチマーク結果と似てますが、上位ビデオコントローラほどスコアの上昇が大きいです。ただし、Radeon HD 5450とRadeon HD 5870のスコア差は約6～9倍前後にまで広がっています。グラフィック負荷が高くなる高解像度1920×1200になると、下位Radeon HD 5450では約半分までスコアが低下していますが、上位Radeon HD 5870では約7割程度に抑えられています。
ローエンドビデオコントローラでゲームをプレイすることはないでしょうが、性能面で少し余裕を持ったビデオコントローラの選択がおすすめですね。高解像度モニタ＋グラフィック効果が高いゲームタイトルをプレイするなら最低でもRadeon HD 5770でないと厳しいです。
さらにグラフィック負荷が高い3DMark VANTAGE
3DMark06よりもグラフィック負荷が高い3DMarkVantageでもベンチマーク比較してみました。
| ビデオコントローラ名 | ローエンド Radeon HD 5450 |
アンダーミドル Radeon HD 5670 |
アッパーミドル Radeon HD 5770 |
ハイエンド Radeon HD 5870 |
|---|---|---|---|---|
| Entry (1024×768) |
E7268 5908 |
E24320 24560 |
E35165 42095 |
E44855 64014 |
| Performance (1280×1024) |
P1232 936 |
P6378 5132 |
P11391 9711 |
P19547 18531 |
| High (1680×1050) |
H670 572 |
H3624 3154 |
H6955 6187 |
H13251 12301 |
| Extreme (1920×1200) |
X410 390 |
X2377 2269 |
X4686 4497 |
X9151 8868 |
3DMarkVantageにおける総合スコアを比較
3DMarkVantageにおけるGPUスコアを比較
さらにグラフィック負荷が重い3DMARKVANTAGEでは、ローエンドとハイエンドでのスコア差が極めて大きくなります。GPU SCOREでは低解像度のEntryで最大約10倍、高解像度のExtremeでは最大約23倍までスコア差が広がります。低～中解像度でゲームをプレイするならRadeon HD 5770でも良さそうですが、3DMark VANTAGE級のゲームを高解像度で楽しむならRadeon HD 5870が必須と言えそうです。
また、CPU能力を含めた総合スコアでは、低解像度ではCPUの影響が大きく、高解像度ではCPUの影響が小さい傾向が見受けられます。低解像度ならCPUに投資しても良いですが、高解像度なら投資効果は薄いです。
詳細はXPS 8300(DELL公式ページ）をご参照ください。
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