DELLハイエンドデスクトップ Studio XPS 7100 レビュー
Studio XPS 7100は、高性能な6コアCPU「AMD Phenom II X6」や重量級3Dゲームが楽しめるビデオコントローラRadeon
HD 5870を搭載しても激安なので、インテルCPUにこだわらないゲーム用デスクトップパソコンを検討されている方におすすめです。
Studio XPS 7100の性能を徹底ベンチマーク!
【ベンチマーク比較 まとめ】 コストパフォーマンスが高いPhenom IIを搭載するStudio
XPS 7100
Studio XPS 7100のベンチマークテストについて整理します。
以下、
- Studio XPS 7100 その1 : Phenom II X6 1055T(2.80GHz/3.3GHz)+ATI Radeon
HD 5870 1GB
- Studio XPS 7100 その2 : Phenom II X4 945(3.00GHz/-)+ATI Radeon HD 5870
1GB
- Studio XPS 8100 その1 : Core i7-870(2.93GHz/3.60GHz)+ATI Radeon HD
5770 1GB
- Studio XPS 8100 その2 : Core i7-860(2.80GHz/3.46GHz)+ATI Radeon HD
5770 1GB
です。
【その1】 基本性能編
Studio XPS 7100では、6コアのPhenom II X6と4コアのPhenom II X4が選べます。ただ、基本性能だけで言いますと、違いを体感できるほどではありません。一般的な用途のみであれば安価なPhenom
II X4を選び、余った予算を他のパーツや周辺機器に充てる方が幸せになれます。また、性能重視の方は少々予算は上がりますが、兄貴分のStudio XPS 8100をおすすめします。
Windows エクスペリエンス インデックス値を比較
機種名 |
Studio XPS 7100 その1 |
Studio XPS 7100 その2 |
Studio XPS 8100 その1 |
Studio XPS 8100 その2 |
備考 |
プロセッサ |
7.4 |
7.3 |
7.5 |
7.4 |
マルチコアと動作周波数が大きく影響するスコアなので、コア数/スレッド数が多いPhenom II X6とCore i7のスコアが高いです。安価なPhenom II X4も定格動作周波数が3.0GHzと一番高いのでスコアは接近しています。 |
グラフィックス |
7.8 |
7.8 |
7.4 |
7.4 |
ハイエンドビデオコントローラATI Radeon HD 5870 1GBを搭載するStudio XPS
7100が、ミドルレンジATI Radeon HD 5770 1GBを搭載するStudio XPS 8100を圧倒。 |
ゲーム用グラフィックス |
7.8 |
7.8 |
7.4 |
7.4 |
同上。後述する3Dゲーム専用ベンチマークテストでは、さらに大きく性能の差が確認できます。 |
PCMARK05での性能比較
機種名 |
Studio XPS 7100 その1 |
Studio XPS 7100 その2 |
Studio XPS 8100 その1 |
Studio XPS 8100 その2 |
備考 |
CPU |
9227 |
9035 |
10651 |
10189 |
Phenom II X6が下位のPhenom II X4より少しだけ高スコアです。定格動作周波数がPhenom
II X4の方が高いためか、あまり差が出ませんでした。それよりもCore i7シリーズの強さが目立ちます。 |
Graphics |
24551 |
26512 |
14700 |
14429 |
Graphicsスコアは、Radeon HD 5870を搭載するStudio XPS 7100が2倍近くのスコア差を付けて圧勝。Phenom
II X6よりも底角動作周波数が高いPhenom II X4が高スコアだったのが印象的でした。 |
PCMarkVantageでの性能比較
機種名 |
Studio XPS 7100 その1 |
Studio XPS 7100 その2 |
Studio XPS 8100 その1 |
Studio XPS 8100 その2 |
備考 |
PCMark Suite |
6907 |
6520 |
9184 |
9003 |
総合スコア。数値が高いほど、デジタルコンテンツ系処理に強い。 |
【その2】 3Dゲーム編
高解像度の3Dゲーム用途であれば、ハイエンドビデオコントローラRadeon HD 5870
1GBが搭載できるStudio XPS 7100が強いです。ファイナルファンタジー14など重量級ゲームを高解像度でプレイするのであれば、Radeon
HD 5870 1GBでないとツライです。6コアのPhenom II X6にアップグレードするとスコアが少し上昇しますが、ビデオコントローラへの予算を優先をおすすめします。
反面、低解像度で3Dゲームをプレイするなら、ミドルレンジビデオコントローラでも大丈夫そうです。CPU性能も大きく影響しますので、無理にハイエンドビデオコントローラを選択せずとも、ミドルレンジビデオコントローラ+高性能CPUの組み合わせが高コストパフォーマンスとなります。
3DMark06での性能比較
機種名 |
Studio XPS 7100 その1 |
Studio XPS 7100 その2 |
Studio XPS 8100 その1 |
Studio XPS 8100 その2 |
備考 |
3DMark Score |
17966 |
16928 |
16328 |
16012 |
Phenom II X6 1055TとPhenom II X4 945の差は1割弱程度。一般的な3Dゲームであれば、Studio
XPS 8100と比較的近いスコアに収まる。 |
CPU Score |
5099 |
4218 |
5363 |
5059 |
Phenom II X6 1055TとCore i7-860がほぼ同じスコア。4スレッド動作のPhenom
II X4 945は少しスコアが落ちる |
※表示解像度:1280×1024時
ファイナルファンタジー14のベンチマークテストでの性能比較
機種名 |
Studio XPS 7100 その1 |
Studio XPS 7100 その2 |
Studio XPS 8100 その1 |
Studio XPS 8100 その2 |
備考 |
1280×720 |
4144 |
4151 |
4457 |
4427 |
低解像度であれば、Radeon HD 5770などミドルレンジビデオコントローラでも大丈夫な印象を受けます。 |
1920×1800 |
4031 |
4039 |
2469 |
2465 |
高解像度になると、ハイエンドRadeon HD 5870のスコアはほとんど変化ないですが、ミドルレンジRadeon
HD 5770は極端にスコアが下がります。 |
ロストプラネット2のベンチマークテストでの性能比較
機種名 |
Studio XPS 7100 その1 |
Studio XPS 7100 その2 |
Studio XPS 8100 その1 |
Studio XPS 8100 その2 |
備考 |
1280×720 |
44.8(B) |
42.6(B) |
動作せず |
動作せず |
Radeon HD 5770では標準設定でベンチマークテストが動作しませんでした。 |
1920×1200 |
38.8(B) |
38.0(B) |
動作せず |
動作せず |
同上 |
ストリートファイターWのベンチマークテストでの性能比較
機種名 |
Studio XPS 7100 その1 |
Studio XPS 7100 その2 |
Studio XPS 8100 その1 |
Studio XPS 8100 その2 |
備考 |
1280×720 |
26469/259.28FPS |
27196/268.03FPS |
23214/220.02FPS |
23316/221.25FPS |
十分過ぎるほどの性能です。 |
1920×1200 |
20151/215.58FPS |
20579/221.45FPS |
13847/129.38FPS |
13900/130.11FPS |
同上 |
1920×1200グラフィック効果最大 |
9972/141.12FPS |
9723/136.10FPS |
6591/72.93FPS |
6616/73.43FPS |
高表示解像度かつグラフィック効果を最大にしても60FPSをクリアしてます。 |
【その3】 動画エンコード編
動画エンコードであれば、Core i7を搭載するStudio XPS 8100が圧倒的です。Studio
XPS 7100ではなく、Studio XPS 8100を購入してください。(笑)
TMPGEnc 4.0 XPressでの性能比較
機種名 |
Studio XPS 7100 その1 |
Studio XPS 7100 その2 |
Studio XPS 8100 その1 |
Studio XPS 8100 その2 |
備考 |
軽負荷エンコードテスト
DV(720×480)→DVD形式(720×480)に変換 |
4分34秒(274秒) |
4分38秒(278秒) |
1分19秒(79秒) |
1分25秒(85秒) |
軽いDV画質であれば、Phenom II X4、Phenom II X6に差はありません。なぜこんなにCore
i7が圧倒的なのかわかりません。 |
重負荷エンコードテスト
HD(1920×1080)→ブルーレイ形式(1920×1080)に変換 |
19分24秒(1164秒) |
20分00秒(1200秒) |
6分56秒(416秒) |
7分20秒(440秒) |
ブルーレイなど高解像度画質になると、Phenom II X6はPhenom II X4よりも少し速くなります。 |
重負荷エンコードテスト
HD(1920×1080)→H.264形式(1920×1080)に変換 |
12分00秒(720秒) |
16分00秒(960秒) |
11分30秒(690秒) |
12分00秒(720秒) |
マルチコアが効くH.264形式への変換では、Phenom II X6がPhenom II X4をさらに突き放します。Core
i7との差もかなり縮まりました。 |
総括 〜とにかく安く購入したい方、ゲームを快適にプレイしたい方はStudio XPS
7100で決まり!〜
Phenom II X6とPhenom II X4の違いだけでなく、Core i7を搭載するStudio XPS
8100とベンチマークスコアを比較した結果を見ると、高コストパフォーマンスかつ高解像度ゲームに強いStudio
XPS 7100、基本性能が高くて特に画像/動画に強いStudio XPS 8100という図式が見えてきます。
とにかく安く購入したい方はStudio XPS 7100になるでしょうし、反対にハイエンドビデオコントローラRadeon
HD 5870をカスタマイズしてゲームを快適にプレイできるのもStudio XPS 7100です。性能にこだわらない方、もしくは、ゲームなど用途がハッキリしている方におすすめです。
兄貴分Studio XPS 8100では、Core i7では8スレッド動作するだけでなく最大動作周波数が高いためか、Phenom
II X6を圧倒する性能を誇ります。パソコン用途が広範囲に渡る方は将来的な投資も含めて、兄貴分Studio
XPS 8100+Core i7-870を選択した方が良いかもしれません。ハイエンドビデオコントローラが搭載不可というデメリットはありますが、重量級ゲームをプレイさえしなければ、長期的に使えるのはStudio
XPS 8100だと思います。
Studio XPS 7100の見積もり/カスタマイズはDELL公式サイトで!
AMD製CPUを搭載するDELLハイエンドデスクトップ Studio XPS 7100。
詳細はStudio XPS 7100(DELL公式ページ)をご参照ください。
【ベンチマーク比較 その8】 複数コアの威力が確認できる「CINEBENCH」<< >>【ベンチマーク比較 おまけ】 微妙に性能がアップする?「AMD Fusion Utility」機能
▲このページのTOPに戻る
>>DELL Studio XPS 7100 レビュー TOPに戻る
>>パソコン納得購入ガイドのTOPに戻る
|