XPS 8500 レビューTOP > XPS 8500の概要 【概要 その２】 XPS 8500の性能をベンチマークテスト（概要）
DELLハイエンドデスクトップ XPS 8500 レビュー
XPS 8500は、第3世代Core i7を搭載するDELLハイエンドデスクトップパソコン。画像や動画などデジタルコンテンツ系用途にも強い2012年DELL主力モデルで、パーツの拡張性や安定した長時間動作も確保しています。将来長く使いたい方におすすめしたい、パソコン納得購入ガイドの一押し機種です。
XPS 8500の概要
【概要 その２】 XPS 8500の性能をベンチマークテスト（概要）
「新Core i7-3770を搭載するXPS 8500は、どれだけ高性能なのか？」
XPS 8500の性能を知るために、旧Core 2 DuoやCore i3、新旧Core i7を含めた各種ベンチマークテストを実施しました。パソコンの買い替えを検討されている方も、ご参考にしてみてください。
このページではWindowsエクスペリエンス値、定番ベンチマークテストのPCMARK05とPCMARKVANTAGEのスコアをご紹介します。他の各種ベンチマークテストは、後日別ページにて徹底比較します。
ベンチマークテストした各パソコンの仕様は以下のとおりです。
| 比較対象 | 旧Inspiron 530 その１ |
旧Inspiron 530 その２ |
Inspiron 580 | 旧Studio XPS 8100 | XPS 8300 その１ |
XPS 8300 その２ |
XPS 8500 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| CPU （定格動作周波数） |
Core 2 Duo E6320 （1.86GHｚ） |
Core 2 Duo E8500 （3.16GHｚ） |
Core i3-530 （2.93GHz） |
Core i7-870 （2.93GHz） |
Core i5-2400 （3.1GHz） |
Core i7-2600 （3.4GHz） |
Core i7-3770 （3.4GHz） |
| メモリ | 4GB | 4GB | 4GB | 4GB | 4GB | 4GB | 8GB |
| ハードディスク | 500GB | 500GB | 500GB | 500GB | 500GB | 500GB | 1TB |
| ビデオコントローラ | GeForce GT8600 256MB | GeForce GT8600 256MB | GeForce G310 512MB | Radeon HD 5770 1GB | Radeon HD 5450 1GB | Radeon HD 5770 1GB | Radeon HD 7570 1GB |
| 製品概要 | Inspiron 530 レビュー | Inspiron 530 レビュー | Inspiron 580 レビュー | Studio XPS 8100 レビュー | XPS 8300 レビュー | XPS 8300 レビュー | XPS 8500 （DELL公式ページ） |
| 備考 | 約4年前の普及価格帯CPUを搭載 | 約4年前の上位CPUを搭載 | 現行Core i3の下位CPU＋ローエンドビデオコントローラの組み合わせ | 一昨年大人気だったCore i7-870＋Radeon HD 5770の組み合わせ | XPS 8300の低価格構成 | XPS 8300の高性能構成 | XPS 8500の低価格構成 |
Windowsエクスペリエンス値
XPS 8500（Core i7-3770＋Radeon HD 7570）におけるWindowsエクスペリエンス値
| 比較対象 | 旧Inspiron 530 その１ |
旧Inspiron 530 その２ |
Inspiron 580 | 旧Studio XPS 8100 | XPS 8300 その１ |
XPS 8300 その２ |
XPS 8500 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| プロセッサ | 4.8 | 6.5 | 6.9 | 7.5 | 7.4 | 7.6 | 7.7 | Core i7-3770は7.7とハイスコア。Windows7の基本動作であれば、ここまでの性能は必要なし。 |
| メモリ | 6.4 | 6.5 | 5.9 | 7.5 | 7.6 | 7.6 | 7.8 | メモリスコアもかなり高い。 |
| グラフィックス | 6.4 | 6.4 | 5.0 | 7.4 | 4.9 | 7.4 | 6.9 | XPS 8500でカスタマイズ可能なエントリービデオコントローラRadeon HD 7570でも6.9と高スコア。 |
| ゲーム用グラフィックス | 6.4 | 6.4 | 5.9 | 7.4 | 6.2 | 7.4 | 6.9 | ゲーム用途を考えるなら、旧Radeon HD 5770クラス（現行のミドルレンジRadeon HD 7770）が良いかも。 |
| ハードディスク | 5.9 | 5.9 | 5.9 | 5.9 | 5.9 | 5.9 | 5.9 | 大差なし。SSDへの換装も検討の余地あり。 |
※旧Inspiron 530 その２：Core 2 Duo E8500（3.16GHｚ）＋GeForce GT8600 256MB
※Inspiron 580：Core i3-530（2.93GHz）＋GeForce G310 512MB
※旧Studio XPS 8100：Core i7-870（2.93GHz）＋Radeon HD 5770 1GB
※XPS 8300 その１：Core i5-2400（3.1GHz）＋Radeon HD 5450 1GB
※XPS 8300 その２：Core i7-2600（3.4GHz）＋Radeon HD 5770 1GB
※XPS 8500：Core i7-3770（3.4GHｚ）＋Radeon HD 7570 1GB
動作が軽いWindows 7快適さを示す指標なのでスコアはそれほど差が付きませんが、それでもCore i7-3770は頭一つ抜けています。メモリスコアも高いので、画像や動画用途になると差が付きそうですね。
ビデオコントローラについては、XPS 8500を購入するならRadeon HD 5770レベルのミドルレンジ（現行のRadeon HD 7770）がおすすめでしょうか。Radeon HD 7570は、ブルーレイやハイビジョン映像の再生支援用途であれば十分ですが、3Dゲームでは快適とは言えません。
実負荷を想定したベンチマークソフト「PCMark05」
PCMARK05。アプリケーションソフトでの利用を想定したベンチマークソフト。
| 比較対象 | 旧Inspiron 530 その１ |
旧Inspiron 530 その２ |
Inspiron 580 | 旧Studio XPS 8100 | XPS 8300 その１ |
XPS 8300 その２ |
XPS 8500 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| CPUスコア | 4735 | 7932 | 7796 | 10651 | 11557 | 12654 | 14275 | Core i7-3770はCore i7-870の約3割増し。 |
| Memoryスコア | 4322 | 6135 | 6640 | 11212 | 11159 | 12633 | 14664 | Core i7-3770はメモリ周りがかなり高速なので、画像や動画用途に最適。 |
| Graphicsスコア | 6128 | 6887 | 4420 | 14700 | 4867 | 18534 | 12908 | 標準ビデオコントローラのRadeon HD 7570でも高スコア。 |
※旧Inspiron 530 その２：Core 2 Duo E8500（3.16GHｚ）＋GeForce GT8600 256MB
※Inspiron 580：Core i3-530（2.93GHz）＋GeForce G310 512MB
※旧Studio XPS 8100：Core i7-870（2.93GHz）＋Radeon HD 5770 1GB
※XPS 8300 その１：Core i5-2400（3.1GHz）＋Radeon HD 5450 1GB
※XPS 8300 その２：Core i7-2600（3.4GHz）＋Radeon HD 5770 1GB
※XPS 8500：Core i7-3770（3.4GHｚ）＋Radeon HD 7570 1GB
Core i7-3770はもちろん、前Core i7-2600も突出したスコアを計測。メモリ周りも高速なので、処理負荷が重い作業に最適です。旧Core i7-870もかなり速いですが、Core i7-3770と比べると目劣りしますね。旧Core 2 Duoや旧Core i3は完全に力負けします。該当CPUを搭載するパソコンを所有している方は、そろそろ買い換えをおすすめします。
画像や動画用途を想定したベンチマークソフト「PCMark Vantage」
高画質写真やハイビジョン動画などマルチメディア系コンテンツに重きを置いたベンチマークソフト「PCMark Vantage」を使ってXPS 8500の性能を測定しました。
| 比較対象 | 旧Inspiron 530 その１ |
旧Inspiron 530 その２ |
Inspiron 580 | 旧Studio XPS 8100 | XPS 8300 その１ |
XPS 8300 その２ |
XPS 8500 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| PCMark Suite | − | 3274 | 6359 | 9184 | 9524 | 10499 | 11473 | 総合スコア。数値が高いほど、デジタルコンテンツ系処理に強い。 |
| Memories Suite | − | 2523 | 3841 | 6883 | 5552 | 7820 | 7335 | 拡大/反転/回転といった高解像度画像の処理＆画像ファイルのインポート処理を計測。 |
| TV and Movies Suite | − | 2045 | 4222 | 6077 | 5840 | 6613 | 7179 | Windows Media CenterからのHDDアクセス＆HDコンテンツ付きVC-1形式HD DVDの再生処理を計測。 |
| Gaming Suite | − | 2609 | 5001 | 9687 | 6202 | 10450 | 9518 | ゲームにおけるCPUの処理＆同HDDの処理処理を計測。 |
| Music Suite | − | 3463 | 6009 | 8293 | 8968 | 9157 | 9928 | Webページのレンダリング，MP3形式→WMA形式のサウンドファイルトランスコード＆HDDからWindows Media Playerへ音楽ファイルを追加する処理を計測。 |
| Communicati Suite | − | 4154 | 5995 | 7651 | 11887 | 12129 | 13270 | データの暗号化、データの圧縮＆Windows Mailのコピー処理を計測。 |
| Productivity Suite | − | 3339 | 5613 | 7532 | 7614 | 6462 | 7973 | テキスト編集する処理やWindowsのファイル検索、Windows Mailの検索、Webページのレンダリング＆HDDからのアプリケーション読み出しする処理を計測。 |
| HDD Suite | − | 2870 | 4387 | 5287 | 5395 | 5331 | 5416 | ハードディスクの速度を計測。 |
※旧Inspiron 530 その２：Core 2 Duo E8500（3.16GHｚ）＋GeForce GT8600 256MB
※Inspiron 580：Core i3-530（2.93GHz）＋GeForce G310 512MB
※旧Studio XPS 8100：Core i7-870（2.93GHz）＋Radeon HD 5770 1GB
※XPS 8300 その１：Core i5-2400（3.1GHz）＋Radeon HD 5450 1GB
※XPS 8300 その２：Core i7-2600（3.4GHz）＋Radeon HD 5770 1GB
※XPS 8500：Core i7-3770（3.4GHｚ）＋Radeon HD 7570 1GB
搭載しているビデオコントローラが異なるので、一部の項目でスコアがばらついてますが、全体的にCore i7-3770が強いです。ビデオコントローラ重い用途になるCore i7-870やCore i5-2400は引き離される傾向が見受けられました。マルチメディア系用途であれば、Core i7-3770が一押しですね。
ちなみに、Core 2 Duo E8500（3.16GHｚ）は動作周波数は高いですが、Core i7-3770の約3〜4割程度のスコアしかありません。同時期のパソコンをお持ちの方がXPS 8500に乗り換えると、ベンチマーク上のスコア差だけでなく、劇的な体感差も味わえそうですね。パソコンの寿命は約3〜5年前後が一般的なので、新Core i5/i7への乗り換えに最適な時期と言えるのではないでしょうか。
1年以上前のパソコンからの買い換えがおすすめ
数多くあるベンチマークテストの中で、Windowsエクスペリエンス値、PCMARK05、PCMARKVANTAGEのスコア比較をご紹介しました。
全体的にCore i7-3770の強さが目立ちますね。さらに、Core i7-870以前のCPUでは極端に性能が落ちることがわかります。Core i7-2600は少しだけスコアが下がりますが、コストパフォーマンスは高いです。Core i7-2600からCore i7-3770への乗り換えは、一部の性能重視ユーザーでないと恩恵は少ないかもしれません。
Webサイト閲覧や文書作成、デジカメ写真の保存など処理負荷が軽い用途には過大性能ですが、
- 画像や動画の編集が主用途である
- とにかく性能にこだわりたい
- パソコンを長く快適に使いたい
という方は、XPS 8500の1択で良いと思います。
処理負荷が重くなるほど恩恵を受けることができるCore i7-3770を搭載したXPS 8500は、ヘビーユーザーにこそ狙って頂きたいパソコン納得購入ガイドの一押し機種です。
XPS 8500が気になる方はDELL公式サイトをチェック♪
第3世代Core i7を搭載するDELLハイエンドデスクトップ XPS 8500
詳細はXPS 8500(DELL公式ページ）をご参照ください。
【概要 その１】 2012年主力ハイエンドデスクトップ DELL XPS 8500<< >>【概要 その３】 32GB SSD（インテル スマート・レスポンス・テクノロジー）を試す！
XPS 8500 レビューTOP > XPS 8500の概要 【概要 その２】 XPS 8500の性能をベンチマークテスト（概要）