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XPS 8500レビューをご紹介!XPS 8500の購入を検討されている方は、ご参考にどうぞ。
ページ更新:2012/5/11
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XPS 8500 レビューTOP > XPS 8500の概要 【概要 その1】 2012年主力ハイエンドデスクトップ DELL XPS 8500

DELLハイエンドデスクトップ XPS 8500 レビュー

XPS 8500は、第3世代Core i7を搭載するDELLハイエンドデスクトップパソコン。画像や動画などデジタルコンテンツ系用途にも強い2012年DELL主力モデルで、パーツの拡張性や安定した長時間動作も確保しています。将来長く使いたい方におすすめしたい、パソコン納得購入ガイドの一押し機種です。

XPS 8500の概要

2012年5月2日、DELLから今年の主力ハイエンドデスクトップパソコンが発売されました。中〜上級ユーザーに一押しのXPS 8500です。昨年1月〜現在まで発売が継続されている大人気パソコンXPS 8300の後継機種で、性能はもちろん、本体デザインや品質も秀逸です。自己購入しましたので、詳細レビューをご紹介します。

【概要 その1】 2012年主力ハイエンドデスクトップ DELL XPS 8500

XPS 8500は、DELLがワンランク上の快適性を提供するプレミアムブランド「XPSシリーズ」の主力モデル。2012年4月に発表されたばかりの第3世代プロセッサCore i7-3770、高速1600MHzかつ最大16GBの大容量メモリ、用途で選べるローエンド〜ハイエンドビデオコントローラ、高速なUSB 3.0端子を標準装備するなど、いわゆる全部入りのハイエンドデスクトップです。

XPS 8500の外観
XPS 8500の外観。ボディ全体が高級感あるブラック調で統一され、前面が傾斜したデザインを採用するなど安価な入門デスクトップパソコンとは一線を画した重厚感を誇ります。デザインは前機種のXPS 8300と同じで、個室はもちろん、リビングにもピッタリです。

中〜上級ユーザーに大人気だったXPS 8300の後継機種なので、XPS 8500の高コストパフォーマンスはお墨付きです。パーツの拡張性や長時間動作における安定性も抜群。しかも、最小構成が8万円台〜とかなり安いので、自作パソコンの基本構成としてもおすすめです。

4年前のCPUの約7倍、2年前のCPUの約2倍のスコアをたたき出すCore i7-3770

XPS 8500の一番の特徴は、最新CPU「Ivy Bridge(アイビーブリッジ)」を搭載していることです。しかも、XPS 8500は、その上位CPUであるCore i7-3770を搭載しますので、一昨年の売れ筋だったCore i7-800シリーズはもちろん、前CPU「Sandy Bridge(サンディブリッジ)」のCore i7-2600を超える性能を手に入れることができます。

性能比較については別ページで詳しくご紹介しますが、以下に、定番のベンチマークテスト「CINEBENCH R10」でのベンチマーク結果をご紹介します。

CINEBENCH R10でのベンチマーク結果
CPU名 【参考】Core 2 Duo E6320 【参考】Core i3-530 Core i7-870 Core i7-2600 Core i7-3770
開発コード名 Conroe Clarkdale Lynnfield Sandy Bridge Ivy Bridge
コア数/スレッド数 2/2 2/4 4/8 4/8 4/8
ターボブースト機能/ハイパースレッディング機能 -/- -/○ ○/○ ○/○ ○/○
定格動作周波数 1.86GHz 2.93GHz 2.93GHz 3.40GHz 3.40GHz
ターボブースト機能による最大動作周波数 - - 3.60GHz 3.80GHz 3.90GHz
シングルスレッドスコア 1898 3830 4722 6126 6862
マルチスレッドスコア 3614 8682 17753 23039 25691
処理完了時間 244秒 101秒 49秒 38秒 34秒
備考 約4年半の普及価格帯CPU 現行Core i3の下位CPU 一昨年前に発売された前々機種Studio XPS 8100に搭載。当時の大人気CPU。 前機種XPS 8300に搭載。32nmプロセスで製造。昨年度の大人気CPU。 XPS 8500に搭載。22nmプロセスに微細化、3次元トライゲートトランジスタを採用、高速なDDR3-1600メモリに対応など基本機能が向上。

CINEBENCH R10でのベンチマーク結果

マルチスレッドに対応するソフトであれば、最新のCore i7-3770は桁違いの強さを発揮します。約4年前のCore 2 Duo E6320の約7倍、一昨年に発売されたCore i7-870の約1.5倍という性能はスゴイです。用途にもよりますが、Core 2 Duo E6320では30分もかかっていた作業が、最短でたった数分で終わる計算になります。

すべてのソフトで今回のような結果が出るわけではありませんが、「処理速度にこだわりたい」とお考えの方は、Core i7-3770を採用するXPS 8500を検討してみてください。

XPS 8500は上位XPSシリーズとしての付加価値を搭載

XPS 8500の天井面を拡大
XPS 8500の天井面を拡大。従来機種同様、USB2.0(給電タイプ含む)やヘッドフォン端子を搭載したメディアトレーがあります。ちなみに、天井面は非光沢処理なので指紋の跡が気になりません。

XPS 8500の背面
XPS 8500の背面。XPS 8500は、下位機種と比べるとUSB端子の数が多いので、従来は有料オプションだったUSB3.0が標準搭載になりました。周辺機器をたくさんお持ちの方でも安心です。

XPS 8500の前面は、光学ドライブ×2とUSB3.0×2が配置されてます
XPS 8500の前面は、光学ドライブ×2とUSB3.0×2が配置されてます。前面のUSB端子が隠れていた前機種のXPS 8300と比べると、デザインが少し改良されてました。

下位機種と比べると内部が広く、パーツ拡張性が高い

XPS 8500は、入門デスクトップInspironシリーズよりも広い内部スペースと高い拡張性を有します。

XPS 8500の内部写真
XPS 8500の内部写真。入門デスクトップInspironシリーズと違って内部スペースに余裕があり、物理的に大きな上位パーツが搭載可能です。本体前面→背面へのエアフローも効率的なので、内部温度が上がりにくく故障の確率も低いです。将来長く使うなら、XPS 8500がおすすめです。

XPS 8500の電源ユニットを拡大
XPS 8500の電源ユニットを拡大。電源容量は460Wなので、Radeon HD 7870のようなハイエンドビデオコントローラが搭載可能です。電源ユニットはDELLオリジナルで、利用頻度が高い12V系統の出力は18A/16A/8Aでした。

XPS 8500のハードディスクベイ周辺を拡大
XPS 8500のハードディスクベイ周辺を拡大。ハードディスクベイが取り外せる構造、かつ、ハードディスクが横方向(平行)に取り付けるタイプであり、長いハイエンドビデオコントローラとの干渉を避けるためだと推測します。XPS 8500では高速な内蔵SATA3ポートも用意されてますので、SSDへの換装をご検討の方にもメリット大です。

ボディ下部の拡張スロット周辺を拡大
ボディ下部の拡張スロット周辺を拡大。写真上に見えるビデオコントローラはエントリータイプのRadeon HD 7570 1GBです。拡張スロットは、上から、PCI Express×16、PCI Express×1が3スロット。マザーボードのコンデンサは、安価なアルミ電解コンデンサと熱に強い個体コンデンサの併用でした。

設置スペースさえ問題なければ、XPS 8500が最有力候補!

高性能なパーツ、高品質な本体ボディ、比較的安価な価格設定と3拍子揃ったXPS 8500ですが、唯一弱点を挙げるとすれば、設置スペースの問題でしょうか。拡張性と安定感を重視したミニタワー型デスクトップなので、スリム型/一体型デスクトップのような省スペース設置は見込めません。

反面、XPS 8500の本体デザインや内部構造は、過去の人気機種であるStudio XPS 8100(2010年上期発売)→XPS 8300(2011年1月発売)の流れを組む長年欠けて熟成された名機であるため、設置スペースさえ解消できれば中〜上級者にも最適です。XPS 8500は高性能なデスクトップパソコンながら、カスタマイズ構成やキャンペーン内容によっては入門機種+αの予算で購入することもありますので、XPS 8500(DELL公式ページ)をこまめにチェックしてみてください。

XPS 8500と他機種との違いは?

XPS 8500の兄弟機種として、弟分のInspiron 620、兄貴分のAlienware Auroraがラインナップされています。(2012年5月10日現在)

Inspiron 620は安価なCore i3/i5を搭載する入門デスクトップ、Alienware Auroraは最大で12スレッド動作するインテル最上位の「LGA2011版Core i7」と重量級3Dゲームが楽しめるハイエンドビデオコントローラの組み合わせが可能な最上位機種です。XPS 8300は、第2世代のCore i7-2600を搭載していますが、在庫がなくなり次第、販売終了となる見込みです。

3機種の概要比較
機種名 Inspiron 620 XPS 8500 Alienware Aurora 【参考】旧XPS 8300
デザイン Inspiron 620 XPS 8500 Alienware Aurora XPS 8300
特徴 普及価格帯の人気CPUを搭載し、幅広い用途に対応可能 Core i7-3770を搭載するハイエンドデスクトップ 性能と拡張性にこだわるヘビーユーザー向けの最上位機種 前Core i7-2600を搭載するハイエンドデスクトップ
価格 低〜中 中〜高 超高 中〜高
CPU Core i3/i5(LGA1155) Core i7-3770(LGA1155) Core i7(LGA2011) Core i7-2600(LGA1155)
メモリ DDR3 SDRAM 1333 MHz DDR3 SDRAM 1600 MHz DDR3 SDRAM 1600 MHz DDR3 SDRAM 1333 MHz
ビデオコントローラ 基本オンボード 中〜高 超高 中〜高
拡張ベイ 光学ドライブ×2、ハードディスク×2 光学ドライブ×2、ハードディスク×2 光学ドライブ×2、ハードディスク×4 光学ドライブ×2、ハードディスク×2
拡張スロット PCIe x16 (1)、PCIe x1 (3) PCIe x16 (1)、PCIe x1 (3) PCIe x16 (2)、PCIe x1 (2) PCIe x16 (1)、 PCIe x1 (3)、Mini-PCIe x 1(1)
USB3.0 ○(オプション) ○(オプション)
電源容量 300W 460W 875W 460W
本体サイズ(高さ x 幅 x 奥行) 368 x 188 × 449 mm 408 x 186 × 455 mm 426 x 250 × 645 mm 408 x 186 × 455 mm
重量 約8.94kg 約12.86kg 約20.41kg 約10.2kg
DELL公式ページ Inspiron620 XPS 8500 New AlienwareAurora XPS 8300
※詳細は必ずDELL公式サイトでご確認ください。

上記3機種は、搭載可能なCPUやビデオコントローラ、拡張スロット数、電源容量、本体ボディのサイズや重量が違うなど、それぞれ特徴があります。値段についても、Inspiron 620やXPS 8500は比較的安いですが、Alienware Auroraはちょっと高価です。(その分だけ得られるモノも大きいですが。)

また、Inspiron 620は入門デスクトップだけあって基礎性能が低いため、将来の拡張性は高くありません。内部パーツの冷却能力を決めるクーラーやファン類も最小限なので、ヘビーな用途には不向きです。

私のおすすめは、やはり

  • 最新のCore i7-3770を搭載
  • 内部スペースが広い
  • 将来の拡張性もあり

と3拍子そろったXPS 8500ですね。高性能なデスクトップパソコンの購入を検討されている方は、ぜひ狙ってみてください。

XPS 8500が気になる方はDELL公式サイトをチェック♪

XPS 8500
第3世代Core i7を搭載するDELLハイエンドデスクトップ XPS 8500

 詳細はXPS 8500(DELL公式ページ)をご参照ください。

>>【概要 その2】 XPS 8500の性能をベンチマークテスト(概要)

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