DELL(デル) Dimension/Inspiron
2019年夏版 カスタマイズ最新事情を知って、理想的なDELLパソコンを購入しましょう。
ページ更新:2019/7/10
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2019年夏版 カスタマイズ最新事情を知ろう

DELLパソコン購入を検討されている方のために、最新のパーツトレンドをご紹介。

4.CPU編 〜デスクトップパソコン用CPUラインナップ〜

CPU製造メーカーは大きく分けてインテルとAMDの2社が存在していますが、現在のシェアを見る限りではインテルに大きく軍配が挙がっています。

事実、DELLでも大半の機種にはインテル製CPUである「Core i9」、「Core i7」、「Core i5」、「Core i3」、「Celeron / Pentium」が採用されています。

このページでは、DELLで主にカスタマイズ可能なインテル製CPUに絞ってご紹介しますので、CPUカスタマイズ時のご参考にしてみてください。

大半のシェアを誇るインテル製CPU

インテル製CPUは、シリーズ名とブランド名の組み合わせで構成されます。

(イメージ)インテル製CPUのラインナップ
(イメージ)インテル製CPUのラインナップ

インテル製CPUは、(1)シリーズ名と(2)ブランド名の組み合わせにより、色々なCPUのラインナップが併売されています。あくまでイメージですが、(1)シリーズ名は発売された時期、(2)ブランド名は性能と考えると理解しやすいと思います。

詳細については、以下のとおりです。

(1)シリーズ名

現在のインテルCPUのシリーズ名を簡単に比較すると、下記表のようになります。

CPUシリーズ名 性能 価格 位置付け 備考
Core X シリーズ ◎◎ 最高峰

最大18コアを搭載し、マルチタスク(並行作業)に強い。

第9世代 最新

最新の売れ筋シリーズ。
最大8コアを搭載し、最大動作周波数は5GHzに到達するCPUもある。

第8世代 お買い得 一世代前の売れ筋シリーズ。
最大6コアを搭載し、動作周波数も高い。
安価なので、コストパフォーマンスが良い。
Pentium Gold シリーズ ◎◎ 激安 コア数は2と少なく、ターボブースト機能もない。
定格動作周波数は比較的高いが、実際の体感は遅い。

(2)ブランド名

ブランド名を簡単に比較すると、下記表のようになります。

CPUブランド名 性能 価格 対象層 備考
Core i9 ◎◎◎ 上級者向け

とにかく性能にこだわる向けのCPU。ハイエンドデスクトップしか搭載できません。最上位のExtreme Editionと呼ばれるCPUがラインナップされるのも、このクラスだけです。

Core i7 ◎◎ 中・上級者向け

一般ユーザー向けの上位CPU。多くのコア数や高い動作周波数を持ち、画像・動画・ゲーム用途に最適です。

Core i5 一般ユーザー向け

性能と予算のバランスが良い中位CPU。最近ではコア数も多くなり、動作周波数も比較的高いので、複数の並行作業でもパソコン動作が遅くなりにくいです。

Core i3 ◎◎ 予算重視層向け 比較的安価な機種に搭載される下位CPU。動画編集やエンコード作業を行うヘビーユーザーにはもの足りませんが、それ以外の一般用途であれば問題ありません。予算重視の方におすすめです。
Celeron / Pentium ◎◎◎ 予算重視層向け とにかく安い最下位CPU。DELLでは、一部の低価格モデルや法人機種に採用されることがありますが、すぐに性能不足を感じますので、無理に狙う必要はありません。
性能は?

主な第8世代CPUで統一し、Core i7、Core i5、Core i3の性能を比較します。

Core i7とCore i5とCore i3の概要比較
CPU名 第8世代 インテル Core i7-8700 第8世代 インテル Core i5-8400 第8世代 インテル Core i3-8100 備考
コア数 6 6 4 Core i3はのみ4コア
スレッド数 12 6 4 ハイパースレッディング機能を搭載しているCore i7のみ擬似的に12スレッド動作する
ハイパースレッディング機能 Core i7のみ搭載
定格時の動作周波数 3.20GHz 2.80GHz 3.10GHz Core i7が一番高い
ターボ・ブーストによる最大周波数 4.6GHz 4.00GHz Core i3以外は周波数がアップする
Core i7は上昇力も高い
ターボブースト機能 Core i3のみ非搭載
キャッシュメモリ 12MB 9MB 6MB 上位CPUほど大容量
搭載可能なDELL機種 ハイエンド ミドルレンジ エントリー
  • Core i7が飛び抜けて高性能です。
  • Core i5は一部の性能は劣るものの、バランスが良いです。
  • Core i3は最低限の性能です。

〜デスクトップパソコン用CPUラインナップ表〜

この記事を書いている時点において、DELLデスクトップパソコンでカスタマイズ可能なCPUと、今後追加されそうなCPUをリストアップしてみました。

(CPU名や各数値に関しては、最終的に購入される際に確認してください。)

Core X シリーズ

CPU名 発売日
(年/四半期)
開発コード名 コア数 スレッド数 動作周波数
(定格時)
動作周波数
(ターボブースト時)
動作周波数
(ターボ・ブースト・マックス・テクノロジー 3.0)
3次キャッシュ TDP
(熱設計電力)
Core i9 9980XE 2018/Q4 Skylake 18 36 3.00GHz 4.40GHz 4.50GHz 24.75MB 165W
Core i9 9920X 2018/Q4 Skylake 12 24 3.50GHz 4.40GHz 4.50GHz 19.25MB 165W
Core i9 9900X 2018/Q4 Skylake 10 20 3.50GHz 4.40GHz 4.50GHz 19.25MB 165W
Core i7 9800X 2018/Q4 Skylake 8 16 3.80GHz 4.40GHz 4.50GHz 16.5MB 165W

ヘビーユーザー向けの最高峰のCPU。マルチコア環境が必要な重負荷作業に特化した用途におすすめです。

コア数を重視し、8〜最大18コアのラインナップです。また、動作周波数については、 コア数が多い上位CPUほど定格時は低いものの、ターボブースト時は全て4.40GHzまで上昇します。

また、Core X シリーズだけの機能である「ターボ・ブースト・マックス・テクノロジー 3.0(シングルコアのターボ時により高い動作周波数を実現)」により、4.50GHzまで上昇します。

これだけ多いコア数にもかかわらず、動作周波数が安定して高いので、マルチタスク(並行作業)や対応アプリ環境では圧倒的です。

ただし、通常のCore iプロセッサと比較すると、かなり高価なので費用対効果の検討が必要です。また、TDP(熱設計電力)も高いので、CPU冷却能力が高い上位デスクトップしか搭載できません。

Core i9 シリーズ

CPU名 発売日
(年/四半期)
開発コード名 コア数 スレッド数 動作周波数
(定格時)
動作周波数
(ターボブースト時)
3次キャッシュ TDP
(熱設計電力)
第9世代
Core i9 9900K
2018/Q4 Coffee Lake 8 16 3.60GHz 5.00GHz 16MB 95W
第9世代
Core i9 9900
2018/Q4 Coffee Lake 8 16 3.10GHz 5.00GHz 16MB 65W

一般ユーザ向けの最上位クラスのCPU。Core X シリーズほどではないものの、8コア16スレッド動作し、動作周波数も高いので、画像・動画編集、ゲーム用途などにおすすめです。

この記事を書いている時点では、最新の第9世代のみです。

Core i9シリーズは8コア/16スレッド、動作周波数が最大5.0GHzに到達するなど、かなりの高性能です。機種にもよりますが、Kタイプはオーバークロック可能な場合がありますので、より性能を追求したい方におすすめです。

Core i7 シリーズ

CPU名 発売日
(年/四半期)
開発コード名 コア数 スレッド数 動作周波数
(定格時)
動作周波数
(ターボブースト時)
3次キャッシュ TDP
(熱設計電力)
第9世代
Core i7-9700K
2018/Q4 Coffee Lake 8 8 3.60GHz 4.90GHz 12MB 95W
第9世代
Core i7-9700
2019/Q2 Coffee Lake 8 8 3.00GHz 4.70GHz 12MB 65W
第8世代
Core i7-8700K
2017/Q4 Coffee Lake 6 12 3.70GHz 4.70GHz 12MB 95W
第8世代
Core i7-8700
2017/Q4 Coffee Lake 6 12 3.20GHz 4.60GHz 12MB 65W

一般ユーザ向けの上位売れ筋CPU。Core i9 シリーズほどではないものの、コア/スレッド数が多く、動作周波数も高いので、Core i9 シリーズと比べて費用対効果が高いです。

この記事を書いている時点では、最新の第9世代と第8世代が混在しています。

第9世代8コア/8スレッドとスレッド数は控えめですが、動作周波数が最大4.90GHzに到達します。第8世代6コア/12スレッドとスレッド数が多いですが、動作周波数は少し抑えめです。

ですので、

  • 価格差がどれだけ違うか
  • スレッド数と動作周波数のどちらを重視するか

で、第9世代、もしくは、第8世代を選択してください。

ただし、第8世代は在庫がなくなり次第、販売終了となりますので、購入を検討されている方はお早めにどうぞ。

Core i5 シリーズ

CPU名 発売日
(年/四半期)
開発コード名 コア数 スレッド数 動作周波数
(定格時)
動作周波数
(ターボブースト時)
3次キャッシュ TDP
(熱設計電力)
第9世代
Core i5-9400
2019/Q1 Coffee Lake 6 6 2.90GHz 4.10GHz 9MB 65W
第8世代
Core i5-8400
2017/Q4 Coffee Lake 6 6 2.80GHz 4.00GHz 9MB 65W

一般ユーザ向けの中位売れ筋CPU。インターネットやメールはもちろん、処理が比較的重い画像・動画編集にも対応できます。6コア動作するだけでなく動作周波数も比較的高いので、「Core i5を選んでおけば失敗はない。」と思います。

ただし、この記事を書いている時点では、最新の第9世代と第8世代が混在していますが、上位Core i7シリーズほど選択肢がありません。

コア数やスレッド数は同じで、動作周波数も0.1GHz程度違うだけですので、

  • 価格差が小さければ、最新の第9世代
  • 価格差が大きければ、お得な第8世代

という選択でよろしいかと思います。

ただし、第8世代は在庫がなくなり次第、販売終了となりますので、購入を検討されている方はお早めにどうぞ。

Core i3 シリーズ

CPU名 発売日
(年/四半期)
開発コード名 コア数 スレッド数 動作周波数
(定格時)
動作周波数
(ターボブースト時)
3次キャッシュ TDP
(熱設計電力)
第9世代
Core i3-9100
2019/Q2 Coffee Lake 4 4 3.60GHz 4.20GHz 6MB 65W
第8世代Core i3-8100 2017/Q4 Coffee Lake 4 4 3.60GHz - 6MB 65W

一般ユーザ向けの下位CPU。インターネットやメール、ビジネス用途に最適です。

低価格なので、一部の下位機種に搭載されることが多いです。軽負荷作業であればCore i5と遜色ないパフォーマンスを有します。Core i3を狙いつつ、メモリやハードディスク、ビデオコントローラなど他パーツに予算を充てる案もあります。

この記事を書いている時点では、最新の第9世代と第8世代が混在していますが、選択肢は少ないです。

コア数やスレッド数は同じですが、最新の第9世代のみターボブースト機能を搭載しているため、最大4.20GHzまで上昇します。

  • Core i3シリーズを選ぶなら、最新の第9世代
  • Core i5シリーズとの価格差が小さければ、Core i5シリーズも検討

がおすすめです。

ただし、第8世代は在庫がなくなり次第、販売終了となりますので、購入を検討されている方はお早めにどうぞ。

Core Pentium シリーズ

CPU名 発売日
(年/四半期)
開発コード名 コア数 スレッド数 動作周波数
(定格時)
動作周波数
(ターボブースト時)
3次キャッシュ TDP
(熱設計電力)
Core Pentium GOLD 5420 2019/Q2 Coffee Lake 2 4 3.80GHz - 4MB 54W

最下位クラスのCPU。インターネットやメール、ビジネス用途ぐらいであれば、なんとか対応できるレベルです。

この記事を書いている時点では、1つだけです。

発売日は最近ですが、コア数は2と少なく、動作周波数も3.80GHz程度までしか上昇しませんので、購入は避けた方が良いです。予算を少し追加してでも、Core i3シリーズをおすすめします。


パソコン納得購入ガイドのおすすめCPU

私のおすすめCPUは、用途にもよりますが、

  • ハイエンドなら「第9世代 Core i7-9700/9700K」、予算重視で在庫が残っているなら「第8世代 Core i7-8700/8700K
  • ミドルレンジなら「第9世代 Core i5-9400
  • エントリーなら「第9世代 Core i3-9100

でしょうか。

ハイエンド Core i7シリーズ

Core i7シリーズは、コア/スレッド数が多く、動作周波数もかなり高いため、将来長く使えます。また、コストパフォーマンスが良いのもこのあたりだと思います。私が現在、写真レタッチ編集用に使用しているメイン機種もCore i7プロセッサを搭載しています。

予算重視、かつ、在庫が残っているという前提であれば、お買い得な「第8世代 Core i7 シリーズ」も狙い目です。

反対に、予算に余裕があれば、Core X シリーズや第9世代Core i9 シリーズも気になります。メモリやSSD、ビデオコントローラなど他のパーツに割り当てる予算とあわせて、全体のバランス的をご検討ください。

ミドルレンジ Core i5シリーズ

次に、少し予算を抑えた「第9世代 Core i5-9400」もおすすめです。

予算重視、かつ、在庫が残っているという前提であれば、お買い得な「第8世代 Core i5-8400」も狙い目です。

コアを6つも持ち、動作周波数も4GHz程度まで上昇しますので、日常用途であれば十分です。また、Core i3シリーズ以下の安価なCPUと比べると、性能面での余裕が違います。画像や動画など処理負荷が重いマルチメディアコンテンツ用途にもおすすめです。

エントリー Core i3シリーズ

最後に、エントリーに位置付けされる「第9世代 Core i3-9100」は、予算重視の方に最適です。

上位のCore i7やCore i5と比べると、性能は見劣りますが、4コア/4スレッド動作+最大動作周波数4.20GHzなので、一般用途では問題ありません。2台目デスクトップパソコンとしてもおすすめします。

ベンチマークテストだと、どのくらいの差となるか?

全CPUのスコアは持ち合わせていませんが、第8世代Core i5や第9世代Core i7のベンチマークテストをご紹介します。

定番ベンチマーク「CINEBENCH R11.5」のスコアです。

CINEBENCH R11.5
CPU名 第8世代 Core i5-8400 第8世代 Core i7-8700 第8世代 Core i7-8700K 第9世代 Core i7-9900K
コア数 6 6 6 8
スレッド数 6 12 12 16
基本周波数 2.80GHz 3.20GHz 3.70GHz 3.60GHz
最大周波数 4.00GHz 4.60GHz 4.70GHz 5.00GHz
CPU(シングルスレッド)(pts) 1.85 2.18 2.20 2.32
CPU(マルチスレッド)(pts) 8.57 15.54 16.24 21.50

CINEBENCH R11.5のスコア
CINEBENCH R11.5のスコア

当然ですが、Core i5とCore i7では、大きく性能が異なります。

古いアプリでの快適性を想定するシングルスレッドテストは約2割ほど低く、マルチスレッドテストになると約半分ほど低くなります。ただ、ここまでの性能を求める用途でなければ、Core i5で割り切っても良いと思います。

反面、Core i7のスレッド数や4.60GHz以上の動作周波数は、大変魅力的です。特に、第9世代Core i7-9900Kは、コア数/スレッド数が多く、動作周波数も高いので強さが目立ちます。しかも、Kタイプは機種にもよりますが、さらにオーバークロックが可能です。性能重視の方はご検討ください。

以上、2019年のデスクトップ用CPUの現状をまとめてみました。

かなりのボリュームになってしまいましたが、ご自身に必要なCPUを決定する材料にしてみてください。

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