DELL(デル) Dimension/Inspiron
DELL購入検討日記はDELLカスタマイズ基礎知識をご紹介するページです。
ページ更新:2006/1/15
DELL(デル) Dimension/Inspiron 目的別カスタマイズ カスタマイズ詳細 DELL(デル)ガイド製品情報 DELLとは PC基礎知識
>>DELL購入検討日記TOPへ

パソコン初心者の方のためのDELLカスタマイズ基礎知識

パソコン初心者の方のために、DELLのカスタマイズ項目に沿って、パソコンの基礎知識をご紹介!

2.CPUは使用目的に応じて選ぼう!

CPUといいますと、パソコンの性能を表すのになくてはならないパーツの一つです。
一般的にCPUが高性能だと、パソコンも高性能だと言われますが、実際のところどのような働きをしているのでしょうか。


CPUの種類と性能の違いについて知っておこう!

CPUは性能によって、Celeron系プロセッサPentium系プロセッサの2種類に分かれます。

Celeron系プロセッサは、Pentium系プロセッサの安価版ですが、性能が少し落ちます。
ただ安価版とはいえ、基本性能は十分ですので、一般的に使用するには問題ないレベルです。

反対に、Pentium系プロセッサは、ワンランク上の性能を誇りますので、少し高価になります。
その分、性能差は大きく、特に処理負荷の高い編集作業などに威力を発揮します。

CeleronとPentiumの違いとは?

後でご紹介しますが、Celeron系プロセッサとPentium系プロセッサでは何が違うかと言いますと、使用目的や構造が根本的に違います。(詳しくは、Intel公式サイト(プロセッサページ)をご参照下さい。)

例えば、

  • インテル Celeron D プロセッサ 325 (256KB L2 キャッシュ、2.53GHz、533MHz FSB)
  • インテル Pentium D プロセッサ 820 (1MBx2 L2 キャッシュ、2.80GHz、800MHz FSB)
という2種類のCPUがあるとして、その違いを見てみましょう。

まず、CPUの種類が、CeleronプロセッサなのかPentiumプロセッサなのかがわかります。

次に325や820という数字があります。
この数字は、CPUメーカーがプロセッサ番号として付けている番号であり、単純に数字だけで性能の比較はできません。(上記の例で言いますと、820÷325=約2.5倍もの性能差があるという訳ではないのです。)

高性能には欠かせないL2(2次)キャッシュ

大事なのはこのプロセッサ番号以降の数字です。
まず、Celeron D プロセッサの方は256KB、Pentium D プロセッサの方は1MBx2と書かれています。
この数字はL2(2次)キャッシュという意味で、CPUに内蔵されているメモリのことです。

ただ、このことを聞いて、
「CPUにメモリ?」
「メモリはCPUとは別にあるのでは?」
と思われる方もおられるのではないでしょうか。

もちろん、メインメモリと呼ばれるメモリはCPUとは別に搭載されています。
一般的にパンフレットなどに大きく書かれている、256MBや512MBといった数字のメモリです。

すると、
「Pentium D プロセッサでも1MBx2(計2MB)、Celeron D プロセッサでは256KB(約0.25MB)しかないメモリの大きさがなぜ大切なのか?」
という疑問が出てきます。

その理由は、データ転送速度がものすごく早いという性質です。
つまり、この2次キャッシュメモリが多く搭載されている方が、CPUにデータを効率的に渡すことがでます。
その結果、処理速度が速いと言えるのです。

性能の目安になる動作周波数

その次に書かれている数字は、Celeron D プロセッサの方は2.53GHz、Pentium D プロセッサの方は2.80GHzです。

この数字は動作周波数と呼ばれており、この数字が大きいほどCPUが処理できる数量が多くなります。
例えば、同じPentium D プロセッサの比較であれば、2.80GHzよりも3.00GHzの方がその分高性能であると言えます。

ただ、パソコンの性能はCPUだけでなく、周辺パーツの構成にも関係しますので、単純に3.00÷2.80=約1.1倍パソコンが早くなるという訳でもありません。(プロセッサ番号の場合と同じです。)

メインメモリとの橋渡しを司るFSB

そして最後に、Celeron D プロセッサの方は533MHz FSB、Pentium D プロセッサの方は800MHz FSBという数字が書かれています。

FSBとはFront Side Busの略称で、プロセッサバスと呼ばれることもある、パソコンの内部でCPUとメモリ等を接続しているデータ転送の早さを表している数字です。このFSBも数字が大きいほど、単純にデータを一度に転送できる量が多いということですので、パソコンの処理速度に大きく影響します


まとめ

このように、CPUの性能は動作周波数や2次キャッシュメモリ容量、FSBなど多くの要素が絡み合っています。

ただ、実際にカスタマイズする場合は、ここまで追求してカスタマイズする必要はないかもしれません。
知識の一つとして、頭にイメージを描いておく程度でもよいでしょう。

あくまで大切なことは、使用目的によってCPUを選択することです。

  • 性能がそれ程必要でなければ、Celeron系プロセッサ
  • 性能がある程度必要であれば、Pentium系プロセッサ

という考え方が基本です。

CPUはメモリやハードディスクなどと違って、後で取り替える(グレードアップするという行為が難しいので、どちらにするか判断できない場合は、高性能なCPUを選択しておくという考え方もあります。

 DELLで選択できるCPUの種類や性能詳細については、デル株式会社(公式ページ)をご参照下さい。

  次回は、
3.メモリは多すぎても少なすぎても非効率!
をご紹介します。

このページのTOPに戻る