DELLハイエンドデスクトップ Studio XPS 7100 レビュー
Studio XPS 7100は、高性能な6コアCPU「AMD Phenom II X6」や重量級3Dゲームが楽しめるビデオコントローラRadeon HD 5870を搭載しても激安なので、インテルCPUにこだわらないゲーム用デスクトップパソコンを検討されている方におすすめです。
Studio XPS 7100の性能を徹底ベンチマーク！
【ベンチマーク比較 その９】 微妙に性能がアップする？「AMD Fusion Utility」機能
AMD製CPUを搭載するStudio XPS 7100には、無駄な機能を停止して性能を向上させる「AMD Fusion Utility(AMD・ヒュージョン・ユーティリティ)」という機能が搭載されています。
デスクトップ画面に現れる「AMD Fusion Utility」。AMD公式の性能アップ機能です。
AMD Fusion Utilityを起動すると、公式アプリにも関わらず、いきなり警告文が表示されます。(笑)
複数のアプリケーションを無効化させるため、「AMDが予期せぬ出来事が起きても責任取らないよ！」という言い訳は理解できるのですが、「システムの安定性やセキュリティに悪影響を及ぼすことがあります。」なんて書かれると、少々使いづらい気がするのは私だけでしょうか。
この警告文を最初見た時、ドラクエに出てくる「最強の攻撃力を持つけど装備すると呪われる諸刃(もろは)の剣」を思い出しました。そこまで怖いものではありませんが、性能を突き詰めたい方はAMD Fusion Utilityを使ってみてください。私が試してみた範囲での効果は微妙でしたが･･･。
AMD Fusion Utilityの使い方について
AMD Fusion Utilityの使い方を簡単にご紹介します。
設定画面を起動すると、複数のプロファイルと呼ばれる設定項目が表示されます。性能をアップしたければ「パフォーマンス最大化」を選んで「プロファイルの実行」をクリックします。
すると、
何やら複数の機能が、ダダダーッと自動的に無効化されていきます。難しい知識は全く必要ありません。
自分で無効化させる機能を選びたい上級ユーザーの方であれば、画像のように自分でプロファイルを作成することも可能です。
作成した「パソコン納得購入ガイド」名のプロファイル
実行すると、横に「実行中」と表示されます。どのプロファイルを実行しているか一目瞭然です。
AMD Fusion Utilityで性能はアップするのか？
で、一番大切なことですが、「多くの機能を無効化した結果、本当に性能がアップしているのか？」を調べてみました。使用したベンチマークテストは、定番のPCMARK05と3DMARKVantageです。
| 機種名 | 標準時 | AMD Fusion Utility 実行時 | 備考 |
|---|---|---|---|
| PCMARK05 (CPUスコア/Memoryスコア) |
9227 / 5994 | 9413 / 6023 | CPUスコアの性能アップは2%前後と微妙。メモリスコアに関しては変化がありません。 |
| 3DMARKVantage (総合スコア/CPUスコア/GPUスコア) |
X8906 / 8729 / 14459 | X8947 /8772 /14380 | 総合スコアとCPUスコアは微妙に上昇してましたが、GPUスコアは反対に下がってました。 |
標準時の3DMARKVantageスコア
AMD Fusion Utility 実行時の3DMARKVantageスコア
結果としては、かなり微妙・・・です。
複数のアプリケーションを無効化させたにも関わらずこの結果は、正直言って残念でした。AMDの警告文だけを見せられただけで、ものすごく損な気分になるだけです(笑)。もう少しカスタマイズすれば、目に見える性能アップも可能なのかもしれませんが、あくまで補足程度の性能上昇機能と割り切った方が良いかもしれません。
Studio XPS 7100の見積もり/カスタマイズはDELL公式サイトで！
AMD製CPUを搭載するDELLハイエンドデスクトップ Studio XPS 7100。
詳細はStudio XPS 7100(DELL公式ページ）をご参照ください。
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