DELLプレミアムデスクトップ Studio XPS 8000 使用レビュー

Studio XPS 8000は比較的低価格で購入できるDELLプレミアムデスクトップ。
画像・動画編集や最新3Dゲームを楽しむ方におすすめします。

【おまけ】Studio XPS 8000にSSDを導入して爆速処理を目指す

前ページまでは、SSDに換装して大きなメリットが得られるテストを中心にご紹介しました。ここでは反対に、SSDに換装してもメリットが少ないと考えられる作業項目についてご紹介しておきます。

円周率を計算するベンチマークテスト「Superπ」。CPUの性能をフルに使って計算するテストなので、ハードディスクの性能に影響はほとんどないと考えますが、念のためSSDに換装して処理完了時間を比較してみました。

SUPERπ
SUPERπ。今回は、円周率を419万桁まで計算する時間を比較。

Superπでの性能比較
記録媒体	ハードディスク	SSD	備考
処理にかかった時間	1分03秒	1分03秒	全く変わらず…

予想通りと言いますか、あまりにも寂しい結果です。ハードディスクの性能に依存しない作業では、SSDに換装するメリットが全くありません。

動画ファイルのエンコードなど、動画を他形式に変換する作業であれば、SSDに換装するメリットは少ないと言われます。

動画エンコードの定番「TMPGEnc 4.0 XPress」でテストしてみました。

TMPGEnc 4.0 XPressを使用して、約8分のDVビデオカメラ動画をDVD形式(720×480)に変換、約1分のAVCHDビデオカメラ動画ファイルをブルーレイ形式(1920×1080)に変換するのに必要な時間を、それぞれ比較してみました。

DVI（720×480）→DVD形式(720×480)に変換

HD（1920×1080）→ブルーレイ形式(1920×1080)に変換

TMPGEnc 4.0 XPressでの性能比較
記録媒体	ハードディスク	SSD	備考
軽負荷エンコードテスト DVI（720×480）→DVD形式(720×480)に変換	1分25秒(85秒)	1分24秒(84秒)	SSDの方が1秒だけ速いですが、誤差程度と推測します。
重負荷エンコードテスト HD（1920×1080）→ブルーレイ形式(1920×1080)に変換	0分55秒(55秒)	0分55秒(55秒)	SSDに換装しても、全く変化がありません。

3Dグラフィックのレンダリングは、パソコン処理の中でもかなり処理負荷が高い作業に入ります。CPUの能力が試されるベンチマークテストなので、SSDに換装してもメリットは少ないと推測します。

CINEBENCH。3Dグラフィックのレンダリング性能を測定するベンチマークソフト。美麗な3Dグラフィックを描き切るまでの秒数を調査しました。

　
左がベンチマークスコア、右が処理完了時間です。

CINEBENCHでの性能比較
記録媒体	ハードディスク	SSD	備考
基本スコア	16523	16552	SSDの方が少しスコアが高いですが、誤差程度と推測します。
処理完了時間	0分53秒(53秒)	0分53秒(53秒)	SSDに換装しても、全く変化がありません。

今回ご紹介したようなCPU性能をメインとする処理では、SSDに換装しても効果を得られる可能性は少ないです。SSDに換装する予算を、上位CPUを選択する予算に充てた方が良いと推測します。

Studio XPS 8000の後継機種　Studio XPS 8100

最新Core i7/i5搭載のDELLハイエンドデスクトップ　Studio XPS 8100。
　　詳細はStudio XPS 8100(DELL公式ページ）をご参照ください。