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DELL Inspiron 580レビューをご紹介!
DELLデスクトップパソコン購入を検討されている方は、ご参考にどうぞ。
ページ更新:2010/2/5
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DELLスタンダードデスクトップ Inspiron 580 レビュー

Inspiron 580は、DELLでは売れ筋となる拡張型スタンダードデスクトップ。高い基本性能と安価な価格設定が魅力的な、2010年DELLデスクトップパソコンの主力機種です。

DELL Inspiron 580 製品概要

【概要6】 私ならこう買う!Inspiron 580 VS Studio XPS 8100

大人気CPUのCore i7 860を狙うならStudio XPS 8100

パソコン自作市場において、デスクトップパソコン用CPUで人気を誇るのがハイエンドCPU「Core i7 860」と「Core i5 750」です。動作周波数を自動的にアップするターボ・ブースト機能や、並列作業に強いハイパースレッディング機能(Core i5 750は非対応)など、従来のCore 2 Duo/Quadにはない高機能が数多く搭載されています。

上位のCore i7 860(左)とCore i5 750(右)。大きさや外観上のデザインは全く同じ
上位のCore i7 860(左)とCore i5 750(右)。大きさや外観上のデザインは全く同じですが、性能は大きく異なります。

Studio XPS 8100ではCore i7 860が搭載可能ですが、Inspiron 580ではCore i5 750のみカスタマイズ可能です。つまり、Core i7 860が欲しければStudio XPS 8100、必要なければInspiron 580がおすすめです。両CPUの主な違いは以下のとおりです。

Core i7 860とCore i5 750の概要比較
CPU名 Core i7 860 Core i5 750 備考
対応CPUソケット LGA1156 LGA1156 形状、ピン数共に同じなので、対応CPUソケットも同じ
コア数 4 4 4コアのクアッドコアCPU
スレッド数 8 4 ハイパースレッディング機能を搭載しているCore i7のみ擬似的に8コア動作する
動作周波数 2.80GHz 2.66GHz 動作周波数はCore i7 > Core i5
ターボ・ブーストによる最大周波数 3.46GHz 3.20GHz ターボブースト機能により、Core i7 860とCore i5 750の動作周波数差が0.14GHz→0.26GHzに広がる
2次キャッシュ 256KB×4 256KB×4 同じ
3次キャッシュ 8MB 8MB 同じ
システムバス転送レート 2.5GT/s(DMI) 2.5GT/s(DMI) 同じ
TDP(熱設計電力) 95W 95W 同じ
ハイパースレッディング機能 - Core i7のみ搭載
【参考】 Core i5 750+8,000円前後 - 2010年2月4日時点における、およその市場価格差
DELLで搭載する機種 Studio XPS 8100 Studio XPS 8100
Inspiron 580
2010年2月4日時点

どちらも同じNehalem(ネハーレン)プラットフォームによるCPUですが、大きな違いはターボブースト機能の倍率ハイパースレッディング機能を搭載しているかです。

処理を行っていないコアを使って、動作周波数を一時的に上昇させるターボモード
処理を行っていないコアを使って、動作周波数を一時的に上昇させるターボブースト機能(ターボモード)。コア数に依存しない古いアプリケーションでも、処理速度アップの効果が期待できます。

Core i7の場合、1つのコアが擬似的に2つのコアがあるように働く機能を持つ
1つのコアが擬似的に2つのコアがあるように働くハイパースレッディング機能。Core i7 860でのみ疑似8コア動作が可能です。

左が8スレッドのCore i7、右が4スレッドのCore i5です
タスクマネージャで確認してもこのとおり。左が8スレッドのCore i7 860、右が4スレッドのCore i5 750です。 マルチスレッド対応ソフトであれば、Core i7は擬似的8コアで爆速処理を行います。同時に複数作業をこなす場合でも、パワーの余裕が違います。

Studio XPS 8100ではハイエンドビデオコントローラも搭載可能

Studio XPS 8100は、Inspiron 580ではカスタマイズできないハイエンドビデオコントローラも搭載可能です。グラフィック能力は単純に数倍になるため、パソコン全体のパフォーマンスが大きく向上します。

Studio XPS 8100で搭載可能なハイエンドビデオコントローラ「Radeon HD 5770 1GB」や「GeForce GTS 1024MB」
Studio XPS 8100で搭載可能なハイエンドビデオコントローラ「Radeon HD 5770 1GB」や「GeForce GTS 1024MB」。今回Inspiron 580に搭載しているGeForce 310 512MBは、Radeon 9200 128MBとほぼ同サイズと小さいです。

他機種ですが、Core i7 860とCore i7 750の性能を比較してみたのが、以下のベンチマークテスト結果です。

PCMark Vantageでの性能比較
機種 Studio XPS 8000 Studio XPS 8000 【参考】Inspiron 580
CPU(動作周波数)
+ビデオコントローラ
Core i7 860(2.80GHz)
+GeForce GTS240 1GB
Core i5 750(2.66GHz)
+GeForce GTS240 1GB
Core i3 530 (2.93GHz)
+GeForce 310 512MB
PCMark Suite 7721 7338 6359
Memories Suite 5918 5851 3841
TV and Movies Suite 5113 4754 4222
Gaming Suite 8805 8195 5001
Music Suite 6218 6008 6009
Communicati Suite 7568 6873 5995
Productivity Suite 6971 6711 5613
HDD Suite 3658 3627 4387
※3機種とも、Windows 7、4GBメモリで計測。

PCMark Vantage各スコアを比較
PCMark Vantage各スコアを比較。Core i7 860の強さが目立ちます。Inspiron 580のHDDスコアが高いのは、時期的に新しいHDDが搭載されていたからです。

実際のアプリケーション環境を想定したベンチマークテストPCMark Vantageでは、Core i7 860が全体的に強く、Core i5 750と比べても特にGamingやCommunicatiで差が大きいです。CPUの処理に頼る作業であれば、処理速度アップが期待できます。

また、参考までにCore i3 530+GeForce 310 512MBを搭載したInspiron 580と比較してみましたが、Core i3 530では上位機種と比べると物足りなさが残ります。Inspiron 580でもCore i7 750はカスタマイズ可能ですので、性能重視の方はアップグレードも検討してみてください。後日、Core i3 530とCore i7 750の詳しいベンチマーク比較をご紹介する予定です。

Inspiron 580を買うなら、地デジチューナーやキーボード/マウスなど周辺機器を充実させる

Inspiron 580を購入する場合についても整理しておきます。

まず、インターネットやメール、文書作成が中心の方にはCore i7は過大性能です。グラフィック性能を司るビデオコントローラについても、Inspiron 580でカスタマイズできる範囲で何ら問題ありません。体感差はもちろん、実際の処理速度に関しても、Studio XPS 8100恩恵を受けることは少ないでしょう。

それよりも安価なInspiron 580を選び、大容量ハードディスクや地デジチューナーなど、CPU/ビデオコントローラ以外のパーツに予算を充てた方が用途が広がります。スピーカーをグレードの高いモノにして、重低音が聞いた音楽視聴を楽しんだり、キーボードを高品質なロジクール製にするなど周辺機器をドレスアップする案もありでしょう。

この記事を書いている2010年2月4日時点では、Studio XPS 8100で地デジチューナーが選択できません。地デジチューナーをご自身で別途購入するなら問題ありませんが、DELLのアフターサポート対象外になりますので、地デジチューナー+DELLサポートが欲しい方はパソコン本体と同時購入できるInspiron 580がおすすめです。

用途と予算を踏まえて、Inspiron 580にするかStudio XPS 8100にするか、じっくり検討してみてください。

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