XPS 8500 レビューTOP > XPS 8500の概要 【概要 その3】 32GB SSD(インテル スマート・レスポンス・テクノロジー)を試す!
DELLハイエンドデスクトップ XPS 8500 レビュー
XPS 8500は、第3世代Core i7を搭載するDELLハイエンドデスクトップパソコン。画像や動画などデジタルコンテンツ系用途にも強い2012年DELL主力モデルで、パーツの拡張性や安定した長時間動作も確保しています。将来長く使いたい方におすすめしたい、パソコン納得購入ガイドの一押し機種です。
XPS 8500の概要
【概要 その3】 32GB SSD(インテル スマート・レスポンス・テクノロジー)を試す!
XPS 8500を購入するためにカスタマイズ項目を検討していると、「ハードドライブ」の項目に「2TB
SATA HDD(7200回転) + 32GB SSD(インテル スマート・レスポンス・テクノロジー対応)」という記載があります。
しかも、2012年5月25日現在では、32GB SSD(インテル スマート・レスポンス・テクノロジー対応)は上位パッケージでしか選べない特別なパーツなので、どの程度性能に影響するのか気になる方も多いのではないでしょうか。ちなみに、私が購入した「XPS
8500 エントリーグラフィック搭載」モデルではカスタマイズ不可でした。
そこで今回、同時期に発売されたノートパソコンInspiron 15R Special Editionの32GB SSD(有料オプション)を使って、XPS
8500での仮想性能を調べてみることにしました。
Inspiron 15R Special Editionでカスタマイズした32GB SSD(インテル スマート・レスポンス・テクノロジー対応)。Inspiron
15R Special Editionは、XPS 8500と同時期に発売開始されているので、搭載するSSDも同じと勝手に予想してみました。
mSATA接続タイプ。韓国のSAMSUNG製です。
ノートパソコン用ハードディスクと大きさを比較。かなり小さいですね。
XPS 8500のマザーボードに「MSATA1」という接続コネクタがあるので、この位置に32GB
SSDを差し込みます。XPS 8500で32GB SSD(インテル スマート・レスポンス・テクノロジー対応)をカスタマイズすると、写真の状態で出荷されてくるはず?
インテル スマート・レスポンス・テクノロジーって何?
インテル スマート・レスポンス・テクノロジーは、XPS 8500が採用するインテル
H77 Express チップセット+第3世代Corei7-3770の組み合わせにより、システムやアプリケーションの起動やデータの読み書きを高速化する技術のことです。音楽や動画のようなメディアコンテンツ用途はもちろん、普段のWebサイト閲覧やビジネス用途でもその速さを体感できます。
XPS 8500に32GB SSDを搭載すると、デバイスマネージャ画面で「FFS」が表示されます。
BIOSでRAID設定→スタートメニュー「インテル ラピッド・ストレージ・テクノロジ」で高速設定すれば完了。XPS
8500購入時にSSDをカスタマイズしておけば、上記のような作業をする必要はありません。
32GB SSDの有無でベンチマーク結果を比較
結論から申しますと、32GB SSDを搭載すると劇的にスコアが向上します。性能重視ユーザーは、積極的に狙っていただきたいですね。
ただし、同時期に発売されたInspiron 15R Special Editionの32GB SSDを流用していますので、厳密なスコア比較ではありません。実際にXPS 8500+32GB SSDを購入して測定したスコアと違っても責任は負いかねますので、あくまで参考値としてご検討ください。
と、前置きをさせて頂いて、早速32GB SSDの効果を見てみましょう。
今回比較したカスタマイズ構成一覧
比較対象 |
XPS 8500(SSDなし) |
XPS 8500(SSDあり) |
CPU |
Core i7-3770 |
Core i7-3770 |
メモリ |
8GB |
8GB |
ハードディスク |
1TB |
1TB(+32GB SSD) |
ビデオコントローラ |
Radeon HD 7570 1GB |
Radeon HD 7570 1GB |
ハードディスクへのアクセス速度
CrystalDiskmark 3.0におけるデータ量1000MB時のスコアを比較。左がSSDなし、右がSSDありです。
各スコア共、左列が読出速度/右列が書込速度を示し、Seqは大きな連続データ、512Kと4Kは各サイズでのアクセス速度、4K
QD32は4Kのデータへ同時にアクセスした速度を示します。
一目でわかるほどアクセス速度が向上しているのがわかります。連続Seqはもちろん、実際の利用状況に大きく影響するQD32は4Kは別次元です。一昔前の単体SSDにも匹敵するほどの性能なので、まるで容量1TBのSSDを搭載しているかのような印象すら受けました。
Windowsエクスペリエンス値
Windowsエクスペリエンス値の性能比較
比較対象 |
XPS 8500(SSDなし) |
XPS 8500(SSDあり) |
プロセッサ |
7.7 |
7.7 |
メモリ |
7.8 |
7.8 |
グラフィックス |
6.9 |
6.9 |
ゲーム用グラフィックス |
6.9 |
6.9 |
ハードディスク |
5.9 |
5.9 |
CrystalDiskmark 3.0の結果に反して、Windowsエクスペリエンス値は5.9から向上しませんでした。単体SSDではないので、システム上反映されないのでしょうか?
画像や動画用途を想定したベンチマークソフト「PCMark Vantage」と「PCMark
7」
高画質写真やハイビジョン動画などマルチメディア系コンテンツに重きを置いたベンチマークソフト「PCMark
Vantage」と「PCMark 7」を使ってXPS 8500の性能を測定しました。
PCMark Vantageでの性能比較
比較対象 |
XPS 8500(SSDなし) |
XPS 8500(SSDあり) |
備考 |
PCMark Suite |
11473 |
11858 |
総合スコア。数値が高いほど、デジタルコンテンツ系処理に強い。 |
Memories Suite |
7335 |
8909 |
拡大/反転/回転といった高解像度画像の処理&画像ファイルのインポート処理を計測。 |
TV and Movies Suite |
7179 |
7709 |
Windows Media CenterからのHDDアクセス&HDコンテンツ付きVC-1形式HD DVDの再生処理を計測。 |
Gaming Suite |
9518 |
18728 |
ゲームにおけるCPUの処理&同HDDの処理処理を計測。 |
Music Suite |
9928 |
21271 |
Webページのレンダリング,MP3形式→WMA形式のサウンドファイルトランスコード&HDDからWindows
Media Playerへ音楽ファイルを追加する処理を計測。 |
Communicati Suite |
13270 |
18043 |
データの暗号化、データの圧縮&Windows Mailのコピー処理を計測。 |
Productivity Suite |
7973 |
15373 |
テキスト編集する処理やWindowsのファイル検索、Windows Mailの検索、Webページのレンダリング&HDDからのアプリケーション読み出しする処理を計測。 |
HDD Suite |
5416 |
32035 |
ハードディスクの速度を計測 |
ほとんどの項目で、SSDを搭載する効果が見込めます。データの読み書き頻度が高い項目では、特に高いスコアアップが確認できました。
PCMark 7での性能比較
比較対象 |
XPS 8500(SSDなし) |
XPS 8500(SSDあり) |
備考 |
PCMark |
3144 |
4583 |
総合スコア |
Lightweight |
2536 |
4994 |
Webブラウジング、画像表示、テキスト編集 |
Productivity |
2193 |
4751 |
Webブラウジング、データの暗号化 |
Creativity |
3745 |
5263 |
画像表示、動画変換 |
Entertainment |
3415 |
3953 |
動画再生・変換、Webブラウジング、グラフィック描画 |
Computation |
5324 |
5312 |
動画変換(高解像度) |
System storage |
1912 |
4810 |
ハードディスクへのアクセス速度(Windows Defender、Windows Media Center、画像・動画・音楽、アプリケーション起動、ゲーム) |
PCMark Vantage同様、SSDを搭載する効果は高いです。総合スコアのPCMarkでは約1.5倍、アクセス速度のSystem storageでは約2.5倍と驚異的。
ゲーム用途での効果は?
ゲーム用途におけるSSDの効果は、ロード時間が速くなることです。描画能力には関係ありません。
定番ベンチマークテスト3DMAR06(1920×1200)で比較。全体的に2割程度上昇。
動作の軽いストリートファイターW公式ベンチマークにて比較。SSDの効果は誤差の範囲。
動作が重いファイナルファンタジー14公式ベンチマークにて比較。スコアは差がありませんが、ロード時間は2割程度短縮されてます。
XPS 8500を購入するなら、32GB SSD(インテル スマート・レスポンス・テクノロジー)がおすすめ♪
全体的にSSDの効果は大きく、コストパフォーマンスは高いです。特に、細かいデータを高頻度で読み書きする用途であれば、大きな体感差を得られるはずです。パソコンの使用頻度が高い方は、ぜひ狙っていただきたいですね。
XPS 8500が気になる方はDELL公式サイトをチェック♪
第3世代Core i7を搭載するDELLハイエンドデスクトップ XPS 8500
詳細はXPS 8500(DELL公式ページ)をご参照ください。
【概要 その2】 XPS 8500の性能をベンチマークテスト(概要)<< >>【本体チェック その1】 XPS 8500の前面をチェック
▲このページのTOPに戻る
XPS 8500 レビューTOP > 【概要 その3】 32GB SSD(インテル スマート・レスポンス・テクノロジー)を試す!
>>パソコン納得購入ガイドのTOPに戻る
|