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Inspiron 15(2011年秋冬モデル)のレビューをご紹介!
DELLノートパソコン購入を検討されている方は、ご参考にどうぞ。
ページ更新:2011/11/30
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DELLノート Inspiron 15(2011年秋冬モデル) レビュー

今回ご紹介するのは、DELLの15.6インチノートにおける最安機種Inspiron 15(2011年秋冬モデル)。売れ筋の兄弟機種Inspiron 15Rから限りなくコストを削った激安ノートパソコンです。

Inspiron 15(2011年秋冬モデル)の性能をベンチマーク

【ベンチマーク比較2】 Windowsエクスペリエンス値や定番ベンチマークで比較

Windows 7を快適に動作できる指標「Windowsエクスペリエンス値」

Windows7がどれだけ快適に動作するかを示す指標である「Windows エクスペリエンス インデックス値」を調べてみます。

Inspiron 15のWindows エクスペリエンス値
Inspiron 15のWindows エクスペリエンス値。グラフィックススコアこそ平凡ですが、その他スコアは6前後と安定しています。

Windowsエクスペリエンス値の性能比較
比較対象 Inspiron 15 New Inspiron 15R New Inspiron 15R
主なカスタマイズ構成
(CPU、メモリ、ビデオコントローラ、ハードディスク)
  • Pentium B950
  • 2GB
  • 320GB(5400回転/分)
  • オンボード
  • Core i3-2310M
  • 2GB
  • 320GB(5400回転/分)
  • オンボード
  • Core i5-2410M
  • 4GB
  • 320GB(5400回転/分)
  • オンボード
プロセッサ 5.9 6.4 6.9
メモリ 5.5 5.5 5.9
グラフィックス 4.4 4.5 4.7
ゲーム用グラフィックス 5.8 6.0 6.1
ハードディスク 5.9 5.9 5.9
基本スコア 4.4 4.5 4.7
※Core i5-2410Mのみ4GBメモリですが、その他は同じ。

Windowsエクスペリエンス値を比較

Windows7の基本動作だけで言えば、CPUはPentium B950でもOK

Pentium B950のスコアを見る限り、Windows7の基本動作だけで言えば十分な結果です。さすがにCore i3/i5は6.4/6.9と高スコアを計測していますが、インターネットやメール程度であれば大差ありません。Core i5-2410Mのみ、メモリスコアが5.9なのは4GBメモリを搭載しているからと推測します。

ビジネスアプリケーションでの快適さを示す「PCMARK05」

アプリケーションソフトでの利用を想定したベンチマークソフト。ファイルの圧縮や暗号化、メモリの読み書き、Windows起動など実作業に近いテストが中心です。

PCMARK05 XP起動状態を計測 PCMARK05
PCMARK05。アプリケーションソフトでの利用を想定したベンチマークソフト。

PCMARK05の性能比較
比較対象 Inspiron 15 New Inspiron 15R New Inspiron 15R
主なカスタマイズ構成
(CPU、メモリ、ビデオコントローラ、ハードディスク)
  • Pentium B950
  • 2GB
  • 320GB(5400回転/分)
  • オンボード
  • Core i3-2310M
  • 2GB
  • 320GB(5400回転/分)
  • オンボード
  • Core i5-2410M
  • 4GB
  • 320GB(5400回転/分)
  • オンボード
CPU 5726 6278 8310
Memory 6669 6730 7681
Graphics 2612 3727 4014

PCMARK05各スコアを比較

マルチスレッド処理がそれほど多くないPCMARK05では、Pentium B950とCore i3-2310Mの差は小さいですが、ターボブースト機能が効くCore i5-2410Mは頭一つ抜き出ています。Graphics(グラフィックス)については、Pentium B950の内部グラフィック能力がワンランク低いですね。

画像や動画を主用途とした重負荷のベンチマーク「PCMark Vantage」

PCMark05よりも、高画質写真やハイビジョン動画などマルチメディア系コンテンツに重きを置いたベンチマークソフト「PCMark Vantage」を使って比較しました。

同じく定番ベンチマークテストの「PCMARKVANTAGE」スコア
同じく定番ベンチマークテストの「PCMARKVANTAGE」スコア。4196なので、数年前のミドルレンジノート並と悪くありません。ハードディスクは安価な5400回転/分タイプなので、HDDスコアは3166と低いのが残念ですが、値段相応でしょう。

PCMark Vantageでの性能比較
比較対象 Inspiron 15 Inspiron 15R Inspiron 15R 備考
主なカスタマイズ構成
(CPU、メモリ、ビデオコントローラ、ハードディスク)
  • Pentium B950
  • 2GB
  • 320GB(5400回転/分)
  • オンボード
  • Core i3-2310M
  • 2GB
  • 320GB(5400回転/分)
  • オンボード
  • Core i5-2410M
  • 4GB
  • 320GB(5400回転/分)
  • オンボード
3機種を比較
PCMark Suite 4196 5122 5978 総合スコア。数値が高いほど、デジタルコンテンツ系処理に強い。
Memories Suite 2968 3353 3727 拡大/反転/回転といった高解像度画像の処理&画像ファイルのインポート処理を計測。
TV and Movies Suite 2907 3539 3920 Windows Media CenterからのHDDアクセス&HDコンテンツ付きVC-1形式HD DVDの再生処理を計測。
Gaming Suite 2979 3815 4132 ゲームにおけるCPUの処理&同HDDの処理処理を計測。
Music Suite 4912 5420 6388 Webページのレンダリング,MP3形式→WMA形式のサウンドファイルトランスコード&HDDからWindows Media Playerへ音楽ファイルを追加する処理を計測。
Communicati Suite 4485 4840 5692 データの暗号化、データの圧縮&Windows Mailのコピー処理を計測。
Productivity Suite 3291 4257 5104 テキスト編集する処理やWindowsのファイル検索、Windows Mailの検索、Webページのレンダリング&HDDからのアプリケーション読み出しする処理を計測。
HDD Suite 3166 3870 3676 ハードディスクの速度を計測。

PCMark Vantageでの性能比較

Windows7の基本動作程度だと性能の差が小さかったPentiumとCore i3/i5ですが、PCMark Vantageのように処理負荷が高い作業になると差が大きくなりました。用途項目にもよりますが、Core i5と比べると約3〜4割近くのスコア差が見受けられます。特に、「TV and Movies Suite」や「Music Suite」などデジタルコンテンツ系項目での好成績が目立ちます。

ちなみに、最新ベンチマークテスト「PCMARK7」も実施してみましたが、Core i3/i5では完走するにも関わらず、Pentium B950では未完に終わったことを補足しておきます。

シングルスレッド対応アプリケーションでの処理速度を測定する「Superπ」

Superπはコア数に依存せず、動作周波数に対しての処理速度を測定するベンチマークテストです。

SUPERπ
SUPERπ。シングルスレッド対応なのでコア数に依存しません。
今回は、円周率を419万桁まで計算する時間を比較しました。

Superπでの性能比較
比較対象 Inspiron 15 Inspiron 15R Inspiron 15R
主なカスタマイズ構成
(CPU、メモリ、ビデオコントローラ、ハードディスク)
  • Pentium B950
  • 2GB
  • 320GB(5400回転/分)
  • オンボード
  • Core i3-2310M
  • 2GB
  • 320GB(5400回転/分)
  • オンボード
  • Core i5-2410M
  • 4GB
  • 320GB(5400回転/分)
  • オンボード
処理にかかった時間 1分35秒(95秒) 1分34秒(94秒) 1分11秒(71秒)

古いアプリケーションを想定した、コア数に関係ないベンチマークテストなので、単純な動作周波数の勝負になりました。Pentium B950とCore i3-2310Mは同じ2.1GHz、Core i5-2410Mはターボブースト機能が効いて2.90GHzまで上昇した結果のようです。

3Dグラフィック能力

Inspiron 15はゲーム用途機種ではないですが、3Dグラフィック能力について調べてみます。今回比較したのは、定番ベンチマークテストの3DMark06とライトゲームの代表格「ストリートファイターW」です。

3DMark06のベンチマークスコア
3DMark06のベンチマークスコア。2691と低く、ゲームには不向き。

3DMark06での性能比較
比較対象 Inspiron 15 Inspiron 15R Inspiron 15R
主なカスタマイズ構成
(CPU、メモリ、ビデオコントローラ、ハードディスク)
  • Pentium B950
  • 2GB
  • 320GB(5400回転/分)
  • オンボード
  • Core i3-2310M
  • 2GB
  • 320GB(5400回転/分)
  • オンボード
  • Core i5-2410M
  • 4GB
  • 320GB(5400回転/分)
  • オンボード
3DMark06 Score 2691 3389 3660
SM2.0 Score 894 1123 1206
HDR/SM3.0 Score 1087 1383 1462
CPU Score 2114 2533 3257

3DMark06での比較

ストリートファイターWベンチマークテスト
ストリートファイターWベンチマークテストでは最低ランクの評価Eと撃沈。カクカクしてゲームになりません。ちなみに、Core i5-2410Mでも28.59FPSなので大差ありません。ゲーム用途に関しては、拡張型グラフィックを搭載しないと難しいですね。

DELL公式サイト 製品ページリンク

15.6インチ液晶搭載のDELLスタンダードノート!
Inspiron 15 Inspiron N5110
とにかく低価格なInspiron 15(左)と一番人気のInspiron 15R(右)

 人気の15.6インチ液晶を搭載した、DELLおすすめノート。
  →Inspiron 15(2011年秋冬モデル)(DELL公式ページ)
  →New Inspiron 15R(DELL公式ページ)

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