ゲームやグラフィック用途に特化した「Dell Gシリーズ」 DELL G3 15 レビュー
G3 15は、15インチ液晶モニタを搭載するゲーミングノートパソコン。デスクトップパソコンに匹敵する高性能CPUやビデオコントローラが搭載可能なので、画像・動画編集や最新3Dゲームも快適です。デスクトップパソコンの代替機としても使えますので、サブノートとしてもおすすめです。
DELL G3 15 の製品概要
ゲームやグラフィック用途に特化した「Dell Gシリーズ」 G3 15
今回ご紹介するのは、15インチ液晶を搭載する、ゲームやグラフィック用途に特化した「Dell Gシリーズ」の下位機種「New Dell G3 15 3579」です。
G3シリーズは新シリーズにも関わらず月間売り上げランキングの4位に入るほど売れているようなので、気になる方はチェックしてみてください。
「Dell Gシリーズ」ノート G3 15。安価なInspironシリーズや質感・機能にこだわったXPSシリーズとは違い、ゲームやグラフィック用とに特化したノートパソコンです。割引クーポンを利用すると8万円台から購入可能な高コストパフォーマンスであり、DELLのゲーミングノートにもかかわらず薄型(笑)な新ラインナップモデルです。
ゲームやグラフィック用途に特化した「Dell Gシリーズ」である「G3」ロゴ。
LEDライトではなく、特殊な加工技術により水色で縁取られたタッチパッド。
本体は耐久性に優れた素材を使用。指紋も気になりません。
ゲームやグラフィックに対応するビデオコントローラ「GeForceシリーズ」と最新CPU「第8世代Core i7プロセッサ」を搭載。
システム用ブートにSSD、データ保存用ストレージにHDDを搭載可能。
G3 15の本体サイズは、約380mm(幅)×258mm(奥行き)×22.7mm(高さ)です。DELLのゲーミングノートにしてはかなりコンパクトなサイズに抑えられています。Alienwareシリーズのように漬け物石のような雰囲気はなく、持ち運びやすいので、初心者〜上級者まで幅広く使えます。ちなみに、重量は最小構成で2.53kgです。
Gシリーズオリジナルの壁紙も用意されています。
(参考)上位G7シリーズ。高級感や素材、性能がワンランク上です。気になる方は、DELL G7 15 レビューをご参照いただき、本レビューのG3シリーズと比較してみてください。
なお、上位のG7シリーズと中位のG5シリーズもラインナップされています。
気になる方は、以下のレビューをご参照ください。
ゲームとグラフィック用途に特化した新Gシリーズ♪
詳細はNew Dell G3 15 3579(DELL公式ページ)をご参照ください。
G3 15の外観をチェック
G3 15の前面
G3 15の前面。一般的なノートパソコン並の薄さが素晴らしい。
G3 15の右側面
G3 15の右側面。接続端子は、左からSDカードスロット、USB2.0です。接続端子は最低限といった印象。
G3 15の左側面
G3 15の左側面。左から、電源アダプタ、HDMI、有線LAN、USB3.1 Gen1(PowerShare対応)×2、ヘッドセットです。HDMI端子は4Kをサポートしてますので、4Kモニタを接続すれば、大画面でゲームが楽しめます。
G3 15の背面をチェック
G3 15の背面。接続端子はありません。通気孔を確保するなど、冷却性を高める工夫が採用されています。
比較的大きな通気孔を拡大。内部にデュアル冷却ファンシステムが搭載されており、強力な冷却能力を誇ります。ヒンジ部分にG3ロゴがこっそり配置されてます。
G3 15の底面
G3 15の底面。分厚い鉄板のような底面ではなく、一般的な樹脂製です。低コストと軽量さを求めています。
底面のゴム足。ゲーミングを想定していることから、滑りにくいスリット加工になってます。面積も広いので、多少激しくタイピングしてもノートパソコンが動くことはありません。また、この部分にスピーカーが内蔵されており、前面方向に音が広がりますので、安価なノートパソコンよりも高音質が楽しめます。
G3 15の天板
G3 15の天板。写真はホワイトですが、ブラックやリーコンブルーもカスタマイズ可能です。
天板全体は高級感あるつや消し加工で、指紋のあとも気になりにくいです。
天板中央には青いDELLロゴを配置。
ヒンジ部分もスタイリッシュ
詳細はNew Dell G3 15 3579(DELL公式ページ)をご参照ください。
G3 15のモニタとキーボードをチェック
G3 15の液晶モニタ
G3 15は、15インチFHD (1920 x 1080)のIPS非光沢ディスプレイを採用しています。背面の写り込みが少なく、明るさやコントラストも良好です。
視野角をチェック。高品質なIPSパネルを採用しているので、色の変化は少ないです。ゲームだけでなく、色味が気になる画像編集などにもおすすめ。
モニタ上部を拡大。左から、左マイク、カメラ、カメラステータスライト、右マイクです。
モニタのベゼル幅は約1.7cmです。薄型ノートパソコンほど狭くありませんが、狭さを求める機種ではないので仕方ありません。
モニタの下部を拡大。水色のDELLロゴ。
G3 15のキーボード
G3 15のキーボード。G3 15は本体が大きいので、キーボード周辺はかなり広いです。また、数字入力に最適なテンキーを搭載していますので、ビジネス用途にも便利です。
防滴設計キーボード、かつ、キーボード周辺は段差のデザインになってます。昔の無骨かつデザインに興味がなかった?DELLノートパソコンとは思えません。
右上にある電源ボタンは、指紋認証機能を搭載。(シールははがせます)
キーボード左部分を拡大。一般のノートパソコンと同様のアイソレーションタイプですが、キーピッチはゆとりのある19mmです。一番下列のキーは縦方向に広く確保されていますので、タイピングしやすいです。
キーボード右部分を拡大。15インチノートながらもテンキーを搭載しているので、個人的には非常に使いやすいです。キーピッチは若干狭い17.5mmですが、キー間のスペースが広いので違和感はありません。
キーを拡大。表面は平らですが、指先がすべることはありません。キーストロークは1.4mmです。
また、キーボードの内部が補強されているためか、安価なノートパソコンのようなたわみがないので、タイピングが気持ちいいです。
タッチパッドを拡大。クリック感は浅めで、カチカチと音が鳴るタイプです。水色がキレイ。
高性能なパーツが搭載可能ですが、電源アダプタは比較的コンパクトです。
大きさは、手が大きな私が軽くにぎれる程度。電源アダプタは130Wタイプ。
詳細はNew Dell G3 15 3579(DELL公式ページ)をご参照ください。
G3 15の性能をチェック
G3 15の性能を調べるため、各種ベンチマークテストを実施しました。
G3 15のカスタマイズ構成
項目 |
Dell G3 15プラチナ・GTX 1050 Ti 搭載 |
OS |
Windows 10 Home 64ビット 日本語 |
CPU(定格動作周波数) |
第8世代インテル Core i7-8750H プロセッサー (6-コア, 9MB キャッシュ, 最大 4.1GHzまで可能 ターボ ブースト 付き) |
メモリ |
8GB, 1x8GB, DDR4, 2666MHz |
ハードディスク |
128GB SSD (ブート) + 1TB 5400RPM ハードドライブ (ストレージ) |
ビデオコントローラ |
NVIDIA GeForce GTX 1050 Ti 4GB GDDR5 グラフィックス メモリ付き |
※最新のカスタマイズはNew Dell G3 15 3579(DELL公式ページ)をご参照ください。
【参考】G3 15のデバイスマネージャ
Core i7-8750HをCPU-Zで見る。6コア12スレッドが驚異的。しかも全コア100%負荷時でも3.99GHz動作してました。シングルコア動作だと最大4.1GHzまで上昇します。
6コア12スレッド動作は爆速!あっという間に処理が完了します。
(参考)安価なCore i5-8300Hもカスタマイズ可能です。4コア/8スレッド動作となりますが、シングルコア動作だと最大4.0GHzまで上昇します。
NVIDIA GeForce GTX 1050 TiをGPU-Zで見る。
定番ベンチマークソフトのCrystalDiskmark 6.0を使って128GB SSDの性能を調べてみました。
書き込み速度は少し下がりますが、連続読出は548.8MB/S、実際の体感速度と関係する「4KiB
Q32T1」も読出194.4MB/sと爆速です。
定番ベンチマークソフトのCrystalDiskmark 6.0を使って1TB ハードディスクの性能を調べてみました。
速度は普通ですが、データ保存用なのでこれぐらいでも十分です。
CPU単体の処理速度をテストする定番ベンチマー「CINEBENCH R11」
古いアプリケーションを想定したシングルスレッドテスト、新しいアプリケーションを想定したマルチスレッドテストが実施できるCINEBENCH
R11を使って、Core i7-8750Hの実力を確認してみました。
「CINEBENCH R11」。3Dグラフィックのレンダリング性能を測定するベンチマークソフト。美麗な3Dグラフィックを描き切るまでのスコアをチェックします。CPU能力を100%フルに発揮するンチマークテストなので、各CPUの底力を知ることができます。
インテル Core i7-8750Hのスコア。
(参考)安価なCore I5-8300Hのスコア
CINEBENCH R11
機種名 |
第8世代 インテル Core i7-8750H
(6コア/12スレッド、2.2〜4.1GHz) |
第8世代 インテル Core i5-8300H
(4コア/8スレッド、2.3〜4.0Hz) |
(参考)
第7世代 インテル Core i7-7700HQ
(4コア/8スレッド、2.8〜3.8GHz) |
(参考)
第7世代 インテル Core i5-7200U
(2コア/4スレッド、2.5〜3.1GHz) |
【CINEBENCH R11】 CPU(シングルスレッド)(pts) |
1.94 |
1.89 |
1.63 |
1.45 |
【CINEBENCH R11】 CPU(マルチスレッド)(pts) |
12.08 |
8.87 |
7.99 |
3.53 |
前世代のゲーミング用ハイエンドCPUである「インテル Core i7-7700HQ」や安価な「インテル
Core i5-7200U」と比較してみました。「Core i7-8750H」は、圧倒的なスコアをたたき出しています。安価な「Core i5-8300H」でもかなりの高スコアです。
最新版のCINEBENCH R15におけるCore i7-8750Hのスコア。これも爆速。
(参考)最新版のCINEBENCH R15におけるCore i5-8300Hのスコア。これも速い。
詳細はNew Dell G3 15 3579(DELL公式ページ)をご参照ください。
実アプリケーションでの快適さを想定したベンチマーク「PCMARK8」
実アプリケーションでの快適さを想定したベンチマーク「PCMARK 8」でベンチマークしてみました。他機種との性能比較の参考としてください。
一般的な使い勝手の「Home」は3862
「Home」におけるゲーミングパソコンや、通常のノートパソコン、オフィス用ノートパソコンとの性能比較。
上位35%前後に入るほどの高スコア。
画像や動画編集などクリエイティブな使い勝手の「Creative」は4947
「Creative」におけるゲーミングパソコンや、通常のノートパソコン、オフィス用ノートパソコンとの性能比較。
上位39%前後に入るほどの高スコア。
文書作成など仕事の使い勝手の「Work」は5219
「Work」におけるゲーミングパソコンや、通常のノートパソコン、オフィス用ノートパソコンとの性能比較。
上位10%前後に入るほどの高スコア。
SSDへのアクセス速度を調べる「Strage」は4821。高速です。
実アプリケーションでの快適さを想定した、最新ベンチマーク「PCMARK 10」
実アプリケーションでの快適さを想定した、最新のベンチマーク「PCMARK 10」でベンチマークしてみました。他機種との性能比較の参考としてください。
PCMARK10(日常的なパソコン作業、デジタルコンテンツ用途を想定)
日常的なパソコン作業、デジタルコンテンツ用途を想定したベンチマークテストです。
「PCMARK10」のスコアは4559
「PCMARK10」におけるゲーミングパソコンや、通常のノートパソコン、オフィス用ノートパソコンとの性能比較。
最新のパソコンの中でも、上位44%前後に入る中スコア。
PCMARK10 Express(ビジネス用途を想定)
ビジネス用途を想定したベンチマークテストです。
「PCMARK10 Express」のスコアは4382
「PCMARK10 Express」におけるゲーミングパソコンや、通常のノートパソコン、オフィス用ノートパソコンとの性能比較。
最新のパソコンの中でも、上位34%前後に入るほどの高スコア。
PCMARK10 Extended(ゲームの処理性能を含む、多用途を想定)
あ
ゲームの処理性能を含む、多用途を想定したベンチマークテストです。
「PCMARK10 Extended」のスコアは4862
「PCMARK10 Extended」におけるゲーミングパソコンや、通常のノートパソコン、オフィス用ノートパソコンとの性能比較。
最新のパソコンの中でも、下位36%前後に入る中スコア。
詳細はNew Dell G3 15 3579(DELL公式ページ)をご参照ください。
重量級ゲームでの快適さを想定したベンチマーク「3DMARK」
重量級ゲームでの快適さを想定したベンチマーク「3DMARK」でベンチマークしてみました。他機種との性能比較の参考としてください。
重量級ゲームで快適なプレイが楽しめるかを測定する定番ベンチマークテスト「3DMARK」
3DMARK
テスト名 |
想定 |
スコア |
Time Spy Extreme |
DirectX 12を使用する4Kゲーム用 |
1184 |
Time Spy |
ゲーム用パソコンのためのDirectX 12ベンチマーク |
2518 |
Fire Strike Ultra |
DirectX 11を使用する4Kゲーム用 |
1870 |
Fire Strike Extreme |
マルチGPUシステムとオーバークロックされたパソコン用 |
3591 |
Fire Strike |
高性能ゲーム用パソコン |
6493 |
Sky Diver |
ゲーム用ラップトップとミッドレンジパソコン用 |
21628 |
Cloud Gate |
標準的なスマートフォンとタブレット |
26509
|
Time Spy Extreme(DirectX 12を使用する4Kゲーム用)
「Time Spy Extreme」テストを実施
「Time Spy Extreme」のスコアは1184。
ゲーミングパソコンや、通常のノートパソコン、オフィス用ノートパソコンとの性能比較では、下位2%前後の低スコア。
Time Spy(ゲーム用パソコンのためのDirectX 12ベンチマーク)
「Time Spy」テストを実施
「Time Spy」のスコアは2518。
ゲーミングパソコンや、通常のノートパソコン、オフィス用ノートパソコンとの性能比較では、下位15%前後の低スコア。
Fire Strike Ultra(DirectX 11を使用する4Kゲーム用)
「Fire Strike Ultra」テストを実施
「Fire Strike Ultra」のスコアは1870。
ゲーミングパソコンや、通常のノートパソコン、オフィス用ノートパソコンとの性能比較では、下位6%前後の低スコア。
Fire Strike Extreme(マルチGPUシステムとオーバークロックされたパソコン用)
「Fire Strike Extreme」テストを実施
「Fire Strike Extreme」のスコアは3591。
ゲーミングパソコンや、通常のノートパソコン、オフィス用ノートパソコンとの性能比較では、下位16%前後の低スコア。
Fire Strike(高性能ゲーム用パソコン)
「Fire Strike」テストを実施
「Fire Strike」のスコアは6943。
ゲーミングパソコンや、通常のノートパソコン、オフィス用ノートパソコンとの性能比較では、下位40%前後の中スコア。
Sky Diver(ゲーム用ラップトップとミッドレンジパソコン用)
「Sky Diver」テストを実施
「Sky Diver」のスコアは21628。
ゲーミングパソコンや、通常のノートパソコン、オフィス用ノートパソコンとの性能比較では、上位31%前後の高スコア。
Cloud Gate(標準的なスマートフォンとタブレット)
「Cloud Gate」テストを実施
「Cloud Gate」のスコアは26509。
ゲーミングパソコンや、通常のノートパソコン、オフィス用ノートパソコンとの性能比較では、上位10%前後の高スコア。
結果として重量級ゲームには不向きですが、ライトなゲームであればプレイ可能な性能レベルです。
ファイナルファンタジー14 紅蓮の解放者の公式ベンチマークテストで性能をチェック
比較的軽いグラフィック負荷である、ファイナルファンタジー14 紅蓮の解放者のベンチマークテストを試してみました。
「高解像度1920×1080、最高品質、DirectX 11」の設定で、『非常に快適』でした。
このレベルのライトなゲームであれば、最高品質でも快適にプレイ可能です。
ファイナルファンタジー15 WINDOWS EDITION ベンチマークテストで性能をチェック
少し重いグラフィック負荷である、ファイナルファンタジー15 WINDOWS EDITION
ベンチマークテストを試してみました。
「高解像度1920×1080、標準品質」の設定で、『普通』でした。
ファイナルファンタジー15よりグラフィック負荷が高いゲームには不向きです。
詳細はNew Dell G3 15 3579(DELL公式ページ)をご参照ください。
(総まとめ)購入しやすい価格帯における、ゲームかつグラフィック用ノートパソコンG3
15
今回ご紹介しているG3 15はゲームやグラフィックに特化したノートパソコンです。しかも8万円台から購入可能な高コストパフォーマンスノートなので、採算を度外視したゲーミングノート「Aleiwareシリーズ」の普及価格版ノートとも言えます。
また、ゲーム用途だけではなく、普段はインターネットやビジネス用途、画像や動画編集などを想定し、時々、ゲームも楽しみたいというライトユーザーにもおすすめです。ベンチマークでも前述しましたが、人気が高い「ファイナルファンタジー14」のようなライトなゲームであれば快適なプレイが楽しめます。
G3 15は、
- 初心者〜上級者まで幅広く使えるコンパクトさ、かつ、8万円台から購入可能な価格設定
- 最新の第8世代Core i5/i7プロセッサ+ゲームにも最適なGeForceシリーズを搭載
- システム起動用の高速なSSDと、データ保存用の大容量ハードディスクの同時搭載が可能
- 高品質な15インチFHD (1920 x 1080)のIPS非光沢ディスプレイを採用
- 強力な冷却システム設計
- 豊富な最新の接続端子を搭載
- 耐久性があり、指紋が付きにくい筐体
など、ゲーム用途だけでなく、画像や動画の編集などグラフィック用途にもおすすめです。
G3シリーズは新シリーズにも関わらず 月間売り上げランキングの4位に入るほど売れているようなので、気になる方はチェックしてみてください。
なお、上位のG7シリーズと中位のG5シリーズもラインナップされています。
気になる方は、以下のレビューをご参照ください。
ゲームとグラフィック用途に特化した新Gシリーズ♪
DELL公式サイト 製品ページリンク
15インチ液晶モニタを搭載し、ゲームやグラフィックに特化したG3 15 はNew Dell G3 15 3579(D
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