3万円台で購入できる激安ノートは使えるのか?Inspiron 15 3000(エントリー)
レビュー
3万円台で購入できる激安ノートは使えるのか?Inspiron 15 3000(エントリー)
レビュー
今回ご紹介するのは、15インチモニタを搭載したノートパソコンInspiron 15 3000(エントリー)(正式名称はInspiron 15 3573)のレビューです。3万円台から購入できる激安ノートです。
New Inspiron 15 3000 (3573)(DELL公式ページ)
結論から申しますと、「3万円台で購入できるノートパソコンは、本当に最低限の性能しかない・・・。」、というのが率直な感想です。やはり、もう少し予算を追加して、中〜上位のノートパソコンを購入することをおすすめします。
(特徴その1) モニタは15インチなので、大きくて使いやすい
Inspiron 15 3000(エントリー)の外観。幅:380.0mm×奥行き:260.0mm×高さ:23.65mm、重量2.21kgです。可もなく不可もなく、と言ったところ。
モニタフレームの幅は厚みがあります。激安ノートなので仕方ありません。
(特徴その2) 安価な「Celeron プロセッサー N4000」を搭載
Inspiron 15 3000(エントリー)は、安価な「Celeron プロセッサー N4000」を搭載しています。高性能なCore iプロセッサではないのでご注意ください。
後述しますが、安価なので性能は低いです。
Inspiron 15 3000(エントリー)が搭載する500GBハードディスクのアクセス速度をCrystalDiskMark
6.0で計測。ハードディスクなので普通です。爆速のSSDと比べると、かなり低速度です。
(特徴その3) 安価な1366×768パネルを採用
Inspiron 15 3000(エントリー)のモニタをチェック。大きくて使いやすい15.6インチ液晶ですが、他のDELLノートでは採用されなくなりつつある、低解像度の1366×768パネルを採用しています。高解像度の1920×1080でなくてOK、という方には良いかもしれません。
安価なTNパネルを採用しますが、色の変化は思ったよりも少なかったです。また、非光沢パネルなので、背面や照明の映り込みは少ないです。
(特徴その4) 安価で軽量な樹脂素材を採用
Inspiron 15 3000(エントリー)のボディは、安価な樹脂素材が採用されています。
ボディを拡大。デコボコ形状なので、滑りにくさは抑えられています。
Inspiron 15 3000(エントリー)の天板。色はブラック、素材はボディに近いデコボコ・ザラザラした手触りの樹脂製です。一昔前のノートパソコンといった印象。
Inspiron 15 3000(エントリー)の天板を拡大。高級感はありません。
DELLロゴは光沢感あり。
3万円台で購入できる15インチノートパソコンInspiron 15 3000(エントリー)。
詳しくはNew Inspiron 15 3000 (3573)(DELL公式ページ)をご参照ください。
【外観】Inspiron 15 3000(エントリー)の外観をチェック
Inspiron 15 3000(エントリー)の外観を詳しくご紹介します。
Inspiron 15 3000(エントリー)の左側面
Inspiron 15 3000(エントリー)の左側面。左から、電源、HDMI、USB3.1 Gen1×2です。最新の高速USB規格である次世代のUSB Type-Cはもちろん、有線LAN(10/100)も非搭載です。ワイヤレスのみ接続となります。
Inspiron 15 3000(エントリー)の右側面
Inspiron 15 3000(エントリー)の右側面。左から、SDカードリーダー(SD、SDHC、SDXC)、ヘッドセット(ヘッドフォン・マイク)、USB2.0、光学ドライブです。最近のノートパソコンは光学ドライブが搭載不可の場合が多いですが、Inspiron
15 3000(エントリー)では搭載しています。
Inspiron 15 3000(エントリー)の前面
Inspiron 15 3000(エントリー)の前面。電源およびバッテリーステータスライトがあります。
Inspiron 15 3000(エントリー)の背面
Inspiron 15 3000(エントリー)の背面。接続端子はありません。
Inspiron 15 3000(エントリー)の底面
Inspiron 15 3000(エントリー)の底面。安価で軽量な樹脂製で、放熱用のスリットが中央に3ヶ所箇所にあります。
底面を拡大。スリットには内蔵スピーカーが搭載されています。低音こそないものの、普通にクリアな音は出ます。
Inspiron 15 3000(エントリー)のキーボード
本体ボディの全景。キーボードは、19mmフルサイズかつアイソレーションタイプで、キーボード右上部に電源ボタンがあるだけのシンプル設計です。なお、Inspiron
15 3000(エントリー)のキーボードは、バックライトが非搭載です。
キーボード左部分を拡大。キー配列は標準的で、一番上列のファンクションキーが少し小さいのが気になりますが、頻繁に使うキーではないので割り切りが必要でしょう。
キーボード右部分を拡大。テンキーを搭載しているのがメリットです。数値入力の頻度が多い方には良いかもしれません。
キーを拡大。タイピング感は良好で、たわみも少ないです。DELLいわく、「よく使用されるキーを1,000万回打鍵し、問題がないことを確認しています」とのこと。
キーピッチは19mmフルサイズなので、手が大きな私でもスペースに余裕があります。
テンキーは17.5mmピッチなので少し狭くなっています。ただし、入力に違和感はありません。
3万円台で購入できる15インチノートパソコンInspiron 15 3000(エントリー)。
詳しくはNew Inspiron 15 3000 (3573)(DELL公式ページ)をご参照ください。
【性能編】 Inspiron 15 3000(エントリー)の性能をベンチマークテスト
Inspiron 15 3000(エントリー)の性能を調べるため、各種ベンチマークテストを実施しました。
Inspiron 15 3000(エントリー)のカスタマイズ構成
機種名 |
New Inspiron 15 3000エントリー |
OS |
Windows 10 Home (64ビット) 日本語 |
CPU |
インテル Celeron プロセッサー N4000 (4M キャッシュ, 最大 2.6 GHz まで可能) |
メモリ |
4GB, DDR4, 2400MHz; 最大 8GB |
ハードディスク |
500GB 5400 rpm ハードドライブ |
ビデオコントローラ |
インテル UHD グラフィックス 600 共有 グラフィックス メモリ 付き |
※最新のInspiron 15 3000(エントリー)のカスタマイズ構成は、New Inspiron 15 3000 (3573)(DELL公式ページ)をご参照ください。
【参考】Inspiron 15 3000(エントリー)のデバイスマネージャー
CPU-Zで「インテル Celeron プロセッサー N4000 (4M キャッシュ, 最大 2.6 GHz
まで可能)」を見る。低価格なので、低性能な2コア/2スレッド動作です。
CPU単体の処理速度をテストする定番ベンチマーク「CINEBENCH R11」
古いアプリケーションを想定したシングルスレッドテスト、新しいアプリケーションを想定したマルチスレッドテストが実施できるCINEBENCH
R11を使って、インテル Celeron プロセッサー N4000の実力を確認してみました。
「CINEBENCH R11」。3Dグラフィックのレンダリング性能を測定するベンチマークソフト。美麗な3Dグラフィックを描き切るまでのスコアをチェックします。CPU能力を100%フルに発揮するンチマークテストなので、各CPUの底力を知ることができます。
CINEBENCH R11スコア
CINEBENCH R11スコア
テスト |
インテル Celeron N4000
(4M キャッシュ, 最大 2.6 GHz まで可能) |
(参考)
AMD E2-9000 |
(参考)
前第6世代
Core i7-6500U
(2.5〜3.1GHz) |
(参考)
第7世代
Core i5-7300U
(2.6〜3.5GHz) |
(参考)
第8世代 Core i7-8550U
(定格:1.8GHz、最大4.0GHz) |
【CINEBENCH R11】 CPU(シングルスレッド)(pts) |
0.77 |
0.48 |
1.06 |
1.64 |
1.87 |
【CINEBENCH R11】 CPU(マルチスレッド)(pts) |
1.40 |
0.73 |
3.57 |
3.91 |
6.82 |
比較的最近のCPUと比較してみました。圧倒的なスコアで負けてます。(笑)
唯一、AMD E2-9000には勝てる程度ですので、性能は期待しない方が良いです。
実アプリケーションでの快適さを想定したベンチマーク「PCMARK 8」
実アプリケーションでの快適さを想定したベンチマーク「PCMARK 8」でベンチマークしてみました。他機種との性能比較の参考としてください。
一般的な使い勝手の「Home」は1742。普通は3000台なので、かなりの低スコアです。
「Home」におけるゲーミングパソコンや、通常のノートパソコン、オフィス用ノートパソコンとの性能比較。
下位8%前後の低スコアです。
画像や動画編集などクリエイティブな使い勝手の「Creative」は1429。普通は3000〜4000台なので、かなりの低スコアです。
「Creative」におけるゲーミングパソコンや、通常のノートパソコン、オフィス用ノートパソコンとの性能比較。
下位1%前後の低スコアです。
3万円台で購入できる15インチノートパソコンInspiron 15 3000(エントリー)。
詳しくはNew Inspiron 15 3000 (3573)(DELL公式ページ)をご参照ください。
(総まとめ)3万円台で購入できるノートパソコンは、本当に最低限の性能しかない
Inspiron 15 3000(エントリー)は、
- 安価なCeleron プロセッサー N4000は性能がかなり低い
- その他のパーツも最低限の性能しかなく、モタモタする操作感がストレスになる
- モニタは低解像度の1366×768しか選べない
- 接続端子は最低限のみ搭載している
- 本体ボディは安価な樹脂素材を採用しており、高級感はない
と、非常にさみしい印象となりました。
「3万円台で購入できるノートパソコンは、本当に最低限の性能しかない・・・。」、というのが率直な感想です。
やはり、もう少し予算を追加して、中〜上位のノートパソコンを購入しておかないと後悔すると思います。
あえてメリットを挙げるとすれば、
- 光学ドライブを搭載している
- キーボードにテンキーを搭載している
ぐらいでしょうか。
ただ、光学ドライブやテンキーを搭載しているノートパソコンは他にもラインナップされているので、あえて本機種を購入するメリットは、本当に3万円台で購入できる(笑)ぐらいだと思います。
ちなみに、同じ15インチモニタやテンキーを搭載するレビューは以下のとおりです。個人的には、こちらを購入された方がよろしいかと思います。
気になる方は、比較検討してみてください。
DELL公式サイト 製品ページリンク
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詳しくはNew Inspiron 15 3000 (3573)(DELL公式ページ)をご参照ください。
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