2011年春～夏版カスタマイズ最新事情を知ろう

DELLパソコン購入を検討されている方のために、最新のパーツトレンドをご紹介。

１１．光学ドライブ編　～いよいよ普及時期に入ったブルーレイ～

CDやDVDの読み書きを行う光学ドライブ。昨年まではDVDにのみ対応するDVDマルチドライブが主流でしたが、今年はブルーレイドライブがかなり安くなり、手が届きやすい価格帯に突入しました。DELLパソコンでは一部の機種を除いてカスタマイズ可能なので、将来長く使うことを考えるとお買い得です。

入門ノートでもカスタマイズ可能なブルーレイドライブ

パソコンに求められる基本性能が高すぎる、非常に高価であるという理由で普及が進まなかったブルーレイドライブですが、パソコンの性能が飛躍的に向上したり販売台数が増加したこともあって、かなり手に入れやすくなりました。記録に対応するブルーレイドライブはまだ少し割高感がありますが、再生専用のブルーレイコンボドライブであれば、従来のDVDドライブに近い価格帯での購入も可能です。

【参考】地デジテレビ/パソコンのカタログでよく見かけるイメージ例(笑)。ブルーレイは、オープニング画面でも高画質感が体験できるほどで、肌の質感まで映し出す映像になれてしまうとDVDには戻れません。

地デジへの移行やブルーレイ映画のレンタル開始、ビデオカメラの高画質化など、ハイビジョン映像を扱う機会が多くなったこともあり、パソコン市場ではブルーレイドライブを搭載させて付加価値を付けたり、購入意欲を掘り起こそうとしています。

この記事を書いている時点でのDVDドライブとブルーレイコンボドライブの差は、機種にもよりますが約1万円～です。フルハイビジョンで映像を視聴できる環境をお持ちであれば、ブルーレイドライブの導入は必至と言えます。

現在発売されている新製品であれば、ほぼ対応済み

ハイビジョン映像を楽しむには、CPUにCore i3以上を推奨、比較的高いグラフィック能力やHDCP対応モニタが必要など、いくつかの条件が発生します。昨年まではこれらの対応の組み合わせが複雑だったので、ブルーレイドライブの導入に心配される方も多かったのですが、現在発売されている新製品であれば、ミニノートや一部の激安機種を除いてほぼ対応済みです。

入門ノートInspiron 15Rでもブルーレイに対応できており、本格的にブルーレイが普及しつつあります。

ただし、所有されている古いデスクトップ用モニタを流用される方は、HDCPに対応していない場合がありますので注意が必要です。フルハイビジョン対応モニタでも1万円台から購入可能なので、モニタも一緒に買い換えをご検討ください。

デスクトップパソコンであれば自分で増設も可能、ただしノートパソコンは難しい

パソコンの知識をある程度お持ちの方であれば、将来、自分でブルーレイドライブを増設する方法もあります。

光学ドライブを拡張できるデスクトップパソコンであれば内蔵タイプ、拡張できないノートパソコンであれば外付けタイプのブルーレイドライブを用意すれば、比較的簡単に増設可能です。ただし、ノートパソコン用内蔵タイプは一般的な家電量販店に売ってませんので、パソコン初心者の方には購入時にカスタマイズしておきましょう。

【左】一般的な光学ドライブ、【右】スリム型の光学ドライブ
【左】デスクトップパソコン用内蔵ドライブ、【右】ノートパソコン用内蔵ドライブ。ノートパソコンや一部の省スペース型デスクトップパソコンでは、スリム型光学ドライブを採用しているためパソコン中～上級者でなければ増設は困難です。しかもDELLの保証対象外となるので、自己責任のリスクが生まれます。

データ保存としてのブルーレイは？

データ保存を考える場合、DVD記録でも最大8.5GBまで対応できるので、事実上必要な方は少ないかもしれません。ブルーレイにデータ記録を望む方は、別途記録型ブルーレイドライブを購入してみてください。

メディアによる記録容量の違い
メディア	CD	DVD		ブルーレイ
記録層	一層	一層	二層	一層	二層
記録容量	0.7GB	4.7GB	8.5GB	25GB	50GB

そろそろ買い時？なブルーレイの記録メディア
そろそろ買い時なブルーレイの記録メディア。以前は1枚1000円近くした記録ブルーレイメディアですが、最近では100～200円前後まで下がっています。50枚の大量スピンドルタイプであれば、1枚数十円という安さです。ブルーレイ1枚の記録容量＝DVD約5枚分の記録容量であることを考えると、そろそろ買い時と言えます。

私は自分で購入した記録型ブルーレイドライブをXPS 420に内蔵しています
私は自分で購入した記録型ブルーレイドライブを、拡張スロットに増設しています

将来にブルーレイメディア用途を少しでもお考えの方は、少なくとも再生専用ドライブへのアップグレードをおすすめします。反対に、ブルーレイメディアへの記録対応については、搭載可能な機種が限られる、DVDメディアでも何枚かに分ければ対応できる場合が多い、などの理由から無理にカスタマイズする必要はないと思います。

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