Inspiron 15Rは、最近主流となりつつある15.6インチワイド液晶を搭載したDELLの低価格ノートパソコン。大人気ノートInspiron
15の後継として登場した、2010年DELL低価格ノートの本命機種です。
Inspiron 15Rの性能をベンチマーク
【ベンチマーク比較 その1】 Windows7の基本動作や画像・動画用途は快適か
Windows 7を快適に動作できる指標「Windows 7エクスペリエンス値」
「Windows エクスペリエンス インデックス値」を比較します。
Windows 7エクスペリエンス値の性能比較
比較対象 |
Inspiron 15 その1 |
Inspiron 15 その2 |
Inspiron 15R |
備考 |
搭載CPU |
- Core i3-330M (動作周波数:2.13GHz)
- 4GBメモリ
- 320GBハードディスク
- インテルHD グラフィックス
|
- Core i5-430M (動作周波数:2.27GHz)
- 4GBメモリ
- 500GBハードディスク
- インテルHD グラフィックス
|
- Core i5-430M (動作周波数:2.27GHz)
- 4GBメモリ
- 500GBハードディスク
- インテルHD グラフィックス
|
Core i5-430Mは動作周波数が高く、ハイパースレッディング機能を搭載しているため4スレッド動作する。Core
i3-330Mも4スレッド動作。 |
プロセッサ |
6.2 |
6.7 |
6.6 |
CPUの性能差がそのままスコアの差となって現れています。6.7と6.6は誤差の範囲でしょう。 |
メモリ |
5.9 |
5.9 |
5.9 |
メモリのスコアは変化なし。 |
グラフィックス |
4.6 |
4.4 |
4.6 |
グラフィックススコアも誤差範囲です。どちらにしろ、オンボードタイプのビデオコントローラなので5には届きません。 |
ゲーム用グラフィックス |
5.1 |
5.2 |
4.9 |
ゲーム用グラフィックススコアも誤差範囲と推測します。 |
ハードディスク |
5.4 |
5.7 |
5.8 |
購入する時期によって、搭載されるハードディスクの性能が微妙に異なるので、参考程度にお考えください。ただ、容量が多いタイプは速い傾向にあります。 |
基本スコア |
4.6 |
4.4 |
4.6 |
CPUがCore i5であっても、一番低いグラフィックスのスコアが影響するので差はありません。 |
Windows 7の基本動作であれば、Core i3/i5共、ほぼ同レベルと考えて問題なさそうです。
画像や動画を主用途とする重負荷を想定したベンチマークテスト「PCMark Vantage」
Windows7の基本動作だけではなく、処理が重い高画質写真やハイビジョン動画用途等に重きを置いたベンチマークソフト「PCMark
Vantage」を使って、同じように比較してみました。
高画質写真やハイビジョン動画などマルチメディア系コンテンツに重きを置いたベンチマークソフト「PCMark
Vantage」を使ってInspiron 15Rの性能を測定。
PCMark Vantageでの性能比較
比較対象 |
Inspiron 15 その1 |
Inspiron 15 その2 |
Inspiron 15R |
【参考】Inspiron 1545 |
備考 |
搭載CPU |
- Core i3-330M (動作周波数:2.13GHz)
- 4GBメモリ
- 320GBハードディスク
- インテルHD グラフィックス
|
- Core i5-430M (動作周波数:2.27GHz)
- 4GBメモリ
- 500GBハードディスク
- インテルHD グラフィックス
|
- Core i5-430M (動作周波数:2.27GHz)
- 4GBメモリ
- 500GBハードディスク
- インテルHD グラフィックス
|
- Core 2 Duo P8700(動作周波数:2.53GHz)
- 2GBメモリ
- 250GBハードディスク
- オンボード グラフィックス
|
各機種、各カスタマイズのを用意 |
PCMark Suite |
4551 |
4911 |
4976 |
3235 |
総合スコア。数値が高いほど、デジタルコンテンツ系処理に強い。 |
Memories Suite |
2654 |
2997 |
3190 |
1980 |
拡大/反転/回転といった高解像度画像の処理&画像ファイルのインポート処理を計測。 |
TV and Movies Suite |
3010 |
3308 |
3709 |
2664 |
Windows Media CenterからのHDDアクセス&HDコンテンツ付きVC-1形式HD DVDの再生処理を計測。 |
Gaming Suite |
3050 |
3130 |
3289 |
1932 |
ゲームにおけるCPUの処理&同HDDの処理処理を計測。 |
Music Suite |
4442 |
5155 |
5529 |
3219 |
Webページのレンダリング,MP3形式→WMA形式のサウンドファイルトランスコード&HDDからWindows Media Playerへ音楽ファイルを追加する処理を計測。 |
Communicati Suite |
3886 |
4503 |
4931 |
3389 |
データの暗号化、データの圧縮&Windows Mailのコピー処理を計測。 |
Productivity Suite |
4028 |
4548 |
4495 |
2692 |
テキスト編集する処理やWindowsのファイル検索、Windows Mailの検索、Webページのレンダリング&HDDからのアプリケーション読み出しする処理を計測。 |
HDD Suite |
2511 |
2773 |
3479 |
2640 |
ハードディスクの速度を計測。 |
PCMark Vantage各スコアを比較
全体的にCore i5の強さが目立ちますが、Core i3も健闘しています。参考までに、Core
2 Duo P8700搭載Inspiron 1545と比べてみましたが、約1.4倍ほどのスコアをたたき出しています。
Inspiron 15Rのハードディスクのスコアが高かったので、Inspiron 15Rにおけるハードディスク単独のスコアをご紹介しておきます。ハードディスクスコアが気になる方はご参考にどうぞ。
CrystalDiskMark 2.2におけるInspiron 15Rのスコア(100MB)
CrystalDiskMark 3.0におけるInspiron 15Rのスコア(1000MB)
3Dオンラインゲームに対する性能を3つのベンチマークテストで知る
Inspiron 15Rはゲーム用途機種ではないですが、3Dグラフィック能力について調べてみます。今回比較したのは、定番ベンチマークテストの3DMark06と最新ゲームのストリートファイターWです。
3DMark06のベンチマークスコア
3DMark06での性能比較
比較対象 |
Inspiron 15 その1 |
Inspiron 15 その2 |
Inspiron 15R |
【参考】Inspiron 1545 |
搭載CPU |
- Core i3-330M (動作周波数:2.13GHz)
- 4GBメモリ
- 320GBハードディスク
- インテルHD グラフィックス
|
- Core i5-430M (動作周波数:2.27GHz)
- 4GBメモリ
- 500GBハードディスク
- インテルHD グラフィックス
|
- Core i5-430M (動作周波数:2.27GHz)
- 4GBメモリ
- 500GBハードディスク
- インテルHD グラフィックス
|
- Core 2 Duo P8700(動作周波数:2.53GHz)
- 2GBメモリ
- 250GBハードディスク
- オンボード グラフィックス
|
3DMarks Score |
1756 |
1961 |
1921 |
1012 |
SM2.0 Score |
547 |
614 |
583 |
295 |
HDR/SM3.0 Score |
708 |
783 |
783 |
414 |
CPU Score |
2167 |
2574 |
2635 |
2003 |
3DMark06スコアを比較
Core i5搭載機種のCPU Score が約2割近くも違うのは、定格動作周波数+ターボブースト機能を誇るCore
i5が効いているからでしょう。Core 2 Duoとの性能差は大きいですが、Inspiron
15Rでもオンボードで3Dゲームを楽しむのはつらそうです。
動作が重いストリートファイターW
Core i5-430Mを搭載するInspiron 15Rのスコア。最低のEランクでした。ゲーム用途は考えない方が無難です。