11.6インチのモバイルノートとタブレットに使える2in1ノート!
DELL Inspiron 11 3000シリーズ2in1(Inspiron 11 3185) レビュー
Inspiron 11 3000シリーズ2in1(Inspiron 11 3185)は、コンパクトな11.6インチワイド液晶を搭載したDELLのノートパソコン。しかも、11インチタブレットとしても使える2in1ノートパソコンです。
コンパクトな11.6インチモバイルノート Inspiron 11 3000シリーズ2in1(Inspiron
11 3185)
今回ご紹介するNew Inspiron 11 3000 2-in-1(3185)(2018年3月9日発売)は、低価格な第7世代AMDプロセッサを搭載する、11.6インチモバイルノートです。
Inspiron 11 3000シリーズ2in1の外観。本体サイズは幅:291.6mm×奥行き:201.9mm×高さ:20.9mm、重量は1.475kgとコンパクトなので、モバイル用途向けです。今回ご紹介している機種の正式な品番は、7世代AMDプロセッサを搭載する「Inspiron
11 3185」です。
タブレットとしても使えるInspiron 11 3000シリーズ2in1
Inspiron 11 3000シリーズ2in1の最大の特徴は、タブレットのような使い方が楽しめる可変性です。
「タブレットモード」に変形した状態。タッチパネルを搭載していますので、11.6インチの大きなタブレットに変身します。
本体をタブレットの形状にすると、Windowsのタッチ機能が使いやすくなる「タブレットモード」に切り替わります。
写真のようにモニタを立てる「スタンドモード」に変形することも可能です。
「スタンドモード」にすると、タブレットを直接持たなくて良くなりますので、タッチ操作が便利です。
視野角はそれほど高くなく、表示解像度は1366×768パネルのみ
Inspiron 11 3000シリーズ2in1の視野角はそれほど高くありません。視野角が広い機種を求めるなら、13.3インチや15.6インチ液晶を搭載する上位機種が選択肢となります。
Inspiron 11 3000シリーズ2in1は、画像や動画の視聴に最適な光沢パネルを採用しています。
ただし、モニタを斜め方向から見ると、視野角がそれほど広くないので全体的に暗くなります。
11インチクラスのモバイルノート、かつ、低価格なことを考えると割り切りが必要です。
【参考】各解像度の表示範囲を比較。Inspiron 11 3000シリーズ2in1の表示解像度は、標準の1366×768のみです。高解像度の1920×1080を狙うなら、13.3インチや15.6インチ液晶を搭載する上位機種が選択肢となります。
詳しくは、New Inspiron 11 3000 2-in-1(3185)(2018年3月9日発売)(DELL公式製品ページ)をご参照ください。
頻繁なモード切り替えにも耐えられる強靱性と高い質感の素材を採用
Inspiron 11 3000シリーズ2in1のモニタを開いた状態。
本体と液晶パネルをつないでいるパーツは強固なので、繰り返しの開閉でも大丈夫です。DELLいわく、カバーを20,000回開閉してもヒンジに緩みがないテストをクリアしています。また、見た目の高級感もあります。
Inspiron 11 3000シリーズ2in1の天板
天板を拡大。樹脂パネルのような安っぽさはありません。
通常作業も快適なキーボードとタッチパッド
Inspiron 11 3000シリーズ2in1のキーボード周辺について、詳しくご紹介します。
Inspiron 11 3000シリーズ2in1のキーボードは、主流のアイソレーションタイプで、電源ボタンなどが一切ないシンプルなデザインです(電源ボタンは側面に配置されています)。なお、上位機種で搭載しているバックライトはありません。
11インチクラスの本体サイズですが、キーピッチは17.5mmを確保しているので、窮屈さは気になりませんでした。
キーボード左部分を拡大。キー配列は標準的です。タイピングは違和感ありませんでした。
キーボード右部分を拡大。「Enter」キーと矢印キーが小さい印象はありますが、11インチクラスのノートなので仕方ありません。
Inspiron 11 3000シリーズ2in1(Inspiron 11 3185)の接続端子をチェック
Inspiron 11 3000シリーズ2in1の接続端子を詳しくご紹介します。
Inspiron 11 3000シリーズ2in1の左側面
Inspiron 11 3000シリーズ2in1の左側面。左から、電源コネクタ、HDMI、USB3.1
Gen1、microSDカードスロットです。
Inspiron 11 3000シリーズ2in1の右側面
Inspiron 11 3000シリーズ2in1の右側面。左から、電源ボタン、音量調整、ヘッドセット(ヘッドフォン・マイク)、USB2.0×2です。
Inspiron 11 3000シリーズ2in1の前面
Inspiron 11 3000シリーズ2in1の前面。接続端子はありません。 天板の開閉が楽なように、ボディの中央がくぼむようなデザインとなっています。
Inspiron 11 3000シリーズ2in1の背面
Inspiron 11 3000シリーズ2in1の背面。接続端子はありません。
Inspiron 11 3000シリーズ2in1の底面
Inspiron 11 3000シリーズ2in1の底面。発熱量が少ないパーツを採用しているため、放熱部分のスリットが全くありません。
詳しくは、New Inspiron 11 3000 2-in-1(3185)(2018年3月9日発売)(DELL公式製品ページ)をご参照ください。
Inspiron 11 3000シリーズ2in1(Inspiron 11 3185)の性能をベンチマークテスト
Inspiron 11 3000シリーズ2in1の性能を調べるため、各種ベンチマークテストを実施しました。
今回ご紹介しているInspiron 11 3000シリーズ2in1。
今回ご紹介しているカスタマイズ構成
(New Inspiron 11 3000 2-in-1 エントリープラス・タッチパネル)
項目 |
構成 |
OS |
Windows 10 Home 64ビット 日本語 |
CPU(定格動作周波数) |
第7世代 AMD A6-9220e プロセッサー Radeon R4 グラフィックス付き |
メモリ |
4GB, DDR4, 2400MHz |
ハードディスク |
32GB eMMC ストレージ |
ビデオコントローラ |
内蔵 グラフィックス AMD APU 付き |
※最新の価格・スペック情報は、New Inspiron 11 3000 2-in-1(3185)(2018年3月9日発売)(DELL公式サイト)でご確認ください。
(参考)Inspiron 11 3000シリーズ2in1のデバイスマネージャ。
「AMD A6-9220e プロセッサ」をCPU-Zで見る。安価なので、2コア/2スレッドです。
定番ベンチマークソフトのCrystalDiskmark 6.0の測定結果。
32GB eMMC ストレージを搭載していますが、ハードディスクと同等レベルです。
CPU単体の処理速度をテストする定番ベンチマーク「CINEBENCH R11」
古いアプリケーションを想定したシングルスレッドテスト、新しいアプリケーションを想定したマルチスレッドテストが実施できるCINEBENCHを使って、AMD A6-9220e プロセッサの実力を確認してみました。今回テストしたのは「CINEBENCH R11」です。
「CINEBENCH R11」。3Dグラフィックのレンダリング性能を測定するベンチマークソフト。美麗な3Dグラフィックを描き切るまでのスコアをチェックします。CPU能力を100%フルに発揮するンチマークテストなので、各CPUの底力を知ることができます。
CINEBENCH R11スコア
CINEBENCH R11
テスト |
第7世代 AMD A6-9220e プロセッサーRadeon R4 グラフィックス付き(最大2.4GHz) |
(参考)Pentium N3700 (4コア4スレッド、定格1.6GHz、最大2.4GHz) |
(参考)Core i5-6200U(2コア4スレッド、定格2.3GHz、最大2.8GHz) |
CPU(シングルスレッド)(pts) |
0.39 |
0.45 |
1.1 |
CPU(マルチスレッド)(pts) |
0.83 |
1.61 |
2.72 |
安価なA6-9220eプロセッサなので、スコアは低いです。一般的なノートパソコンで搭載されるCore
i5の半分以下のスコアですね。インターネットや学業・ビジネス用途など軽作業向きと言えます。
バッテリの持ち時間を計測する「BBench」
ベンチマークテストBBENCHを使って、バッテリ駆動時間をチェック。「画面輝度最小、10秒ごとにキー入力、かつ、Webサイトを閲覧」という条件を設定。
1時間を経過して、バッテリ残量は89%残ってました。単純計算では8〜9時間ぐらい、輝度が普通であれば、4時間ぐらい持ちそうです。利用環境にもよりますが、ご参考としてください。
(総まとめ)3万円台で購入できるノートパソコンは、本当に最低限の性能しかないが、11インチタブレットとしても使える
Inspiron 11 3000シリーズ2in1(3185)は、
- 3万円台から購入できる
- コンパクトな11.6インチタッチパネルを搭載
- 11インチタブレットとしても使える柔軟性
という特徴がある一方で、
- 安価な第7世代 AMD A6-9220e プロセッサーは性能がかなり低い
- その他のパーツも最低限の性能しかなく、モタモタする操作感がストレスになる
- モニタは低解像度の1366×768しか選べない
- 接続端子は最低限のみ搭載している
- タブレットモードにすると少し厚みが増す
- 軽さを重視した高級モバイルノートと比べると重い
と、非常にさみしい印象も受けました。
タブレットモードにすると少し厚みが増します。
「3万円台で購入できるので、最低限の性能しかなくてもOK!」という方は良いかと思います。
ただし、もう少し予算を追加して、中〜上位のノートパソコンを購入しておくことをおすすめします。
詳しくは、New Inspiron 11 3000 2-in-1(3185)(2018年3月9日発売)(DELL公式製品ページ)をご参照ください。
(おまけ)通常タイプと2in1タイプを比較
Inspiron 11 3000シリーズの通常タイプと2in1タイプを比較しました。比較検討されている方はご参考にどうぞ。
(参考)通常タイプのInspiron 11 3000(3180) レビュー
外観を比較。左が通常タイプのInspiron 11 3000(3180)、右が2in1タイプのInspiron
11 3000 2in1(3185)。
Inspiron 11 3000(3180)は1サイズ小さく、本体が丸みを帯びたデザインになります。
モニタベゼルを比較。左が通常タイプのInspiron 11 3000(3180)、右が2in1タイプのInspiron
11 3000 2in1(3185)。
通常タイプのInspiron 11 3000(3180)は非光沢、2in1タイプのInspiron 11 3000
2in1(3185)は光沢です。
本体ボディを比較。左が通常タイプのInspiron 11 3000(3180)、右が2in1タイプのInspiron
11 3000 2in1(3185)。
写真では少しわかりにくいのですが、2in1タイプのInspiron 11 3000 2in1(3185)の方が高級感ある素材が採用されています。
天板を比較。左が通常タイプのInspiron 11 3000(3180)、右が2in1タイプのInspiron
11 3000 2in1(3185)。
通常タイプのInspiron 11 3000(3180)は、モニタサイズの以上にコンパクトに感じます。
厚みを比較。左が通常タイプのInspiron 11 3000(3180)、右が2in1タイプのInspiron
11 3000 2in1(3185)。
通常タイプのInspiron 11 3000(3180)の方が、丸みを帯びて薄いです。
予算と用途にあわせて、両機種を比較検討してみてください。
Inspiron 11 3000シリーズ2in1(Inspiron 11 3185)が気になる方はDELL公式サイトをチェック!
詳しくは、New Inspiron 11 3000 2-in-1(3185)(2018年3月9日発売)(DELL公式製品ページ)をご参照ください。
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