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DELL Inspiron 620レビューをご紹介!
DELLデスクトップパソコン購入を検討されている方は、ご参考にどうぞ。
ページ更新:2012/1/29
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DELLスタンダードデスクトップ Inspiron 620 レビュー

Inspiron 620は、大人気ロングセラーとなった低価格デスクトップInspiron 580の後継機種。高い基本性能と安価な価格設定が魅力的な、2012年DELLデスクトップパソコンの売れ筋機種です。

Inspiron 620 ベンチマーク比較 〜CPU対決編!Core i3-2120 VS Core i5-2320〜

【CPUベンチマーク比較 その3】 実アプリケーションソフトでの利用を想定したベンチマークソフトで性能比較

スレッド数に依存せず、高い動作周波数が有利な「Superπ」

Superπはシングルスレッド対応なのでコア数に依存せず、動作周波数に対しての処理速度を測定するベンチマークです。今回は、円周率を419万桁および3566万桁まで計算するのに必要な時間を比較します。

Core i5-2320におけるSuperπスコア
Core i5-2320におけるSuperπスコア

Superπでの性能比較
CPU名 Inspiron 620 その1 Inspiron 620 その2
搭載CPU Core i3-2120 Core i5-2320
定格動作周波数 3.30GHz 3.00GHz
最大動作周波数 3.30GHz
円周率を419万桁計算するのにかかった時間 1分00秒 1分00秒
円周率を3355万桁計算するのにかかった時間 10分34秒 10分34秒
※Inspiron 620 その1 : Core i3-2120(3.30GHz)+4GBメモリ+Intel HD 2000
※Inspiron 620 その2 : Core i5-2320(3.00〜3.30GHz)+4GBメモリ+Intel HD 3000

SUPERπで419万桁と3355万桁を計算するのにかかった時間を比較してみましたが、全く同じでした。シングルスレッド動作するため、Core i3-2120は定格の3.30GHz、Core i5-2320もターボブースト最大の3.30GHzで動作するためでしょう。

余談ですが、昨年のハイエンドCPU「Core i7-980X(当時の価格10万円前後)」において、円周率を3355万桁計算するのにかかった時間が同じ10分34秒だったことを考えると、Core i3-2120やCore i5-2320の高性能さがよくわかります。(マルチスレッド対応アプリケーションでは全く歯が立ちませんが・・・。)

古いシングルスレッド対応アプリケーションソフトを想定したベンチマークソフト「PCMARK05」

ファイルの圧縮や暗号化、メモリの読み書き、Windows起動など実作業を想定した定番ベンチマークソフト「PCMARK05」を使って、性能比較を行います。

PCMARK05での性能比較
CPU名 Inspiron 620 その1 Inspiron 620 その2
CPU 9925 11233
Memory 10283 10562
Graphics 3341 3361
※Inspiron 620 その1 : Core i3-2120(3.30GHz)+4GBメモリ+Intel HD 2000
※Inspiron 620 その2 : Core i5-2320(3.00〜3.30GHz)+4GBメモリ+Intel HD 3000

PCMARK05各スコアを比較
PCMARK05各スコアを比較

前ページでご紹介した処理負荷が軽いWindowsエクスペリエンス値では、Core i3-2120とCore i5-2320の性能差は少なかったですが、実アプリケーションでの動作を想定したPCMARK05ではCore i5-2320が1割ほどの高スコアを記録しました。ただ、非マルチスレッド対応のテストが多いためか、予想ほどスコア差が出ないですね。数年前の古いアプリケーション環境では、Core i5-2320を選ぶ理由はないかもしれません。

画像や動画を主用途とする、負荷が重いベンチマーク「PCMARKVANTAGE」

PCMARK05よりも、高画質写真やハイビジョン動画などマルチメディア系コンテンツに重きを置いたベンチマークソフト「PCMARKVANTAGE」を使って、同じように比較してみました。

PCMARKVANTAGEでの性能比較
機種名 Inspiron 620 その1 Inspiron 620 その2 備考
PCMark Suite 6767 8477 総合スコア。数値が高いほど、デジタルコンテンツ系処理に強い。
Memories Suite 4339 4717 拡大/反転/回転といった高解像度画像の処理&画像ファイルのインポート処理を計測。
TV and Movies Suite 4592 5506 Windows Media CenterからのHDDアクセス&HDコンテンツ付きVC-1形式HD DVDの再生処理を計測。
Gaming Suite 5080 5647 ゲームにおけるCPUの処理&同HDDの処理処理を計測。
Music Suite 6820 7022 Webページのレンダリング,MP3形式→WMA形式のサウンドファイルトランスコード&HDDからWindows Media Playerへ音楽ファイルを追加する処理を計測。
Communicati Suite 6991 11306 データの暗号化、データの圧縮&Windows Mailのコピー処理を計測。
Productivity Suite 6094 6899 テキスト編集する処理やWindowsのファイル検索、Windows Mailの検索、Webページのレンダリング&HDDからのアプリケーション読み出しする処理を計測。
HDD Suite 4217 4178 ハードディスクの速度を計測
※Inspiron 620 その1 : Core i3-2120(3.30GHz)+4GBメモリ+Intel HD 2000
※Inspiron 620 その2 : Core i5-2320(3.00〜3.30GHz)+4GBメモリ+Intel HD 3000

PCMark Vantage各スコアを比較
PCMark Vantage各スコアを比較

重負荷作業を想定したPCMARKVANTAGEでは、Core i5-2320の強さが全体的に目立ちました。

「TV and Movies Suite」や「Communicati Suite」で特に強さを発揮しており、総合テストの「PCMark Suite」は約2割強のスコアをたたき出しています。動作が重い、かつ、処理時間が長い用途であれば、体感的に性能の差を感じることもありそうです。

最新版「PCMARK7」でもベンチマーク比較

PCMARK05とPCMARKVANTAGEの最新版である「PCMARK7」を使って、同じように比較してみました。

PCMARK7での性能比較
比較対象 Inspiron 620 その1 Inspiron 620 その2
PCMARK score 2390 2604
LightWeight score 2048 2076
Productivity score 1439 1679
Creativity score 4733 4907
Entertainment score 2190 2349
Computation score 10679 10996
System Strage score 1688 1697
※Inspiron 620 その1 : Core i3-2120(3.30GHz)+4GBメモリ+Intel HD 2000
※Inspiron 620 その2 : Core i5-2320(3.00〜3.30GHz)+4GBメモリ+Intel HD 3000

PCMARK7での性能比較
PCMARK7での性能比較

最新のベンチマークテスト「PCMARK7」では、処理が重過ぎるのか、大差が付きませんでした。重負荷作業を中心とするヘビーユーザーには性能不足かもしれません。

DELL公式サイト 製品ページリンク

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【CPUベンチマーク比較 その2】 Core i3-2120とCore i5-2320の性能と発熱量をチェック<<  >>【CPUベンチマーク比較 その4】 画像や動画編集などの重負荷作業で性能比較

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