性能比較チェック
ビスタエクスペリエンス値を比較
3機種とも、最新のインテル965チップセットを搭載していますので、基本性能は同じであり、カスタマイズできるパーツもほぼ同じです。
違うのは、
- 液晶モニタの大きさ(表示解像度も含む)が異なる
- XPSシリーズでは、高回転タイプのハードディスクタイプが選べる
- Inspiron 1520でのみ、上位ビデオコントローラーが搭載可能
の3点です。
ビスタエクスペリエンス値
「負荷が重いと言われるビスタが、どれだけ快適に動作することができるのか。」を表す指標が、ビスタエクスペリエンス値です。
最高を5.9とし、3以上で通常問題なし、4以上でかなり快適、5以上で非常に快適、と判定されることからパソコン性能を示す目安とされます。
カスタマイズ構成によってエクスペリエンス値は変化しますが、手元にあった3機種のエクスペリエンス値を比較してみました。カスタマイズ検討の参考にどうぞ。
今回比較したカスタマイズ構成
機種名 | Inspiron 1520 | Inspiron 1420 | XPS M1330 |
---|---|---|---|
CPU名 | CPU インテル Core 2 Duo T7100(2MBキャッシュ、1.8GHz) | CPU インテル Core 2 Duo T7100(2MBキャッシュ、1.8GHz) | インテル Core 2 Duo T7300(4MBキャッシュ、2.0GHz) |
メモリ | 2GB(1GB×2枚) | 2GB(1GB×2枚) | 2GB(1GB×2枚) |
ハードディスク | 120GB | 120GB | 120GB |
ビデオコントローラ | GeForce 8600M GT 256MB | GeForce 8400M GS 128MB | GeForce 8400M GS 128MB |
液晶モニタのサイズ | 15.4インチワイド | 14.1インチワイド | 13.3インチワイド |
表示解像度 | 1280×800 | 1440×900 | 1280×800 |
エクスペリエンス値の比較
以下が、3機種のビスタエクスペリエンス値です。
Inspiron 1520のエクスペリエンス値
Inspiron 1420のエクスペリエンス値
XPS M1330のエクスペリエンス値
機種名 | Inspiron 1520 | Inspiron 1420 | XPS M1330 |
---|---|---|---|
プロセッサ | 4.8 | 4.8 | 4.9 |
メモリ | 4.8 | 4.8 | 4.8 |
グラフィックス | 4.7 | 3.6 | 4.0 |
ゲーム用グラフィックス | 5.1 | 4.4 | 4.6 |
ハードディスク | 4.8 | 4.8 | 5.4 |
基本スコア | 4.7 | 3.6 | 4.0 |
3機種とも最新機種だけあって、基本性能はほぼ同じです。カスタマイズしたパーツによる影響が大きい結果となりました。
以下、各項目毎に考察を加えておきます。
CPU
機種名 | Inspiron 1520 | Inspiron 1420 | XPS M1330 |
---|---|---|---|
エクスペリエンス値 「プロセッサ」 | 4.8 | 4.8 | 4.9 |
搭載CPU | Core 2 Duo T7100(2MBキャッシュ、1.8GHz) | Core 2 Duo T7100(2MBキャッシュ、1.8GHz) | Core 2 Duo T7300(4MBキャッシュ、2.0GHz) |
XPS M1330がワンランク上のCPUをカスタマイズしていますが、ビスタエクスペリエンス値は0.1しか違わず、”ビスタを快適に動作させる”という意味では大きな差がないと考えられます。
メモリ
機種名 | Inspiron 1520 | Inspiron 1420 | XPS M1330 |
---|---|---|---|
エクスペリエンス値 「メモリ」 | 4.8 | 4.8 | 4.8 |
搭載メモリ | 2GB(1GB×2) | 2GB(1GB×2) | 2GB(1GB×2) |
3機種ともメモリを2GB搭載していますので、数値は同じです。4.8という数値を叩きだしているため、性能面では全く問題ないでしょう。
ちなみに1GBにすると、数値は4.5程度になります。ビスタを快適に動作させるためには、やはり2GBがお勧めです。
「グラフィックス」と「ゲーム用グラフィックス」
機種名 | Inspiron 1520 | Inspiron 1420 | XPS M1330 |
---|---|---|---|
エクスペリエンス値 「グラフィックス」 | 4.7 | 3.6 | 4.0 |
エクスペリエンス値 「ゲーム用グラフィックス」 | 5.1 | 4.4 | 4.6 |
搭載ビデオコントローラ | GeForce 8600M GT 256MB | GeForce 8400M GS 128MB | GeForce 8400M GS 128MB |
表示解像度 | 1280×800 | 1440×900 | 1280×800 |
唯一、上位のビデオコントローラを搭載しているInspiron 1520の「グラフィックス」と「ゲーム用グラフィックス」項目が好結果となっています。
また、同じビデオコントローラを搭載しているInspiron 1420とXPS M1330の値が違うのは、表示解像度が異なるからと推測します。
ハードディスク
機種名 | Inspiron 1520 | Inspiron 1420 | XPS M1330 |
---|---|---|---|
エクスペリエンス値 「ハードディスク」 | 4.8 | 4.8 | 5.4 |
搭載ハードディスク | 120GB(5400回転/分) | 120GB(5400回転/分) | 120GB(5400回転/分) |
今回比較したハードディスクは、全て5400回転タイプです。性能差はほとんど変わりません。
快適性を求めるなら、高回転タイプが選択できるXPS M1330をお勧めしますが、価格が上がりますので無理に選択する必要はないと思います。
今回の比較では、XPS M1330のみ5.4という数値を叩き出していますが、何故これだけの差が出たのかよくわかりませんでした。
まとめ
ビスタの動作には、3機種全てで満足できる
パソコン性能の中核となるチップセットが同じことから、機種毎の基本性能に大きな差はないようです。エクスペリエンス値を見る限りでは、どの機種を購入しても甲乙ないと思います。
快適性を求めるなら
搭載するパーツが大きな影響を与えるので、快適性を求めるなら高性能なパーツが選択できる機種の方が良いでしょう。
ただし上位のパーツを選択したからといって、極端に快適性が向上する訳ではありません。CPUをCore 2 Duo、メモリを2GBとしておけば、基本的には3機種とも満足できるレベルと判断します。
動画編集や3Dゲームを楽しむなら
ハイビジョン動画編集や高度な3Dゲームが目的の方は、ノートパソコンはお勧めできません。CPUやハードディスク、ビデオコントローラの性能に大きな差がありますので、デスクトップパソコン購入の検討が必要です。
(一般的な動画編集やライトな3Dゲームであれば、もちろん対応は可能です。)
ノートパソコンと同等の予算があれば、デスクトップパソコンではかなりハイエンドな構成で購入できます。ノート型にこだわらなければ、デスクトップ型も検討してみましょう。
がお勧めです。
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