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DELL Inspiron 620レビューをご紹介!
DELLデスクトップパソコン購入を検討されている方は、ご参考にどうぞ。
ページ更新:2012/1/29
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DELLスタンダードデスクトップ Inspiron 620 レビュー

Inspiron 620は、大人気ロングセラーとなった低価格デスクトップInspiron 580の後継機種。高い基本性能と安価な価格設定が魅力的な、2012年DELLデスクトップパソコンの売れ筋機種です。

Inspiron 620 ベンチマーク比較 〜CPU対決編!Core i3-2120 VS Core i5-2320〜

【CPUベンチマーク比較 その4】 画像や動画編集などの重負荷作業で性能比較

画像編集ソフトCapture NX2とAdobe Lightroom3で性能比較

デジタル一眼レフや一部の上位コンパクトカメラでは、RAWと呼ばれる高画質モードが選択できます。劣化の少ない画質が楽しめるのでヘビーユーザーに人気が高いですが、反面、処理負荷が非常に重いのでCPUの性能によって快適さが左右されます。

今回は、私が普段使用しているRAW現像ソフトCapture NX2」、マルチスレッドCPUとの相性が良い「Adobe Lightroom3」を使って、画像編集の処理速度を比較してみました。

RAW現像ソフトCapture NX2」
ニコンのRAW現像ソフトCapture NX2」。私はニコン機種を所有してますので、常時これを使ってます。マルチスレッドに対応しきれていないのが不満です。コア数が増えるよりも動作周波数が高い方が、全体的に処理速度が速い印象を受けます。

アドビ社の現像ソフト「Lightroom3」
アドビ社の現像ソフト「Lightroom3」。マルチコアCPUとの相性が良く、4コア/4スレッドのCore i5-2320が速く処理しそうです。

各画像アプリケーションでの性能比較
CPU名 Inspiron 620 その1 Inspiron 620 その2
Capture NX2
標準設定でRAW→JPEG変換100枚
2分10秒(130秒) 1分46秒(106秒)
Lightroom3
標準設定でRAW→JPEG変換100枚
2分7秒(127秒) 1分27秒(87秒)
※RAWデータは600万画素の一眼レフカメラで撮影したデータを使用
※Inspiron 620 その1 : Core i3-2120(3.30GHz)+4GBメモリ+Intel HD 2000
※Inspiron 620 その2 : Core i5-2320(3.00〜3.30GHz)+4GBメモリ+Intel HD 3000

画像編集にかかる処理時間を比較
画像編集にかかる処理時間を比較

3種類の画像編集アプリケーションでの処理時間を比較しましたが、Core i5-2320がCore i3-2120を圧倒。使用するアプリケーションにもよりますが、マルチスレッドCPUと相性が良いAdobe Photoshop Lightroom 3では、Core i5-2320が約70%の時間で処理が完了しています。

Capture NX2についてはマルチコアCPUマルチスレッドCPUに完全対応していないためか、Core i5-2320はCore i3-2120の約1.2倍ほどの性能に落ち着きました。ただ、同じ4スレッド動作にも関わらず差が付いたのは、Core i5-2320が物理的に4コアを持ち、安定した高動作周波数で動作するためと推測します。さらに処理負荷が高くなると、処理時間差はさらに開くはず。

使用するアプリケーションは数多くありますが、画像編集を趣味として続けるなら、Core i5-2320を狙って頂きたいですね。

動画エンコードソフト「MediaEspresso 6.5」

第二世代Core iプロセッサの機能が効果的な動画エンコードソフト「MediaEspresso 6.5」で、ベンチマーク比較します。体験版(MediaEspresso公式サイト)もありますので、気になる方はチェックしてみてください。

MediaEspresso 6.5
DELLでカスタマイズ項目にある「MediaEspresso 6.5」。エンコードする動画を選んで、携帯電話、メディアプレーヤー、ゲームなど出力形式を選ぶだけの簡単変換が魅力的なソフトです。

MediaEspresso 6.5での性能比較
CPU名 Inspiron 620 その1 Inspiron 620 その2
高速 1分36秒(96秒) 1分36秒(96秒)
高画質 3分12秒(192秒) 3分12秒(192秒)
※Inspiron 620 その1 : Core i3-2120(3.30GHz)+4GBメモリ+Intel HD 2000
※Inspiron 620 その2 : Core i5-2320(3.00〜3.30GHz)+4GBメモリ+Intel HD 3000

マルチスレッドに完全対応していないのか、もしくは、第二世代Core iプロセッサを搭載すると使える「Intel Quick Sync Video」機能の効果が強すぎるのか、Core i3-2120とCore i5-2320に差が確認できませんでした。

定番動画エンコードソフト「TMPGEnc Video Mastering Works 5」

動画エンコードの定番「TMPGEnc Video Mastering Works 5」
動画エンコードの定番「TMPGEnc Video Mastering Works 5」

TMPGEnc Video Mastering Works 5を使用して、約8分のDVビデオカメラ動画をDVD形式(720×480)に変換、約8分のAVCHDビデオカメラ動画ファイルをブルーレイ形式(1920×1080)、MPEG4(H.264形式)(1920×1080)に変換するのに必要な時間をそれぞれ調べます。

ただし、高速なIntel Media SDK機能を使うと、前述した「MediaEspresso 6.5」と同じ結果になりそうなので、あえてCPUの純粋な性能だけで比較してみました。

TMPGEnc Video Mastering Works 5での性能比較
CPU名 Inspiron 620 その1 Inspiron 620 その2
軽負荷エンコードテスト
DV(720×480)→DVD形式(720×480)に変換
2分7秒(127秒) 1分40秒(100秒)
重負荷エンコードテスト
HD(1920×1080)→ブルーレイ形式(1920×1080)に変換
12分32秒(752秒) 9分36秒(576秒)
重負荷エンコードテスト
HD(1920×1080)→MPEG4(H.264形式)(1920×1080)に変換
30分24秒(1824秒) 21分12秒(1272秒)
※Inspiron 620 その1 : Core i3-2120(3.30GHz)+4GBメモリ+Intel HD 2000
※Inspiron 620 その2 : Core i5-2320(3.00〜3.30GHz)+4GBメモリ+Intel HD 3000

TMPGEnc Video Mastering Works 5での各スコアを比較
TMPGEnc Video Mastering Works 5での各スコアを比較

Core i5-2320はCore i3-2120と比べると、DV形式やHD(BD)形式で約80%、負荷が高いHD(H264)形式では約70%の速さで処理を終了しました。たった8分の動画エンコードでこれだけの処理時間差なので、撮影時間が長い映像のエンコード作業やフィルタなどの追加処理を行うことを考えると、Core i5-2320へ投資する価値は大きいです。

一方、他ベンチマークテストではCore i5-2320に近い結果を残していたCore i3-2120ですが、動画エンコード用途になると少し息切れします。動作周波数よりもマルチスレッドが影響する分野なので、仮想的なスレッドでは力負けするのでしょう。

DELL公式サイト 製品ページリンク

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