DELL(デル) Dimension/Inspiron
最新の流行パーツを知って、理想的なDELLパソコンを購入しましょう。
ページ更新:2019/7/24
DELL(デル) パソコン 目的別カスタマイズ カスタマイズ詳細 DELL(デル)ガイド製品情報 DELLとは PC基礎知識

DELL購入検討日記TOP > 2019年夏版 カスタマイズ最新事情を知ろう > 7.ストレージ編 〜SSDが主流に、ハードディスクとの2台搭載もあり〜

2019年夏版 カスタマイズ最新事情を知ろう

DELLパソコン購入を検討されている方のために、最新のパーツトレンドをご紹介。

7.ストレージ編 〜SSDが主流に、ハードディスクとの2台搭載もあり〜

ストレージは、大きく分けると2つあります。SSD(Solid State Drive:ソリッド ステート ドライブ)とハードディスクです。

がSSD、右がハードディスク。(デスクトップパソコン用)
ストレージの例。左がSSD(2.5インチ)、右がハードディスク(2.5インチ)。

小さなメモリスティック形状のSSDもあります。
小さなメモリスティック形状のSSDもあります。DELLのSSDは、デスクトップ・ノート共に、この形状が多いです。

SSDとハードディスクの長所と短所

SSDとハードディスクの長所と短所を、以下に整理します。

SSDとハードディスクの長所と短所
比較対象 SSD ハードディスク
おすすめ Cドライブ(OS・アプリ起動用) Dドライブ(データ保存用)
速さ ◎数十〜数百倍の速さ
(OSやアプリの起動時間でも、体感できるほど速い)
△遅い
大きさ ○かなり小さい △大きい
重量 ○かなり軽い △重たい
保存容量 △それほど余裕はない ◎大容量
価格 △少し割高 ○安い

定番ベンチマークソフトのCrystalDiskmark 6.0でベンチマークテスト

定番ベンチマークソフトのCrystalDiskmark 6.0を使って256GB SSDの性能を調べてみました
SSDの性能。下記のハードディスクと比較するとかなり速い。

定番ベンチマークソフトのCrystalDiskmark 6.0を使って1TB ハードディスクの性能を調べてみました。
ハードディスクの性能。数年前からあまり変化なし。

SSDとハードディスクの選び方

昔はハードディスクしか選択肢がありませんでしたが、最近の主流はSSD(Solid State Drive:ソリッド ステート ドライブ)です。

ストレージを1台のみ搭載する場合は、とにかく速いデータ転送速度のSSDがおすすめです。

一方、ハードディスクにも長所は残っています。ずばり、保存容量と価格です。

選び方としては、

  • 体感的な速さを優先する方は、SSD
  • データ保存容量を優先する方、もしくは、価格優先の方は、ハードディスク

となります。

SSDとハードディスクの2台搭載も検討していただきたい

最近では、ノートパソコンでもストレージを2台搭載可能な機種も増えていますので、予算に余裕がある方は、

  • Cドライブ(OS・アプリ起動用)
  • Dドライブ(データ保存用)

がおすすめです。

システム起動用の高速なSSDと、データ保存用の大容量ハードディスクの同時搭載が可能
システム起動用の高速なSSDと、データ保存用の大容量ハードディスクの同時搭載が可能な機種も増えています。将来長く使USB3.0方におすすめです。

SSD+ハードディスクが合計で2台搭載可能
ノートパソコンの内部写真。SSDやハードディスクが2台搭載可能です。アプリやゲームはSSDで爆速、データ保存は大容量のハードディスクとデスクトップ並の快適性が手に入ります。

デスクトップだと、ハードディスクは筐体に取り付けます。
デスクトップだと、ハードディスクは筐体に取り付けます。

デスクトップのSSDはマザーボードに取り付けられます。
デスクトップのSSDはマザーボードに取り付けられます。

SSDの価格は下がり気味、今が買い時?

前ページでご紹介したメモリ同様、現在のSSDの価格は、かなり安いです。

価格.comより。売れ筋の「SSD 760p SSDPEKKW256G8XT」の価格推移グラフ
価格.comより。売れ筋の「SSD 760p SSDPEKKW256G8XT」の価格推移グラフ

SSDの価格は、右肩下がりに下落傾向です。現状はほぼ底値とも考えられる価格帯なので、非常にお買い得です。

ディスクの回転速度で異なる処理速度

CPUやメモリなど他のパソコンパーツの中で、データ転送速度が極端に遅いのがハードディスクです。作業内容によっては、「ハードディスクが足を引っ張って、CPUやメモリの性能を十分発揮できていない」という状況も起こります。

処理速度ならデスクトップの7200回転タイプがおすすめ

ハードディスクには、大きく分けて高性能なパソコンに搭載される7200回転/分(rpm)と低価格なパソコンに搭載される5400回転/分(rpm)が存在します。ディスクの回転数が高いほど、一度に読み書きできるデータ量が多くなりますので、快適性を求める方には7200回転タイプがおすすめです。

ディスクの回転速度で異なるデータ量
ディスクの回転速度で異なるデータ量。処理速度にこだわるなら、高回転タイプがおすすめ。

最近のハードディスクは記録密度が高い

ハードディスクの高速化には、ディスクの回転数だけでなくディスクの密度も大きな影響を与えます。

最近のハードディスクは記録密度が高い
最近のハードディスクは記録密度が高い

ディスクの記録密度が高ければ、一度に読み書きできるデータ量が増えます。最近のハードディスクにおける記録密度は非常に高くなっており、数年前のハードディスクと比較しても、データ転送速度が向上しています。

2003年のハードディスクの転送速度 【右】現在のハードディスク
データ転送速度の比較。【左】10年以上前のハードディスク、【右】現在のハードディスク

CrystalDiskmarkというハードディスク速度測定ソフトで、10年以上前のハードディスクと現在のハードディスクの速度差を比較してみました。

Seq(連続読み出し)は、75.94→135.0と約1.8倍ものスピードアップが確認できました。OS起動やアプリケーションの処理速度にも影響します。

(補足1)2台のストレージを搭載するメリット

ストレージを2台以上搭載するメリットとして、ストレージ故障時の被害最小化があります。

例えば、ハードディスク1台(CドライブとDドライブ)の場合と、ハードディスク2台(CドライブとDドライブ)の場合だと、以下のように被害を最小限に抑えることができます。

ハードディスク1台の場合
ハードディスク1台の場合

ハードディスク2台の場合
ハードディスク2台の場合

現在のSSDやハードディスクは非常に安いので、将来長く使うことを考えるとメリットは大きいです。

ちなみに、パソコン中〜上級者の方は、ストレージを自分で購入・増設した方が安い場合もあります。完全に自己責任となりますが、自信のある方は検討してみてください。自信のない方は、パソコン購入時にストレージを2台購入しておくことをおすすめします。

(補足2)RAID構築で性能アップor自動バックアップ

DELLでは一部の上位機種に限定されますが、2台のストレージを使用したRAID構成もあります。

RAID構成とは

RAID(レイド)は、「Redundant(冗長) Arrays(配列) of Inexpensive(安い) Disks(ディスク)」の略称で、複数のハードディスクをまとめて1台のハードディスクとして利用する技術のことです。

2台のハードディスクを1台の仮想ハードディスクに見立てることによって、色々なメリットが生じます。RAIDの種類は複数存在しますが、DELLで選択できるRAIDは次の2種類です。

RAID方式 RAID0(ストライピング) RAID1(ミラーリング)
処理速度 理論上2倍 同じ
安全性 一方のハードディスクが壊れるとデータ復旧不可 一方のハードディスクが壊れてもデータ復旧可能

各RAID方式の詳細は、以下のとおりです。

RAID 0 (ストライピング)

データを2つのハードディスクに分散して読み書きすることによって、より早いアクセスが可能になるRAID。理論上のハードディスク性能が2倍になりますので、快適性が大きく向上します。

RAID 1 (ミラーリング)

全く同じデータを、2つのハードディスクに記録させる安全性重視のRAID。仮に一方のハードディスクが故障しても、もう一方に同じ情報が記録されているので、データを紛失することがありません。大切なデータの自動的バックアップ用として最適です。

RAID0とRAID1のイメージ
RAID0とRAID1のイメージ

RAIDのおすすめは?

簡単に申しますと、

  • RAID0
    処理速度を最優先するRAID。大容量ファイルを扱う頻度が多く、快適性を優先したい方におすすめ
  • RAID1
    自動的にバックアップを取ってくれるRAID。紛失すると大きな被害を受ける重要ファイルを所有する方におすすめ

です。

RAIDは、主にヘビーユーザーの方や業務レベルでの使用が多いので一般向けではありませんが、一度導入すると1台のストレージに戻れない魅力があります。

この記事を書いている時点では、DELLでは一部の上位機種に限定されるRAID構成ですが、自分でRAID設定も可能です。自己責任となりますが、気になる方は「【RAID設定 その2】 XPS 8300におけるRAID構築の換装手順」もご参考としてください。

DELLではオンラインサイト限定パッケージを販売中!
詳しくはオンライン広告限定キャンペーンページ(DELL公式サイト)をご参照ください。

6.メモリ編 〜標準は8GBだが、クリエイティブ用途なら16GB以上も視野に入れたい〜<<  >>8.光学ドライブ編 〜薄型ノートでは非搭載が増えている〜

DELL購入検討日記TOP > 2019年夏版 カスタマイズ最新事情を知ろう > 7.ストレージ編 〜SSDが主流に、ハードディスクとの2台搭載もあり〜

▲このページのTOPに戻る