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DELLハイエンドデスクトップ XPS 8300 レビュー
XPS 8300は、2011年1月に発売された第2世代Core i5/i7を搭載するDELLハイエンドデスクトップパソコン。画像や動画などデジタルコンテンツ系用途にも強い2011年DELL主力モデルであり、パーツの拡張性や安定した長時間動作も確保しています。将来長く使いたい方におすすめしたい、パソコン納得購入ガイドの一押し機種です。
2011年冬版 最新ベンチマーク比較 〜ビデオコントローラ対決編！Radeon HD 6670/Geforce GTX 560Ti/Radeon HD 6870〜
【GPUベンチマーク比較 その１】 2011年冬版 XPS 8300で選べるビデオコントローラについて
約半年前に、「XPS 8300 ベンチマーク比較 〜ビデオコントローラ対決編！Radeon HD 5450/5670/5770/5870〜」をご紹介しましたが、現在、各ビデオコントローラがリニューアルされているため情報が古くなりました。そんな矢先に、ローエンドRadeon HD 6670を搭載した2011年秋冬モデルのXPS 8300を触る機会を得たので、グラフィック系ベンチマークテストを実施しました。
XPS 8300に標準で搭載されるビデオコントローラRadeon HD 6670 1GB。シンプルなファン付きのシングルスロットタイプで、ファン音・発熱共にごくわずかです。
Radeon HD 6670 1GBを搭載したXPS 8300の内部全景。Radeon HD 6670 1GBがコンパクトなので、内部スペースはかなり広いです。
市販のGeForce GTX 560TiやRadeon HD 6870を使って性能比較を試す
この記事を書いている2011年12月23日時点で、XPS 8300がカスタマイズ可能なビデオコントローラは、
- GeForce GTX 545 1GB
- Radeon HD 6670 1GB
- Radeon HD 6870 1GB
の3つです。今回ご紹介しているRadeon HD 6670はミドルレンジに位置付けされますが、先週2011年12月15日時点ではGeForce GTX 560Tiも選べましたので、実質的には中下位レベルの性能と言えます。
XPS 8300の購入をご検討されているユーザーは中〜上級者が多いでしょうから、Radeon HD 6670と上位ビデオコントローラであるGeForce GTX 560TiやRadeon HD 6870との性能差を知るために、市販のGeForce GTX 560TiとRadeon HD 6870（GPUメーカーの標準スペック）を用いて各種ベンチマークテストを実施してみました。
DELLはのビデオコントローラは、GPUクロックやビデオメモリの増減が時々行われるので厳密なスコア比較ではありませんが、Radeon HD 6670との性能差を把握するには十分だと考えます。XPS 8300を購入するための判断材料としてください。
| ビデオコントローラ名 | GeForce GT 545 | Radeon HD 6670 | GeForce GTX 560Ti | Radeon HD 6870 |
|---|---|---|---|---|
| シェーダー数 | 144 | 480 | 384 | 1120 |
| コア 動作周波数（MHｚ） | 870 | 800 | 822 | 900 |
| メモリ 動作周波数（GHｚ） | 1.998 | 4 | 4.008 | 4.2 |
| メモリ バス幅（ビット） | 128 | 128 | 256 | 256 |
| 必要スペース | 不明 | 1スロット | 2スロット | 2スロット |
| 補助電源 | 不明 | 不要 | 6ピン×2ヶ | 6ピン×2ヶ |
| 総評 | ▲（3Dゲームのプレイは期待できず） | ▲（ライトな3Dゲームであれば、何とかプレイが可能なレベル） | ○（一般的な3Dゲームならプレイ可能なレベル） | ○（一般的な3Dゲームならプレイ可能なレベル） |
今回ご紹介するベンチマークテストは、GeForce GT 545を除く上位3枚のビデオコントローラによるもので、XPS 8300のカスタマイズ構成は以下のとおりです。
| ビデオコントローラ名 | Radeon HD 6670 （DELL純正カード） |
GeForce GTX 560Ti （市販カード） |
Radeon HD 6870 （市販カード） |
|---|---|---|---|
| OS | Windows 7 Home Premium 64bit版 | Windows 7 Home Premium 64bit版 | Windows 7 Home Premium 64bit版 |
| CPU | Core i7-2600 | Core i7-2600 | Core i7-2600 |
| メモリ | 8GB | 8GB | 8GB |
| ハードディスク | 500GB(7200回転/分) | 500GB(7200回転/分) | 500GB(7200回転/分) |
| ビデオコントローラ | Radeon HD 6670 1GB | GeForce GTX 560Ti 1GB | Radeon HD 6870 1GB |
左から、Radeon HD 6670 1GB（XPS 8300搭載品）、GeForce GTX 560Ti（市販品）、Radeon
HD 6870（市販品）。Radeon HD 6670は、コンパクトかつスリムな1スロットタイプです。なお、今回ご紹介しているGeForce
GTX 560Tiは形状がコンパクトなタイプなので、DELL純正品はもう少し大きいと思います。
ビデオコントローラに直接給電する補助電源数は、ローエンドのRadeon HD 6670は不要、上位のGeForce GTX 560TiやRadeon HD 6870は6ピン×2ヶが必要です。ちなみに、ローエンドのRadeon HD 6670を選んでも、XPS 8300の電源ユニットは6ピン×2ヶのビデオコントローラ用ケーブルが用意されますので、将来対応も安心です。（今後省略される可能性は否定できませんが･･･。）
ビデオコントローラの性能が上がると、ボード面積やファンサイズが大きくなり、2つの拡張スロットを占有します。また、映像出力端子の種類や数は比例して増えますので、DELL公式サイトでご確認ください。
Windows7の快適性を示すWindowsエクスペリエンス値
Windows 7の動作快適性を表す「Windows エクスペリエンス インデックス値」を比較します。
| ビデオコントローラ名 | Radeon HD 6670 | GeForce GTX 560Ti | Radeon HD 6870 |
|---|---|---|---|
| プロセッサ | 7.6 | 7.6 | 7.6 |
| メモリ | 7.6 | 7.6 | 7.6 |
| グラフィックス | 7.1 | 7.8 | 7.8 |
| ゲーム用グラフィックス | 7.1 | 7.8 | 7.8 |
| ハードディスク | 5.9 | 5.9 | 5.9 |
Windows7エクスペリエンス値は大きなスコアアップを確認
ビデオコントローラを交換しただけなので、グラフィック系スコアだけではありますが、7.1→7.8と大きなスコアアップが確認できました。ただし、Windowsエクスペリエンス値ではおおむね5以上で快適と言われますので、ローエンドのRadeon HD 6670でも合格点です。ライトな3D描画用途であれば十分でしょう。
ただし、少し予算を追加して上位2カードにアップグレードすると、グラフィック系スコアが7.8/7.8まで上昇します。Windows7の基本動作としては明らかに過大性能ですが、第二世代Core i7とのスコアバランスが良いので、私の一押しです。予算に余裕がある方は、CPUやメモリなど他スコアとのバランスを考えて上位ビデオコントローラを狙ってみてください。
次ページでは、実アプリケーションでの動作を想定した各種ベンチマーク比較を実施します。
詳細はXPS 8300(DELL公式ページ）をご参照ください。
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