DELL(デル) Dimension/Inspiron
2019年夏版 カスタマイズ最新事情を知って、理想的なDELLパソコンを購入しましょう。
ページ更新:2019/7/18
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2019年夏版 カスタマイズ最新事情を知ろう

DELLパソコン購入を検討されている方のために、最新のパーツトレンドをご紹介。

5.CPU編 〜ノートパソコン用CPUラインナップ〜

デスクトップパソコンほどではないものの、ノートパソコンのCPU状況も複雑です。

豊富なラインナップと複雑な品番構成

デスクトップ同様、ノートパソコン用のCPU製造メーカーは大きく分けてインテル社とAMD社がありますが、現在大半のシェアを占めるインテル製CPUについて詳しくご紹介します。

インテル製CPUは、シリーズ名とブランド名の組み合わせで構成されます。

(イメージ)インテル製CPUのラインナップ
(イメージ)インテル製CPUのラインナップ

インテル製CPUは、(1)シリーズ名と(2)ブランド名の組み合わせにより、色々なCPUのラインナップが併売されています。あくまでイメージですが、(1)シリーズ名は発売された時期、(2)ブランド名は性能と考えると理解しやすいと思います。

詳細については、以下のとおりです。

(1)シリーズ名

現在のインテルCPUのシリーズ名を簡単に比較すると、下記表のようになります。

CPUシリーズ名 性能 価格 位置付け 備考
第9世代 最新 最新の売れ筋シリーズ
最大8コアを搭載し、最大動作周波数は5GHzに到達するCPUもある。
一部のハイエンドゲーミングノートは、デスクトップ用CPUも搭載可能です。
第8世代 お買い得 一世代前の売れ筋シリーズ
最大6コアを搭載し、動作周波数も高い。
安価なので、コストパフォーマンスが良い。
Pentium Silverシリーズ
Celeron Nシリーズ
◎◎ 激安 コア数/スレッド数は2〜4と少なく、動作周波数も2.7GHz程度までのラインナップしかない。実際の体感も遅い。

(2)ブランド名

ブランド名を簡単に比較すると、下記表のようになります。

CPUブランド名 性能 価格 対象層 備考
Core i9 ◎◎◎ 上級者向け

とにかく性能にこだわる向けのCPU。ハイエンドノートしか搭載できません。動作周波数が5GHzに到達するCPUがラインナップされるのも、このクラスだけです。

Core i7 ◎◎ 中・上級者向け

一般ユーザー向けの上位CPU。多くのコア数や高い動作周波数を持ち、画像・動画・ゲーム用途に最適です。

Core i5 一般ユーザー向け

性能と予算のバランスが良い中位CPU。最近ではコア数/スレッド数も多くなり、動作周波数も比較的高いので、複数の並行作業でもパソコン動作が遅くなりにくいです。

Core i3 ◎◎ 予算重視層向け 比較的安価な機種に搭載される下位CPU。動画編集やエンコード作業を行うヘビーユーザーにはもの足りませんが、それ以外の一般用途であれば問題ありません。予算重視の方におすすめです。
Celeron / Pentium ◎◎◎ 予算重視層向け とにかく安い最下位CPU。DELLでは、一部の低価格モデルや法人機種に採用されることがありますが、すぐに性能不足を感じますので、無理に狙う必要はありません。
性能は?

主なCore i7、Core i5、Core i3の性能を比較します。

Core i7とCore i5とCore i3の概要比較
CPU名 第9世代
Core i9-9900K
第8世代
Core i7-8565U
第8世代
Core i5-8265U
第7世代
Core i3-7020U
備考
コア数 8 4 4 2 世代が進むほど、コア数は増える
スレッド数 16 8 8 4 世代が進むほど、スレッド数は増える
ハイパースレッディング機能 全て搭載
定格時の動作周波数 3.60Hz 1.80GHz 1.60GHz 2.30GHz 定格時はCore i7が省エネ。
Core i9-9900Kはデスクトップ兼用なので、定格動作周波数は高い。
ターボ・ブーストによる最大周波数 5.00Hz 4.60GHz 3.90GHz Core i3以外は周波数がアップする
ターボブースト機能 Core i3のみ非搭載
3次キャッシュ 16MB 8MB 6MB 3MB 上位CPUほど大容量

CPUの性能を測定する定番ベンチマークテスト「CINEBENCH R11」のスコアは、以下のとおりです。

CINEBENCH R11
機種名 第9世代
Core i9-9900K
第8世代
Core i7-8565U
第8世代
Core i5-8265U
第7世代
Core i3-7020U
【CINEBENCH R11】 CPU(シングルスレッド)(pts) 2.33 2.04 1.75 0.75
【CINEBENCH R11】 CPU(マルチスレッド)(pts) 20.92 6.11 5.56 2.52
  • Core i9-9900Kは、デスクトップ兼用CPUなので、圧倒的に高スコアです。
  • Core i7は、全体的に高スコアです。
  • Core i5は一部の性能は劣るものの、バランスが良いです。
  • Core i3は最低限の性能です。

〜ノートパソコン用CPUラインナップ表〜

この記事を書いている時点において、DELLノートパソコンでカスタマイズ可能なCPUと、今後追加されそうなCPUをリストアップしてみました。

(CPU名や各数値に関しては、最終的に購入される際に確認してください。記載間違いがあってもご容赦願います。)

Core i9 シリーズ

CPU名 世代 デスクトップ兼用CPU 発売日
(年/四半期)
開発コード名 コア数 スレッド数 動作周波数
(定格時)
動作周波数
(ターボブースト時)
3次キャッシュ TDP
(熱設計電力)
Core i9 9900K 第9世代 2018/Q4 Coffee Lake 8 16 3.60GHz 5.00GHz 16MB 95W
Core i9 9900 第9世代 2018/Q4 Coffee Lake 8 16 3.10GHz 5.00GHz 16MB 65W
Core i9-9980HK 第9世代 - 2019/Q2 Coffee Lake 8 16 2.3GHz 4.8GHz 16MB 45W
Core i9-8950HK 第8世代 - 2018/Q2 Coffee Lake 6 12 2.9GHz 4.8GHz 12MB 45W

ヘビーユーザー向けの最高峰のCPU。マルチコア環境が必要な重負荷作業に特化した用途におすすめです。コア数を重視し、最大8コア/16スレッドまでラインナップされています。

この記事を書いている時点では、最新の第9世代は3つ、第8世代は1つです。また、第9世代のうち2つは、デスクトップパソコンにも搭載されているデスクトップ兼用CPUです。

これだけ多いコア数にもかかわらず、動作周波数も安定して高いので、マルチタスク(並行作業)や対応アプリ環境では圧倒的です。画像・動画編集、ゲーム用途などにおすすめです。

ただし、通常のCore iプロセッサと比較すると、かなり高価なので費用対効果の検討が必要です。

Core i7 シリーズ

CPU名 世代 デスクトップ兼用CPU 発売日
(年/四半期)
開発コード名 コア数 スレッド数 動作周波数
(定格時)
動作周波数
(ターボブースト時)
3次キャッシュ TDP
(熱設計電力)
Core i7-9700K 第9世代 2018/Q4 Coffee Lake 8 8 3.60GHz 4.90GHz 12MB 95W
Core i7-9700 第9世代 2019/Q2 Coffee Lake 8 8 3.00GHz 4.70GHz 12MB 65W
Core i7-9750H 第9世代 - 2019/Q2 Coffee Lake 6 12 2.60GHz 4.50GHz 12MB 45W
Core i7-8750H 第8世代 - 2018/Q2 Coffee Lake 6 12 2.20GHz 4.10GHz 9MB 45W
Core i7-8705G 第8世代 - 2018/Q1 Kaby Lake G 4 8 3.10GHz 4.10GHz 8MB 65W
Core i7-8565U 第8世代 - 2018/Q3 Whiskey Lake 4 8 1.80GHz 4.60GHz 8MB 15W

一般ユーザ向けの上位売れ筋CPU。Core i9 シリーズほどではないものの、コア/スレッド数が多く、動作周波数も高いので、Core i9 シリーズと比べて費用対効果が高いです。

この記事を書いている時点では、最新の第9世代は5つ、第8世代は1つです。
また、第9世代のうち、上位2つは、デスクトップパソコンにも搭載されているデスクトップ兼用CPUです。

ッド数は控えめですが、動作周波数が最大4.90GHzに到達します。
第8世代6コア/12スレッドとスレッド数が多いですが、動作周波数は少し抑えめです。

  • とにかく性能重視なら、動作周波数が高い第9世代 Core i7-9700かCore i7-9700K
  • モバイル用途も考えるなら、バランスが良い第9世代 Core i7-9750HかCore i7-8750H
  • バッテリの持ちを重視するモバイルノートなら、省電力を追求した第8世代 Core i7-8565U

ただし、第8世代は在庫がなくなり次第、販売終了となりますので、購入を検討されている方はお早めにどうぞ。

Core i5 シリーズ

CPU名 世代 デスクトップ兼用CPU 発売日
(年/四半期)
開発コード名 コア数 スレッド数 動作周波数
(定格時)
動作周波数
(ターボブースト時)
3次キャッシュ TDP
(熱設計電力)
Core i5-9300H 第9世代 - 2019/Q2 Coffee Lake 4 8 2.40GHz 4.10GHz 8MB 45W
Core i5-8300H 第8世代 - 2018/Q2 Coffee Lake 4 8 2.30GHz 4.00GHz 8MB 45W
Core i5-8265U 第8世代 - 2018/Q3 Whiskey Lake 4 8 1.60GHz 3.90GHz 6MB 15W
Core i5-8250U 第8世代 - 2017/Q3 Kaby Lake R 4 8 1.60GHz 3.40GHz 6MB 15W
Core i5-8200Y 第8世代 - 2018/Q3 Amber Lake Y 2 4 1.30GHz 3.90GHz 4MB 5W

一般ユーザ向けの中位売れ筋CPU。インターネットやメールはもちろん、処理が比較的重い画像・動画編集にも対応できます。4コア/8スレッド動作するだけでなく動作周波数も比較的高いので、「Core i5を選んでおけば失敗はない。」と思います。

この記事を書いている時点では、最新の第9世代が1つ、第8世代が4つです。

コア数やスレッド数は同じで、動作周波数も0.1GHz程度違うだけですので、

  • 据え置き用途は、価格差が大きければお得な第8世代 Core i5-8300H
  • モバイル用途は、第8世代 Core i5-8265UかCore i5-8250U
  • 小型モバイルは、消費電力が少ない第8世代 Core i5-8200Y

という選択でよろしいかと思います。

ただし、第8世代は在庫がなくなり次第、販売終了となりますので、購入を検討されている方はお早めにどうぞ。

Core i3 シリーズ

CPU名 世代 デスクトップ兼用CPU 発売日
(年/四半期)
開発コード名 コア数 スレッド数 動作周波数
(定格時)
動作周波数
(ターボブースト時)
3次キャッシュ TDP
(熱設計電力)
Core i3-8145U 第8世代 - 2018/Q3 Whiskey Lake 2 4 2.1 3.9 4MB 25W
Core i3-7020U 第7世代 - 2018/Q2 Kaby Lake 2 4 2.3 - 3MB 15W

一般ユーザ向けの下位CPU。インターネットやメール、ビジネス用途に最適です。

低価格なので、一部の下位機種に搭載されることが多いです。軽負荷作業であればCore i5と遜色ないパフォーマンスを有します。Core i3を狙いつつ、メモリやハードディスク、ビデオコントローラなど他パーツに予算を充てる案もあります。

この記事を書いている時点では、第8世代と第7世代が混在していますが、選択肢は少ないです。

コア数やスレッド数は同じですが、第8世代のみターボブースト機能を搭載しているため、最大3.90GHzまで上昇します。

  • Core i3シリーズを選ぶなら、ターボブースト機能を搭載する第8世代
  • Core i5シリーズとの価格差が小さければ、Core i5シリーズも検討

がおすすめです。

Core Pentium シリーズ

CPU名 世代 デスクトップ兼用CPU 発売日
(年/四半期)
開発コード名 コア数 スレッド数 動作周波数
(定格時)
動作周波数
(ターボブースト時)
3次キャッシュ TDP
(熱設計電力)
Pentium Silver N5000 Silverシリーズ - 2017/Q4 Gemini Lake 4 4 1.10GHz 2.70GHz 4MB 6W
Celeron N4000 N シリーズ - 2017/Q4 Gemini Lake 2 2 1.10GHz 2.60GHz 4MB 6W
Celeron 4205U 4000シリーズ - 2017/Q4 Whiskey Lake 2 2 1.80GHz - 2MB 15W

最下位クラスのCPU。インターネットやメール、ビジネス用途ぐらいであれば、なんとか対応できるレベルです。

コア数やスレッド数は少なく、動作周波数も2.70GHz程度までしか上昇しませんので、購入は避けた方が良いです。予算を少し追加してでも、Core i3シリーズをおすすめします。


パソコン納得購入ガイドのおすすめCPU

私のおすすめCPUは、用途にもよりますが、

  • ハイエンドなら、デスクトップ兼用CPUの「第9世代 Core i9、Core i7」、もしくは、お得な「第8世代 Core i7-8565U
  • ミドルレンジなら、「第8世代 Core i5-8300H、Core i5-8265U
  • エントリーなら、「第8世代 Core i3-8145U

でしょうか。

ハイエンド Core i9/Core i7シリーズ

Core i7シリーズは、コア/スレッド数が多く、動作周波数もかなり高いため、将来長く使えます。また、コストパフォーマンスが良いのもこのあたりだと思います。

基本的には、性能が極めて高い第9世代 Core i9、Core i7を中心に選択することになります。メモリやSSD、ビデオコントローラなど他のパーツに割り当てる予算とあわせて、全体のバランス的をご検討ください。

予算重視、かつ、在庫が残っているという前提であれば、お買い得な「第8世代 Core i7-8565U」も狙い目です。

ミドルレンジ Core i5シリーズ

現時点では、第9世代はCore i5-9300Hのみであり、動作周波数が0.1GHz程度しか変わらない「第8世代 Core i5-8300H」が狙い目です。もしくは、省電力タイプの「第8世代 Core i5-8265U」がおすすめです。

コアを4つ持ち、動作周波数も4GHz程度まで上昇しますので、日常用途であれば十分です。また、Core i3シリーズ以下の安価なCPUと比べると、性能面での余裕が違います。画像や動画など処理負荷が重いマルチメディアコンテンツ用途にもおすすめです。

エントリー Core i3シリーズ

最後に、エントリーに位置付けされる「第8世代 Core i3-8145U」は、予算重視の方に最適です。

上位のCore i7やCore i5と比べると、性能は見劣りますが、2コア/4スレッド動作+最大動作周波数3.90GHzなので、一般用途では問題ありません。

第7世代のCore i3-7020Uは、ターボブースト機能を非搭載であり、最大2.30GHzまでしか上昇しません。理由がなければ、選択しない方が良いです。


(おまけ)AMDのCPUはどうなのか?

上記ではインテル製CPUに絞ってご紹介しましたが、下記にAMD製CPUについてもご紹介します。

一部の機種でのみ搭載可能ですが、安価な場合が多いので、性能にこだわらず予算超重視の方はご検討ください。

Ryzen シリーズ

CPU名 発売日
(年/四半期)
GPUコア数 グラフィックス・モデル コア数 スレッド数 動作周波数
(定格時)
動作周波数
(ターボブースト時)
3次キャッシュ TDP
(熱設計電力)
AMD Ryzen 5 2500U 2017/Q3 8 Radeon Vega 8 Graphics 4 8 2.00GHz 3.60GHz 4MB 15W
AMD Ryzen 3 2300U 2018/Q1 6 Radeon Vega 6 Graphics 4 4 2.00GHz 3.40GHz 4MB 15W
AMD Ryzen 3 2200U 2018/Q1 3 Radeon Vega 3 Graphics 2 4 2.50GHz 3.40GHz 4MB 15W

A シリーズ

CPU名 発売日
(年/四半期)
グラフィックス・モデル コア数 スレッド数 動作周波数
(定格時)
動作周波数
(ターボブースト時)
AMD A9-9420e 2018/Q2 Radeon R5グラフィックス 2 2 1.70 2.70
AMD A6-9220e 2018/Q2 Radeon R4グラフィックス 2 2 1.60 2.30

以上、2019年のノート用CPUの現状をまとめてみました。

かなりのボリュームになってしまいましたが、ご自身に必要なCPUを決定する材料にしてみてください。

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4.CPU編 〜デスクトップパソコン用CPUラインナップ〜<<  >>6.メモリ編 〜標準は8GBだが、クリエイティブ用途なら16GB以上も視野に入れたい〜

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