15インチモニタ&AMD Ryzen 5/7プロセッサを搭載する極薄ベゼルノート「Inspiron
15 5000(5515)」 レビュー
【特徴】15インチモニタ&AMD Ryzen 5/7プロセッサを搭載する極薄ベゼルノート「Inspiron
15 5000(5515)」
今回ご紹介するのは、15インチモニタ&AMD Ryzen 5/7プロセッサを搭載する極薄ベゼルノート「Inspiron
15 5000(5515)」のレビューです。
安価なAMD製CPUを搭載し、コストパフォーマンスが高い5000シリーズの位置づけです。
参考:Inspiron 15 5000 (AMD) (5515)(DELL公式ページ)
(参考)14インチモニタ&AMD Ryzen 5/7プロセッサを搭載する兄弟機種Inspiron
14 5000(5415)は、以下のリンク先レビューをご参照ください。
(参考)14インチモニタ&インテルCore i5/7プロセッサを搭載するInspiron 15
5000は、以下のリンク先レビューをご参照ください。
(特徴その1) コンパクト、かつ、シンプルな15インチノート
Inspiron 15 5000(5515)の外観。幅:326.1mm×奥行き:228.9mmのコンパクトボディを実現。高さは14.6〜18.0mm、重量は1.64kgです。
モニタフレームの幅は約5mmと薄い。
横から見たInspiron 15 5000(5515)。モニタの薄さも際立ってます。モニタの厚みは約5mm
本体の薄さは、単三乾電池とほぼ同じ!
Inspiron 15 5000(5515)は、大きな15インチ液晶を搭載していますが、コンパクトかつ軽いので持ちやすい。
一昔前のノートパソコンと比べると、15インチノートとは思えないほど薄いです。
(特徴その2) AMD Ryzen 5/7 プロセッサと高速SSDを標準搭載!
Inspiron 15 5000(5515)は、見た目のデザインだけでなく、AMD Ryzen 5/7 プロセッサや高速なSSDを搭載しており、性能面でも妥協がありません。
今回ご紹介しているInspiron 15 5000(5515)には、高性能なAMD Ryzen 7 プロセッサを搭載しています。安価なAMD Ryzen 5 プロセッサもカスタマイズ可能です。
Inspiron 15 5000(5515)が搭載するSSD(左)と、昔のノートパソコンに搭載するハードディスク(右)のアクセス速度をCrystalDiskMark
6.0で計測。Inspiron 15 5000(5515)の速さがよくわかります。読み出し(Read)・書き込み(Write)共、全く別次元ですね。
(特徴その3) 画像や動画がキレイなフルHD(1920×1080)の非光沢パネルを採用
Inspiron 15 5000(5515)のモニタをチェック。画像や動画がキレイなフルHD(1920×1080)の非光沢パネルを採用しています。背景が映り込みにくいので、ビジネス用途にもおすすめです。
【参考】各解像度の表示範囲を比較。Inspiron 15 5000(5515)の表示解像度は、表示範囲が広い1920×1080です。昔のノートパソコンで標準採用されていた1366×768と比べると、その広さがわかります。
視野角は広いです。斜め方向から見ると、少し暗くなりますが許容範囲です。
モニタ上部のこの薄いベゼル幅にマイクやカメラが入っています。最近はテレワークが導入されて、オンライン会議の機会が増えました。また、友達ともズームアプリを使ってコミュニケーションをとるなど、Webカメラを使う方にもおすすめです。
上部のスライダーを右方向にスライドさせると、カメラ部分が隠れる構造になっています。ウェブカメラをハッキングされて、生活などをのぞき見されることがなく安心です。
モニタを135度の角度で開いたときに、ノートパソコンがテーブルからわずかに持ち上がる構造になっているので、通気量が増加します。また、キーボード面が手前方向に傾くため、キー入力が楽になります。
(特徴その4) 高品質な素材を採用
Inspiron 15 5000(5515)は、手を置くパームレスト部分に、金属光沢のあるアルミニウム素材を採用しています。高級感があって美しいです。写真では少しわかりにくく、伝えきれないのが残念です。
丸みがある柔らかいデザインです。
Inspiron 15 5000(5515)の天板。
Inspiron 15 5000(5515)の天板を拡大。天板も高級感あるアルミニウム素材で、安価な樹脂素材ではありません。また、天板がかなり薄いので、刃物をイメージさせるような鋭さも印象的。
DELLロゴもシルバーに光ってキレイ。
極細ベゼルの15インチノートパソコンInspiron 15 5000(5515)。
詳しくはInspiron 15 5000 (AMD) (5515)(DELL公式ページ)をご参照ください。
【外観】Inspiron 15 5000(5515)の外観をチェック
Inspiron 15 5000(5515)の外観を詳しくご紹介します。
Inspiron 15 5000(5515)の左側面
Inspiron 15 5000(5515)の左側面。左から、電源入力、HDMI 1.4、USB3.2 Gen1
Type-A、USB3.2 Gen1 Type-C(DP/Power Delivery対応)です。
Inspiron 15 5000(5515)の右側面
Inspiron 15 5000(5515)の右側面。左から、SDカードリーダー、USB3.2 Gen1
Type-A、ヘッドホン/マイクロフォン ジャックです。
Inspiron 15 5000(5515)の前面
Inspiron 15 5000(5515)の前面。接続端子はありません。
Inspiron 15 5000(5515)の背面
Inspiron 15 5000(5515)の背面。接続端子はありません。
Inspiron 15 5000(5515)の底面
Inspiron 15 5000(5515)の底面。放熱用のスリットが背面側に2列もあります。この大面積エアフローにより強力な冷却能力を確保しています。
本体背面側を見た写真。モニタとの間から排熱する機構により、安定した冷却能力を有する。
なお、Inspiron 15 5000(5515)には、アダプティブ サーマルという機能が搭載されています。
DELLいわく、ノートパソコンが置かれている場所(手、ひざ、またはデスク)を検知して、適切な処理能力や温度管理をしてくれます。もちろん、デスクに固定されているときには、フルパワーを発揮します。
底面を拡大。左右にスピーカーを内蔵しています。低音こそないものの、クリアでキレイな音楽・動画鑑賞が楽しめます。
底板の中央にあるInspiron のロゴ。従来の凹凸デザインではなく、シルバー色でプリントされています。
Inspiron 15 5000(5515)のキーボード
本体ボディの全景。キーボードは、19mmフルサイズかつアイソレーションタイプです。バックライトを標準装備しています。
キーボード左部分を拡大。キー配列は標準的です。
キーボード右部分を拡大。Enterキーが大きく確保されています。上下の矢印キーが少し小さいのが個人的には不満ですが、慣れれば問題なし。
キーを拡大。キー表面が少しツルッとしてますが、タイピング感は良好です。たわみも少ないです。DELLいわく、「よく使用されるキーを1,000万回打鍵し、問題がないことを確認しています」とのこと。
キーピッチは19mmフルサイズなので、手が大きな私でもスペースに余裕があります。
テンキー入力も便利です。
オプションで、電源ボタンに指紋認証リーダーが搭載可能です。また、電卓使用時に便利なキーを配置しています。
電卓キーを押すだけで、電卓アプリが起動します。
大きいタッチパッドなので操作が快適です。前機種よりも約10%も大きいタッチパッドを採用しています。
タッチパッドを拡大。幅:11.5cm、奥行き:8cmと広いです。14インチノート(7cm)よりも、縦方向はさらに1cm広くなっています。
タッチパッド周辺も、ダイヤモンドカットが美しいです。
(参考)14.0インチ液晶のInspiron 14 5000と外観を比較する
現在、14.0インチ液晶の兄弟機種であるInspiron 14 5000 (5415)(DELL公式ページ)が併売されています。
参考までに、14.0インチ液晶のInspiron 15 5000と外観を比較した写真をご紹介します。
14.0インチノートにするか、15.6インチノートにするか迷っている方はご参照ください。
液晶モニタのサイズを比較
液晶モニタのサイズを比較。
左が14.0インチ液晶のInspiron 14 5000、右が15.6インチ液晶のInspiron
15 5000。
横方向のサイズが大きく違います。
- コンパクトさを優先するなら、Inspiron 14 5000
- 画面の見やすさを優先するなら、Inspiron 15 5000
です。
キーボードのサイズを比較
キーボードのサイズを比較。
左が14.0インチ液晶のInspiron 14 5000、右が15.6インチ液晶のInspiron
15 5000。
横方向のサイズが大きく違います。また、Inspiron 15 5000はテンキーを搭載しています。
Inspiron 15 5000が搭載する、数字入力に便利なテンキー
- テンキーが不要なら、Inspiron 14 5000
- テンキーが必要なら、Inspiron 15 5000
です。
天板のサイズを比較
天板のサイズを比較。
左が14.0インチ液晶のInspiron 14 5000、右が15.6インチ液晶のInspiron
15 5000。
天板を重ねて比較。
手前が14.0インチ液晶のInspiron 14 5000、奥が15.6インチ液晶のInspiron
15 5000。
天板のサイズが大きく違います。
- 持ち運びなら、圧倒的にInspiron 14 5000
ですね。
厚みを比較
厚みを比較。
上が14.0インチ液晶のInspiron 14 5000、下が15.6インチ液晶のInspiron
15 5000。
少しInspiron 14 5000が薄い印象ですが、極端な差はないと思います。
14インチノートにするか、15インチノートにするか、ご検討ください。
(参考)14.0インチ液晶の兄弟機種 Inspiron 14 5000(5415)レビュー
極細ベゼルの15インチノートパソコンInspiron 15 5000(5515)、極細ベゼルの14インチノートパソコンInspiron
14 5000(5415)。
詳しくはくはInspiron 15 5000 (AMD) (5515)(DELL公式ページ)、またはInspiron 14 5000 (5415)(DELL公式ページ)をご参照ください。
【性能編】 Inspiron 15 5000(5515)の性能をベンチマークテスト
Inspiron 15 5000(5515)の性能を調べるため、各種ベンチマークテストを実施しました。
Inspiron 15 5000(5515)のカスタマイズ構成
項目 |
New Inspiron 15(5515) AMD プラチナ
|
OS |
Windows 10 Home 64ビット 日本語 |
CPU(定格動作周波数) |
AMD Ryzen 7 5700U 8コア/16スレッド モバイル プロセッサー Radeon グラフィックス付き |
メモリ |
16GB, 8GBx2, DDR4, 3200MHz |
ハードディスク |
512GB M.2 PCIe NVMe SSD |
ビデオコントローラ |
AMD Radeon グラフィックス 共有 グラフィックス メモリー 付き |
※最新のカスタマイズはくはInspiron 15 5000 (AMD) (5515)(DELL公式ページ)をご参照ください。
Inspiron 15 5000(5515)のデバイスマネージャ
「AMD Ryzen 7 5700U 8コア/16スレッド モバイル プロセッサー Radeon グラフィックス付き」をCPU-Zで見る。驚異の8コア/16スレッドで、動作周波数は最大4.3GHzまで上昇します。
SSDとハードディスクの性能をチェック
Inspiron 15 5000(5515)が搭載する512GB SSDの性能をご紹介します。
CrystalDiskmark
まずは、定番ベンチマークであるCrystalDiskmarkで比較してみました。
最新タイプのCrystalDiskmark 8.0で、512GB M.2 PCIe NVMe SSDを測定
連続読出は3484.89MB/s、連続書出は2599.71MB/s、実際の体感速度と関係する「RND4K
Q32T1」も読出383.75MB/s,書き出し356.56MB/sと爆速です。
(参考)旧タイプのCrystalDiskmark 6.0で、512GB M.2 PCIe NVMe SSDを測定
ATTO Disk Benchmarkで比較
もう1つの定番ベンチマークであるATTO Disk Benchmarkで、詳細に比較してみました。
読み書き速度のご参考にしてください。
ATTO Disk Benchmarkで「512GB M.2 PCIe NVMe SSD」をテスト。
CPU単体の処理速度をテストする定番ベンチマー「CINEBENCH R11」
古いアプリケーションを想定したシングルスレッドテスト、新しいアプリケーションを想定したマルチスレッドテストが実施できるCINEBENCH
R11を使って、AMD Ryzen 7 5700U プロセッサーの実力を確認してみました。
「CINEBENCH R11」。3Dグラフィックのレンダリング性能を測定するベンチマークソフト。美麗な3Dグラフィックを描き切るまでのスコアをチェックします。CPU能力を100%フルに発揮するベンチマークテストなので、各CPUの底力を知ることができます。
CINEBENCH R11におけるAMD Ryzen 7 5700U プロセッサーのスコア。
CINEBENCH R11
機種名 |
AMD Ryzen 7 5700U
(8コア/16スレッド、〜4.30GHz) |
AMD Ryzen 5 5500U
(6コア/12スレッド、〜4.00GHz) |
(参考)
第11世代 インテル Core i7-11390H
(4コア/8スレッド、〜5.00GHz) |
(参考)
第11世代 インテル Core i7-1165G7
(4コア/8スレッド、〜4.70GHz) |
(参考)
第10世代 インテル Core i3-10110U
(2コア/4スレッド、2.1〜4.10GHz) |
(参考)
第10世代 インテル Core i7-10510U
(2コア/4スレッド、1.8〜4.90GHz) |
(参考)
第7世代
Core i5-7300U
(2.6〜3.5GHz) |
【CINEBENCH R11】 CPU(シングルスレッド)(pts) |
2.19 |
2.05 |
2.23 |
2.12 |
1.89 |
2.03 |
1.64 |
【CINEBENCH R11】 CPU(マルチスレッド)(pts) |
16.33 |
12.92 |
6.90 |
6.75 |
4.31 |
6.42 |
3.91 |
安価なAMD Ryzen 5 5500U、インテルの第11世代 Core i7-11390H等と比較してみました。
「AMD Ryzen 7 5700U」は驚異的なスコアを出しています。
特に、8コア/16スレッドの威力は抜群で、マルチスレッド時のスコアは驚異的です。第11世代 インテル Core i7-1165G7の約2.4倍はすごいです。
最大動作周波数こそ4.30GHzですが、シングルスレッドのスコアに遜色がないことから、AMD Ryzen 7 5700Uはお買い得です。
参考までに、「CINEBENCH R15」と「CINEBENCH R20」のスコアも掲載しておきます。 他機種との性能比較の参考としてください。
CINEBENCH R15におけるAMD Ryzen 7 5700Uのスコア。
最新版CINEBENCH R20のAMD Ryzen 7 5700Uのスコア。
実アプリケーションでの快適さを想定したベンチマーク「PCMARK8」
実アプリケーションでの快適さを想定したベンチマーク「PCMARK 8」でベンチマークしてみました。他機種との性能比較の参考としてください。
一般的な使い勝手の「Home」は4401。 普段使いは文句なし。
画像や動画編集などクリエイティブな使い勝手の「Creative」は4717。
クリエイティブ用途に特化しても十分使える。
文書作成など仕事の使い勝手の「Work」は5307。
かなり高いスコアです。
SSDへのアクセス速度を調べる「Strage」は5013。高速です。
実アプリケーションでの快適さを想定した、最新ベンチマーク「PCMARK 10」
実アプリケーションでの快適さを想定した、ベンチマーク「PCMARK 10」でベンチマークしてみました。他機種との性能比較の参考としてください。
PCMARK10(日常的なパソコン作業、デジタルコンテンツ用途を想定)
日常的なパソコン作業、デジタルコンテンツ用途を想定した「PCMARK10」は5437。
普段使いは文句なし。
PCMARK10 Express(ビジネス用途を想定)
ビジネス用途を想定した「PCMARK10 Express」は5331。
ビジネス用途も強い。
PCMARK10 Extended(ゲームの処理性能を含む、多用途を想定)
ゲームの処理性能を含む、多用途を想定した「PCMARK10 Extended」は4578。
負荷が少し高いゲーム用途でも対応可能です。
ファイナルファンタジー14 漆黒の反逆者の公式ベンチマークテストで性能をチェック
比較的軽いグラフィック負荷である、ファイナルファンタジー14 漆黒の反逆者のベンチマークテストを試してみました。
「高解像度1920×1080、標準品質、DirectX 11」の設定で、『快適』でした。
このレベルのゲームであれば、快適にゲームプレイが可能です。
ファイナルファンタジー15 WINDOWS EDITION ベンチマークテストで性能をチェック
少し重いグラフィック負荷である、ファイナルファンタジー15 WINDOWS EDITION
ベンチマークテストを試してみました。
「高解像度1920×1080、標準品質」の設定で、『動作困難』でした。
グラフィック負荷が高いファイナルファンタジー15だと、ゲームプレイ不可です。
(総まとめ)高コストパフォーマンスな薄型ノートInspiron 15 5000(5515)
最近のモバイルノートは、20万円前後するハイエンドモバイルから数万円程度のローエンドモバイルまで幅広い機種が各メーカーから発売されています。
その中で割引クーポンを利用すると7万円台から購入が可能という価格帯ながらも、デザイン・性能面共に高コストパフォーマンスを誇ります。
Inspiron 15 5000(5515)は、
- 安価で高性能なAMD Ryzen 5/7 プロセッサと高速SSDを標準搭載
- シンプル、かつ、コンパクトな15インチノート
- 高級感あるアルミニウム素材を採用
- 画像や動画がキレイなフルHD(1920×1080)モニタ
- 極めて薄いモニタフレーム
など、メインノートの買い替えはもちろん、2台目のサブノートとしてもおすすめです。気になる方は、チェックしてみてください。
DELL公式サイト 製品ページリンク
極細ベゼルの15インチノートパソコンInspiron 15 5000(5515)。
詳しくはInspiron 15 5000 (AMD) (5515)(DELL公式ページ)をご参照ください。
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