Inspiron 15は、最近主流となりつつある15.6インチワイド液晶を搭載したDELLの低価格ノートパソコン。大人気ノートInspiron
1545の後継として登場した、2010年DELL低価格ノートの本命機種です。
Inspiron 15 購入まとめ
【購入まとめ】 名機と呼ばれそうな風格さえ感じるInspiron 15
Inspiron 15について、振り返ってみます。
Inspiron 15は現在主流の15.6インチワイド液晶を採用。売れ筋だけあって使いやすいサイズが魅力的です。表示解像度は1366×768と一般的ですし、アスペクト比(モニタ縦横比)も16:9なのでDVD映画などの視聴もバッチリです。
複数色のカラー天板が選択可能。写真はシックなアイス・ブルー。天板が薄いのでボディ全体が薄く見えます。Inspiron
15は専用モバイルではありませんが、薄い本体ボディは自宅内の持ち運びに便利です。
光学ドライブはCDがスルッと入るスロットイン方式ではなく、一般的なローディング方式を採用しています。
最小限必要な端子を搭載
豊富とは言い難いですが、Inspiron 15は最小限使うには困らない接続端子群を誇ります。リビングテレビと接続できるHDMIも装備しています。
側面手前側にはヘッドフォン端子やメディアカードリーダーを搭載。
広くて使いやすいキーボード周辺部
広くて使いやすいキーボードとタッチパッド。テンキーを搭載しているため、全体的に左寄りです。国内メーカーのスタンダードノートパソコンもテンキーを標準搭載する機種が多いので、今後はこのキー配置が主流になるかもしれません。
手が比較的大きな私でも、ゆとりあるタイピングが楽しめます。
キーボード上部にはファンクションキーと共通のマルチメディアキーを装備。上位機種に採用されているタッチセンサー式ではありません。
ヘアラインの光沢ボディが特徴的
ブラックとヘアライン加工の2色で構成されるInspiron 15。さすがに上位機種ほどの高級感はないですが、値段の割に高い質感を有しています。見た目は入門機種とは思えません。
モニタ〜パームレスト周辺を横から見ても、値段の割に高い質感を持ちます。
高度な3Dグラフィック能力を求めなければ、一般用途では十分過ぎるほどの性能を誇る
Inspiron 15は高性能な「インテル Core i3/i5プロセッサ」を搭載し、高い基本性能を誇ります。上位機種ほどのグラフィック能力こそありませんが、インターネットや文書作成、デジカメ画像やハイビジョン映像の視聴程度であれば十分実用的なので、低価格サブノートとしてもおすすめです。
Inspiron 15の エクスペリエンス インデックス値。グラフィック系スコアが4.6/5.1と良好で、CPUは6.2、メモリも5.9と高いスコアを計測しています。ベーシックな構成でもこのスコアなので、コストパフォーマンスが非常に高い機種と言えます。
処理負荷が高いデジタルコンテンツ用途の快適性を重視した「PCMARK Vantage」
実作業レベルの快適性を測定するベンチマークソフト「PCMARK Vantage」においても、高スコアをたたき出しています。
データ量が多い画像や動画などマルチメディア系コンテンツに特化したベンチマークソフト「PCMARK
Vantage」でのスコア。一昔前のCore 2 Duo搭載デスクトップパソコン並のスコアをたたき出します。
各項目の説明
- PCMARK Suite
- 総合スコア。数値が高いほど、デジタルコンテンツ系処理に強い。
- Memories 1
- 拡大/反転/回転といった高解像度画像の処理&画像ファイルのインポート処理を計測。
- Memories 2
- VC-1形式の高解像度ムービーをWMV9形式にトランスコードする処理を計測。
- TV and Movies 1
- VC-1形式の高解像度ムービーを再びVC-1形式へトランスコード(バックアップ)&SD品質のコメンタリ付きとなるVC-1形式のHD
DVD再生処理を計測。
- TV and Movies 2
- Windows Media CenterからのHDDアクセス&HDコンテンツ付きVC-1形式HD DVDの再生処理を計測。
- Gaming 1
- データの解凍&GPUによるゲームの3Dグラフィックス処理処理を計測。
- Gaming 2
- ゲームにおけるCPUの処理&同HDDの処理処理を計測。
- Music 1
- Webページのレンダリング,MP3形式→WMA形式のサウンドファイルトランスコード&HDDからWindows
Media Playerへ音楽ファイルを追加する処理を計測。
- Music 2
- WAVE形式→WMA Lossless形式へのトランスコードを処理を計測。
- Communications 1
- データの暗号化,データの圧縮&Windows Mailのコピーする処理を計測。
- Communications 2
- Webページのレンダリング,データの暗号解読&Windows DefenderによるHDDスキャンする処理を計測。
- Productivity 1
- テキスト編集する処理を計測。
- Productivity 2
- Windowsのファイル検索,Windows Mailの検索,Webページのレンダリング&HDDからのアプリケーション読み出しする処理を計測。
Inspiron 15を買うか、上位機種を買うか
下位機種との性能面における違いは、高性能なビデオコントローラが搭載できるかです。3Dグラフィック能力を求めるなら、Studio XPS 16もしくはStudio 15がおすすめです。
高性能ビデオコントローラRadeon HD 4670を搭載するStudio XPS 16のWindows7エクスペリエンス値。グラフィックスコアが一番高いという逆転現象が起きているほどです。デスクトップに匹敵、もしくは超越する性能には目を疑います。
使用目的をキチンと決めよう
基本性能が高いInspiron 15ですが、
- 手軽にインターネットやメールチェックを楽しみたい
- WordやExcelがで仕事や学業に使いたい
- 画像や動画も適度に楽しみたい
- 広くて打ちやすいキーボードを希望
といった、一般的な使用目的に絞ることをおすすめします。
3Dゲームやビデオカメラで撮影したハイビジョン映像の編集など、処理負荷が重い作業も不可能ではありませんが、上位機種やデスクトップパソコンには歯が立ちません。キチンと条件を割り切って検討してみてください。