性能/質感/機能 3拍子揃ったミドルレンジノート　DELL XPS 15 レビュー

XPS 15は、使いやすい15.6インチモニタや最新プロセッサ「Core i7/i5」を搭載する売れ筋のミドルレンジノートパソコンです。軽い3Dゲームならプレイできる拡張性ビデオコントローラGeForce GT 400シリーズや堅牢なボディ、豊かな低音が楽しめるJBL製スピーカーなど、激安ノートでは得られない所有感が味わえます。

XPS 15の性能をベンチマーク測定

【ベンチマーク比較序章】 Core i5を選ぶか、Core i7を選ぶか

XPS 15はコストパフォーマンスが高いCore i5プロセッサと高性能なCore i7プロセッサが選べます。予算重視であればCore i5ですが、入門機種では選べないCore i7もおすすめです。

そこでこのページでは、Core i7を搭載するXPS 15、Core i5を搭載する弟分XPS 14、Core i7を搭載する兄貴分XPS 17の3機種を使って性能検証しました。さらに搭載するビデオコントローラも違いますので、XPS 15のカスタマイズだけでなく兄弟機種との比較情報としてもご活用いただければ幸いです。参考までに、Core i3を搭載する旧機種Inspiron 15との性能比較も併せてご紹介します。

今回比較する3機種。左から、14.1インチモニタ搭載XPS 14、15.6インチモニタ搭載XPS 15、17.3インチモニタ搭載XPS 17のノートパソコンXPSシリーズです。

Core i3、Core i5、Core i7の違いは何？

ベンチマークテストの前に、Core i3、Core i5、Core i7の違いについておさらいしておきます。

Core i3、Core i5、Core i7の違いについて
CPU名	コア数	スレッド数	ハイパースレッディング機能	ターボブースト機能
Core i3	2	4	○搭載	×非搭載
Core i5	2	4	○搭載	○搭載
Core i7	4	8	○搭載	○搭載

3CPUの違いは、コア数、動作スレッドが擬似的にコア数の2倍となるハイパースレッディング機能、動作周波数を自動的に上昇させるターボブースト機能の3つです。昨年まで主流だったCore 2 Duo/Quadには非搭載の機能であり、特に動作周波数を一時的に上昇させるターボブースト機能が効果的です。

処理を行っていないコアを使って、動作周波数を一時的に上昇させるターボブースト機能。コア数に依存しない古いアプリケーションでも、処理速度アップの効果が期待できます。Core i3は非対応です。

旧機種Inspiron 15、XPS 14、XPS 15、XPS 17のカスタマイズ構成

今回ベンチマークテストを行った4機種のカスタマイズ仕様は以下のとおりです。

ベンチマークテストを行った3機種のカスタマイズ仕様
比較対象	旧機種Inspiron 15	XPS 14	XPS 15	XPS 17
OS	Windows 7 Home Premium 64ビット版	Windows 7 Home Premium 64ビット版	Windows 7 Home Premium 64ビット版	Windows 7 Home Premium 64ビット版
CPU (定格動作周波数、ターボブーストMAX時動作周波数)	Core i3-330M (2.13GHz、－)	Core i5-460M (2.53GHz、2.80GHz)	Core i7-740QM (1.73GHz、2.93GHz)	Core i7-740QM (1.73GHz、2.93GHz)
メモリ	4GB	4GB	4GB	4GB
ハードディスク	320GB(5400回転/分)	500GB(7200回転/分)	600GB(7200回転/分)	600GB(7200回転/分)
ビデオコントローラ	インテルHD グラフィックス	GeForce GT 420M 1GB	GeForce GT 435M 2GB	GeForce GT 445M 3GB