2009年夏～秋版カスタマイズ最新事情を知ろうマイズ最新事情を知ろう

DELLパソコン購入を検討されている方のために、最新のパーツトレンドをご紹介。

７．CPU編　基礎知識～画像や動画用途なら4コアのCore 2 Quadが快適～

前ページ「６．CPU編　基礎知識～最近の主流はデュアルコアCPUのCore 2 Duo～」でもご紹介しましたが、現在主流のCPUはCore 2 Duoシリーズです。Core 2 Duoはコア(CPUの核部分)を2個(デュアル)搭載していることから、デュアルコアCPUと呼ばれます。

このコアをCore 2 Duoシリーズの2倍、つまり4個(クアッド)搭載している上位CPUが存在します。それが、クアッドコアCPUと呼ばれるCore 2 Quad(クアッド)シリーズです。

デュアルコアCPUの概要。データを並行処理できるので高性能。

クアッドコアCPUの概要。理論的にはデュアルコアCPUの2倍速で並行処理できる。

クアッドコアCPUのメリットとデメリット

こんなにすごいクアッドコアCPUですが、当然のごとくメリットとデメリットが存在します。

メリット	並行作業に強い画像や動画など、処理負荷が高い作業に強い使用するアプリケーションがクアッドコアCPUに対応していれば、群を抜く速さを誇る
デメリット	デュアルコアCPUよりも少し割高使用するアプリケーションがクアッドコアCPUに対応していないと性能が十分に発揮できないデュアルコアCPUに比べると、消費電力が高くて発熱量が多い

つまり、一般ユーザーであればデュアルコアCPUがおすすめ、画像・動画編集などヘビーな作業を重視する方にはクアッドコアCPUがおすすめ、といえます。

コア数が2倍になれば性能も2倍になる？

「コア数が2倍になれば、性能も2倍になるんですよね？」と思われる方もいらっしゃるでしょうが、結論から言えば2倍になる場合とならない場合があります。使用するアプリケーションソフトがクアッドコアCPUに対応している必要があり、仮に対応していたとしても1.2～2倍程度と性能差に幅があります。

それほど差がないアプリケーションもあれば
古いアプリケーションであればクアッドコアCPUに対応していませんが、

約半分の時間で処理が完了するアプリケーションも存在します
約半分の時間で処理が完了する最近のアプリケーションも存在します。

クアッドコアCPUに対応していない環境でも、音楽CDを視聴や地デジの録画、ウイルスチェック、普段見えないバックグラウンドで動作しているプログラム群など、並行作業を行っている環境であれば遅くなりにくいメリットはあります。「クアッドコアCPUに対応していないので、Gore 2 Quadは必要ない」と安易に否定しないようにしてください。

これから登場するアプリケーションも、マルチコアに対応することが予想されます。マルチコア環境であれば、Core 2 DuoよりもCore 2 Quadの方が有利なのは明白です。来年には、デュアルコアCPUではなくクアッドコアCPUが主力となる予想もありますので、将来長く使いたい方にもおすすめします。

価格下落が続くCore 2 Quad

上位のCPUであるCore i7が登場してから、Core Core 2 Quadシリーズの価格帯が全体的に下がっています。特にCore 2 Quadの下位クラスは、Core 2 Duoの上位クラスと同価格帯となっていますので、お買い得感が高いです。ひたすらに高い動作周波数を必要としない用途であれば、Core 2 Quadがおすすめです。

一気に買いやすくなったクアッドコアCPU