DELL(デル)パソコン
DELL New Inspiron 15R(Inspiron N5110)レビューをご紹介! DELLの人気ノートパソコン購入を検討されている方は、ご参考にどうぞ。
ページ更新:2011/5/5
DELL(デル)パソコン 目的別カスタマイズ カスタマイズ詳細 DELL(デル)ガイド製品情報 DELLとは PC基礎知識

第2世代Core iプロセッサを搭載してリニューアル!
新スタンダードノート DELL New Inspiron 15R レビュー

New Inspiron 15R(Inspiron N5110)は、第2世代Core iプロセッサを搭載する入門スタンダードノート。使いやすい15.6インチワイド液晶を搭載したDELLの主力モデルです。大人気ノートInspiron 15Rの後継機種として登場した2011年DELL低価格ノートの本命です。

New Inspiron 15Rの性能をベンチマーク

【ベンチマーク比較 その3】 画像編集や動画エンコードだと劇的な速さが味わえる

デジタル一眼レフで撮影した画像を編集する「Capture NX2」、「Lightroom3」、「Photoshop CS5」

デジタル一眼レフや一部の上位コンパクトカメラでは、RAWと呼ばれる高画質モードが選択できます。劣化が少ない形式なので写真ユーザーが好みますが、処理が重いので高性能CPUが必要とされます。

今回は、私が普段使用しているRAW現像ソフト「Capture NX2」、マルチスレッドCPUとの相性が良い「Adobe Lightroom3」、定番画像編集ソフト「Photoshop CS5」を使って、画像編集の処理速度を比較してみました。

RAW現像ソフトCapture NX2」
ニコンのRAW現像ソフトCapture NX2」。私はニコン製デジタル一眼レフを所有してますので、常時これを使ってます。マルチスレッドに完全対応していないのが不満ですが、動作周波数に比例して処理速度が上がります。

アドビ社の現像ソフト「Lightroom3」
アドビ社の現像ソフト「Lightroom3」。マルチコアCPUとの相性が良く、4コア/8スレッドのCore i7シリーズだとかなり速い処理速度が期待できます。

画像編集ソフトの定番であるアドビ社「Photoshop CS5」
画像編集ソフトの定番であるアドビ社「Photoshop CS5」。ノイズ軽減フィルタを適用するのにかかる時間を計測しました。

各画像アプリケーションでの性能比較
比較対象 Inspiron 15 旧機種 XPS 14 第1世代 XPS 15 New Inspiron 15R
主なカスタマイズ構成
(CPU、メモリ、ビデオコントローラ、ハードディスク)
  • Core i3-330M
  • 4GB
  • 320GB(5400回転/分)
  • オンボード
  • Core i5-460M
  • 4GB
  • 500GB(7200回転/分)
  • GeForce GT 420 1GB
  • Core i7-740QM
  • 4GB
  • 600GB(7200回転/分)
  • GeForce GT 435 2GB
  • Core i5-2410M
  • 4GB
  • 320GB(5400回転/分)
  • Intel HD Graphics 3000
Capture NX2
標準設定でRAW→JPEG変換100枚
5分18秒(318秒) 3分58秒(238秒) 3分48秒(228秒) 3分30秒(210秒)
Lightroom3
標準設定でRAW→JPEG変換100枚
3分23秒(203秒) 2分49秒(169秒) 2分12秒(132秒) 2分30秒(150秒)
Photoshop CS5
ノイズ軽減フィルタを適用100枚
6分18秒(378秒) 5分00秒(300秒) 4分50秒(290秒) 5分00秒(300秒)

画像編集にかかる処理時間を比較
画像編集にかかる処理時間を比較。

マルチスレッドCPUに完全対応していないCapture NX2では、第2世代Core i5が一番速い結果となりました。LightRoom3のように相性が良いアプリケーションであれば、4コア8スレッドの第1世代Core i7が強いですね。とは言うものの、このレベルまでくると誤差程度?と思ってしまうほど速いです。

ちなみに、ワンランク上のCore i7-2630QMをカスタマイズすると、Capture NX2(2分56秒)、Lightroom3(1分50秒)、Photoshop CS5(4分7秒)と劇的に処理が速くなります。画像編集をお考えの方は、ぜひ狙ってみてください。

Capture NX2での速さ
Capture NX2にて、Core i5-2410Mの動作を確認。デスクトップパソコンと大差ない動作周波数は圧巻です。

動画エンコードでの効果を確認 「TMPGEnc 4.0 XPress」

動画エンコードの定番「TMPGEnc 4.0 XPress」
動画エンコードの定番「TMPGEnc 4.0 XPress」

TMPGEnc 4.0 XPressを使用して、約8分のDVビデオカメラ動画をDVD形式(720×480)に変換、約8分のAVCHDビデオカメラ動画ファイルをブルーレイ形式(1920×1080)、MPEG4(H.264形式)(1920×1080)に変換するのに必要な時間をそれぞれ比較してみました。

TMPGEnc 4.0 XPressでの性能比較
比較対象 Inspiron 15 旧機種 XPS 14 第1世代 XPS 15 New Inspiron 15R
主なカスタマイズ構成
(CPU、メモリ、ビデオコントローラ、ハードディスク)
  • Core i3-330M
  • 4GB
  • 320GB(5400回転/分)
  • オンボード
  • Core i5-460M
  • 4GB
  • 500GB(7200回転/分)
  • GeForce GT 420 1GB
  • Core i7-740QM
  • 4GB
  • 600GB(7200回転/分)
  • GeForce GT 435 2GB
  • Core i5-2410M
  • 4GB
  • 320GB(5400回転/分)
  • Intel HD Graphics 3000
軽負荷エンコードテスト
DV(720×480)→DVD形式(720×480)に変換
2分51秒(171秒) 2分35秒(155秒) 2分16秒(136秒) 2分21秒(141秒)
重負荷エンコードテスト
HD(1920×1080)→ブルーレイ形式(1920×1080)に変換
14分32秒(872秒) 12分56秒(776秒) 11分12秒(672秒) 10分56秒(656秒)
重負荷エンコードテスト
HD(1920×1080)→MPEG4(H.264形式)(1920×1080)に変換
38分24秒(2304秒) 32分16秒(1936秒) 24分00秒(1440秒) 27分20秒(1640秒)

TMPGEnc 4.0 XPressでの各スコアを比較
TMPGEnc 4.0 XPressでの各スコアを比較

今回テストしたのは8分程度の短い動画ファイルなので、実作業となるであろう1〜2時間前後の動画エンコード作業になるとさらに差が開きます。ブルーレイ形式(1920×1080)ではCore i5-2410Mの方が処理が速かったですが、負荷が高いMPEG4(H.264形式)へのエンコードになると旧Core i7が速かったです。エンコード作業が主用途であれば、Core i7への予算投資は必須と言えそうですね。

第2世代Core iシリーズに最適化された「MediaEspresso 6.5」と「TMPGEnc Video Mastering Works 5」

第2世代Core iシリーズに対応する「MediaEspresso 6.5」を使うと、動画エンコードが劇的に速くなります。DELLでも購入可能ですし、MediaEspresso公式サイトでもダウンロード購入できますし体験版もありますので、気になる方はチェックしてみてください。

MediaEspresso 6
DELLでカスタマイズ項目にある「MediaEspresso 6.5」。エンコードする動画を選んで、携帯電話、メディアプレーヤー、ゲームなど出力形式を選ぶだけの簡単変換が魅力的なソフトです。CPUの機能を利用した「Intel Quick Sync Video」変換が可能になります。

MediaEspresso 6.5での性能比較
比較対象 Inspiron 15 旧機種 XPS 14 第1世代 XPS 15 New Inspiron 15R
主なカスタマイズ構成
(CPU、メモリ、ビデオコントローラ、ハードディスク)
  • Core i3-330M
  • 4GB
  • 320GB(5400回転/分)
  • オンボード
  • Core i5-460M
  • 4GB
  • 500GB(7200回転/分)
  • GeForce GT 420 1GB
  • Core i7-740QM
  • 4GB
  • 600GB(7200回転/分)
  • GeForce GT 435 2GB
  • Core i5-2410M
  • 4GB
  • 320GB(5400回転/分)
  • Intel HD Graphics 3000
ハイビジョン動画をH.264形式に変換 3分25秒(205秒) 3分15秒(195秒) 1分55秒(115秒) 1分23秒(83秒)
「Intel Quick Sync Video」機能を使用 非対応 非対応 非対応 0分17秒(17秒)

約1分のAVCHDビデオカメラ動画ファイルをH.264形式に変換した時間を比較しましたが、第2世代Core i5-2410Mが強さを見せつけました。さらに「Intel Quick Sync Video」機能を使うと、1/5程度の時間で処理が完了します。エンコードした動画を携帯電話やメディアプレーヤーに入れて持ち出したい方は狙ってみてください。

「Intel Quick Sync Video」機能って何?

第2世代のCore i5/i7は「Intel Quick Sync Video」という機能を実装し、最適化されたアプリケーション環境で劇的な処理速度アップを実現しました。

DELLでカスタマイズ可能な動画エンコードソフト「MediaEspresso 6.5」
DELLでカスタマイズ可能な動画エンコードソフト「MediaEspresso 6.5」では、第2世代Core i7/i5搭載機種だと「Intel Quick Sync Video」が検出されました」という文字が表示されて「高速変換」と「高画質」の2モードが選べるようになります。

「Intel Quick Sync Video」機能の有無を比較
「Intel Quick Sync Video」機能の有無を比較。処理速度やCPU使用率を比較するとわかりますが、処理速度やCPU使用率の差は歴然です。「高速変換」モードの場合、通常1分23秒かかるエンコード作業がなんと17秒で完了しました。

TMPGEnc Video Mastering Works 5では「Intel Media SDK Hardware」が選べる
「TMPGEnc Video Mastering Works 5」でも、同様に「Intel Media SDK Hardware」が選べます。

3Dレンダリング性能を測定するCINEBENCH

3Dグラフィックのレンダリングは、パソコン処理の中でもかなり処理負荷が高い作業に入ります。普段あまり求める処理ではありませんが、New Inspiron 15Rの底力を知るために他機種と比較してみました。今回テストしたのは、定番3Dレンダリングベンチマーク「CINEBENCH R10」と最新版の「CINEBENCH R11」です。

CINEBENCH R10

CINEBENCH
「CINEBENCH R10」。3Dグラフィックのレンダリング性能を測定するベンチマークソフトです。

New Inspiron 15RのCINEBENCH R10スコア
New Inspiron 15RのCINEBENCH R10スコア。ノートパソコンとしては高い部類に入ります。

CINEBENCH R10での性能比較
比較対象 Inspiron 15 旧機種 XPS 14 第1世代 XPS 15 New Inspiron 15R
主なカスタマイズ構成
(CPU、メモリ、ビデオコントローラ、ハードディスク)
  • Core i3-330M
  • 4GB
  • 320GB(5400回転/分)
  • オンボード
  • Core i5-460M
  • 4GB
  • 500GB(7200回転/分)
  • GeForce GT 420 1GB
  • Core i7-740QM
  • 4GB
  • 600GB(7200回転/分)
  • GeForce GT 435 2GB
  • Core i5-2410M
  • 4GB
  • 320GB(5400回転/分)
  • Intel HD Graphics 3000
シングルスレッドで処理 2820 2734 3878 4538
マルチスレッドで処理 6174 6299 10789 9702

CINEBENCH R10でのベンチマークスコアを比較a
CINEBENCH R10でのベンチマークスコアを比較

シングルスレッド処理、マルチスレッド処理共、Core i5-2410Mは旧Core i7-740QMに肉薄しています。コア数やスレッド数に違いがあるにもかかわらず、この程度のスコア差しかないのはスゴイですね。旧Core i5-460Mと比べても、大きく差が付いてるのがわかります。

CINEBENCH R11

最新版「CINEBENCH R11」
最新版「CINEBENCH R11」。美麗なグラフィックになった分、レンダリング負荷が上がってます。Core i7などハイエンドCPUの性能チェックに最適です。

New Inspiron 15RのCINEBENCH R11スコア
New Inspiron 15RのCINEBENCH R11スコア

CINEBENCH R11での性能比較
比較対象 Inspiron 15 旧機種 XPS 14 第1世代 XPS 15 New Inspiron 15R
主なカスタマイズ構成
(CPU、メモリ、ビデオコントローラ、ハードディスク)
  • Core i3-330M
  • 4GB
  • 320GB(5400回転/分)
  • オンボード
  • Core i5-460M
  • 4GB
  • 500GB(7200回転/分)
  • GeForce GT 420 1GB
  • Core i7-740QM
  • 4GB
  • 600GB(7200回転/分)
  • GeForce GT 435 2GB
  • Core i5-2410M
  • 4GB
  • 320GB(5400回転/分)
  • Intel HD Graphics 3000
OpenGL(fps) 未計測 18.86 23.23 8.12
CPU(pts) 未計測 1.67 3.08 2.59

CINEBENCH R11だと、スコア差がもう少し付きます。CINEBENCHのようなマルチスレッド対応のアプリケーションが多くなると、Core i7搭載ノートパソコンは性能をフルに発揮します。予算重視ならCore i3やCore i5ですが、将来を見越しての投資を考えるならCore i7がおすすめですね。

New Inspiron 15Rが気になる方はDELL公式サイトをチェック!

Inspiron N5110
第2世代Core iプロセッサを搭載してリニューアル!スタンダードノート New Inspiron 15R

 New Ins15R(DELL公式製品ページ)

【ベンチマーク比較 その2】 Windows7の基本動作や定番ベンチマークテストで第2世代Core iシリーズのスゴさを実感<<  >>【購入まとめ】 New Inspiron 15Rにするか、上位機種を選ぶか

▲このページのTOPに戻る

>>DELL New Inspiron 15R レビュー TOPに戻る

>>パソコン納得購入ガイドのTOPに戻る