XPS 8700 レビューTOP > XPS 8700の概要 【概要 その1】 2013年主力ハイエンドデスクトップ DELL
XPS 8700
DELLハイエンドデスクトップ XPS 8700 レビュー
XPS 8700は、第4世代Core i7を搭載するDELLハイエンドデスクトップパソコン。画像や動画などデジタルコンテンツ系用途にも強い2013年DELL主力モデルで、パーツの拡張性や安定した長時間動作も確保しています。将来長く使いたい方におすすめしたい、パソコン納得購入ガイドの一押し機種です。
XPS 8700の概要
2013年6月4日、DELLから今年の主力ハイエンドデスクトップパソコンが発売されました。中〜上級ユーザーに一押しのXPS8700 です。昨年から現在まで発売が継続されている大人気パソコンXPS 8500の後継機種で、性能はもちろん、本体デザインや品質も秀逸です。自己購入しましたので、詳細レビューをご紹介します。
【概要 その1】 2013年主力ハイエンドデスクトップ DELL XPS 8700
XPS 8700は、DELLがワンランク上の快適性を提供するプレミアムブランド「XPSシリーズ」の主力モデル。2013年6月に発表されたばかりの第4世代プロセッサCore
i7-4770、高速かつ最大32GBの大容量メモリ、用途で選べるローエンド〜ハイエンドビデオコントローラ、数多くの接続端子を標準装備するなど、いわゆる全部入りのハイエンドデスクトップです。

XPS 8700の外観。ボディ全体が高級感あるブラック調で統一され、前面が傾斜したデザインを採用するなど安価な入門デスクトップパソコンとは一線を画した重厚感を誇ります。デザインは前機種のXPS
8500と同じで、個室はもちろん、リビングにもピッタリです。
中〜上級ユーザーに大人気だったXPS 8500の後継機種なので、XPS 8700の高コストパフォーマンスはお墨付きです。パーツの拡張性や長時間動作における安定性も抜群。しかも、最小構成が9万円台〜とかなり安いので、自作パソコンの基本構成としてもおすすめです。
4年前のCPUの約7倍、2年前のCPUの約2倍のスコアをたたき出すCore i7-3770
XPS 8700の一番の特徴は、最新CPU「Haswell(ハスウェル)」を搭載していることです。性能比較については別ページで詳しくご紹介しますが、以下に、定番のベンチマークテスト「CINEBENCH
R10」でのベンチマーク結果をご紹介します。
CINEBENCH R10でのベンチマーク結果
CPU名 |
Core 2 Duo E6320 |
Core i3-530 |
Core i7-870 |
Core i7-2600 |
Core i7-3770 |
Core i7-4770 |
開発コード名 |
Conroe |
Clarkdale |
Lynnfield |
Sandy Bridge |
Ivy Bridge |
Haswell |
コア数/スレッド数 |
2/2 |
2/4 |
4/8 |
4/8 |
4/8 |
4/8 |
ターボブースト機能/ハイパースレッディング機能 |
-/- |
-/○ |
○/○ |
○/○ |
○/○ |
○/○ |
定格動作周波数 |
1.86GHz |
2.93GHz |
2.93GHz |
3.40GHz |
3.40GHz |
3.40GHz |
ターボブースト機能による最大動作周波数 |
- |
- |
3.60GHz |
3.80GHz |
3.90GHz |
3.90GHz |
シングルスレッドスコア |
1898 |
3830 |
4722 |
6126 |
6862 |
7421 |
マルチスレッドスコア |
3614 |
8682 |
17753 |
23039 |
25691 |
29180 |
処理完了時間 |
244秒 |
101秒 |
49秒 |
38秒 |
34秒 |
30秒 |
備考 |
約5年の普及価格帯CPU |
旧Core i3の下位CPU |
3年前に発売された旧Studio XPS 8100に搭載。当時の大人気CPU。 |
旧XPS 8300に搭載。32nmプロセスで製造。2年前の大人気CPU。 |
旧XPS 8500に搭載。22nmプロセスに微細化、3次元トライゲートトランジスタを採用、高速なDDR3-1600メモリに対応など基本機能が向上。昨年の大人気CPU。 |
XPS 8700に搭載。統合グラフィックス機能を強化しm消費電力を大幅に低減させた今年度の主力CPU。 |

マルチスレッドに対応するソフトであれば、最新のCore i7-4770は桁違いの強さを発揮します。約5年前のCore 2 Duo E6320の約8倍、約3年前に発売されたCore i7-870の約1.64倍という性能はスゴイです。用途にもよりますが、Core 2 Duo E6320では30分もかかっていた作業が、最短でたった数分で終わる計算になります。
旧主力CPUであるCore i7-3770と比較しても、Core i7-4770は約1.13倍程度のスコアアップが確認できました。一般用途では体感差は小さいですが、画像や動画編集が主用途になるとちょっと気になる差ですね。「処理速度にこだわりたい!」とお考えの方は、Core
i7-4770を採用するXPS 8700を検討してみてください。
XPS 8700は上位XPSシリーズとしての付加価値を搭載

XPS 8700の天井面を拡大。従来機種同様、USB2.0(給電タイプ含む)やヘッドフォン端子を搭載したメディアトレーがあります。ちなみに、天井面は非光沢処理なので指紋の跡が気になりません。

XPS 8700の背面を拡大。XPS 8700は、下位機種と比べるとUSB端子の数が多いので、周辺機器をたくさんお持ちの方でも安心です。接続端子は上からUSB2.0×2、有線LAN、USB3.0×4、HDMI、ディスプレイポート、音声出力端子です。USB3.0が4つあるのが嬉しいですね。

XPS 8700の前面は、光学ドライブ×2とUSB3.0×2が配置されてます。
下位機種と比べると内部が広く、パーツ拡張性が高い
XPS 8700は、入門デスクトップInspironシリーズよりも広い内部スペースと高い拡張性を有します。

XPS 8700の内部写真。入門デスクトップInspironシリーズと違って内部スペースに余裕があり、物理的に大きな上位パーツが搭載可能です。本体前面→背面へのエアフローも効率的なので、内部温度が上がりにくく故障の確率も低いです。将来長く使うなら、XPS
8700がおすすめです。

XPS 8700の電源ユニットを拡大。電源容量は460Wなので、GeForce GTX 660のような高性能ビデオコントローラが搭載可能です。電源ユニットはDELLオリジナルで、利用頻度が高い12V系統の出力は18A/16A/8Aでした。ちなみに前機種のXPS
8500と同じです。

XPS 8700のハードディスクベイ周辺を拡大。ハードディスクベイが取り外せる、かつ、ハードディスクが横方向(平行)に取り付ける構造となってます。前機種XPS
8500では内蔵ハードディスクは最大2台まででしたが、XPS 8700では最大3台まで搭載可能になったのが大きなポイントですね。ちなみに高速な内蔵SATA3ポートも多数用意されていますので、SSDへの換装をご検討の中〜上級者の方にもおすすめです。詳細は別ページでご紹介します。

ボディ下部の拡張スロット周辺を拡大。写真上に見えるビデオコントローラはハイエンドタイプのGeForce
GTX 660です(2スロット分占有)。拡張スロットは、上から、PCI Express×16、PCI
Express×1、PCI Express×1、PCI Express×4。ビデオコントローラでPCI Express×16とPCI
Express×1が各1スロット隠れてます。マザーボードのコンデンサは、安価なアルミ電解コンデンサと熱に強い個体コンデンサの併用でした。
設置スペースさえ問題なければ、XPS 8700が最有力候補!
高性能なパーツ、高品質な本体ボディ、比較的安価な価格設定と3拍子揃ったXPS 8700ですが、唯一弱点を挙げるとすれば、設置スペースの問題でしょうか。拡張性と安定感を重視したミニタワー型デスクトップなので、スリム型/一体型デスクトップのような省スペース設置は見込めません。
反面、XPS 8700の本体デザインや内部構造は、過去の人気機種であるStudio XPS
8100(2010年発売)→XPS 8300(2011年発売)→XPS 8500(2012年発売)の流れを組む長年欠けて熟成された名機であるため、設置スペースさえ解消できれば中〜上級者にも最適。しかも、ハードディスクが最大3台搭載可能、USB3.0端子が本体前面/背面に数多く配置された拡張性は極めて魅力的です。
XPS 8700は高性能なデスクトップパソコンながら、カスタマイズ構成やキャンペーン内容によっては入門機種+αの予算で購入することもありますのでXPS8700 (DELL公式ページ)をこまめにチェックしてみてください。
XPS 8700と他機種との違いは?
XPS 8700の兄弟機種として、弟分のInspiron 660、兄貴分のAlienware Auroraがラインナップされています。(2013年6月15日現在)
Inspiron 660は安価なCore i3/i5を搭載する入門デスクトップ、Alienware Auroraは最大で12スレッド動作するインテル最上位の「LGA2011版Core
i7」と重量級3Dゲームが楽しめるハイエンドビデオコントローラの組み合わせが可能な最上位機種です。XPS
8500は、第3世代のCore i7-3770を搭載していますが、在庫がなくなり次第、販売終了となる見込みです。
3機種の概要比較
機種名 |
Inspiron 660 |
XPS 8700 |
Alienware Aurora |
(参考)XPS 8500 |
デザイン |
  |
  |
  |
  |
特徴 |
普及価格帯の人気CPUを搭載し、幅広い用途に対応可能 |
Core i7-4770を搭載する今年主力のハイエンドデスクトップ |
性能と拡張性にこだわるヘビーユーザー向けの最上位機種 |
Core i7-3770を搭載するハイエンドデスクトップ |
価格 |
低〜中 |
中〜高 |
超高 |
中〜高 |
CPU |
Core i3/i5 |
Core i7-4770 |
Core i7(LGA2011) |
Core i7-3770 |
メモリ |
DDR3 SDRAM 1333 MHz |
DDR3 SDRAM 1600 MHz |
DDR3 SDRAM 1600 MHz |
DDR3 SDRAM 1600 MHz |
ビデオコントローラ |
基本オンボード |
中〜高 |
超高 |
中〜高 |
拡張ベイ |
光学ドライブ×2、ハードディスク×2 |
光学ドライブ×2、SSD×1、ハードディスク×3 |
光学ドライブ×2、ハードディスク×4 |
光学ドライブ×2、ハードディスク×2 |
拡張スロット |
PCIe x16 (1)、PCIe x1 (3) |
PCIe x16 (1)、PCIe x1 (2)、PCIe x4 (1) |
PCIe x16 (2)、PCIe x1 (2) |
PCIe x16 (1)、PCIe x1 (3) |
USB3.0 |
○(4ヶ) |
○(6ヶ) |
○(2ヶ) |
○(4ヶ) |
電源容量 |
300W |
460W |
875W |
460W |
本体サイズ(高さ x 幅 x 奥行) |
368 x 188 × 449 mm |
408 x 186 × 455 mm |
426 x 250 × 645 mm |
408 x 186 × 455 mm |
重量 |
約8.94kg |
約12.86kg |
約20.41kg |
約12.86kg |
DELL公式ページ |
Inspiron 660 |
XPS8700 |
New AlienwareAurora |
XPS 8500 |
※詳細は必ずDELL公式サイトでご確認ください。
上記4機種は、搭載可能なCPUやビデオコントローラ、拡張スロット数、電源容量、本体ボディのサイズや重量が違うなど、それぞれ特徴があります。値段についても、Inspiron
660やXPS 8500は比較的安いですが、Alienware Auroraはちょっと高価です。(その分だけ得られるモノも大きいですが。)
また、Inspiron 660は入門デスクトップだけあって基礎性能が低いため、将来の拡張性は高くありません。内部パーツの冷却能力を決めるクーラーやファン類も最小限なので、ヘビーな用途には不向きです。
私のおすすめは、やはり
- 最新のCore i7-4770を搭載
- 内部スペースが広い
- 将来の拡張性もあり
と3拍子そろったXPS 8700ですね。(在庫処分のXPS 8500にも魅力を感じますが・・・)
高性能なデスクトップパソコンの購入を検討されている方は、ぜひ狙ってみてください。
XPS 8700が気になる方はDELL公式サイトをチェック♪
 
第4世代Core i7を搭載するDELLハイエンドデスクトップ XPS 8700
詳細はXPS8700 (DELL公式ページ)をご参照ください。
>>【概要 その2】 XPS 8700の性能をベンチマークテスト(概要)
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