DELLスタンダードデスクトップ Inspiron 620 レビュー

Inspiron 620は、大人気ロングセラーとなった低価格デスクトップInspiron 580の後継機種。高い基本性能と安価な価格設定が魅力的な、2011年DELLデスクトップパソコンの売れ筋機種です。

拡張型ビデオコントローラRadeon HD 6450の実力は？

【グラフィック比較１】Inspiron 620で選べるRadeon HD 6450

Inspiron 620は、安価な入門デスクトップなので、あまり高いグラフィック能力は持ち合わせていません。とは言うものの基本性能が高く、インターネットや文書作成など軽作業であれば十分対応可能です。

そんなInspiron 620ですが、2011年8月現在、拡張型ビデオコントローラ「Radeon HD 6450 1GB」が選べますので、標準の統合型「インテル HD グラフィック」との性能差を調べるために、各種ベンチマークを実施してみました。

今回テストしたRadeon HD 6450。一般的に市販されている「SAPPHIRE HD6450 1G DDR3 PCI-E」ですが、DELLでカスタマイズできるRadeon HD 6450と同仕様です。ただし、DELLは稀にクロックダウン品を取り扱っている場合があり、実際は少し誤差があるかもしれません。性能の目安としてください。

「SAPPHIRE HD6450 1G DDR3 PCI-E」の全景。発熱量が少ないので、静かなファンレスタイプです。DELL純正はファンレスか不明ですが、万が一ファンタイプだとしてもかなり静かだと思います。

もちろん、Radeon HD 6450のメリットは性能面だけでなく、デジタルDVI端子/HDMI端子などが搭載されてます（DELLの純正は確認が必要）。Inspiron 620本体にはアナログVGA端子しか搭載されていないので、デジタル端子対応モニタをお使いの方はRadeon HD 6450を狙ってみてください。

跡で自己増設も可能です。「SAPPHIRE HD6450 1G DDR3 PCI-E」をInspiron 620の拡張スロットに差し込んで、

Windowsを起動して、付属のドライバCDを入れると、

ドライバインストールが、自動的に進みます。

デバイスマネージャーを開いて、ビデオコントローラが認識していればOKです。

Radeon HD 6450をGPU-Zで見る。

（参考）ローエンドのビデオコントローラ例

チップ名称	Radeon HD 5450	Radeon HD 6450	Radeon HD 6670
コア動作周波数	650MHz	750MHz	800MHz
シェーダー数	80個	160個	480個
テクスチャーユニット数	8個	8個	24個
ROP数	4個	4個	8個
メモリーバス幅	64ビット	64ビット	128ビット
備考	Inspiron 580（Inspiron 620の旧機種）でカスタマイズ可能でした。	Inspiron620でカスタマイズ可能	DELL上位機種XPS 8300でカスタマイズ可能

次ページでは、Radeon HD 6450のベンチマーク結果を分析してみます。

【概要６】 Core i7搭載の上位機種XPS 8300と悩む<<　　>>【グラフィック比較２】実作業レベルではメリットが薄いRadeon HD 6450